2021年10月1日金曜日

今シーズンで最高!Lesvos島まで全行程セール走行!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


9月28日(火)早朝にLemnos島を出発して、Lesvos島に向かいました。延々12時間の走行中ぼぼ全行程をセール走行でき、今シーズンで最高のセーリング日和だったかも?!到着までのレポートです!


午前6時起床!まで暗かった。すぐに出発準備を始めて6時30分にはタウンバースを離れたのですが、チェーンを巻き上げていくうちに異音に気づき、ウィンドラスをみたら、なんとチェーンがウインドラスの溝から外れていた!まだ暗かったのでしばらく気づかなかったんですよね。主人と交代して私が舵を取り、主人の指示に従ってギアを前進にいれてチェーンの負荷を緩め主人がチェーンを持ち上げて・・・30分ぐらい奮闘したかなぁ~やっと元に戻りました。まだタウンバースに近い状態だったし、アンカーが上がり切っていないからこんな場所で、しかも早朝にお隣さんのチェーンとかにひっかけたら大変ご迷惑になるので、ひやひやでした。しかもすでに港内は風が強くなってきており船体が風の影響で右に左にともってかれましたので。おそらくスナッバーを挙げた時にずれちゃっていたんですしょうね。こんなこと初めてでしたが、今後は確認しよう、と反省。そんなこんなで、港を出たころには夜が明けてきました。もたついたので、7時半になってた!とりあえずメインセールだけ挙げて、朝食に取り掛かりました。

メインは念のためセカンドリーフィング。予報ではすでに20ノット前後の風。ならば突風時は25ノットぐらいになるだろう、とうことで念のため。ジェノアも全開にはせず、3/4ぐらい出しておきました。

さよ~なら~!Lemnos島!

島を離れるにつれてセール走行できる角度になってきたので、朝ごはんを食べ終えた8時頃、エンジンを止めました。まだスピードは5.7ノットですがセール走行できるのが嬉しかった。


時間が経つにつれ、島から離れるにつれ波が出てきました。


9:30風は前方からなのでドッジャーでかなり風よけが出てきますが、それでも真夏のセーリングとは違い、結構寒いのです。寒がりの私は防水防風コートで万全の対策。

結構波も出てきました。

60度の角度で、体感風速20ノット前後。

おかげさまでスピードは平均7.5ノット越の快走!

セール走行し始めてから最初の2時間ぐらいは、波が押し寄せてくる角度が前方に近かったので、時々くる1メートルちょっとで鋭角な波で、かなり揺さぶられてました。セカンドリーフィングにしておいて本当に良かった。いい感じのスピードが出て、しかもヒールも少ないのです。途中でちょこっと方角が変わり風向きが90度ぐらいになってきました。そのため波が押し寄せてくる角度も変わり、途端に違いを感じました。

そして波が押してくる感じになりSATOMI号サーフィンを楽しむ感じになりました。波に押された時はスピードも8.5ノットぐらいになり、最高で9ノットを記録したことも!

とにかく快適だったのは、風が安定した強さと方角で吹き続けていたので(珍しく予報通り。)最初に設定したとおり、途中でセールをトリミングしなおすこともなくずっといいスピードを保てたのです。時間が経つにつれて、風はどんどん後方に移動。(これも予想どおり。)最終的には120度まで後ろに移動しました。

12時半ごろ、高スピードだったのですでに行程の半分ぐらいまで来ました。このあたり貨物船がうようよ。前方に見えるタンカーは、最初このままいくと接近遭遇になりそうな位置にいました。私たちはセール走行していたので、容易に方角を変えることができなかったのですが、しばらく様子をみていましたが、進路を変える気配がなかったので、私たちの方が方角を少し変えタンカーのスターンを通過する角度に変えました。そうするとまた波が押し寄せてくる角度が鋭角になり、ちょっと不快。

