皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
オーストラリアに戻りあっという間に一週間たちましたが、時差ボケも直りやっと行動開始しております。まずは健康診断、日本のように一か所のクリニックでいろいろできないオーストラリアの医療事情をご紹介です。
地元のメディカルセンターは、他の医療機関が集まっている「メディカルビレッジ」の一角にあります。
私は日本人ですが、日本には住民票がなくギリシャに引っ越す前はオーストラリアに移住していたので、オーストラリアの国民健康保険にあたる「メディケア」のカードを持っています。住所は主人の実家になっており、実際には住んでなくても「長期不在中」扱いです。戸籍がないオーストラリアでは日本のように移動しても住民登録をする必要がありません。なので、里帰りの間に健康チェックをしておきます。
日本でも最近は、いきなり総合病院には受診できないようですが、オーストラリアでは昔から救急外来以外は、いきなり病院には行けません。まずはGP(ジェネラルプラクティショナー)という一般開業医の所に行き、気になっている症状を伝え、検査が必要ならその依頼状、専門医に見てもらう必要があれば紹介状を書いてもらいます。なので風邪とか簡単な外傷ぐらいしか、その場で診察が終わることはありません。だからたいていの場合、GPに行ってからその後、血液検査のために「パソロジー」という血液検査センターに行ったり、レントゲンやスキャンが必要ならそれぞれの専門センターに出かけていきます。最近では結果は紹介状を書いてくれたドクターにデーターで送られていきますが、10年ぐらい前は、レントゲンを撮ってもらうと、自分で、自分の骨とかが映ったでっかいフィルムを後日受取りに行き、その後依頼状を書いたドクターの元にもっていって診断してもらう、というとても面倒な状態でした。しかもその都度基本的に全て予約で行うので、いちいち予約を手間もあるわけです。
昨年とは場所が引っ越してましたが同じドクターがいるメディカルセンターに今年も行きました。
昨日28日にGPに会いました。私はどっか特に悪いわけではなく、健康診断なので血液検査、コロナワクチンブースター接種、つい最近みつけた背中の染みを見てもらうことに。主人はそれに加えて前立腺がんの検査、かかとにずっと痛みがあったのでそれを診てもらうことにしていました。日本と違って(多分)一人当たり患者に費やす時間は10分ぐらいです。なので一度にまとめて何か所もの異常を診てもらう事ができず、何か所か気になる場合は「長めの予約」を取る必要があるんですね。オーストラリアの国民保険、メディケアでは基本的な事しかカバーされませんし、5,6年ぐらい前は普通の受診は全てカバーされてたので無料でしたが、最近は最低受診料というのがかかるようになっています。例えば今回GPに血液検査の依頼状を書いてもらい、背中の染みを診てもらうために皮膚がん専門クリニックでの紹介状を書いてもらう、というだけで75ドルかかりました。そのうち半分が払い戻しなのですが、受付で一旦75ドルを支払い、その場でメディケアカードを出して払い戻し額をデビットカードに振り込んでもらうのです。だったら最初から差額だけ徴収してくれればいいのに、そういうシステムではないのです。めんどくさ~。一回の受診料が結局40ドルぐらい、日本円なら4000円弱ですな。(今円安で、1ドル98円とかになっています。)これは日本とあまり変わらないかな?収入によって国民健康保険の額が決まるんで、メディケアカードの保持自体は現在無料でできています。でも普通に働いていたら、私立の健康保険に入っておかないのと国民健康保険の徴収額が増えてしまうので、現役時代は私も主人も私立の保険に入っていました。今でも私立の保険は「延期」状態にしておりメンバー登録自体は保持しております。きっと今頃は保険料が夫婦二人で月3万円ちょっとぐらいになっているかな。そう聞くと、日本の国民保険より安いように思えるかもしれませんが、もともとの医療費が高いので、持ち出し部分がとても大きいのです。それと、血液検査でもそうですが、日本みたいに町医者とかでも普通にそこで血液検査をしてもらったりレントゲンを撮ってもらったり、ということができません。パソロジーもレントゲン・スキャンセンターも医療サービスの企業。なので当然有料なわけです。日本なら保険でカバーされるような部分も有料なおで持ち出しが発生します。基本的な処置なら無料でやってくれたギリシャ(EU)は本当にすごかったなぁ。ちなみに眼科、歯科はメディケアはききません。全ても持ち出し!私立の保険なしで簡単な詰め物をしても数万円は軽くかかります。
