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2024年11月18日月曜日

動画:神の国マラケシュー蛇使いにアフリカ感満載のジャマ・エル・フナ広場

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!






11月16日、マラケシュ散策開始です。まずはハビヤ宮殿を目指したのですが、なんとこの日だけいきなり特別行事があって閉鎖されていました!日曜日は通常どおりとのことだったので、翌日リベンジすることにしてとりあえずマーケットのあたりから散策することに。

マラケシュは、モロッコ中央部にあるアトラス山脈の麓に築かれた都市。ここは11〜12世紀に栄えたムラービト朝の君主ユースフ・ブン・ターシュフィーンが1071〜1072年に渡って都市を築き、首都としました。ムラービト朝はスペイン南部から西サハラまで支配した広大な帝国で、マラケシュは経済と文化の中心地でした。1147年にムラービト朝を滅ぼしたムワッヒド朝でも引き続き首都となり、合計20kmの城壁に囲まれた市街には赤のレンガで築かれた家々が並ぶ都市が築かれるように。旧市街の建造物は、クッバ・バアディンという霊廟以外はほとんどムラービト朝時代に築かれたもの。(世界遺産マニアサイトから引用)

メディーナ(旧市街)へはこの日は行くつもりがなかったのですが、いつのまにかその端っこに迷い込んでいたようで、狭い路地の周りにあるお店を眺めながら進んでくと・・・


ジャマ・エル・フナ広場に到着。メディーナの中心的存在で、アラビア語では「死人の集会所」と呼ばれているそうです。というのは大昔はここは公開処刑場だったそうです。

大きな広場の地面に直接商品を陳列している小さなお店がぎっしり。緑のテントはそれぞれ小さいお店たちです。この風景、いかにもアフリカっていう感じでした。おなりモロッコなのにラバットの洗練されて小奇麗なイメージとは大違い。

郵便局もありましたよ。

この大広場の喧騒と活気は写真ではとても納められないと思い、急遽FBライブをしたのです。その録画をご覧くださいませ。音楽は広場で奏でられていたものそのままです。アラビアンナイトの物語のような「蛇使い」もいました。近くで見るとお金を払わないとけないので、ちょっと遠方から盗撮?!ほとんどの人がそんな感じだったので、いったいお金を払ってわざわざ見る人ははたしているのだろうか?という感じでした。ちなみにこの広場を含む旧市街地(メディーナ)は世界文化遺産に指定されています。
 

次に向かったのは、サーディの墓。カスバの中にあります。



サアディア王朝のサルタンのお墓で1578年から1603年まで生存された王様です。1603年というと日本では徳川家康が江戸に幕府をスタートさせ将軍になった年、イギリスでは同じころエリザベス1世が女王になったころです。なんと1917年に初めて発見された霊廟で、その時現在のタイルの床は1メートルぐらい土に埋もれていたそうです。日本語のマラケシュガイドサイトにはどこにもこの場所のことが紹介されていないのですが、美しいモザイク装飾は一見の価値があると思いました。

3つの部屋にわかれていて、別棟が女王様のお墓で、メインの建物の中心が王様のお墓、その隣がロイヤルチルドレンつまりプリンセス、プリンスのお墓となっています。部屋の中には入れないので(だって部屋全体がお墓だから。)入り口かなら眺めるのですが、メインの王様のお墓の入り口は行列ができていました。

これはクィーンのお墓。



お馴染みの美しいモザイクタイルで飾れています。10ユーロでガイドさんが付くので説明してもらいました。初めて知ったのですがこのタイルの模様と使われている色には意味があったのです。どうりでどこにいっても同じタイルと同じカラーだったんだ。それぞれイスラム教の信念に基づくものでした。横の部分がメッカの方角を示しているそうです。メッカに対して横たわっているわけですね。

これはクィーンのお墓の建物の横部分です。すごくきれいな装飾。もう綺麗というありきたりな表現しか思いつきませんが、本当にその一言なのです。そしてその繊細さといったら、木に彫り模様が入っているのですが、よくもこんなに上手に掘れるもんだ。


庭にも墓地があり、これは側近の召使のお墓。

ガイドさんの説明を聞き終わってから、列にならび王様の霊廟を見学しました。

その前に、おとなりのロイヤルキッズのお墓の部屋。ここには当時はやっていた疫病でなくなってしまった子供たちは埋葬されていないそうです。
みんなメッカの方を向いて横ならび。

いよいよメインの王様の墓地の部屋をのぞきます。

アーチ型のドアの両端にはこんなくぼみの部分があって、煙突になっていたそうです。

部屋全体を写真に撮るのは、入り口から覗いた状態ではかなり至難の業なので、動画にしてみました。



あれが金細工の天井。きらびやか~。



全体的に白が基調で、すごくエレガントなんです。一つ一つの細かい模様を眺めているといつまでたっても移動できなくなるのですが、おあとが使えているので、ささっと移動しないいけません。



次は近くにあるモスクに向かいます。カスバへの出入り口のアーチ方のゲート。

ゲートは何か所かありますが、ひときわ目立つっているのが「アグノウ門」。赤い砂岩で有名ということですが、実際色は薄いオレンジなので日が当たると白っぽく見えます。

こちらはクトゥビーヤ・ムスクのタワー69メートルだそうです。スペインセビリアのヒルダの塔、そしてラバットのハッサンの塔と並び3大ミナレット(小塔)と呼ばれているそうです。全然「小」じゃないけどね。塔自体は少し離れた場所から見た方が全体が観れていいのです。

モスクのドアは閉まっていました。時間帯によっては開いているのかな?でも実際に利用されているモスクだから中には入れないと思いますけど。



ちかくで見るとこんななので、全部写真に納まらないし上の方が見えない。やっぱ遠方から見た方がきれいだな。

そのふもとにには、ハッサンの塔同様、柱の作りかけみたいなのが沢山ありました。

その後、駐車場に戻ります。お宿からここまでは徒歩だと1時間弱かかるので、安くて安全な地下駐車場を見つけたんです。1時間15ダリム、つまり1・5ユーロのはずなんですが、4時間駐車したのに20ダリムしか請求されなかったのだ。翌日にまた宮殿リベンジをするのでまた同じ場所に留めます。近くにスパイスマーケットがありました。週1しか開催されないらしい。タジンの味付けにつかわれるスパイスをちょっぴり買いました。

お宿に戻って、ちょっと休憩してからディナーにでかけます。前日の食事が外れだったので、新市街のおしゃれ系レストランまで足を伸ばすことに。といっても徒歩15分ぐらいかな。

フュージョン料理っていことですが、お値段も高いものでもせいぜい15ユーロぐらいなのでお値打ちです。

まずは前菜。ピリ辛ズッキーニとニンジンにオリーブ。どれも美味しかった。お酒のおつまみにぴったりなんだけどねぇ。

私はお肉が食べたくてビーフ。この後リゾット風のライスが出てきましたけど。クリームソースも美味しくて、焼き野菜の加減もお肉の焼き加減も大正解だった。

主人はあまりお腹が空いてないといことで(実はお昼に一人だけでっかいラップサンドを食べたのだ。)タジンなんですけど、いわゆるガーリックプロウン。パンに付けて食べると美味!

レストランではアルコールを置いてないのが普通なので、最近ずっとアルコール無生活なんですが、不思議と気にならなくなりました。そしておしゃれ系レストランでもお値段はそれほど高くないので、クオリティーを考えるとマラケシュでは地元民の方いくレストランよりもコスパがいいな、という結論に。(地元民の方用カフェでもそれほど値段が変わらないだ。)


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