皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
8月9日の朝2日間滞在したKalantosビーチを出て、Sifnos島Farosビーチに着きました。それまでの航海日記です!
8月8日(日)強風待避で滞在していたKalantosビーチで近くに碇泊していたイギリス人ご夫妻と一緒にタバーンでディナーをしました。キムさんとトムさん、とっても気さくな方で夜7時からのディナーがあっという間に11時過ぎていた!また会えることを祈って別れました。彼らはこれからトルコに向かって移動です。
8月9日(月):昨晩寝たのが12時を過ぎていたので、ちょっと寝不足(というより二日酔い)ながら8時半ごろから出発準備開始。Kalantosビーチは本当に海が透明で、水深5メートルぐらいの場所でも海底まで見えるんです。カメラ越しでも、砂地にささっているSATOMI号のアンカーが見えました!
アンカーのチェーン。
午前9時、出発!目的地はStifonos島。先週いたミロス島のすぐ北にあるんで、ちょと逆戻りっぽい位置なんですが、前からついてたオートパイロットがかなり古いので最新のナビゲーションシステムと連動しない部分が多いんですね。最初に新しく買った時、古いオートパイロットとの連携のためにもう一つ上のバージョンの方がいいと思っていたのですが、業者の方が「大丈夫!」ってことで選ばなかったんですが・・・・実際は、それがないと使えない機能の方が多いことがわかり、さらに、古いオートパイロットがどこまでもつのか心配になってきたので、やはりアップグレードすることに決めたんです。最初に全部揃えたかったのに・・・余分な出費なのですが、この先最低5年は使用することを考えると、初年度の今、揃えるものはそれたが方がいいという結論に達しました。それを設置してもらうためには、アテネ近くの本土の港に行く必要があります。そのため少しづつ西に向かって移動していくのです。そのステップとして、風向きとの関係で、まずはSifnos島を選びました。
Kalantosビーチさよ~なら~!
午前10時ごろの位置
最初は風があまり強くないのは承知の上、さらに島の間を通過する時は波が荒くなるのです。海流も強よくなるので波が逆立ちやすいのです。そこで、無理をせず前回セカンドリーフィングに縮めたままのメインセールだけ挙げて、エンジン走行で通過しました。
11時を過ぎた頃になって風が出てたので、ヘッドセールも出してエンジンを止めました。
6.7ノットってすごい快走!メインセールを縮めているのに!
風も20ノットを超えるようになってきました。途中風が弱まった時スピードが4ノット以下になった時もありましたが、セールを調整してずっとエンジンを付けずに走行し続けました。しばらくしたらすぐにまた強まってきて、最低5ノットは保てたので、順調に距離を稼ぎます。
セーラーによって、またヨットによって一番いいセーリングの仕方が違うと思うんですが、私たちは、あまり忙しくセールを調整して常にマックスのスピードを求めるなんて、めんどくさくってやってられないタイプ。なるべく最小限の調整で、あとはのんびり何もしないで波を眺めて居たりおひり寝したり、それでいてスピードもまあまあ出るといいなぁっていう調子のいいタイプなのです。エーゲ海の夏は常に20ノットは吹いているし、突風となれば30ノットもいくよっていうエリア(もっと強風の予報の時は出航しませんから。)をアップウィンドの方角で進んでいくためには、最初からメインをリーフィングしたままにしておくのが一番のようです。そして島と島の間の狭い場所の時は迷わずエンジン走行に変えたり、島に近づきすぎない時点でエンジン走行に変えたり・・・とコントロールできないくなる状態を少しでも減らす方法がベストだなっていうのがわけってきました。SATOMI号のセールは前のヨットのセールよりも大きいので、25ノットぐらいの風になると、目一杯出しているとコントロールが効かなくなりがち。勿論、スリルを楽しむタイプのセーラーの方なら楽しいでしょうが、夫婦二人だけだし、無理をしてけがをしたり、ヨットを傷めたりしたら意味がないので、安全な方法で楽しむのがいいと思っています。
この日は、最初からメインセールはセカンドリーフィングのままでヘッドセールで調整してスピードを保ちました。途中お決まりの突風が何度もありましたが、大きくヒールしたりっていう事もなく、焦って対処する場面もなく、スムーズに本当に始終楽々セーリングだったんですよね。
ご満悦のキャプテン・ロブ。
フェリーが横切って行った。後ろからすごい波しぶき!これがそのうちやって来て、大きく左右に揺れました。
あと少しで目的地に到着!風もますます強くなってきました。
また波しぶきだ!このころ7ノットとかのスピードになっていたのですが、セールを縮めていたので、本当に快適にセール走行できました。
そして、入港30分ぐらい前にヘッドセールを巻き入れエンジン走行に変更。湾内に入ってからメインセールを下ろしました。縮めているからあっという間に下ろせます。強風の中、目一杯メインセールが上がっていると、下ろすのも苦労するのです。
はい、午後3時20分アンカリング終了!
Farosビーチの小さな町。外のビュービューぶりとは大違いで、波なく本当に穏やか。
二人とも二日酔い気味だったので、その後夕方までお昼寝しました。気が付くと、私たちが来た時は、もう1隻いただけだったのに、数隻入って来てました。SATOMI号の左に移っているこのヨットは「なんであんなところに?」っていう場所に碇を下ろそうとするので、何回もやり直していました。この場所におろした時は、チェーンを伸ばしているうちにどんどんSATOMI号に近づいてきて、このまま夜を迎えるのが心配なぐらい近くなっていたんです。左側にフェンダーを出しておこうかと思ったぐらい。相手も気づいたのか、再度移動していきました。
8時半にぐらいになって、やっと周りが落ち着き、みなさん本日の碇泊位置がさだまったようです。日が長いとはいえ、私たちだったら夕方5時以降に知らない場所に入港するのは避けたいと思うんですけど。いい場所が確保できない可能性があるし。海底の見通しも悪くなるしね。ま、夕方になると半日セーリングの方が帰るのでスペースができるっていう事もあるでしょうが。Farosビーチのアンカレッジはそれほど大きいわけではないので、早めに到着しておいて本当に良かったと、夕方になって思いました。
夜は岸のタバーンがライトアップされていい感じでした。ちなみに前の写真で左側に移っていたヨットが、この写真左前のヨットで、最終的にここに移動したんですね。最初からそこにすればいいのにっていう場所でした。
8月10日(火):昨晩は本当に平和にぐっすり眠れました。これまで数々の「風から守れている」っていうアンカレッジに行きましたが、ここが一番!勿論その時の天気にもよるんですが、何が良かったかというと、湾内に入ってくる変なうねりが全くなかったので、全く横揺れも縦揺れもなかったのです。その割には、風通しはよく、夜中はちょっと肌寒いぐらいで気持ち良かったです。卵がきれたので、ミニマートへお買い物がてらビーチのカフェで朝食。
SATOMI号の後ろは昔の船着き場の名残だそうです。丘の上の修道院までの散歩道があり、日が暮れて涼しくなったら探検に行こうかな。
ここには3泊の予定なので、次の出発は明日8月12日(木)の早朝。西に向かういい風がその時に吹いているので。
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