それでもかなりひやひやした感じで通過。早く移動してよ~元の位置に戻りたいから!と心の叫び。

その後すぐにまたもう1隻の貨物船と接近遭遇することがわかりました。で、ラジオを聞いてたらこの「ア・ミッシェル」という貨物船は他の船と交信して航路を調整しているのがわかり、ダメ元で、無線で呼んでみました。すると、ちゃんと応答してくれたのです。それで「接近遭遇になるので、私たちのスターンを横切ってくれませんか?」と主人がお願いしたんですね。そしたら快く「OK」という返事。おそらくそれほど大きな進路変更にはならないのでしょうが、セール走行していてしかもスピードがうんと遅い私たちが進路変更するよりも、貨物船がちょこっと角度を変えてくれる方が、簡単に安全な距離を保ってすれ違えます。言ってみるもんだなぁ。ちなみにオーストラリアでグレートバリアリーフ内側を走行中は、タンカー2隻がすれ違えるほどの幅がなかったので、常にタンカー同士が連絡しあって航行していました。大型タンカーのキャプテンが私たちにコンタクトしてきて、「お宅のバウを横切るけど十分距離があるから心配しないでね。」と教えてくれたもあり、安心して同じ航路を進むことができていました。ギリシャに来てからは、今回が初めての応答だった!
お昼を過ぎてから、風の角度が後ろに回り本当に優雅に高速度を保てたので、私は退屈してきうとうと・・・2時間ぐらいお昼寝しちゃったかな。午後3時過ぎ、主人が「Lesvosが見えてきた!」の声で起きました。

この頃には波もかなりゆったりになっていました。 


Levos島は結構でかいので、見えてきてからも本日のアンカレッジまではまだ15マイルちょっとあります。当初は平均速度6ノットで計算していたので、島の一番手前にあるアンカレッジに行く予定でした。でも7.5ノット平均の快速だったので、その先のさらにメルティミから守られているアンカレッジまで一気にいくことに。水色に見えている大きな湾の一番手前が新しい目的地です。この時点で午後3時20分。到着まであと1時間半ぐらいかな。

Lesvos島の街並み。所々に集落がありますね。



石を積み上げた塀。万里の長城のミニチュアみたい。

あと1時間弱で今日のアンカレッジKolpos KalloniのApothekes湾に入ります。ちょうどこのあたりに来たらセール走行できるほどの強さの風がなくなりセールを下ろしてエンジン走行に変えました。湾内に入る航路内はセール走行禁止だから丁度いい。

湾の入り口は浅瀬が広く出っ張っているので、航路が決まっています。赤と緑のマーカーの間を通過していきます。

暗くなるとマーカーはライトが点灯します。

あれは教会かな?こういう僻地にも必ず教会があるんですよぇ。



はい、着きました!すでに午後6時近く。長い一日でしたがほぼ全行程セール走行できて大満足の一日!

到着30分ぐらいまえからオーブンにポテトグラタンを入れておきました。アンカーを下ろしてすぐに私はポークの串刺しを焼き始め。本日のディナーはポークスブラキ、ポテトグラタン(冷凍食品なんですけどかなり美味しい。)にグリンピースとコーン。

夕焼けに映える小さな漁村をバックに。

ここには絶対変なうねりが入ってくることもありません。今晩はゆっくり休めそう。

SATOMI号以外は誰もいません。小さな漁港も動きまったくなし。

メルティミをを避けるためにLesvo島にやってきたのですが・・・一夜明けたらまた天気予報が変わっていて・・・予定変更せざるを得なくなったのです。その模様は明日に続く。

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2 件のコメント:

  1. 素晴らしい、帆走ができてよかったですね! 泊地も入り口が狭く間かは広々確かにこの泊地なら荒波やうねりはでき無いし入り込ま無いでしょうね。しばらくは安心して休めそうで良かったですね。 夕食も美味しそう!

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    1. 本当にここ、大正解でした!スーパーで串刺しのまま売ってるのですがスブラキ用スパイスを買ったので手軽に美味しくギリシャの味が楽しめます。

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