2023年11月22日水曜日

キャプテン・ロブは実家でもハンディーマン

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





SATOMI号ハードスタンドに上げてから、ギリシャを出発するまでキャプテン・ロブは電気の配線工事などずっと忙しく働いていましたが、里帰りしても相変わらず修理作業が待っていました。オーストラリアはDIYも盛んなので、巨大DIYショップもあるんですよね。

電気配線工事に関する専門店。プロの電気技師が利用するお店です。

2019年に主人の実家は大型リノベーションをしました。キッチンやバスルームなど水回りが古くなっていたので、将来的に義母が車いすが必要になった場合でもバリアフリーでシャワーが使えるように改装しました。キッチンも水回りをリビングエリアと対面にして、サイズも大きくして動線が変わりすごく使いやすくなったのです。改装工事は業者さんを雇った部分もありましたが、電気関係の配線は全て主人がやったのです。だからお義母さんが自分の寝室からリビングの電気をを付けられるようにしたり、門を自動にして室内からリモコンで開閉できるようにしたり、さらには防犯対策で家の周囲をぐるりと確認できる防犯カメラも設置。これはリモートで映像が確認できるので私達がギリシャいても実家の様子が確認できるようになっています。それらすべて主人が担当しました。

ですが、最近、LDKのライトが誤作動するようになってきて、別の場所のスイッチを押すと、違う場所の電気がついちゃったり、さらには一定の時間帯になるとライトがチカチカするようになっていたのです。早速その修理にかかりました。チカチカの原因は電流のフリクエンシー(頻度と間隔ってい意味なんですが、日本語で電気用語ではなんていうのかわかりません。)が夜になると一定ではなくなる時がり、それを線で表すと波型になるので、その時チカチカしちゃうらしいのです。地域的な問題らしく、それを一定に保つ機械があるのでそれを設置するため、買いに行きました。

この辺り一帯、業務用的なショップが固まっています。いろんな業種の職人さん御用達のエリア。

プロの電気屋さんが仕事で必要なものを買いに来るお店なので、一般の人がくるDIYショップとはちょっと違う雰囲気でした。主人は今でも電気技師のライセンスを持っているので、こういうお店でも買い物ができます。予め電話で求めているものの在庫があるか確認しておいたので、お店の人がちゃんと品物をレジのところに用意しておいてくれました。

その後、もう1軒別のお店に行きます。今度は超大型のDIYショップ。Bunnigs Warehouse(バニングス・ウェアハウス)といってプロから素人のDIYが趣味の方まで幅広く利用されているお店です。だいたい郊外にあるのですが、もうとにかくデカいのです。
店内は倉庫みたいな感じです。あっちの端っこがはるかかなた。
反対側も端がかすんでみえるぐらい、かなり広い場所なので、店内で連れとはぐれることは常。なので必ず携帯を持って行かないとだめなのです。今でこそ、おじさん世代でもスマホを持っている時代ですが、15年ぐらい前はスマホ以前に携帯は、引退したおじさん世代は持っていない時代でした。バニングスはそういうリタイヤ世代でDIYを趣味にしたおじさん達の天国。でも奥さんたちが一緒に買い物についてくると、途中でおじさんがどっか行ってしまいはぐれるわけです。携帯がないからどうするか・・・お客様お呼び出しアナウンスです。当時は、義父も時々呼び出されていました。義父がよく通っていた店舗は近くにショッピングセンターがあったので、義母がそちらで買い物をしている間に義父がバニングスで時間をつぶしていたのですが、待ち合わせ時間を過ぎても全然出てこず、店内を探しても広すぎて全然行き会えないのです。それで仕方なしに「ご来店中のお客様にお呼びだし・・・」となるのです。迷子のおじさんが沢山いたわけですね。


主人がここで探しているのは、引き戸のローラーです。消耗してしまったものを取り換えるためです。

こんなに広いんでお目当てのものがどこにあるのかを探すだけでも大変。仕方なく店員さんに聞きました。バニングスで働いている店員さんは、みなさんDIYセミプロ。技術的なアドバイスができる人もいれば、商品の補充など一般的な作業だけの人もいますが、それでも広い店内のどこにどんな種類のものがあるのかは、ちゃんと把握されているので、すぐに教えてもらえました。だいたいバニングスで働いている人は、もと職人さんで年を取ってから肉体労働がつらいのでここでパート勤務っていうパターンの人が多いんですよね。だから自分で家の改装工事をしている人が相談したりしても、ちゃんとアドバイスができたりします。また店内でDIYセミナーなんかも開催されています。

あったあった!ドアのローラー以外にもあらゆる車輪がある。イスの下についてるようなものから台車みたいなでっかいものについているものまで豊富にそろっています。


主人が探していたのは、こっち。ありゃ~でもすごく種類があるし形も違うよ。どれを買えばいいんだろう?ということで、すぐ近くで商品出しをしていた店員さんに今使っているものの写真を見せたら「あ、それならこれと同型ですよ。これが新しい形なんです。でも同じサイズのはず。もしダメだったらレシートを持ってきたら返品OKですから。」とすぐにアドバイスしてくれました。すごいな~、写真を見ただけでわかってしまうなんて。もしかして以前はプロの大工さんだったのかな?

