2021年11月22日月曜日

入店時に必ず提示ワクチン証明書&オーストラリアの医療システム

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


ロックダウンが終了したNSW州ですが、スーパー以外はお店などに入る前に入り口でワクチン接種証明を提示しないといけません。

ギリシャでワクチン接種している私たちの証明書は、EU諸国共通のデジタル証明書です。ギリシャでも10月の終わりから、入店時に必ずこれを提示して専用アプリを持ったお店の人やセキュリティスタッフがQRコードをスキャンして有効性を確認。さらに身分証明書の提示を求められることも。同じような事がオーストラリアNSW州でも行われています。オーストラリアは州単位で法律が違ったり、祝日も違ったりするので、現在国境が開かれているのはNSW州だけかな。ビクトリア州もまもなく開かれるとのこと。他州はまだ州をまたいでの移動は許可しておらず、当然海外からの入国もホテル検疫などをしないとできません。主人の実家がNSW州じゃなかったら、私たちもオーストラリアには戻ってきていませんでした。

これがEU共通のコロナワクチン接種証明書(の一部)。ギリシャ語と英語で表記されています。


オーストラリア国内では、私たちが接種したジョンソン&ジョンソンのは出回っていませんが、WHO認定なのでそれを接種していてもちゃんと認められております。だから入国できたんですけどね。オーストラリア国内で接種している人たちは、政府サイトにデータ登録をしています。お店に入店する時、店の入り口に提示されているQRコードをスキャンすると、自分が入店したことが記録されます。これはもし、そのお店でコロナ陽性が発生した場合、その時間帯にいた人たちに自動連絡が行くようになっているのです。私たちは、ワクチン接種していても、オーストラリア国内でやっていないので、その情報をマニュアルでデーターに乗せてもらう必要があります。どうやったらそれができるのか調べたら、ワクチン接種会場でやれるとのこと。で、シドニー市内に行ったとき、その場所を訪ねたのですが、実際行ってみると「ここではやれません。各GPがやっているのです。」との返事。GPというのはジェネラル・プラクティショナーの略で、一般医のこと。オーストラリアではお医者に掛かりたい時は、まずGPに行って、そこから各専門科医への紹介状をもらいます。例えば眼科に行きたい時でもGPに行くんですよね。単に目が悪くてメガネを作りたいって言う時は、眼鏡屋さんに直接いくと、検眼士がいるのでGPに行く必要はありません。でも長いことGPに行っていないで眼鏡屋さんに行くと、目の健康チェックのためまずGPに行けって言われたりもしますけど、大手の眼鏡屋さんにはドクターが常駐している場合も多いので、その場で白内障とかのチェックをしてくれたりします。

と話はそれましたが、今はかかりつけのGPがいないので、主人の実家に近く以前主人が診察してもらったことがあるGPを予約。私は初めてです。
そこで、ワクチン接種済みをデーターに乗せてほしい旨を説明すると、それは医療事務スタッフの仕事ということでした。せっかくドクターに会えたので、久しぶりに血液検査をして簡単な健康チェックをしてもらうことにしました。といっても、その場でGPが血液を採取するのではなく、パソロジーという血液採取専門機関に行く指示書を作成してもらうんです。通常パソロジーはGPのオフィスとは別の場所にあるんですが、GPが何人かいるメディカルセンターという場所だと同じ建物内にパソロジーもあったりします。私たちが行った場所は、小規模でしたが「メディカルセンター」ということで、ちゃんとパソロジーがありました。血液採取専門なので専門看護師さんが一人と個室一部屋がメディカルセンターの受付の隣にあるだけでしたけどね。採取した血液はパソロジーの本社みたいなところで検査がされ、1週間から10日ぐらい後に、指示書を書いたドクター宛てに結果が送られます。その頃またドクターに会いに行くわけです。

EUのワクチン接種証明書を始めてみた医療事務スタッフの方は、とても親切にデータ入力するための方法を、あちこちに電話して調べてくれました。結構めんどくさい感じだったのに、嫌な顔をせずに、私たちがEUでワクチン接種を受けた経緯をお話すると、すごく興味深いようで、いろいろ質問して私たちの気持ちを和ませてくれました。EUの証明書にはバッチナンバーというのが記されておらず・・・これはおそらくどのワクチンが誰に接種されたのかを紐づけするために必要なんだと思いますが、EUではデジタル証明さえあればお店に入店するには問題ないので、どうもそれらしいナンバーが記載されていないんです。
取り合えず、その日はオーストラリア政府のデータには登録できないまま保留となりました。

