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2024年11月22日金曜日

動画:気分は「月の砂漠」ラクダに揺られて砂漠を行く

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!



マラケッシュ滞在を1日増やして一泊二日の砂漠ツアーに行ってきました。一泊二日なのでサハラ砂漠の入り口「ミニサハラ」でのテント泊でしたが、それでも十分砂漠感。途中グラディエーターなどの映画の撮影ロケに使われたカスバがあるQuarzazateという街でランチをしたり到着まででの道のりも満喫。最後はラクダに揺られて宿泊先のテントまで移動するなど「月の砂漠」のムードを満喫できました。


Quarazateの街のカスバ、メディーナはとっても本格的でまるで映画のセットのよう。それもそのはずここでは数々の映画が撮影されているのです。でもセットじゃないですよ。本物の街です。今でも実際に人が住んでいます。

11月18日(月):朝7時20分時間がどおりにツアーバスのお迎えバスがやってきました。6時に起きてから3日間宿泊していたエアB&Bから次のエアB&Bに移動して、車を駐車場に置かせてもらうべく最初の部屋のチェックイン手続きに来てくれたアブデゥールさんを待っていたのですが、結局現れず。オーナーさんに電話すると戻って来てからの部屋への入り方を教えてくれました。車は路駐になったのですが、お迎えのアパートのセキュリティの方が「ここに留めればいいよ。」と教えてくれた場所だったのと常にその通りはセキュリティーの人がいるようで、安心できました。それにしてもモロッコの人は本当に親切です。ツアーバスお迎えを待つ間、そのセキュリティの人がわざわざイスとクッションを出してくれて「マダム、座って待ってください。」と言ってくれたのです。他にも滞在中、数々の「痒い所に手が届く」的なモロッコ人のおもてなし精神を沢山体験しました。

各ホテルから参加者が集められてきて、マラケッシュの街の中心でミニバスに乗り換えた時はすでに8時半過ぎになっていました。そこから最初のストップまでは1時間ちょっとぐらい。曇り空でさらに小雨まで降ったりやんだりのお天気でした。

次のストップはランチストップを兼ねたQuarzazateの街です。着いた時には12時になっていましたが、ランチの前にまずはカスバ(城塞都市)を訪問です。

Quarzazateはアトラス山脈の南にある町で、サハラ砂漠への入り口として知られている街です。19世紀の宮殿でもあったらしい。タイムスリップしてしまったかのような景観で、ここではグラディエーターなどの有名な映画のロケ地となったそうです。街全体が映画のセットみたいなんですよ。


丘の上ににも行けるようですが、私たちはツアーなので団体行動です。ミニバスの運転手さんはあくまでも運転手さんで、この街に着いた時に現地ガイドさんと合流しました。



往復のバス代に宿泊代、そして朝食夕食込みで一人60ユーロのツアーなので、安価なツアーです。ランチはレストランに連れていってもらい自腹です。さらにこの街に立ち寄ると街の観光代として一人40ディラム(4ユーロぐらい)かかります。あとガイドさんにもチップを要求されますが、2ユーロぐらいで大丈夫でした。ネットで調べたツアーは最低一人120ユーロだったので倍の値段。もしかしたらその分食事や宿泊先がいいのかもしれませんが、行先としては大差なかったのでマラケシュの街のエージェントで直接申し込んだのです。



このガイドさん、映画のエキストラもやっているそうで、撮影の様子を展示した場所に彼のの写真がありました。


この部屋ではアーティストが紅茶や鉱物からとった顔料で描いた絵を見せてくれて、あぶり絵も実演してくれました。


ツアーに参加しなかったら、この街の存在は知らなかったので来れてよかった!




団体ツアーに参加するとお決まりの、お店に連れていかれてお買い物タイムがあります。ここでもこれから砂漠に行くので頭に巻くターバンを買いましょう、タイムがありました。でも強制ではないので買わなくてもいいんですが、お値段は材質によってピンキリで、実用的なコットンのものは10ユーロだったので、これも地域経済に貢献と思って買いました。でも実際にとても役立ったので買っておいて良かったですけどね。

ランチのためにバスを降りた道路まで戻ると目に入ってきたモスクのタワー。天辺にでっかい鳥の巣。コウノトリだそうです。


ランチは自腹ですがセットメニューが何種類があって、それぞれ140DH(14ユーロ)程度なのでお値打ちだったと思います。まずはスープ。サラダも選べますが、私はモロッコスープ大好きなので絶対スープ。
主人はミートボールタジン。これは美味しかったなぁ。

