2022年2月15日火曜日

出だしは良かったのにー悲惨すぎて思い出深い一日となった

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




昨日のバレンタインデー、皆さまはどのように過ごされましたか?ウェラード家では、スタートは好調だったのに結果的に近年まれにみる悲惨な一日となりました!

朝ご飯用のペイストリーを買いに行ってくれた主人が、素敵な花束をもって帰ってきました。花瓶がないので、ペットボトルをカットして即席花瓶をこしらえてリビングのテーブルに飾りましたよ。カードもそえてね。

チキンパイやチーズベーコン挟みなど「ご飯系」に、チョコレートクリームが入っている「おやつ系」ペイストリーなど数種類のを堪能。これは二人分です。主人が「島の反対側に行ってみよう!」と言い出し、「そこに温泉があるらしいよ。水着を取りにかないと。」ってことで、朝食が終わってからSATOMI号に行くことにしました。ボートヤードはドライブの途中の位置だしね。


お~かなり船底の削りが進んでいますね。反対側はやっと始まったばかりですが、こちら側はほぼ一番下まで削られていました。

これはバウスラスターのスクリューが埋まってる場所。この小さなプロペラで船頭を左右に動かします。SATOMI号は52フィート(16メートル)もあるので舵で左右に動かしてもなかなか思うようには動かず、補助としてこの小さなスクリューが必要不可欠。特に地中海式バック接岸の場合はね。

削った後を高圧洗浄で水洗いされた所でした。

SATOMI号に寄った時は、すでにお昼ちょっと前でした。事務所のお姉さんに、これから島の北側にドライブに行く話をして、温泉の事を聞いたところ「冬場はやっていないかもしれませんよ。」とのこと。正直私たちも、そう思っていました。ギリシャは夏が稼ぎ時。冬場は島だったらかなりの確率で、観光施設は営業していないんです。ま、それを承知の上でドライブがてら行こうとしているので平気ですけどね。

ボートヤードを越してからのエリアには来たことがありません。こんなところにいきなりサッカー場があった!ギリシャの人、サッカー好きだからね。

海岸ぞいのくねくね道を走っていると、時々こんな絶景に出会います。きれいな湾だなぁ。SATOMI号でやってくる日もあるかも。

所々、集落があるのですが、だいたいこんな風に岸壁沿いだったりします。この辺りは山々に囲まれているので平らな部分は山のふもとの海沿いぐらいしかなかったのかな。どの家も見晴らしはいいね。

目的地までは、山沿いのくねくね道路をひたすら走ります。かなりちゃんと整備された道路ですが、30分以上対向車を全く見なかった。こんなところまでこの季節に来る人ってあまりいないんでしょうね。

車がすれ違える幅がありますが、一車線なのでカーブ前には緊張しますがくねくねしているのでかなり先の道路が見えるんですね。全く対向車がありません。


くねくね道を2時間ぐらい走って目的地の「温泉」に着きました・・・が予想通り営業していませんでした。


周りに人の気配が全くありません。

とっても静か!この時期にここに来るもの好きは私たちぐらいかな。この時点で午後2時になっていました。お腹が空いてきたので、ボートヤードの事務所のお姉さんに教えてもらった村のレストランに向かうことにしました。

そこまでの道を調べたら、またしてもくねくね道路を1時間弱走らないといけない事がわかりました。着いたら3時だねぇ~。まギリシャ時間だったら3時っていうのはお昼ご飯には丁度いいぐらいだけど・・・営業していたらね。グーグルで調べたら、その村にはレストランは1個しかなく、お姉さんの説明とマッチングしていたので、そこなんだなっていうのはわかりました。一応営業していることになっていますが、過去の経験で、これが当てにならない事もわかっております。特に冬場は!

村に近づくと、こんな風に集落が見えました。丘の上にはお城の跡みたいのなのがあるね。

はい、Kipouries村の広場のレストラン・・・予想通り、閉まっていました。さらにこのあたには人気が全くなし。

シーズン中なら、さぞかしにぎやかだったことでしょう。営業していないことは予想していたので、特にがっかりということはなかったのですが、帰り道がまたこれから1時間ぐらいかかることを思うと、ちょこっとめげるなぁ。お腹空いたしね。ということで家路につくことにしました。主人は「来たことがない場所をドライブするのは楽しいんな」とかなりご機嫌でしたが・・・・この後さらに悲惨な事が起こるとは、この時はまだ知らなかった。

帰り道はだんだん、開けた道路になってきて片側1車線ですがセンターラインもある広い道路になったので、快適に飛ばしていたんですよ。そしたら前方に小さな穴ぼこが道路に開いているのが見えました!主人も気づいたみたいですが、時すでに遅し、しっかりその穴ぼこの上を通過することに。ガツンっと大きな音と共に車が変な感じになりました。あれ、これやばい感じ?!


