2022年2月21日月曜日

キオス島じゃなかったら大幅予算オーバー&味噌がメニューにーキオス食レポ!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




先週木曜日にSATOMI号の整備のために出勤してから、ほぼ毎日半日ぐらい出向くようになりました。船体削りの作業も着々と進んでいますが、最初の予定ではここまで削る予定ではなかったのです。

最初に削り初めた時に、ボートヤードの技術担当のヤニスさんから連絡がありました。一番したのコーティングが長年の消耗により、かなり薄くなっていて、それだけを残して削るということができな、とのこと。そこで、当初の予定にはなかった船体のオスモシス対応をする、つまりほぼ丸裸の状態にして防水塗料を塗るという工程が増えてしまったのです。これによって当初の予算よりも余分に(コッパ―コーティング以外の防水用塗料が必要になった)材料や工賃が必要になったのです。もともとコッパ―コーティング自体は、塗料自体の扱いが危険物なので手間もかかるし材料も高いので、とても高くつく作業のなんですね。だからいいとわかっていても、なかなか思い切って施すことができない作業。工賃や材料代で、SATOMI号のサイズだと8000ユーロぐらいかかるのです。さらに、オスモシス対応までしないといけないなら合計で1万ユーロぐらいかかっても当たり前ぐらい。(現在1ユーロは133円ぐらいです。)オランダ人のヨッティーの方が、SATOMI号のお迎えのキャタマランにいて、その方いわくオランダとかでやっていたら、1万ユーロどころじゃないなって言われていました。ギリシャはEUの中でも物価が安く、しかも人件費が安いんですね。キオス島のボートヤードを教えてくれたイギリス人のヨッティーの方が、ギリシャでコッパ―コーティングをしたらイギリスでやるより半分以下だった!と言われたので、私たちもやることにしたのです。人権費が安くて物価が安いギリシャでも、おそらく他では1万ユーロぐらいかかっていたであろう作業が、なんとキオス島のTholosボートヤードだと、最終的に6000ユーロでできそうなんです。これには、当初予定していなかったオスモシス対応も含まれています。つまりそれがなかったら、もっと安かった!

Tholosボートヤードは、ここ数年で現在のオーナーに変ったばかりで、今一生懸命顧客を増やそうとしている最中なので、お値打ち値段設定になっているのです。そして、いろんな作業をやれる、ということも宣伝の一つになるので、コッパ―コーティングも実はやったことがないとのことでしたが、「うちの職人なら大丈夫できます。」とのことでした。つまりボートヤードにとっても大口修理なわけです。材料は主人が取り寄せているので、材料代は実費。あとは人件費ですが、Tholosはそれもお値打ち。というのは、職人さんが難民の方なんです。だからといって難民を安くこき使っているわけではなく、敷地内に住居を構えてもらっているので、おそらく家賃を相殺していると思うんですね。だから給料が普通のギリシャ人より安かったとしても家賃がかからないので、職人さんにとっても助かるわけです。だって、身元保証人もいない難民として移民してきたら、家を借りるのだって大変なはずです。さらに、単に難民だからって雇われているわけではありません。SATOMI号の船体を削ってくれている職人さんはパレスチナ人の方で、自国でも同じ仕事をしていたそうです。だからちゃんとプロなんです。もう一人の難民の方は、確かシリアから来た方。その彼はまだ20代半ばで英語も上手で、とてもきびきびと働く素晴らしい青年です。二人とも、とても楽しそうに仕事をしているので、きっとボートヤードからもちゃんとした扱いを受けているんでしょうね。人件費が節約できている分を利益とせず、ちゃんと顧客に還元してくれているのもTholosボートヤードが素晴らしい部分だと思います。仕事がスタートしたら、予想外の出費がありましたがキオス島のボートヤードだったからこそ「想定内」で収まる事ができました。

さて、SATOMI号に夫婦で出勤し始めたので、夕食を作るのがちょっと面倒に感じることがあります。といっても私は、着いていっているだけなんですけど、一人で作業するのがつまらない主人は、私が着いていくだけで喜んでおります。作業の合間にお茶を入れたりランチを用意したりしているので、それをとっても感謝してくれます。で、久しぶりにディナーにおでかけすることに!

前に2回すでに来ている「Bradypous」というレストランに行きました。ここは壁がなくって、以前は屋根もなかった古い建物を利用したレストラン。厨房はお迎えの建物にあるんですが、席が半外なのです。古城の内側にあるレストランで、とてもおしゃれ。でも寒いから、防寒対策必須です。

屋根が設置されていました。冬のシーズン対応?

本当に何回来ても趣があって、素敵!
「Bradypous」ってゆっくり食事って言う意味だそうです。だから「ナマケモノ」の絵がついています。

10月に来た時とはメニューがちょっと変わっていましたが、相変わらずお値打ちで、凝ったものが並んでいます。ただのギリシャ料理ではないんですよ。だってこの「Tarama」って、魚の卵でタラコスパのソースみたいな感じなのですが、それに「味噌」が入っているらしい!たったの3ユーロ。

今回はオーダーしませんでしたが「チキン・フィレ」にも味噌風味の人参ピューレがかかっているらしい!次回はこれにしてみよう。

ガスヒーターを付けてくれたので、結構暖かくなりました。

とたんにどこからかやってきたにゃんこ。小ぎれいだから、野良じゃないみたい。

これが味噌味のタラマ。本当に味噌味でした。しかもそのしょっぱい感じから「赤味噌」じゃないかなぁ。美味しかった!マヨネーズに味噌を混ぜたらこんな感じかも。

主人は地元キオスのビールを試したんですが、これが結構フルーティーで美味しいのだ!
甘くないけど、甘い感じがするんです。苦みが少ないので、ビール苦手な方(私)にも行けると思います。

主人はビーフ煮込み。これ小皿料理なんで、お値段は7ユーロぐらい。でも分量は十分。


料理が来たら途端に、ストーブを渡ってテーブルにそばに来ようとするにゃんこ。

私はポークパンシェッタ。ローストポークですな。やわらかくて本当に美味しかった!!!リピートしそうです。ブロッコリも香ばしく焼けていて最高でした。これも7ユーロぐらい。なので、このレストラン、全部で30ユーロぐらいだったのです。私はワインハーフボトルを頼みましたが、それも5ユーロぐらいだったかな。酒屋で自分で買ってくるのとあまり変わらなかったと思う。

シドニーでミニ健康診断をやった時、私はコレステロール値がちょっと高めだったので、それ以来肉料理を控えめにしていたのですが、目一杯お肉を堪能しちゃいました。そこで、翌日は、お家ごはんで主人がロースト野菜を作ってくれました。

ちょっと下味をつけたお野菜をオーブンに入れて焼くだけなんですが、これがまた美味しいのです。野菜の甘みがでて、これだけでとっても満足感が得られるんですね。ビールは気に入った「キオスビール」。焼き野菜とすごくマッチングした!

ちょっとパンチを利かせるため、実家から持ってきた母手作りの「シソ生姜の漬物」と「シソ味噌」と一緒に頂くと、さらに美味しさ倍増でした。

SATOMI号の船体アップグレードが超お値打ちでできたり、おしゃれで美味しくてお値打ちレストランがあるキオス島、ここで越冬することにして本当に良かった!

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