私はチキン串焼き。これもスパイスが効いていて美味しかったです。ツアーで立ち寄る場所だから期待はしていませんでしたが、街のレストランに負けないお味で、しかもバリューはこちらの方がいい。ランチを終えて出発した時はすでに午後3時ぐらいでした。

アトラス山脈の端くれ?天気が本当に不安定で、雨が降ったりやんだり、と思ったらお日様が出てきて・・・また曇って小雨・・・を繰り返していました。


午後のおトイレ休憩の街。砂漠の中のオアシスって感じ。

午後4時半。




途中かなり開けた街を通過。

本格的サハラ砂漠へ行くツアーだと片道2日間かかるので、この辺りで最初の日は宿泊するのではないでしょうか。


その街をすぎてちょっと行った場所でバスを下車、そこからラクダに乗ってテントまで移動するのだ!時刻はすでに夕方6時ちょっと前でした。買ったばかりのヘッドスカーフをターバンにしてもらいました。

ラクダの場所から新しいガイドさんが加わります。ここで同じバスに乗っていた人たちがさらに小さいグループに分かれて移動となりました。お値段によって宿泊先が違うのかな?私たちと同じ場所に向かったのは全部で9人でした。



私は一番小柄だったからかな、荷物を背負った先頭ラクダをあてがわれました。他のラクダよりも大きい子だったので、ハンドルまで手が届かず、布を移動されてもらいこぶの前に乗り換えて落ち着きました。

乗り心地は決していいとは言えませんが、大昔に乗馬をしたことがあったのでその要領で上半身を固定して下半身をラクダの揺れのリズムに合わせるようにしたら、安定しました。ウエストと内またのいい運動になりそう!


ラクダに揺られて砂漠を行く途中の動画をどうぞ!

1時間ぐらい乗っていたでしょうか、着いた時にはすでに真っ暗。お天気が曇り空だったのでサンセットは見れず。でも初めてのラクダと目の前に広がってきた砂漠を見ていたら、そんなの全然気になりませんでした。よく観光用でビーチをラクダで歩くツアーがありますよね、でもそれは同じ場所をぐるぐるしているだけ。でもこれはたとて短時間でも実際に「ラクダに乗って旅」をしたのです。ラクダに揺られながら遠方にテントが見えてきた時はすごく感動しました。正直これ以上ラクダに乗っていたらお尻と足が痛くて我慢できないぞ、というタイミングで着いたのだ。

夕食前のティーパーティーのテント。

アルジェリアとの国境がすごそこです。一応端っこですが、サハラ砂漠にいるのだ。

お部屋はベッドがあるだけですが、すごく寝心地が良かったです。着いた時がすでに夜7時ぐらい。朝も早かったのですごく疲れました。


アーモンドをつまみに「アラビアンウィスキー」(紅茶です)をいただきます。1時間ぐらいお茶を飲みながら同じテント村に泊る人達とおしゃべり。ガイドさんは二人いるのですが、そのうち一人の方は食事の準備を手伝いに行ったみたい。ラッサンが一人で9人のツアー客をおもてなししてくれました。

食事テントに移動しました。

でっかい土鍋に入って出てきたモロッカンスープ。とってもコクがあって美味しくて全員おかわりしましたよ。それでも少し余ったぐらいタップリ量がありました。このスープ、街のレストランで食べたよりも断然美味しかった!

メインはチキンタジン。

小さく見えますが、かなりでっかいお皿で私たちのテーブルは5人座っていましたが、全員がおかわりしても完食できなかったらいボリュームがありました。これまですでにもう十回ぐらいタジン料理を食べましたが、これは一番といっていいぐらい美味しかった!料理をしてくれたおばさんが別棟にいたので、もしかしたらこれが家庭の味かな。

食事の後、ドラムの演奏とかエンターティメントもあったのですが、睡魔に負けてすぐに寝ちゃいました。かすかに聞こえてくるドラムと雨の音をききながら、夢の世界にいつのまにか落ちて行った感じはすごく気持ちが良かった。ベッドの寝心地もよかったし、毛布もすごく暖かかったです。

朝は7時起床。ぐっすり寝たので目覚まし前に置きました。

今日も曇りがちだなぁ。日の出は拝めそうにありません。


朝食はモロッコのパンに数種のジャム、紅茶、みかんと、質素でしたが充分でした。8時18分、テントを出発して再びラクダに乗っかります。復路は往路とは違うラクダで、小柄だったので乗り心地が良かった。