はい、前輪がぺしゃんこ。パンクしちゃった!タイヤ交換は主人は慣れっこなので、トランクからスペアタイヤを出して問題なく交換。後輪もチェックしてみましたが、ちょっと空気が減っている感じですが、特に問題なさそう。だいたい最初からあまり空気パンパンじゃなかったのですよね、この車。

早速タイヤ交換。

さあこれで大丈夫って再び走り出して、ものの数秒したらまた変な振動音が聞こえてきました。あちゃ~これ、かなりやばいでしょ。路肩に止めてみたら・・・・なんとぉ~後輪もパンクしていた!スペアタイヤは1個しかないので、自力で直すことができません。


パンクした場所はここ。結構山のなか。赤字のGreen Pointが今いるアパートで、距離的には11キロぐらいです。この時点で午後4時20分ぐらい。レンタカーオフィスに電話したのですが、この時間ってギリシャではお昼休みだったりするんですよ。案の定、電話は通じませんでした。レンタカーはもともとネットで予約していて、その会社はキオス島にはありません。そこと提携している地元キオス島のレンタカー屋さんが実際に車を提供しているのですが、その事務所とは直接取引をしていないんですね。ネットの会社はすぐに電話が通じましたが、事情を話すとキオス島の事務所に連絡してくれ、とのこと。でも電話が通じないって言うと「5時半になったら開くと思います。」だって!え~こんな寂しい場所で、これから日が暮れて来るのにあと1時間もまたないといけないの?!

で、次にロードサービス会社に連絡。すると「レンタカーは取り扱えません。保険が効くのでレンタカー会社に電話してください。」の一点張り。そこで、もう車放置してタクシーを呼んで、ひとまず今日は家に帰るかっていう事も考えました。個人タクシーの人を見つけて、連絡すると「はい、お迎えしますよ。位置を教えて。」と言われたのでグーグルマップ上の道路の名前を言うと、なんと知らないよう!え~、このあたり町に続く道路はここしかないよ~。で、タクシーの人が「携帯の方に今いる位置を送ってください。」と言ってきたので一旦電話を切りました。グーグルマップのスクショを携帯に送ればいいかなと思ったのです。でも主人はなぜか「位置だから、緯度とかを教えなきゃ」って言っているんです。そんなのどうやって調べるの????

そうこうしているうちに5時ぐらになり、念のためまたキオス島のレンタカー事務所に電話、すると今度は電話が通じました!!!両輪がパンクしてしまった事を告げると、受付のお姉さんは「ちょっと待ってください。折り返し電話します。」となりました。取り合えず、レンタカー屋に連絡が取れたのでタクシーの方はキャンセルしました。レンタカー屋のお姉さんから電話がかかってきた時、現在地の道路を教えたんですが、彼女も知らないようなんです。それだけ辺鄙な場所にいたんですね。というか、キオスに街にいる人にはあまり行く用事のない場所なんだなぁ。11キロぐらいなのに。で、近くに何があるか聞かれて、地図上に教会があったので、その名前とそこから2キロぐらいの場所だって言ったら、すぐわかったのです!さすがギリシャ人。教会の位置はどんなに辺鄙な場所でも把握しているのか?!ま大き目な教会でしたけどね。で、スペアタイヤをもう1個届けに来てくれるとのこと。直ぐに行けないけど、行くから待っててね。とのことでした。

段々暗くなってく来ましたが、ヒーターを付けていたので気になりませんでした。港も見える位置で町に近かったのでネットも通じた(そのちょっと前まではネットが通じなかった。)ので、退屈することもなく、待っていましたが、私のお腹がぐる~ぎゅるぎゅる~とすごい音を立てていた!主人と「一生忘れないバレンタインになったねぇ。」と苦笑いするしかなかった!

めったにすれ違う車もなかったのですが、それでも数台あってそのうち1台の車が「大丈夫ですか?」って近づいてくれました。お迎えが来るのを待っているので大丈夫です、と告げて親切に深く感謝。レンタカーだっていうのは車体のステッカーで丸わかりだったから、旅行者がこんな場所で!って心配してくれたんでしょうね。

午後6時すぎにやっとお姉さんがやってきました!見通しがいいので、下の方から上がってくる車があると「あれかなぁ?」ってワクワクしておりました。スペアタイヤを受け取ったら設置するだけに準備していたので、数分で完了。坂道をまた運転開始したら、しばらくしたら先に出発したレンタカー屋のお姉さんの車が前にいるのが見えました。おそらく彼女はこんな所来たことがなかったのかも。しかも夜の山道でかなりのろのろ運転していたんでしょうね。私たちが後ろにいるのに気が付いたみたいです。グーグルマップで調べたら、この道路からアパートまでは10分ぐらいで行けるようで、一本道を途中で左折しました。すると後ろに私たちがいないことに気づいたお姉さんが、数分後に電話をかけてくれて「大丈夫ですか?迷っていない?」と心配してくれました。「大丈夫、グーグルマップでアパートに直接帰る道を見つけたのでキオスの街には行きません。ハッピーバレンタイン!」というと急に明るい声で「あら~そちらもいい日をお過ごしくださいね。明日事務所に来てくださいね。」と言われました。

本当ならディナーはまたお出かけって思ったのですが、なんかすごく疲れたので家でご飯となりました。取り合えずサラダを作ってメインができるまで腹ごしらえ。

実は前日に主人がローストビーフを作っていたので、その残りがまだまだあったので温め直す程度だったんですね。あ~美味しかった。

とまあ~予想はしていたものの、目的地は全て閉店しており、さらに帰り道でダブルパンクという悲惨な一日でしたが、かえって思い出深く、これから毎年バレンタインデーには「ほら覚えている?あの時」って語りぐさになりそうな一日を過ごしました。

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