では、それができないと外出してもお店に入れないのか・・・・というと、そうでもないんですよね。入口でEUの証明書を見せれば「はいどうぞ!」と問題ないんです。ただ、入店記録ができないので、マニュアルで用紙に記入をする手間が発生します。それさえ問題なければ登録しなくても全く問題ないのです。そして、これも12月になったら不要になるかもしれないという話なので、正直私としてはなんも今のままでいいんじゃないかって思うんですが、主人は「いや、絶対登録するんだ。オーストラリア政府のデーターに乗ったら、その証明をもって日本入国の時にワクチン接種者だと認めてもらえるかもしれない。」と言い張ります。確かにオーストラリア発行されたワクチン接種証明書は日本でも認められますが、それはファイザー、アストラゼネカ、モデルなの3種類のワクチン接種者に限るんです。「日本の政府はそんなに融通効かないよ。」と主人に言っていますが「そんなことはない!」と譲りません。ま、ワクチン接種していてもたった3日隔離期間が短くなるだけなので、私的には入国させできればどっちでもいいと思っている次第。

現在日本入国は、どこの国から来たかによって違うのですがオーストラリアからだったら、入国時に、出発前72時間以内に受けたPCR検査の陰性結果、予めの入国申請、そして入国後の行動を示すアプリをダウンロードしておくことなどの3点をやることになっています。ワクチン接種しているからそういうのが全然不要になるっていうことはないんですよね。オーストラリアからの場合は、到着後は自宅で待機できる人はホテルなどの強制隔離が不要となっております。ギリシャからだったら、今でも最初の3日間がホテル隔離になっているので、オーストラリア周りで良かった!

私たちが日本に向けて出発するのが12月27日で、その72時間前ってもろクリスマスにかち合っているんですね。クリスマスはほぼどこもお休み。そんな時にPCR検査をやってくれる機関があるんだろうかっていうのが一番の心配の種だったのですが、いりいろ調べた結果、年中無休の場所を見つけました!しかも主人の実家からそれほど遠くない場所なのです。空港ではいつでもPCR検査をしてくれる場所があるのですが、そこはなんとお一人300ドルもかかる超お高い場所。見つけた地元の検査場は一人100ドルと1/3でした。単なる検査だけだったら無料みたいなんですが(コロナが最初に蔓延していた当時は少なくとも。もしかしたら今は違うかも、ですが。)、陰性証明書を発行してもらう手間が有料なんだと思います。日本政府対応の専用フォームがあって、それに記入してもらう必要があるのですが、幸い、その期間ではちゃんと日本政府対応もできる、とウェブサイトに書かれていました!

これでやっと全ての手配が整いました。あとは、主人のビザが降りるのを待つばかり。ちゃんと申請許可されるといいんだけどなぁ。必要書類はちゃと揃えたので、大丈夫だとは思うけど、許可されるまでは何とも言えません。1週間はかかるらしいので、まだ通知は来てませんけどねぇ。

そんなこんなで、シドニーに着いてから2週間近く過ぎました。最初のうちは毎日のように出かける用事がありましたが、一昨日あたりから、丸一日特になんのアポイントメントもない日々になってきて、ようやく本当にリラックスできるようになりました。一昨日の夜は久しぶりにローストポークが食べたくて、お義母さんに作り方を教えてもらって料理!まずはポークのどの部位を買ったらいいか、からスタートでした。クラックリングといって、油の部分をカリカリに焼かれた部分が、本当に美味しいのです。

カリカリ!ギリシャでもポークはよく食べましたが、こんな風にローストでしかもクラックリングがあるのはイギリス風だと思うんで、1年以上食べていませんでした。

ベークド野菜と共に、典型的なローストディナー!あ~美味しかった。

特にお出かけする用事がなくても、こんな風にお義母さんと一緒に料理をして時間を過ごすのは本当に楽しいです。これが里帰りの楽しみですよねぇ。お料理上手なお義母さんのレシピを滞在中にできるだけ取得したいと思います。

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