ふ～シドニーを出発して丸1日ぐらいたってやっとギリシャ、アテネの海岸線エリアに借りたアパートに到着しました。ここまでの道のり、飛行時間が長かった（シドニードーハ間15時間、乗り換え待ち3時間、ドーハ―アテネ間4時間）からだけじゃありません。むしろ、機内にいる時の方が落ちつけていたのです。
では、7月16日シドニー出発の時に遡ってみましょう！
16日午後4時、半年間住んでいた主人の実家のセントラルコーストを車で出発。この車は現在売り出し中で、出発までに売れればよし、間に合わなかったらシドニー市内に住む主人の妹が引き継いでくれることになっていました。出発日の朝、興味がある人が見に気ましたが契約成立ならず。それを運転してシドニー市内に住む主人の妹の所に行くことになりました。出発時、今年89才になる義母を残していくのはとってもつらかったのですが、義母も私たちがやりたいことをやるのがベストと思っている人なので、あまり悲しい分かれにならないようにウルウルしつつも、明るく送り出してくれて本当に助かりました。
市内は丁度通勤ラッシュの時間帯。市内中心地を通らないよう迂回していきましたが、それでもやっと妹の所に着いたのは6時半ごろ。フライトが９：55分なので８時ちょっと前からチェックイン開始ですが、それよりも前に付いていたいから7:15には妹の所を出ないといけないので慌てて軽い夕食を取りました。
この家、１５年前に私たちが借りて2年ぐらい住んでいたことがある家なので、すごく懐かしかったです。ここは以前の私のクラフトスペースでした。今はダイニングルームに。
さて、空港に向かう車中「きっと空港ガラガラだよ。免税ショッピングもできないから退屈しちゃうかも。」って話していたんですが、それは大きな間違いだったということが、到着後すぐにわかりました！はい長蛇の列。ここから飛行時間以上に精神的に長～い長～いギリシャへの道のりがスタートしたのです。
すでにブログでお話したように、オーストラリア出国に辺り、出国許可が必要で、それを念のため印刷して持参。チェックインの列にならぼうとしたら係員の方から「出国許可自体をAカウンターで検査してもらってからこの列並んでください。」と言われ、一番端のAカウンターに向かいました。そこで順番を待つこと15分ほど。許可のっメールを見せながら出国目的などの質問を再度されてパスポートを見せて「出国許可証は偽物じゃありません。確かにこの人たちは許可されています」書を発行してもらい、再びチェックインの列に戻りました。ここで、まず許可証をもらわずに空港に来ちゃった人達が振り分けられます。私たちより先に来ていた人たちがとぼとぼスーツケースをもって帰っていく様子を目撃。
私たちが乗るフライトが唯一ヨーロッパに向けて飛んでいるフライトなので、すいているどころかきっとほぼ満席だろうな、という行列。しかも全然進まないのです。ネットで事前にチェックインしていると別の列に並べたので、そちらの方が速いのかな？と当然思いましすよね。私たちもそう思ったので、並んでいる間にログインしてチェックインし、途中から別の列に合流したのですが・・・・あれ？もしかしてこっちの方が沢山いる？と嫌な予感…はい的中しました。あと少しで登場開始時間、つまり出発の1時間前を切っても全然順番がきません。ですが、この様子だと定刻出発は諦めているようで、カウンターの人たちも全然気にしていない様子でした。それにまだまだ沢山私たちの後ろにいたんです。
で、ようやく私たちがチェックインできるようなったのは9時15分。はい、出発時間は9時55分なので通常なら当然もう荷物の機内預けは断られる時間帯です。でもちゃんと受付はしているんですね。で、チェックインはネットでやっているので荷物の預けをしようしたら「ギリシャですね。ギリシャ政府のサイトから入国申請しましたか？」とお初なお話を聞きました！え？「長期滞在ビザありますよ。」「いえいえ、Covid１９対策で特別に7月1日からスタートした申請です。このサイトからやっていただき、申請受付メールを見せてもらわないとチェックできません。」と言われたのです。その時点で荷物は預かってくれたので、すぐにネットで申請。焦っている時は、携帯だと余計うまくタイプできないものですよね。四苦八苦しながら、10分ぐらいかかったでしょうか？やっとこさ、主人と私各自に「ギリシャに入国するという届受付ました」メールが来ました。実際に入国の日にさらにギリシャ政府から「あんたたちが入国するってわかっているよ」QRコードがメールで届くそうで、どうもそれがないとギリシャに入国させてもらえなかったようなんです。だからチェックインの時にその手続きの第1歩をやっていな人は搭乗拒否なのです。
