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2020年2月15日土曜日

裏庭が湖と一体化&なんとまたしてもどんでん返しは続いたのでした・・・・全ての道はギリシャに続く⑤

山火事の後は洪水・・・・本当に激しいお天気が続いているここシドニーはオーストラリアです。


今住んでいる主人の実家の裏庭もなんと、周囲にある湖と一体化してそれこそ船上生活を彷彿させる状態となった今週でした。



先週の金曜日から待ちに待った待望の雨が降り始めたオーストラリアの東海岸。これで山火事もやっと収まるぞ!恵みの雨だ!・・・と思ったら・・・・まるで半年間の雨が一挙に降り始めたような激しい雨&風で、台風でした。
シドニー大雨で裏庭が水没
特に酷かったのが9日の日曜日。前夜からどんどん暴風雨がスタートしていましたが、朝になっても収まらず、湖に面している裏庭には風にあおられた波しぶきがどんどん庭に流れ出してきていました。
シドニー大雨で裏庭が水没
 ガターンという音に驚き外をみたら、家の端に置いてあった鉄の椅子がぶっ飛ばされていた!
シドニー大雨で裏庭が水没

湖との境の壁が左半分、もう水没して始めました!この状態は一日中続き、雨は風にあおられて真横から降ってましたよ。主人がまだギリシャから戻っていないので義母と私の二人だけで、ちょっと不安も感じていましたが、「食料は十分あるからねぇ~大丈夫だよね。」と二人で励まし合ってしのいでいました!
シドニー大雨で裏庭が水没

2月10日(月)朝起きたら、裏にはほぼ完全に水没!
シドニー大雨で裏庭が水没

テラス部分の真下まで水が!
シドニー大雨で裏庭が水没

シドニー大雨で裏庭が水没
居間から見たところ!周りは完全に湖と一体化。義母が「ここ自体がハウスボートみたいになったから、もうギリシャ行く必要ないんじゃない?」って冗談を言うぐらい。
シドニー大雨で裏庭が水没
 いつもは庭になっている部分を、1匹のペリカンがゆうゆうと泳いで渡っていました。いつもより近道だなぁって気づいてるかな?
シドニー大雨で裏庭が水没

シドニー大雨で裏庭が水没
 家の反対側に固めておいた廃棄物、主人は戻ってから片付けようと思っていたんですが・・・半分ぐらい流されたかも。うちの裏庭にもどっから来たのか不明なプラスティックのたらいがぷかぷかしてましたしねぇ。
シドニー大雨で裏庭が水没
おお~なんと、テラスに小さなカニが!
シドニー大雨で裏庭が水没
優雅にカモも2匹、庭だった部分を横切ってました!
シドニー大雨で裏庭が水没

さて、この状態が2日ほど続き、やっと水曜日2月12日に水が引き始めたんですよ。
シドニー大雨で裏庭が水没
 緑の部分が増えてきましたねぇ。
シドニー大雨で裏庭が水没

2月13日(木)すっかり水が引きました。湖の入り口にあたる反対側にあるエントランスという所が海への入り口なんですが、とても浅瀬なんですよね。なのでなかなか潮が引ききらなかったので、海底の砂浜を掘り起こして海への入り口を広げたそうです。どうりで一旦引き出したらぐんぐん水が出て行ったわけです。
シドニー大雨で裏庭が水没

久しぶりにペリカンの群れが戻ってきました。
シドニー大雨で裏庭が水没

シドニー大雨で裏庭が水没

さて、前回の「全ての道はギリシャに続く」⑤(まだ読んでなかった方はここらかどうぞ) では大どんでん返しがあったのだ!ってお知らせしましたよね。その後1月31日から主人がギリシアに再び出かけ、2月11日に帰ってきたんですが・・・実は・・・・今回もさらに大どんでん返しがあったのです!!!!

2回目にギリシャに主人がいったのは、次の候補として見つけた「マーループ」の売買契約を進ませるためでした。売主のピーターさんはオーストリアに住んでいて夏の間だけギリシャでヨット遊びを楽しむ方だったんですが、ブローカーを通さないで直接売買したいって言い張ったんです。そのため書類の手続きとか支払い手続きがとても複雑になり、主人は多大なストレスの中、へこたれることなく一つ一つこなしていきました。ギリシャでは船体検査官のラルフさんに2日間かけて検査をしてもらい異常がなければオーストリアに移動して、そこで売買契約めだたく終了・・・のはずだった。

船体検査をすればわかることなので事前に「キールをこすったり損傷したことはありますか」と質問したら、ピーターさんは「それはない。ただ船体を陸上保管している間に保管所の人たちが何か傷をつけたりしていたらわからないけど、自分はやっていない。」っていう、回答。その時私はすでに嫌な予感が。だって、絶対に身に覚えがなければ「もしこういうことが起こっていなければ」っていう普通だったら考えもしない状況をわざわざ言わないと思うんですね。私たちが前の船を売った時には、そんなこと思いもしませんでしたから。ちゃんと正直に「浅瀬の砂地で底をこすったことはありますが、修理が必要な事故ではありません。」と伝えました。私たちがこすった場所は浅くて有名で海底の砂地が海流で移動するので、通過するほとんどの船が底をこすってしまう有名な場所なんですね。

