皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
火曜日5日にコリントスを出ようと思っていたのですが、月曜日の午後から天気が崩れがちになり出発を延期しました。今日9月6日(水)もコリントスの公営マリーナに滞在中です。係留費がとても安くて居心地がいいので天候待ちには最適。新しいレギュレーターもテストすることができました。
9月4日(月):朝11時半すぎから風が強くなってきて、湾内ブレークウォーターの中にも白波が立ち始めました。
マリーナ内にもちょっと波紋。風は20ノットを超える時もありました。風予報ではそんな気配全くなかったのに。本当にこのエリアの予報は、他のどこのエリアにもまして当たりません。
で、新しいレギュレーターですが、なんとうまく機能しすぎてバッテリーが一時的にこれまで見たことがないぐらいチャージされちゃいました。ちょっとオーバーチャージ気味で、ずっとその状態だとバッテリーにダメージがあるぐらい。なので月曜日は朝から、陸電にはつなげていてもハウスバッテリーのチャージはOFFにしておきました。
その後、丁度曇りがちで風が出てきたので、交換したレギュレーターで風力発電分の電力をどれぐらいちゃんと取り込めるかどうか、実験することに。すると、ぐんぐん風力発電で充電をしていき、あっという間にバッテリーのステータスは完璧。13,7という数値は、これまでソーラーパネルだけではめったに達しなかった数値です。風力発電だけでも10アンペアぐらい取り込んだ時もありました。前のレギュレーターではあり得なかった。どんなにビュンビュン吹いていても3とかせいぜい5アンペアぐらいしか充電できなかったのに!
これでこれからの季節ソーラーパネルの活躍度が落ちて行っても、風さえあれば電力不足の心配はなくなりました。夜間走行の際も連続数日間の走行が続いても、途中で発電のためにエンジンを回す必要はなくなると思います。SATOMI号は電力消費量が前のヨットよりも多いんですよ。その一番の犯人は冷凍庫。サイズが大きいのもありますが、なにせ築30数年、古い冷蔵庫なので効率が悪いんですよね。家庭の冷蔵庫でも最近のものは昔のものと比べて電気使用量が少ないですよね。それと同じです。以前のヨットには冷凍庫はついてなかったので、大型のエスキー(ポータブル冷凍庫)を設置していました。さらに冷蔵庫はSATOMI号の半分ぐらいのサイズしかありませんでした。なのでその分電力消費が少なかったし、それに加えて風力発電もバンバン機能していたので、特に夜間セール走行の際に電力不足を感じたことがほとんどなかったのです。ウォーターメーカーを作動する時はエンジンを付けてましたが、後はほとんど充電のためにエンジンを付ける、ということがなかったと記憶しています。だからSATOMI号になってから、アンカリングしている間に雨降りが続いたりするとエンジンを1時間ぐらい作動して発電する必要があったんですよねぇ。これで、強風待避の時も楽しみが増えました。だって、無駄に風が強いだけだとイラだちますが、ガンガン発電してくれていると思うとかえってありがたいと思えます。
月曜日午後の時点で、地方の天気予報を確認したらこの先数日間ずっと毎日雨雨雨&雷雨という悪天候が続くことがわかりました。さらにやっとこの日になって係留代の集金担当の人が訪れたんですが、なんと4日間滞在でたったの60ユーロ。これには電気と水使用量が含まれています。電気と水は4日間で5ユーロだったので、係留代だけを計算したら一日たったの13.75ユーロでした。タウンハーバーではもっと安い係留費の場所もありましたが、そういうところは電気や水代が別でプリペイドカードを使用するのでそちらが結構高くつくんですよね。しかも自分のアンカーを打ってのスターン・トゥーだし。なので長期にいるとお隣さん次第でクロスアンカーの危険が発生します。でもここはワーフに横付けなのでその危険は全くなし。しかも電気・水は使いたい放題。それで一日13・75ユーロですから、無理して出発する必要性が全くないのです。特に急いでないし、もうプレヴェザに向かって帰るだけだしね。で木曜日7日まで出発を延期しました。(それだって直前になってかわるかも、ですけど。)
月曜日の夜は鳥の唐揚げがどうしても食べたかった私。午後から雨でどこにも出かけられなかったので、ゆっくり料理することができ、お味噌汁は久々に出しをとるとこからやってみました!ちなみにお豆腐に見えているのは乾燥高野豆腐です。こちらではお豆腐は売っていません。
湾内でアンカリングしているあのヨットは2日前ぐらいからいます。コリントスには運河通過の前後に立ち寄る人たちがほとんどなので、何日間も滞在する船は珍しいのです。SATOMI号の後ろのポーランド船籍のトーマスさんとマグダさんは、私達が来る前からいたのですが、いろいろやることがあるから、ということでまだ当分出発しないそうです。だってここ本当に居心地いいもんね。係留代は安いし、街へのアクセスは抜群だし。特にスケジュールが決まっていなければ無理して出発する意味がありませんから。
唯一、難点といえば治安の問題。自己防衛すればいいだけですが、この辺りもジプシーがいるので外に物を出しておくのは厳禁です。マリーナといっても公営なので守衛さんがいるわけでも、フェンスがあるわけではなく誰でも普通に出入りできます。港のぞいの散歩道の一環みたいな感じで、毎日夜遅くまですぐ横に人が歩いているんですよ。だから普段出しっぱなしにしているウィンチハンドル、デッキチェ―などは全て到着した日から室内保管。出かける時は天井ハッチをただ閉めるだけじゃなく、外から開けられない設定にしています。到着した日の夜はお天気も良かったから、夜にいきなり知らない女性が乗り移ってきて、主人が慌てて外に出ていきました。SATOMI号と一緒に写真を撮りたかったみたいですが、許可なしに他人の船に乗ってくるなんて、ギリシャの他の地方ではあり得ません。さらに火曜日5日には、年配の女性がフレンドリーに声をかけてきて「ようこそコリントスへ、どこから近端ですか?」と話しが続くうちに最終的に物乞いだったりしました。こういうのも他の地方では一度もなかったな。都会だと信号待ちの車にあきらかに移民とわかる身なりの子供たちが近寄ってきたり、お店の中でお金をせがむことはありますが、それはギリシャ全体で見たら少数エリアに限ったことで、治安は本当にいい国なのです。だからタウンハーバーとかにいても、外に物を出したままで出かけるなんて普通で、それが危険だと感じたことがありませんでした。アテネに近いからかなぁ。でもプレヴェザでも3年前には見なかったジプシーが港当たりにいて、今年はやたらにテンダーを港に係留しておくのは危ないっていう話だったし・・・・治安が悪くなっているのがわかりました。今年ギリシャは難民船がアフリカ大陸からやってきて、結構なニュースになっていました。治安の悪化と関係があるのかも?
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