メールを見せて、さあやっとこれで搭乗券をもらえる・・・と思ったら「では最後のステップとして、あちらのカウンターにパスポートを持参してキャンベラ政府に電話で出国連絡が終わったら搭乗券をそこからもらってください。」・・・・・・え、まだダメなの？この時点ですでに9：４０分過ぎ。定刻出発時間10分前。でも誰も焦っていないので、飛行機は待っているようです。とりあえず乗れればいいので、じっと電話報告終了まで待ちました。やっと搭乗券を手にして、出発ゲートをくぐり手荷物検査を通過…と思ったらここでも私の機内持ち込みバックパックがストップされました。液体類は予め出しておいたので？？？でしたが、なんと歯磨きチューブが引っ掛かり、それが100ミリを超えているサイズのものだったのが原因だったのです。でもそれ半分以上使ってたので中身は100ミリない事は明確だったのですが、それでもだめ。廃棄処分です。で、やっと手荷物を持ち機内に入れたのが10時20分ごろ。本当に機内はほぼ満席でした。でも私たちの前の列の座席が2人分開いていたんですね。いくつもの「関所」を超えてやっと搭乗できたのですが、それ以前に何人かスーツケースを引っ張ってトボトボ帰る人たちを見たので、もしかしたら、ここに本来座るはずだったの人たちは「関所」を全て超えられなかったのかもしれません。
搭乗直前にフェイスシールドをもらいました。これを今後食事の時以外は着用しないといけないそうです。マスクはもともとしてたのですが、この時点でマスクをしていない人にはマスクも配布されていました。
フライトアテンダントは制服の上からガウン着用。勿論手袋、マスク、そして防御メガネもしていましたよ。なんだか病院に来たみたいな雰囲気。でもこれだけしっかり対応してくれていることがかえって安心できました。
ここから、15時間にわたる長旅がスタートなのですが、もう精神的にどっぷりつかれていてやっと飛行機に乗れたことがありがたくて仕方ありませんでした。15時間といっても全然気にならず、お食事もとてもおいしく、機体も新しいし、飛行機出来なる洗面所も清潔でした。クルーの方もとても親切で「カタール航空」は初めて乗りましたが、ヨーロッパでは人気の航空会社というのが納得できました。
ゆっくり眠り、映画も最新（2019年リリースですが、私にとっては最新）のを何本見たかな～？最低4本見たと思います！なので、気が付いたらあと2時間でドーハに着く時間になっていてたので、驚き。シドニー成田間はたったの10時間弱なのですが、これがなぜかいつもすごく長く感じるんですよねぇ～。機体のサイズの違いかなあ。カタール航空とても座り心地がいい座席で、足元の感覚もエコノミークラスでは広い方かもしれません。
さて、やっとドーハに到着。出発が遅れていたので到着も40分遅れ。乗り継ぎ時間がタイトな方たちは、係員がサインを持って行き先を案内していました。私たちはもともと3時間弱だったのですが、着いた時にはアテネ行き出発まで1時間ちょっとでした。
乗り継ぎのエリアは通常免税店が立ち並び、待ち時間にショッピングを楽しめるようになっていますが、ほとんと閉店。きっと通常なら非常ににぎわう空港だっていうのが想像できました。ヨーロッパのハブ空港なのかもしれません。ソウル空港にも似ていて、そちらはアジアの北米路線のハブ空港になっています。
乗り換えエリアもでっかくて、ゼイゼイ言いながら移動。でも人が少ないからなのか普段からなのか、トイレもすごく清潔だったのが印象に残りました。空港のトイレを必ずチェックする私です。