で、到着翌日に船体検査開始、直後に主人から連絡が入りました。「悪いニュースだよ。
船底の一部が異様に湿っているっていう数値が出たんだ。つまり水が染み入っているってこと。どっかにひびがあるんだよ。」とのこと。さらに検査を進め、キール部分の傷と修理の後を発見しました。この時点で、もう主人は「マーループ」を購入するのは辞めすぐにオーストリアのピーターさんにその旨連絡。するとピーターさんは激怒したらしく「自分には身に覚えがないことだ。自分がやったんではない。きっと保管場所の人たちがやってバレないように勝手に修理したに違いない。」って言ったそうです。いずれにしても、「マーループ」が事故車ってことがわかったので、ピーターさんが憤慨しようがどうしようが、私たちが購入を見合わせるのは理にかなっています。売買契約成立には船体検査を合格することが第一条件ですから。

あ~また振り出しに戻った・・・・。でも私は密かにほっとしてたんです。がんとしてブローカーを使わずに非常に手間がかかる直接売買を主張していたピーターさんを、私は今一つ信用できない部分があったんですね。船の事故歴についてもバレることなのに、もしかしたら本当にご自身は知らなかったのかもしれませんが、それにしても思わせぶりな言い訳を最初からしてたし。だから正直ちょっと「マーループ」は私の中でケチがついていました。

せっかくギリシアにいて船体検査員を2日間も雇っているので、主人はすぐに検査を中止する代わりに全額支払うから翌日まで一緒に船を見てくれないかって、検査員のロルフさんに依頼しました。ロルフさんはイギリス人なのですが、単身赴任でギリシャにお住まいなんです。ご自身もヨットをお持ちでギリシャに滞在中の居住地として使われています。前回も依頼したのに急遽キャンセルした経緯をご存知なのでとても同情してくれて、快く引き受けてくれたそうです。それから地元のマリーナを片っ端から周り、いいなと思うものを一緒に見て回りました。単に見て回るだけではなく大半の船が陸上保管されているので、ロルフさんは装置を持っているので船底の湿り気検査をその場でやってくれました。

その間ロルフさんと主人はとっても親しくなり、ロルフさんから「こういう船を探したらいいよ。」といろいろアドバイスをもらったそうです。そして今後も私たちがネットでよさげな船を見つけたら、主人がそのたびにギリシャに出向くのではなくロルフさんが代わりに下見をしてくれるということになりました。

ロルフさんとわかれてからも主人は5日ほど滞在日が残っていて、毎日電話で私に状況を知らせてくれました。そこで11月に下見をした、年代はすごく古いんですが、とても頑丈なつくりで、ローマのマリーナにある「フランチーニ」はどうか!っていうことになり、急遽ブローカーに再度連絡。
フランチーニ

フランチーニって製造会社の名前なんですが、もう20年ぐらいの年代ものなんです。ですが古いボートっていうのはちゃんとした船会社が注文で製造していたので、近代的なヨットよりもしっかりしているんですね。プレハブと注文住宅の違いっていう感じでしょうか?その分新品の時は物凄く高かったと思いますが、中古になって何十年たっても一旦ある程度値段が下がるとそれ以上は下がらないんです。20年ものでも、近代ヨットの10年落ちぐらいの値段はしていたり、もっと高いぐらいだったりします。イタリアの有名な船会社で知る人ぞ知る、的なフランチーニ、でも装備をいろいろ付け足ししないといけないので、その分の予算を加味する必要があります。それを含めた最終予算を立て、それをもとにブローカーにかなり前向きに買う事を考えていると伝えると、ブローカーも積極的にアドバイスをしてくれました。船体検査員のロルフさんも実はフランチーニ社の船を保持。だから私たちがフランチーニを考えていることを伝えるとすごく喜んでました。

そんな中、主人はギリシャを離れる前日にもう一つ素晴らしい候補を見つけたんです。アテネのマリーナにあった年代物のすごくしっかりした作りのヨット。しかも私たちが希望する設備をすでに完備しているんです!こちらはギリシアの伝統的な船会社オーシャンスター製造のものでした。動画を主人が撮って送ってくれましたので、もしこっちに決まったら動画を掲載しますね。こちらの船は装備的にも値段的にも最高なんですが、ただ一つの気がかりは、やはりこの船も12年前にキールを修理した経緯があるんです。それを正直に教えてくれたのはありがたいのですが、どんな具合の修理だったのかの記録を確かめないうちは納得できません。近代的なヨットだったら、この時点で無視、なんですがオーシャンスターもちゃんとした製造会社で特注で作られた船。修理したのもの同製造会社だし元々の作りが漁船なみに頑丈なので、修理をしたことでさらに強化されている可能性もあり、事故っていることが必ずしもマイナスではないのです。でもそれをまた陸上げして船体検査をしてやっとダメだったと分かる、のでは費用の無駄。だからまずは修理の履歴を船会社から取り寄せることからスタートです。

12月12日の午前1時半に主人はセントラルコーストに到着しました。そこからフランチーニとオーシャンスターのどちらに絞るか、日々検討中の私たちです。

まだまだ紆余曲折しそうですが、この経験を通して、さらに具体的にどんなタイプの船が私たちは希望なのかが、はっきりしてきました。また、どこで探すとお値打ちで装備が整っている船を探せるのかもわかってきました。ロルフさんという素晴らしい友達もでき、「東方の天使」をそのまま購入していてたら得られなかった経験や知識、そしてもしかしたらあとで「あっちの方が良かった」と思っていたかもしれないヨットの存在を知り、全ての事には意味があるんだなぁって感じています。

何かうまくいかないことがあると投げ出しがちになりますよね。でも本当にやりたいことだったら、困難があっても自分の気持ちを信じて突き進んでいくと、今の自分には想像もつかない素晴らしい未来の展開が待っているような気がします!困難を乗り越えるからこそ、その向こうのゴールの素晴らしさがより大きなものになるのではないかしら。

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