ターバンは風や砂埃よけにもなりますが、防寒にも最適でした。

今日は少しお天気がよさそう。雲の影から日差しが見えます。
30分弱ぐらいのショートライドでした。

ここでもガイドさんにチップを上げました。すごく頑張って楽しませてくれたので二人分で10ユーロ。これは奮発した方なのかも。


ここから前日のドライバーさんの運転するミニバスに合流。9時半ぐらいに出発。

1時間弱ですぐにトイレ休憩になりました。ここは往路でも休憩した場所だ。

10時ちょと過ぎでしたが、朝ごはんが早かったので、みなさん小腹が空いていたのかスナックや飲み物も買っていました。休憩時間はタイムリーにあるので、トイレを我慢するということもなく道中も快適です。3ユーロで山盛りデーツを買ったのだ。


ランチの場所は往路とは違う街のカスバに立ち寄りました。

ここでも現地ガイドさんが合流。


赤土で作る壁の事を説明してもらいました。内側に藁が含まれているんですが、5年ごとぐらいに塗り直すそうです。ちゃんと手入れが必要なんですね。だからかな、人が住んでないらしき建物は壁や天井が崩れて廃墟感が著しいのです。

その後手織りのカーペットのお店に立ち寄りました。


やはりこの象形文字みたいのはベルベル語だった。


こうやって地元の女性がカーペットを織るそうです。

まずはお茶をいただきます。

その下がお店になっているのですが、本格的なものばかりでお値段も結構しました。でも街で売っているものよりも確かに厚くて品質も高いのがわかりましたし、何より手織り。

ずっとほしかったのがランナーと呼ばれる廊下にしくラグ。お値段を聞いたら8000ディラム(800ユーロ)サイズもそこそこあるので仕方がないのですが、そこまでは出せません。でダメもとで半額以下の3000ユーロをオファー。主人は「いくらなんでも安すぎるよ。」と言ったのですが、私の中では300ユーロぐらいだったら十分買う価値がある、むしろ安いぐらい、と思ったのです。するとう~ンうなっていましたが、私がこれがファイナルオファー、それ以上は出せません、と強くいったら「わかりました。モロッコでは最初のセールスは縁起がいいので、あなたが今日の最初のお客さん、3000でOkです。」と交渉成立。どのお客さんにも同じことを言ってると思いますが、納得できる値段だったし、相手ももうけがなければ応じなかったでしょうから、丁度良かったのです。

SATOMI号に帰ってから敷いてみました。ちょっと長さが30㎝ほど長くで折りたたんでますが、買ってよかった!すごくいい感じです。

その後ランチのお店に行ったのは午後3時近く。お腹が空き空きでしたが、前日とは違うお店だったのでメニューも違っていたし、ちょっと安かった割には美味しかったので満足でした。帰り道は、眠気に負けてほぼずっと道中うとうと。やっとマラケッシュに着いたのは日も暮れて真っ暗で夜7時ちょっと前。そこからお宿まで送ってもらうのですが、私たちはエアB&Bで街の中心からはちょっと離れていたので最後でした。やっと着いた時には7時半を回っていました。

この日のお宿はマラケッシュ最初のお宿と同じオーナー。直接オーナーとやりとりしたので一泊40ユーロでした。でもなかなかいい感じのお部屋でしたよ。



疲れていてもお腹はすくのだ。徒歩5分ほどの場所にいい感じのお店がありました。インテリアが砂漠テントを思い起こさせたのが決めて。テント泊、本当に良かったなぁ。



私たちが入ったのは8時半ぐらいで、最初のお客さんだったのですがすぐこの後次々来店があり、すぐに満席になった人気のお店だったみたいです。

前菜だけを何種類かオーダー。これはライスサラダ。キュウリ、リンゴ、ナッツのコンビネーションが不思議とピッタリでした。

ここでもスープは欠かせません。

これはケーキではなくチキンパイ。


で、おつまみ盛り合わせみたいなセット。かぼちゃのピューレーとかニンジンサラダとか6種類の、それぞれ違うスパイスの味付けをちょっとずつ楽しむことができ大満足でした。これでも全部で25ユーロぐらいだったので、モロッコは本当に物価が安いです。

主人はデザートまでいってました。

一泊二日のミニサハラ砂漠の旅は、思っていた以上に中身が濃くて充実したものでした。しかもそれが一人60ユーロだったなんて、あり得ない!きっともっと高いツアーだったら泊まるテントの中が広かったりおしゃれだったりするのだと思いましたが、私たちが泊まったのは昔ながらのテント、という感じがしたし、それでもベッドはとても寝心地が良かったしお食事もすごく美味しかったので、満足感がかなり大きかったです。

マラケッシュに行く前は全く思っていなかった砂漠ツアー、行ってみて本当に良かった。これまで地中海の国々でいろんな場所に行きましたが、私たちにとっては過去4年の中でこの砂漠ツアーはトップクラスに心に残る思い出となりました。

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