私の血液検査は、食事を抜いてやるタイプなので、同じ日にはできず、主人だけやりました。主人のは違うタイプみたいで、食事をしていてもいいらしく幸い同じ日にできました。このメディカルセンターは同じ建物内にパソロジーが入っているので、その分はとても楽ちんです。
ワクチン接種は予約なので、水曜日30日に予約が取れました。実際に注射をするのはドクターではなく看護師さんです。専門の看護師さんがいる時にしかやってもらえません。
月曜日はその後、同じエリア内にあるレントゲン、スキャンのセンターに向かいました。主人のかかとのスキャンのためです。
だいたい予約していないとダメと言われるのですが、ダメもとで行ってみました。案の定、予約でいっぱいなので出直して、とのこと。混雑していて一番近いのが来週の月曜日ということでした。これだって、日本なら総合病院でなくても地域の外科と内科がある病院だったら科は違っても同じ場所で診察してもらえますよね。とにかくあっちこっち移動しないと事が進まないオーストラリアです。
お次は皮膚がんクリニック。こちらもダメ元でいきなりウォーク・イン。最初のメディカルビレッジからは車で10分程度ですが、義実家からだと20分以上かかる場所なので、近くにいるうちに行った方がいいと思いました。待合室には5~6人の方が待っていましたが、初診でどのドクターでもいいので、ということで丁度前の患者さんが早く終わったドクターが一人いたんですね。でも一人分の診察時間だけ、ということで主人は来週回しとなってしまいまいた。
5分も待たないで私の番が来て、診察室に入って行くと「誰か付き添いが必要ですか?良かったら付き添いがいた方が安心なら入ってもらっていいですよ。」とのこと。背中の染みだけではなく、全身チェックをしてもらうので、基本下着以外は服を脱ぐんですね。なのでドクターと密室になるのが気になる、と言う人への配慮のようです。壁にポスターが貼ってあるのにその時気が付きました。特に私は気にならなかったのですが、どうせならと思い、主人を呼びました。どんな生活状態か聞かれ(よく日に当たる生活なのかどうかは皮膚がんにはとっても重要なのです。)、主人も予約を取っている事を知ると「せっかくだから今診察しますよ。」と言ってもらえました。私の背中の染みは加齢からのもので問題なし、で多分早く診察が終わり時間があまっていたんでしょう。主人も早速全身チェックで問題なし。
親切で気が利くドクターのお陰で、出直す必要がなくなりました。一つでも予約が減るのはとてもありがたいのです。
というのも、火曜日は朝一で私が血液検査、お昼ごろメガネのための視力検査、午後から歯医者で水曜日のお昼ごろにワクチン接種、と連日予約が連なっているんです。さらに結果が出たころにまたGPの所に戻らないといけません。とても覚えきれないので、携帯のカレンダーにその都度予約時間を入力しておきました。
忙しいけど、健康管理は大事なので仕方がない。でもあっちこっち出かけ、いちいち予約をしないとけないのは本当に面倒くさいです。日本に住んでいた頃、毎年市の健康診断のお知らせハガキをもらい徒歩で行ける医院でレントゲンも全部やってもらたのが、恋しいです。しかも市の方から「健康診断しますよ!」とお誘いいただけたんですから・・・。こちらでは自分で決めてやってもらわないといけませんし、検査してもらいたい項目ごとにお金もかさむわけです。そういう意味では日本の医療って本当に至れり尽くせりだったなぁ。
同じ日に皮膚がんクリニックでのチェックを消化できたのはラッキーでした。お昼ちょっと過ぎになっていたので、クリニックからすぐ近くのパン屋さんでミートパイでランチ。
その前に同じ通りにある薬局で主人の常備薬を処方してもらう事に。待っている間にランチ、というわけです。
オーストラリアと言えばミートパイ!これはビーフ&マッシュルームです。中身はビーフだけのものやチキンパイなど数種あります。結構ボリュームがあるので、これ1個で十分満足。
国によって医療事情って本当に差がありますよね。ギリシャは簡単なことは無料でしたが、その分水準にばらつきがあると思ったし、オーストラリアはシステムが面倒くさいし・・・そういう意味では日本の医療が一番至れり尽くせりじゃないのかな、と思いました。
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