アテネ行は4時間の飛行時間ですが一応国際線。非常に空いていましたが、オーストラリアからドーハに来たのと同じサイズの機体だったのでますます快適なフライトでした。ここでも乗務員はみんな防護体制！
このフライトでも常にフェイスシールド着用が義務付けらていました。
4時間ぐらいだとオーストラリアだと国内線って感じなんですが（シドニー～パースは6時間かかります。時差も2時間半もあるし。）国際線だからちゃんとお食事が出た！！！
やっぱ機内食って楽しみですよね。15時間フライトではがっつり3回も食事が出て、しかも毎回お肉中心のガッツリ系だったので少々胃もたれ気味。アテネ行は朝食扱いだったのですが、メニューはしっかり。チキンとベジタリアンオプションだったので、私はベジタリアンをチョイス。マッシュポテトが中近東系スパイスでちょっぴりホットでしたが美味！コロッケみたいなものにクレープみたいなものがついていて、しかもチーズ風味のクロワッサンまで。ベジタリアンですがこちらもガッツリでした。フルーツサラダのみ完食で、後はちょっとづつ頂きました。
このフライト内でも1本映画を見たし、お昼寝もしたので、また気づいた時にはアテネ到着まで1時間を切っていました。だいたいこれまで夜便では機内で眠れたことがない私なんですが、今回はよほど疲れていたのか安心したのか、結構ぐっすり眠れたんですよね。
アテネはすぐそこ！
そして現地時間の12時半、ついにギリシャに入国！ でもね、どの国から来たかによって、Covide１９の検査を受けることになっていて、グループだったらそのうち一人が受ければいいんですね。主人が検査の列、私は受けなくてもいい列に指示されたので、すぐに私は入国管理が終了しましたが、主人を待つこと1時間ぐらい。
やっと二人とも入国できたので、預けた荷物を引き取りに急ぎました！
と思ったら、荷物が出てくるターンテーブルにはまったく何も乗っかっていないのです。私たちはかなり最後の方になっていたので当然、私たちの荷物しかないと思ってたんですが・・・そしたら向かいにあったカウンターのお姉さんが 「Mr. Wellard?」と呼びました！はいそーですってい言ったら・・・あ～これが最後の難関？なんと預けた荷物は私たちと一緒には運ばれてこず、シドニーに残されたそうなんです。積み込み時間に間に合わなあったということ。「明日の便で届きます。こちらで手続きしてください。」ってことなったのです。少なくとも、自分たちでうろうろする前に空港の人が声をかけてくれたのと、お詫びに75ユーロドルを支給してくれました。弁済金が出るとは思わなかったし、待ち構えていてくれたので、それほど気分が壊れるっていうこともありませんでした。
せっかくトローリーを用意したけど、荷物は機内持ち込みのこれだけになった！それと空港内ではマスクをしている現地の方が結構いました。
レンタカーを手配していたので、レンタカー屋さんの事務所までの送迎バスを待ちます。
あ～本当に「待つ」事が多い旅だなぁ～。でも、オーストラリアでも結構そういう感じだからあまり違和感なし。同じレンタカー屋さんへの送迎バスを待つドイツ人の一家がいたのですが、送迎バスにはCovidの規則で4人以上乗せられないそうなんです。（6人乗りバンでした。）で、一家はティーンエイジャーの娘二人に両親だったので、ドライバーが、「お宅は二人で、もう二人の方（私たち）しか乗れません。」といったことに物凄い勢いで言い返していたんです。つまり家族だから全員乗せろ、自分たちは先に待っていたっていうんですね。でも私たちは空港内で待っていたし、電話でお迎えを予約していたからドライバーさんは私たちも入れて4人ということにしていたのです。それを「家族だから一緒に行けないのはおかしい。誰かが感染していたら4人も6人も同じじゃないか！」と言い張りました。そこで主人が「Covidの規則だから仕方がないでしょ。登録ドライバーがあなたとご主人の二人ならその二人が一緒に乗って娘さん達を車を引き取ってから迎えにこればいいじゃないですか。」ってなだめ始めました。