8月17日にオスティアに着いて、あっという間に1カ月経とうとしています。日本の皆さまは今日から4連休の方も沢山いらっしゃるのかな。
28年物の古いヨットだから、いろんな修理やアップデートが必要と言うのは、ある程度は覚悟していましたが、正直ここまでいろいろやる事があるとは思っていなかったのです。(私はね。)
取り合えず出航できる最低限の修理や、設備更新をしたら、すぐにギリシャに向かって出発しようと思っていたので、2週間ぐらいあれば大丈夫かなぁって計画していました。
でもねぇ~実際に蓋を開けてみたら~(これで全部じゃないですよぉ~)
①ボイラーが壊れていてお湯わかせない=お湯のシャワーなし
②バスルームのポンプが壊れていて排水できなかった=シャワーを浴びたら洪水になる
③ガスが接続されていなかったのでキッチンが使えなかった。
④冷凍庫が壊れている。
⑤アンカーライトが壊れている。でも再確認にマストに登るために使うハリヤードが古くて危ないから使えない。
⑥トイレタンクが接続されていないので、大の方はできない。
⑦トイレポンプが壊れていたので流す水が外からくみ上げられず貴重な真水を使用しないと流せない。
⑧バウスラスター(船を横移動させるモーター)が壊れている。
⑨キッチンのクッカーの高さが私には高すぎてその後ろの戸棚に手が届かない。
⑩ドッジャーが破れていた(ヨットの操縦席の前についている波除のカバー)
⑪ソーラーパネル、風力発電がついていないので、走行中に発電できない=パソコン、携帯充電はできない。GPSなど操縦に必要な電気機器が短時間しか使えない。
⑫⑪を解決するためのジェネレーターがない。充電するためのバッテリーも故障していた。
⑬天井のハッチや窓のゴム枠が古いので雨漏りがする。
⑭デッキ部分の日よけを設置するための器具がないからひもで固定=不安定不安全
と羅列したらそれこそキリがありません。
はぁ~。最初から分かっていた問題点に加えて後でわかったもの~こっちの方が多いんですが、それを少しづつ毎日主人が、設備を手配し、手配したものが予定通りに届かないから電話で後追いして、さらにやっと届いたら今度はそれを設置してくれる職人さん探し、やっと来てくれたと思ったら「これは自分ではできない」と言われる始末・・・を繰り返しています。
例えば③はその典型で、主人は電気技師だったので電気関係は自分で配線もできるし修理もできるのですが、ガスは素人。ガスボンベを接続することはできても、使うたびにいちいちボンベの元栓を開いたり閉じたり(いちいち船の外に出ていかないといけません。)するのではなく、室内でスイッチオンオフでガスを絞めたり開けたりできるする部分が取り外されていのをガスやさんに直してほしかったんです。そしたらガスボンベの交換しかできない人だった!!
イタリア語が話せない、相手は英語がわからないっていう状況で、当日もマリーナの英語が少しわかるスタッフに通訳してもらったんですが、ガス屋さんが来てもらえるようになるまで1週間近くかかったいたんです。その挙句が「できません。」で、構造自体は説明してもらったので主人が自分でやれるかもってことに結局なりました。
やっとの思いで使えるようになったクッカー、オーブンも使ってちゃんとお料理してみました。スーパーに売っているタタール用サーモンを、さらにオリーブオイル、ごま油レモンでマリネした、里美流サーモンタタール!が前菜。
メインはズッキーニのチーズ焼き。中に炒めたごはん、玉ねぎ、生ハム(つまりチャーハン)が入っています。それに本場モッツアレラチーズをかけてオーブンに入れただけ。最近重たい系の外食が多かったからねぇ。で、ちゃんと料理してみて、いかにこの古いクッカーが使いずらいかを実感。調味料入れのロッカーがクッカーの後ろにあるんですが、クッカーの位置が私には届かない。やっと背伸びすると洋服に火が付きそう・・・ってすごく危険な状態。これがさらに揺れている走行中だったら・・・絶対無理。ま、走行中は簡単なものしか作りませんが、それでも火を使って料理はするんですよね。それからも何日か頑張りました。でも遂に限界。手前に一番小さいコンロがあるんですが、炒め物が中心だから大きいコンロを一番使うんです。小さいのはご飯を炊いたり、煮物をしたり、と火を付けたらある程度ほかっておくタイプの料理に使います。でも手前にそれがあって、その後ろにある大きなコンロで炒め物のフライパンを動かすと…小さい方に乗っかっているポットを落としそうなる=大やけどっていう危険があり、ヒヤッとすることが何回もありました。
あ~もう料理したくない!ただでさえ料理好きじゃないのに!
