折角ゴージャスなホテルに泊めていただいているので、ちょこっと贅沢しちゃおうってことで朝食をルームサービスにしちゃいました。ベーグルに紅茶とヨーグルト。丁度いい分量でした！でも紅茶が薄いのが気になったなぁ。コーヒーが主体のアメリカだから？
ホテルの部屋からの眺め。天気があまりよくなさそうなだけど、でも今日のお楽しみ、ついに本社オフィス訪問をひかえているので全く気になりませんでした。
午前９：３０
ホテルから車で２０分ぐらいで、いよいよリバートンホームオフィスに到着。写真で見たことがある建物が・・・
あ、あれはもしかしてシェリさん？CEOのサラさんもいます。サラさんにはオーストラリアでも日本でもお会いしたことがあるんですが、創立者でもありサラさんのお母様のシェリさんには会ったことがありません。もう１０年ぐらい前に一番最初にデモンストレーター登録してから、いつかシェリさんにお会いしたいって夢見てきたのに、そのご本人が目の前にいた。
ここからはちょこっと動画をご覧ください。
あ～まさしくこれが写真でみていたホームオフィスの玄関。地下一階から地上二階まで吹き抜けになっているのです。真ん中には岩が積み上げていてそこにミニ滝があって水が流れているんです。この素晴らしいホームオフィスは、なんと創設者のシェリ・ガードナーさんが自費で全ての建設費を負担されたそうです。
玄関の階から隣接の配送センターにまず行きました。ドアを開けたとたん目の前に広がるものすごい広い倉庫に驚き！
あの奥の方にある荷物はスタンピン・アップジャパンに向けて発送されます！
実際の発送を体験させていただきました。製品は重さ毎にエリアに分かれていて、オーダーが入ると製品ナンバーから各製品の重さがわかり、まずは箱の大きさが決められます。それがベルトコンベヤーに乗っかって、倉庫内をグルグル回るんです。一日３０００から１００００件の発送があり通常は１２秒ごとに１個、繁忙期は４秒に１個の割合で出荷していくそうですよ！
動画内で私が製品をピックアップしていたレーン、一つのレーン１０メートルごとに一つのゾーンになっています。一人のスタッフが５メートルから１０メートルを担当しているそうです。自分のゾーンに来た箱をのバーコードをスキャンすると、製品の棚のランプが光ります。そこから製品をランプで示された個数とり、箱に入れるんですよ。最後に箱の重さを再度計量し、重さの誤差があると担当スタッフが一個づつ発送伝票と製品を突き合わせて間違いがないか確認するそうです。マーカー一個の違いで重さの違いがわかるそうです。
ロビー階の中心にこの岩庭園みたいなのがあるのです。
その後、コールセンターを見学。５５人のスタッフの方が働いているそうです。
みなさんデスク周りがとっても可愛らしく飾られていました。なんと、この方はマイビッグショットやスタンプ、ダイがデスク上に出ていて電話がかかってこない時はスタンプしているんですって！！なんと幸せなお仕事。コールセンターですからデモンストレーターやお客様から製品について問い合わせがあるから、日ごろから製品に慣れ親しんでいないといけないので、業務の一環ですよね。それにしてもラッキーなお仕事。スタンピン・アップ好きなら誰でもやってみたいですよね。さらに、スタッフのうちかなりな数の方がご自身もデモンストレーターやっています！
他のコールセンタースタッフの方達と！
こんなサインが！！
日本からの達成者「ウェルカム」だって！！
さてここからは「スタンプが世に送り出されるまで」をお勉強。
最初にプロダクトデザインを担当するセクションのリーダーの方とデザイナーの方にお話を伺いました。常に先の製品を開発しているので、この時点ではすでに２０２０－２０２１年の年間カタログとホリデーカタログの製品開発をスタートしているそうです。
