2020年3月7日土曜日

ギリシャへの出発日が決定しました!ー全ての道はギリシャに続く⑥




3月中のウェラード里美オリジナル企画

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ギリシャへの出発日を決定しました!4月14日(火)にシドニー空港から旅立ちます!


現時点ではまだヨットの最終確保には至っておりませんが・・・ほぼほぼ大丈夫でしょう、という状態です。


前回は、アテネにあるオーシャンスター社製のヨットとイタリアにあるフランチーニ社製の2つに絞ってそれぞれのブローカーと話しを進めることに。ギリシアにあるオーシャンスターの方がお値段的にも仕様的にも、私たちの候補でした。ですが、オーシャンスターは全オーナーさんが正直に「12年前に底をこする事故があったけど修理をしたから大丈夫」って教えてくれて、その修理履歴を取り寄せるところで終わっていていました。
で、その修理履歴をいただけるのが思ったよりも時間がかかり、もう1隻のフランチーニの方にも早く返事をしないとこちらを逃してしまうかもっていうタイミングになったんですね。ブローカーのファブリチオさんは物凄く一生懸命現オーナーと交渉してくれて、いろいろ装備をこれから付けないといけないフランチーニでも、すごく魅力的なオファーを絞り出してくれたんです。しかも何か質問すると即座に返事がきます。その対応の早さには感心するばかり。

このマリオブラザーズそのもののお鬚の方がファブリチオさん

で、ギリシャのブローカーには「来週の火曜日までに履歴をもらえなかったらもう1隻の方に決めますよ。」と強気でお伝え。(その時金曜日でした)そしたら、ギリギリ次の火曜日に修理履歴レポートが届きました。保険会社が作成したものですが、その事故ぶりを見て愕然・・・・ヨットにとって命ともいえるキール部分がほぼちぎれかかってた大事故じゃないか~!!!!!いくら直したからといって、こんなすごい事故を起こした船体が元の強さに戻るはずはありません。船体検査員のロルフさんにも転送したところ「こういう過去がある船は、私は検査をしたくありません。いい結果を報告できない可能性の方が高いから検査費用が無駄になるよ。」と教えてくれました。ロルフさんに依頼するつもりだったんです。どうりで装備が完璧だった割には安いはず。しかも内装も築20年近いはずなのに新品みたいだったのは、事故の際床上浸水になったから内装を一新したからだったんです。あ~良かったあぁ。こんな船だったら内海をちょろちょろ数時間セーリングしているぐらいならいいかもしれませんが、数日間連続走行とかしたい私たちには、とても恐ろしくて買えません。すぐにお断りして、イタリアはローマにあるフランチーニ製のもに決めることにしました。

それから毎日ファブリチオさんと同意書の中味の事で、主人は連日午前3時ごろに起きて電話で交渉。イタリアの売買ルールや船舶権利譲渡のルールがオーストラリアとかなり違っており、海外から購入する私たちには非常に不利な内容になっているんですね。
でもそこは粘り強さでは世界一!の主人は肝心なところは絶対に食い下がらず、ファブリチオさんもその辺りは理解してくれて、オーナーさんと交渉し、何日も何日もかかってやっと納得できる同意書を作成し、手付金を支払いました。

それからいつも通り船体検査をするわけで検査日は3月2日、3日の両日、3月4日にはロルフさんから報告書をもらい問題なければ、売値の35%を支払うことになります。

が・・・・フランチーニ、イタリアのローマにあるんですよ。

イタリア・・・・今とてもC関係(忌まわしくて全部発音したくない!)でヨーロッパではホットな場所ですよね。厳密には北イタリアでローマがある場所からは遠いんですがこれ以上の広がりを抑えるために、向こう2週間イタリア全土で学校閉鎖、イベント中止など日本の状況と同じことが起こっております。

検査員のロルフさんは普段はギリシャにお住いのイギリス人の方。検査のためにイタリアには3月2日に入国することになっていました。でもロルフさん2月の終わりごろから、イタリア行が心配だって言い始めて・・・。
入国した後、イタリアからギリシアに戻れなくなるかも、本国イギリス政府はイタリアへの渡航を控えるようにって発表した・・・ということで、かなり神経質になってしまったんです。ま、その気持ちはよっくわかります。ファブリチオさんは「ローマは全然大丈夫だよ」と言ってくれていましたが、結局ロルフさんはイタリア行を断ってきました。

うお~!!!またまた困難が。というのも同意書にはいついつまでに最終返事をするっていう項目があり、天候で船体検査が遅れた場合以外はスケジュールを遅らせることができないんですね。契約違反で罰金が生じてしまいます。ファブリチオさんに地元ローマの船体検査員をすぐに手配してもらうようお願いしました。
だったら最初から地元の人に頼めばよかったって思うかもしれませんが、主人とロルフさんはかなり親しくなっているので、ロルフさんが非常に信頼できる人だとわかってましたし、ブローカーが紹介してくれる検査員だったらもしかしたら私欲が絡むかもしれいじゃないですか。それでも検査員は免許を持っている人たちだから、さすがに事実を曲げるような報告はしませんけど、多少甘くするかも?って懸念があったんですね。でもこの際そんなことは言っていられない状況になり、ファブリチオさんにお願いするしかなくなりました。

ファブリチオさんはスーパーマンのごとくすぐに手配をしてくれて、もともとのスケジュールが天候悪化で2日ずれたのも幸いし、予定のスケジュール内で船体検査が行われることになったんです。

日本時間木曜日の夜に、検査報告の概要がレポートされました。一番肝心の船底やキールは完璧!あ~良かった。これまで選んだ船は全部この部分に予想外の支障がありそれで断念していました。なので取り合えず安心。でもレポートによると主人が下見した時にはわからなかった修理が必要な個所が予想よりも多かったんですね。なにせ築28年のヨット、あちこち痛んでいるのは理解していたし修理やアップグレード必要なのも予算にいれて事前金額交渉をしました。でもその際には含まれていなかった余分な修理必要事項が発見されたので、その分を売値から引いてもらう交渉をしないといけません。だから最終的な売買契約はまだできないのですが・・・

でももう決めました。このタイミングで船が買えても買えなくてもギリシャに出発するって。船が決まらなくても現地入りしてから探せばいいよっていう話になり、4月14日のフライトを予約しました。長期滞在ビザも申請したので、来週の今頃には取得できるんじゃないかな。書類を受け取ってくれた大使館の方からは不足分はなにもないってことだったし。申請料も支払いましたから。

まだまだこれから二転三転する予感があります。しかもC関係がこの先どう影響していくのかも全く不明です。5月に里帰りするつもりだったのに、それも今の時点では予測がつかないので計画も立てられません。これは私だけじゃなく日本全国の人が同じ気持ちですよね。

だからこそ・・・・先の事をあれこれ悩むより、今、この一瞬一瞬を精一杯力の限り満喫していきたいと思います!(って実は力の限りスタンプしている私です。)

ウェラード里美オリジナル企画

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