ドライバーさんがあまり英語が上手じゃなかったので、主人が付け加え説明をしたんですね。そして「長旅でしたか？」と聞くと「それほど長くなかったけど。あなたたちはどこから来たんですか」といったので、「オーストラリアからだから24時間はかかったかな。それに預けた荷物が届かなかったしね。」と言うと、「え～？？それなのになんてリラックスしているの？」と驚かれました。ふ～ん、きっとこの奥さんだったら激怒しているんでしょうねぇ～。私たちの前で「私たち一家の方が先に来ていたんだから私たち一家だけを乗せろ」といったのを英語がネイティブの主人に聞かれたこともわかったし、しかも私たちの方が断然苦労している状態だということもわかったので、奥さんはちょっとおとなしくなり、ドライバーの言う通り娘二人を残し出発することに納得しました。
アテネ空港の周りは単なる田舎だった！
車をピックアップして借りていたアパートへ出発！
アテネの海岸線エリアに1カ月借りたアパートに午後3時半すぎに到着しました。当初4月に行くことにしていた時、「エアーB＆B」を通して見つけたのですが、その時すでに「C」の先行きが不明だったので、エージェントのキャンセルポリシーが一カ月以内にキャンセルしたら払い戻し無っていうのが気になり、オーナーさんに直接コンタクトしたんです。予約時がすでに1カ月を切っていた時だったので。そしたら、オーナーさんは「エージェントが決めたルールで、僕の所にはお金が入らないんです。だから直接予約でいいですよ。こんな状態だからキャンセルになっても返金しますよ。」って言ってくれました。そうこうするうちに国境が閉鎖になり、結果的に予約はしなかったのですが、その後もお値段がリーズナブルなのにマリーナに近いっていうことでこの物件を逃したくなかったんですね。ずっとコンタクトを取り続けていて、今回出国できることになった時もすぐに連絡をしました。なので、数カ月に渡りメールのやり取りや主人が電話で交流していたので、やっと会えた時はお互い「前から知ってたみたいだねぇ。やっと会えたね！ようこそギリシャへ！」ととても暖かく迎えてくれました。私たちの到着時間に合わせてエアコンを入れておいてくれて、着くと玄関まで迎えに来てくれました。
4階建てのアパート1棟を全てアレックスさんのご家族が所有しているようで、1階、2階を貸しに出していてご自身は3階に住み、4階にドクターのお母さんが診療所をやっています。
ここがこれからしばらく滞在するアパートのリビングルーム。ライブもここからやるのかな？！
リビング反対側。
ベッドルーム。
バスルーム
キッチン。
ホテルのようにピッカピカではありませんが、オーストラリアでも古いタイプのアパートはこんな感じなので、十分快適で清潔です。それにアレックスさんが本当にいい方で、主人が「予約を保留してくれたりお値段もリーズナブルで本当にありがたいです。」とお礼を言うと「こちらこそ、だってあなたたちはとってもフレンドリーで、僕も安心できました。これまでヨーロッパの旅行者、特に北欧系の人たちはなんていうか・・・・気難しくってまるでロボットを相手にしているみたいで気分が悪くなったんです。」だそうです。
そういえば・・・レンタカー屋さんの送迎バスのドライバーと口論していたドイツ人の奥さん、レンタカー屋についてからもいちいちお店のスタッフが言う事に、文句だけじゃなく細かい部分まで指摘していた事を思い出しました。ギリシャ人は英語が母国語じゃないから必ずしも全て正確に話しているわけではないのに、言葉尻を捕まえて言い返していました。お互い英語が第2外国語ですが、母国語の影響で事細かに正確に話をする癖がついている国の人たちが話す英語は・・・・映画のターミネーターみたいな英語なのです。
そっか～、比較的「ま、いいか～なんとなかなるね～」のオージーリズムはギリシャ人と結構波長があうのかも。
ということで、機内預けの荷物が17日に届くことになっているのですが、これを書いている時点ではまだ、なのです。この続きは明日のブログでどうぞ！
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