我慢の限界に達し、また一つ仕事を増やす申し訳なさを感じつつ、新しいクッカーを買いました。この先ずっと毎日使うものだから、やっぱり使いやすさが一番。
新しいの最高!早速使ってみた。3つ口で、一番小さいのは後ろにあります。設置高さも主人ができるだけ低くしてくれたので私にピッタリ。棚にも手が届く!火力も強くて最高です。
バスルーム関係は、ここ3週間で大進歩。お湯のシャワーが浴びれて、排水ポンプも直してくれたので洪水を心配することなく温かいシャワーを使えます。シャンプーする時なんか、今まで洗面所を使っていたのだ!トイレのフラッシュも外の水をくみ上げるポンプが詰まっていただけだったので主人がきれいに掃除して直りました。もう貴重な真水を使って流す必要はありません。
でも、まだ2つあるバスルームのうちリビングにある方は使えてません。こんな風に荷物置き場なっているのです。セールを外に出せない(出すためには新しく買い替えたハリヤードをまず設置する必要あるので。
ソーラーパネルをまず買いました。それを設置するためにキャノピー(日よけ)をしっかり固定する必要があって(ひもで固定じゃ危なすぎ)そのための金属ポールと固定金具を購入。購入するのもサイズが合うものを置いているお店を探し欲しいものを見つけるのに丸1日あっちっこっち奔走した主人でした。
キャノピーをソーラーの下につけ、ドっジャー(前にある日よけ)の破れた部分をセール修理屋さんに修繕してもらい設置。(でも形が不便なので、ギリシャに着いたら作り直してもらう予定)これで十分だと思いますが、念のためジェネレーターも購入。
毎日毎日、ちょっとずつ新しいことが加わり・・・・その過程でまた新たな問題が見つかるっていうのを繰り返している一カ月でした。
これは昨日イタリア時間朝7時に突撃ライブでご紹介したマリーナの朝焼け風景。
トイレは、今でも完全には機能しておらず、大海に出かけていかない限り「大」の方はできません。(お食事時に読んでしまった方ごめんなさい。)だから今でもマリーナのトイレに出かけていきます。最初の2週間弱は、毎回、夜中でもトボトボ桟橋を歩いてマリーナトイレに行っていた事を思えばうんと楽になりました。完全修理はギリシャのマリーナに着いてから。
冷蔵庫は使えますが、冷凍庫まだ壊れたまま。修理のための部品をオーダーしていてもそれが予定を大幅に過ぎても届きません。確認したら、なんとまだオーダーしてなかったって言うではありませんか~!!!!これも主人が発注元に直接交渉中。出発予定日までに届かなければ返金してもらわないといけません。
思ったように物事が進まないのが当たり前の毎日。今日はどんな障害を見つけるのかしら!っていうのが毎朝目が覚めると浮かんでくること。
めげそうになることばかりってのが正直なところです。でもそんな時にスタンプを出してきてせっせとクラフトすると、嫌なことはぱっと忘れて「ま、なんとかなるね。ちょっとづつ進歩しているしね。」って思えてくるんです。そしてチームFBでチームメンバーの作品をみたり、メッセージのやり取りがあったり、Zoomで顔を見て話したり・・・・が、あるからこそ、また頑張ろうって思えるんですね。
ヨット生活はの不便さは経験済みなので、その部分は不便とは思わないんですが、航海をスタートするまでの設備掃除を自分たちでやって、しかも言葉が通じない外国でやるっていうのは初めての経験。(前の船はオーストラリア国内で買ったし、前のオーナーさんが長距離航海者だったから必要なものが全部そろっていたのです。)
思った以上に大変なことばかりでしたが、負けずに前進できるのはペーパークラフトっていう心のよりどころがあるからだなって思います。
そしてここまでの道のりを一緒に経験してくれて「イタリヤ生活の記事をとても楽しみにしています!」「バーチャル海外旅行の気分です!」って応援のメッセージをくださる皆さんがいるからこそ、また頑張れる私です。本当に本当に心から感謝しています。
なんとか10月の最初には出航できることを目指して、また今日も新しいチャレンジに立ち向かっております!
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