皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
月曜日7日の朝、碇泊していたTranquil Bayの向かい側にあるNidriの町のタウンバースに引っ越しました!
月曜日7日の朝、ステンレス職人のディミトリさんにNidriに来たことを連絡、すると午後になったら見に来てくれることになりました。アクセスを簡単にするために、タウンバースに移動することにしたのです。
あそこに碇をおろし日曜日から月曜日の朝までおりました。
朝ごはんを食べてからディンギーをおろして、始めてNidriの町に上陸!思っていたより開けていてホリデー気分満載。島々をめぐるフェリーも数台停まっており、ツアー呼び込みのお兄さんの元気な声が響いていました。(でもお客さんはほとんどいないよう。)
スーパーが港から徒歩圏内に沢山あることも発見。これは便利!タウンバースも見に行って、空があるかどうかチェック。すると丁度バックで入ってこようとしているイギリスの旗を掲げたヨットがありました。主人が「接岸を手伝う。」ということで、私もどうやってやるのかなぁとじっくり観察。見るのはこれが2回目ですが、今回はもっとまじかで見れます。主人が手際よくスターンラインを受け取り接岸アシスト。イギリス人の方だから英語が自由に通じるのですぐ会話がスタートしました。「オーストラリアから来ているので、このタイプの接岸はやったことないんです。」と、ガン見していた理由をお話しました。マリーナには船の前に接続するラインがあらかじめ設置されているので、それを岸から受け取ってくっつければいいのですが、タウンバースではそれは自分のアンカーでおこないます。最終的にストップしたい距離から船体の最低3倍の長さんのアンカーチェーンを出すんですね。つまりその距離に来たら碇をおろし、そのままバックで岸に向かって進むのです。お話から、どうもこのバースは無料らしいことがわかりました。「通常は集金に来る人がいるんだけど、ここは誰も来ないの。だから電気とか水に接続しなけれ無料で、私用と看板がなければ開いているところに自由に止めていいんです。」と教えてくれました。そこで、あと1時間ぐらいしたらこちらに移動するので、着岸を手伝ってもらえるかと聞いたら、「勿論!だいたいどこでも9割がた、誰かが手伝ってくれるのでお互い様なんですよ。」とのこと。
早速テンダーを船につなげて準備開始。ここで、作戦会議です。オーストラリアでは係留する岸に平行に接岸するので、アンカーを打つ必要はありませんでした。主人が操縦して岸に近づけたら、私がバウライン(船の前の方につけているロープ)をもって岸に飛び降り素早くラインを結んで固定。その後、スターンラインをもって主人が飛び降り、または私が岸からそれを受け取り固定、という役割分担がありました。でも、これからはアンカーをおろす人が必要となります。主人はすでにかなりSAtOMI号の後進の動きになれてきたので、必然的に主人が操縦。私がアンカーをおろす役割となるわけです。実は私、アンカーをおろしたことが一度もないんです。前のヨットの時も電動ウィンチがあったんですけど、それでも手動でアンカーを持ち上げて固定するっていう作業があったので、力不足でやれませんでした。なので、碇をおろす場合は、主人がそれをやって、操縦は私だったんですね。
出発前に、ささっとアンカー下ろしたり上げたりの講義を受けました!幸い、SATOMI号のアンカー固定部分はマニュアルでする必要がなく上げ下ろしはリモコンでOK。手動部分もウィンチをちょこっと回すだけなので全く力が要らないんです。「これならできる!」
接岸したい場所はテンダーで下見したのでだいたいどのあたりで碇をおろすのかも見当を付けました。いよいよ移動開始!
