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2024年10月29日火曜日

ジブラルタルは今日も雨だった&落っことした部品特注できそう

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!






28日月曜日はLa Lineaから上陸しバスに乗ってジブラルタルに行ってきました。観光ではなくアウトフォールカー修理を依頼していた工房に行くため。同じ工房で落っことした部品も作成できそうということでした。ここに来て5日経ちますがそのうちほぼ毎日雨とか曇り空。月曜日も一日中小雨が降り続き、夜間は大雨雷で稲光と土砂降りの音で目が覚めました!

10月28日(月):朝から小雨が降っていて、風も強かったのですがお昼ちょっと前に風が穏やかになったのを見計らってLa Lineaの街に上陸しました。

ジブラルタル湾内はテンダーの盗難があることが広く知られていて、(多分繁忙期の夏の間だと思いますけど。)ビーチに放置しておくのはご法度。小さなマリーナのポンツーンに一日6ユーロを払って係留させてもらいます。バースへの出入り口はロックされているので、とても安全。マリーナの受付ではテンダーといえどもちゃんとチェックインします。テンダーの情報ではなく本体の船の方のレジストレーションナンバーとかを記入する本格的なもの。でも一日6ユーロというのは、夜11時までだったら何回でも出入りできるので、安全を考えたら決して高くないと思いました。それにちゃんとポンツーンに係留できるので乗り降りも便利だし。

その後ジブラルタルとの国境に向かって歩きます。だいたい徒歩10分ぐらいだったかな。

空港のすぐ近くにパスポートコントロールがあります。ここで、パスポートを見せるのですが、私たちのパスポートにはEU入国スタンプがないんですよね。ギリシャのレジデントカードがあるのでアテネの空港ではパスポートとレジデントカードを見せるだけなのです。それでパスポートを怪訝そうに見ていた係の人にレジデントカードを見せたら「あ~なるほど。」的に納得された顔をしていました。で簡単にEU出国。その後またジブラルタル側入国のブースを通過しますが、その時はパスポートの顔写真のページを開いたまま通過。パスポートを係の人に渡すということもしませんでした。

ジブラルタルへの入国が終わって、すぐの所にバス停がありました。徒歩だと空港のランウェイを横切って街にいくのですが、バスだとぐるりと遠回りをしていきます。でもバスの方が速いのだ。料金は片道大人2.4ユーロで現金でのみの支払い。料金はイギリスポンドとユーロの両方で表示されていました。私たちはユーロの現金しかもっていないのでユーロです。嬉しいことにシニア割引があり半額。私も今年めでたく還暦を迎えたので二人とも半額で往復チケットでも二人でたったの4.8ユーロでした。これは安い!

行先はミッドハーバーマリーナの近くにあるステンレス工房です。アウトフォールカーの修理のために、先週見つけた場所ですでに電話で連絡しておきました。落っことした部品もそこで作成してもらえそうなので、早速行くことに。あ、それと週末にアマゾンでオーダーしておいたスターリング用のもっと効率がいいパワーサプライもすでに届いているので集配所に取りに来ます。

そこそこの高層ビルもあり狭いエリアにビルがひしめき合っている都会の雰囲気が漂っています。

ハーバーの近くにバス停があったので、下車してすぐに工房に着きました。ジブラルタルなので勿論イギリス人が主に住んでいるので、工房の人もイギリス人。なのでコミュニケーションには全く問題ないのも気楽です。落っことした部品を見せたら問題なく作成してもらえるとのこと。すでにもともとのメーカーにいろいろコンタクトしたのですが、マストは32年前のオリジナルのものなので、メーカーでも対応する部品の在庫がないんですよね。なのでフランスで特注してもらうことになるそうなんですが、それだと何週間もかかるし送料もかかります。なのでジブラルタルの工房で同じものを作ってもらえるなら、メーカー品である必要は全くなし。

あ~本当に良かった。一時はどうなるかと思いました。もしかして最悪大西洋横断を今年は諦めないといけないことになっちゃうのかしら?と密かに心配してましたから。今週金曜日11月1日から4日間ジブラルタル側のクィーンズウェイマリーナを予約しているので、そこに滞在中に完成できるとのこと!いえ~い!!


最重要の用事がすぐに終わったので、タウンセンターでランチをすることに。確かおりたバス停のすぐ前がタウンセンターエリアだったので歩いていくことにしました。

すぐに目抜き通りに行き当たりました。街が小さいので(ジブラルタル自体が小さいので)どこに行くのも徒歩移動で大丈夫って感じでした。目抜き通りには化粧品のお店や宝石店が沢山ならんでしました。ジブラルタルにはEUのVAT(最低でも20%の消費税)がないので、ヨーロッパ側から来た人にとっては高級品が安く感じるのかもしれません。値段をチェックしていないので何とも言えませんけどね。



何を食べようか迷っていたら、「カリー&寿司」という面白いコンビネーションのお店を発見!インド料理のお店なのに、メニューになんと寿司メニューも結構あるんですよね。でも主人も私もカレーにひかれていたのでオーダーしたのはインド料理の方。