すでに決定している今年のホリデーカタログに掲載される新製品を例に、デザインをどうやって決めるのかの説明がありました。写真左のバネッサさんは今年の秋冬製品の一つのデザインを担当されていました。まずトレンドリサーチグループがグループごとに２つぐらいのスィートが割り当てられ、それについて流行りそうなデザインをリサーチ。最低でも１年半ぐらい前から流行を予測するのですから、かなり難しいお仕事ですよね。そこからイメージボードというものを作り、雑誌やお店のディスプレイ、トレードショー、ネットからイメージにあったものを寄せ集め、アイデアを製品ごとにブレーンストーミングするそうです。出てきたアイディアをもとに大まかなデザインや色を決めて一つのボードに表示していきます。実際に今年のホリデーカタログに掲載される製品のボードを見せてもらいました。まだどんな製品なのかは秘密ですが、もう絶対欲しくなること間違いなしです。これまで〇〇〇〇〇〇に興味がなかった方でも、欲しくなっちゃうほど素敵なデザインでしたよ。
その後、２次元だったアイディアを製造調達チームが３次元の製品に変えていきます。製品のサンプルを作るわけですね。実物を見ながらデザインチームがまた微調整をしていくそうです。デザインチームは最初にスタンプならそれが最終的にラバーで出るのかフォトポリマーで出るのかを知った上で、それぞれの製品の特長にあったデザインを考えるそうです。デザインによってはフォトポリマーの方が向いてるもの、そうでないもの、というのがありますからね。
次のお部屋は「コンセプトアート」のお部屋。カタログに掲載される作品サンプルを作る人たちのお部屋。ここからは写真撮影禁止でした。なぜかって？だって、来年１月のオケージョンカタログや２０２０－２０２１年の年間カタログ製品が実際に壁にディスプレイされてあるんですから！！もう１年以上も先にでる製品の一部をみちゃったんですが・・・DSPとか特によだれがダラダラでるものばかり。この時点では私なんか「あれは絶対買うね。」って心に刻み込んだものが・・・・沢山ありましたよ。
同じ一人のコンセプトアーテイストがカタログの見開き２ページを担当します。予めどの製品とどの製品を組み合わせて使うのか、やカラー、さらにどんなレベルのクラフターさん向けなのか、例えば初心者向け、とか上級者向けとか、というのが指定されていてそれに沿ってサンプルを作るそうです。またサンプルの数もページ上の空きスペースに応じて決まるそうですよ。決められた条件の下で作成するのは、結構大変だそうですが、同時に闘志もわくそうです。どうりで、どれもこれもカタログサンプルは素晴らしいものばかりですよね。またどの製品を組み合わせてサンプルを作るのかを「指示」するカタログ戦略チームというセクションもあるそうです。最後に、出来上がったサンプルの写真を写真チームが撮影、その際、製品開発チームやデザイナーさんサンプルプロジェクト作成チーム、カタログ戦略チームが全員撮影に立ち会うそうです。いろんなセクションが一丸となって作ったカタログ、素晴らしくって当たり前だって痛感しました。だからどれもこれも欲しくなっちゃうんだなぁ。
コンセプトアートの責任者メロディーさんと一緒に。
廊下のそこかしこに、こんなディスプレー棚がありました。
午前の部最後は「サプライチェーン」流通部門のことです。この部門の責任者と日本在庫担当の方からお話を聞きましたよ。同じ製品の在庫をどうやって国ごとに決めているか、とか在庫僅少になるまでの過程、そして実際にアメリカ本社から日本への発送を手配するまでのお話をきいて、ここにもスタンピン・アップジャパンをアメリカから支援してくれている「人」の気遣いがあるんだなぁってわかり、すごく嬉しくなりました。機会が自動的にやっているのではなく、そこに担当者の「気持ち」が入っていて、在庫の動きを気にしてくれて時には、数字上にあらわれてくることだけではないことを加味してコントロールしてくれているんです。でも突然予想外の事が発生するからいきなり在庫が完売になったりして・・・・・本当に難しいお仕事だと思います。もしかしたらスタンピン・アップ内で一番難しいことかも。ちなみに、通常はアメリカ本社から製品が日本の倉庫に向けて発送されますが、センチメートル対応の製品はアメリカでは必要ないので、製造元から直に日本の倉庫にやってくるんですって。
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