主人からの碇をおろすタイミングの指示を待ちスタンバイ。なんとなく私もこのあたり中なと思っていた時に合図がきたので、えいっと(といっても力はいりません。)ウィンチを押碇をおろし始めました。ガラガラガラと勢いよくチェーンが下りていきました。今度はストップさせるタイミングの指示を待ちます。10メートルごとに色分けしているので、だいたい40メートル弱出せば丁度いいぐらいの距離になっているはずで、色をも気にしながら合図待ち。今度も「そろそろかなぁ」と思ったら「ストップ」と聞こえてきました!素早くアンカーチェーンをロック!!今度はささっと後方に戻り、スターンラインを岸でスタンバイしていくれいるイギリス人の方と、隣のヨットのドイツ人の方にラインを投げました!皆さんとっても親切で、私たちが慣れていないのを話しているので「大丈夫、焦らずゆっくりでいいですよ。みんな手伝い会うのが当たり前だから、気にしないで、時間をとっていいいよ。」と優しいお言葉。
おとなりさんはドイツの方で、その後もしばらくおしゃべり。「だいたいどこでも誰かが手伝ってくるから心配ないですよ。アンカーも長めに出しておけばいいし。それに、フェンダーついているからとがった部分が自分の船の方に向かってきたらドキドキするけど、船体の横の部分とかだったらフェンダーがあるから触っても誰も気になりませんよ。」と教えてくれました。道路でもそうなですけど、オーストラリアに比べて路駐が皆さんキチキチでしかもフェンダーに傷がついている車が多いんですよね。あんなにキチキチだったら出入りの時前後の車に接触してるはずなので、フェンダーがへこむぐらいなら気にせずぶつけて出入りしているんでしょうねぇ。だからヨットも同じ感覚かな。そう思ったら、バック駐車はタウンバースでもマリーナでもあまり怖くなくなりました。
接岸初日の夜
町はあんなに近いのです。
SATOMI号のマストは写真の中で一番左です。
午後2時すぎに、ステンレス職人さんが「今SATOMI号に着いたよ」と電話がありました。遅いランチを食べにカフェにいってまさにオーダーしようとしていた時だったので、ランチはお預け、戻りました。徒歩1分ですから超便利。
ディミトリさんは、新しい工房でタグを組んだらしいイギリス人のフィルさんという職人さんと一緒でした。寸法をはかりいろんな方法を説明してくれましたが、「どうしてもじゃなければ直す必要はないですよ。仕事をするのは問題ないけれど、簡単ではないから時間もかかるし費用も結構かかるかもしれません。」とのこと。おそらくこのあたりを一回数時間だけデイセールしている程度だったら、電動ウィンチだけでいいので、手動でウィンチが回せなくても全く問題ないんですよね。でも私たちは長距離で移動することに慣れているし、最終的にはオーストラリアまで帰っていきたいっていうのがあるので、大海で長距離航海ができる仕様に最初からしておきたいんですとお話しました。するとご自身もヨッティーのフィルさんが「わかりました。現在仕事が立て込んでいるので、どのタイミングでお宅の仕事にかかれるのか、数日時間をください。でもはやくても来週からというタイミングになると思いますよ。」とのこと・・・ということは、Nidriに滞在が最低でも2週間?
ディミトリさん達が帰った後、遅めのランチに戻り、思ったより滞在が長引きそうなことを主人と話しました。時間はかかってもしっかり直しておかないと今後のセーリングに大きく影響するし、Nidriが思ったよりも便利な街で、しかも超便利な場所に無料係留できていること、新しい場所だし、いっそのこと焦らずレンタカーとかを借りて観光もしながら気長間に待つのも悪くないんじゃないかっていう話になりました。あとでわかったのは、電力はpreペイドのカードがあれば使えて、水は蛇口をひねれば無料でアクセスできることがわかったんですね。マリーナにいるよりうんと安く滞在できます。あきたら近場に移動してプカプカ碇泊していればいいし。ということで、ここで思いっきりホリデー気分を味わうことにしました!
月曜日の夕食は軽くおつまみ系とスパークリングワインで乾杯。
食後にお散歩
レストランも沢山あって、これからが楽しみ!
6月8日の朝食!
朝食をとったカフェからもSATOMI号が見えます。わかりずらいかもですが、真中辺りの看板の上から出っ張っているアンテナみたいのなのはSATOMI号のマストです。
6月9日の朝。今日もいい天気だ!朝ごはんを食べながらこの景色を楽しめるってすごく幸せだなぁと思いました。昨年一年間は、コロナの影響でいろんな余分な障害が、これでもかこれでもかと押し寄せきましたが、ようやく、お楽しみの日々がやってきたんですよね。頑張った甲斐を堪能したいと思います。
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