まずはラッシー。マンゴー風味をチョイス。イギリス人はインド料理が大好きなので、イギリス人が多くいる場所には必ずインド料理レストランがあります。ジブラルタルはミニイギリスだからインド料理店、しかも本格的なものがあるのは当然なのだ。

お腹が空いてたところに食欲をそそるカレーが運ばれてきたので、写真を撮るのを忘れてがっついてしまい、気が付いた時には残骸になっていました。

ランチ後、街観光はこちら側に移動してきた時のお楽しみとしてとっておくことに。アマゾンでオーダーしたものを取りにいくミッションが残っているので、スペイン側に戻ることにしました。


目抜き通りの突当りには大き目広場がありました。広場を囲むようにレストランやお店が連なっています。夜になるととっても賑やかだろうなぁ。

天気が悪いにも関わらず、結構人出があって驚き。広場のすぐ近くにバスターミナルがあり、そこから空港までのバスにすぐ乗れました。

空港前のバス停が終点。赤いバスがロンドンの2階建てバスを思い起こさせる。

スペイン側に戻ってから、まずは空港近くのナショナルポリスに向かいました。今EU側にいるので、ジブラルタル側に船で移動する場合は、SATOMI号もEUからチェックアウトしないといけません。パスポートの係の人に質問したら、隣の建物のポリスに行ってと言われたのです。その後すぐ向かうと、同じ人もその建物に向かっていてるのが見えました。建物の中でその人と一緒になり、私たち事を説明してくれていました。ポリスは英語があまりよくわからなかったのですが、グーグル翻訳でやりとり。結局移動の前日31日に船の書類をもってここに来てね、ということでした。とてもフレンドリーな対応でした。

実を言うと、最初は出入国が面倒だと思ったのでスペイン側のマリーナにいて、そこからEUを出国してモロッコに入国しようと思っていたんですが、ARCに参加するヨット軍団はもういないだろうと思ったのですが「満席です」と断られたんですねよね。ジブラルタル側も11月1日からなら空きがある、ということで、まだまだARCに参加する船が残っているようでした。ただ、費用的にはジブラルタル側のマリーナの方が少し安かったんですよ。しかも観光や修理の事を考えたら、結果的にはジブラルタル側に係留している方が便利だということが分かりました。後は出入国の手続きですが、これも前日に手続きできることがわかりひと安心。これまでトルコ、アルバニア、モンテネグロとギリシャからEU以外の国への出入国でカスタムの手続きを自分達でやるのは特に面倒だとは感じなくなっていました。唯一気にかかっていたのは、手続きする場所のこと。徒歩で行けない場所だと嫌だなぁと思ってましたが、La Lineaは正式なPort Of Entryの港なので(それに国境だしね。)必ず空港近くの場所で手続きできるはずだと予測していました。

出国手続きの情報もゲットしたので、次は最終ミッションのアマゾンオーダーピックアップです。

これもなんと空港のすぐ近くの両替所がその場所でした。便利!!!ここに配達してもらうと送料も無料なのです。しかも隣にはオーストラリアのバンクカードでユーロが引き下ろせるEuronetのATMもあるじゃないか!現金が必要だったら下ろすのも便利。Euronetはちなみにジブラルタルにも数か所あるので心配はしてませんけどね。

全てのミッションを完遂してテンダーを係留したマリーナへ戻ります。本当に結果万歳だったなぁ。La Lineaもマリーナに入ることにしてたらジブラルタル観光のたびに出入国を繰り返しバスに乗って・・・ということになっていたからね、結構めんどくさい。ジブラルタルマリーナからは徒歩でどこにでも行けます。

風がちょっと強まっていたので寄り道せずにすぐにSATOMI号に戻りました。

本当に一日中天気が悪い日でした。残念ながら天気予報ではこれから一週間ほどずっと毎日雨予報。だから尚更、観光がめんどくなりがちだったでしょうね。

これがアマゾンでオーダーしたスターリンク用のパワーサプライ。スターリンクは56Vということで、それをいろいろ変換して12Vのハウスバッテリーで使用できるようにするために必要なものです。

すでにもうパワーサプライはついているのですが、それが非常に効率の悪い変換方法になっているそうで・・・スターリンクのオフィシャルサイトとかFBグループでもその効率の悪い方法しか紹介されていなかったそうです。でも電気技師の主人はどうも納得いかなくて、さらに調べたら、主人が思っていたやり方で十分できる、ということがわかったのです。で、新しくパワーサプライを買ったのでした。

いろいろ種類があるらしく、小さいほうで大丈夫と思ったらしいのですが、念のためもっとパワフルな方も買っておいたとのこと。こっちがパワフルな方。

実際に両方手に取ってみたら、小さいほうで十分だという結論に達しました。何回説明されても専門的なことは全く理解できない私ですが、わかっているのは、普通だとこういうのはマリンエレクトリシャンとかの専門家に依頼しないとけなかったりする仕事を自前でできる、ということ。本当に本当にそれはありがたいです。


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