次に主人が探しているのはスイッチ。これは実家用ではなくSATOMI号用です。こんなに種類がそろったお店はプレヴェザに帰ったらないし、アテネにはこういう感じのDIYショップがあることはあるんですが品ぞろえが違うんですよね。それとここの方が安いんです。特にバニングスでは、プロの職人さんのライセンスを持っている人は「トレーディーディスカウント」というのがあるんですね。卸の値段で購入できるという感じかな。義父が個人経営の電気技師だったので、会社組織にしていたのですが、主人もライセンスを持っているので今でも会社が継続している形になっているのです。なので業者さん扱いで買い物ができるんですよ。だから安くなるのです。

SATOMI号のバウトイレのライトのスイッチが小さくて、背が低い私は押しにくいので大きいものに変えてくれるらしいのです。さらにベッドルームの天井ライトのスイッチは入り口近くにあるだけなので、まず部屋のライトを消してからベッドに入ることになるので、その前にベッドの頭上にあるスポットライトを付ける、という面倒な状態。そこで、ベッドの頭上にも天井ライトのスイッチを加えて、バウバースの入り口と両方で天井ライトの点灯消灯ができるように配線する予定。そのための小さいスイッチも購入していました。

このでっかいスイッチをトイレ用に探していたらしい。ネットで見つけたものと同じものがありました!さすがバニングス!

おお、これは日本の100均とかで昔からよくみたキャンバス地の折り畳み収納ボックス!今はバニングスで買えるんだ!以前は日本で買って持ってきてました。

いわゆるカラーボックスも充実しています。個人で家の改装をやる人も多いし、そこまで大げさでなくても部屋の模様替えとをする人には、カラーボックス的家具はとっても便利。以前はこういうタイプの組み立て家具はIKEAにしかなかったので、不便でした。(IKEAよりバニングスの店舗数の方が圧倒的に多いのです。IKEAは今でも大都市付近にしかないのだ!)


ペットフードも販売しています。大量に買い込みたい人とか大型犬を買っている人なんかにはバニングスでのお買い物の方がお値打ち。

ガーデニング製品も充実しています。ここはアクセサリー関係の棚で、実際に植物を売っているのは繋がっている別棟にグリーンハウスがあります。

ガーデニングツール類。とにかく、住宅関連のものなら全てそろっているバニングズ。台所キットや洗面所、トイレまで売ってますよ。家一軒、全部ここで買ったもんで建てられるかも?!

主人が作業で必要な買い物が終わってから、ランチタイムになっていたので、義実家近くのショッピングセンターに入っているお寿司屋さんでテイクアウトしました。

寿司はもうずっと前から定着していて、何軒もチェーン店があります。回転ずしの店舗も大きなショッピングセンターにはあるんですが、それよりもこういったスタンド形式のすし屋の方が人気。特にSUSHI HUBは他のお店よりも美味しいので大人気です。内容は日本にはありえないものも沢山ありますが、美味しいので許す。

帰ったら早速作業開始。この飾り戸棚内のライトがチカチカしていたのです。

そういうことは一定地域にはよくあることのようで、電力供給の関係しているらしい。なのでちゃんと対応するツールが販売されています。これがその機械。これを設置するとチカチカがなくなるとのこと。

早速ドリルで作業開始。義実家にはガレージ一台分を占領する作業スペースがあって、ツール類は一般的なものは全てそろっています。義父は現役時代、電気配線の職人さんで個人経営だったのであらゆる道具を持っていました。さらに痛んだ住宅を安く買い取り、仕事の合間にリノベーションして転売する、という事もやっていたのです。だからバニングスは長らく義父のお気に入りの店でした。一度入ったら一日でも出てこなくなるぐらい!

今のこの部分のクローゼットの中に配電盤が隠されています。

数時間で作業は終了。テストしてみました!ずっとつけっぱなしにしていても、チカチカしなくなった!

義父が生前、趣味で中古住宅の転売をやっていたことから、今でも義実家では何軒か賃貸物件を所有をしており、主人は里帰りのたびに、実家は元より管理している賃貸物件のメンテナンス役としてハンディーマンとなるのです。SATOMI号でもずっと補修作業をしていたのに、実家に帰ってまでも仕事をしないといけないなんて、せっかくのホリデーが!と思うかもしれませんが、本人は案外楽しんでいるので、全く苦痛には感じていません。それにSATOMI号で培った修理作業の経験は、物件修理に役立つし、実家リフォームの時に習得した技術もSATOMI号補修に役立っているし、結果的には私達のとっていいことなのです。(何もしなくてもどんどんSATOMI号がアップグレードされていく恩恵を受けている私が一番得かも!)

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