最高のお誕生日プレゼントを受け取った主人＆SATOMI号着々と前進（アップグレード）

今週木曜日は主人のお誕生日でした！今年61才になったんですが、昨年「今年中に船を買うぞ！」って60才になったきっかけで決心した時は、今頃はとっくにギリシャでセーリングを満喫していると思ってたそうです。ま、仕方がないですよぇ。世界がこんな状態になっているって誰一人予想していなかったでしょ、昨年の今頃は。

ということでお誕生日前夜祭ディナーはオスティアに来た頃に毎日いっていたレストラン街に、久しぶりに行きました。夜も更けていくと広場の真ん中でギターを奏でる人がいて、お出かけ気分が満点です。

翌朝、パソコンに向かっていた主人が「お~最高のプレゼントが届いた！」っていうじゃありませんか。FB上で親戚とか友達からBirthday Wishes を沢山もらっていたので、その事かなって思ってたんですが、そうではなく、なんと以前お話した船籍をオーストラリア船籍に変えるためにAMSAに申請書を出していたのが無事通過！そのためにオーストラリア大使館に先週、急にいくことになったんですが、そこで「これは正式書類です」っていう証明をもらいFedexで全ての書類を送ったので、すぐに手続きが進み、仮「船籍証明」が出たんです。仮の船籍にしたのは、ヨットの船体についている船名をすぐに変更しなくてもいいからなんですね。すでに正式にこのヨットの名前が「SATOMI号」として登録はされたんですが、実際の手続きには数週間かかるんです。その間「仮」船籍証明を出してくれて航海をスタートしてもよく、さらに船体の名前表示は新しいものに変えてもいいし、変えなくてもいい、という状態なのです。車でもナンバープレートがなければ一般道路が走れないのと同じで、ヨットも、船籍登録がされていてその名前が船体に表示されているものと同じでなければ、航海に出てはいけないことになっているんですね。特にイタリアからギリシャに移動なのでEU内ではありますが一応国際移動。通常ならまるで国内移動みたいに自由に行き来できるはずですが、今は特別状態で、ギリシャ入国の前に「入国申請届」を出しておかないといけません。当然最初に入港するギリシャの港で検査があるわけです。だからいつも以上にちゃんとやるべきことをやっておかないと、非常にまずいことになってしまうわけなのです。

仮でもなんでもSATOMI号が記録上に残ったので、オーストラリアでは他に誰も「SATOMI号」を名乗ることができないのです。（ま、他にはSATOMI号ってつけたい人はいないでしょうけどね。）

船体の名前は車とかの車体に宣伝などがついているビニールスティッカーで作ってもらうんですが、イタリヤにいる間にそれを手配するのは優先順位的にとても低いのです。ただでさえ、いろんな事に時間がかかるイタリア、業者を手配するのが本当に時間がかかるんですね。だから航海に必要最低限のことだけやって、一日も早くギリシャに移動したいのです。とりあえずいつでも出航できるということで、その許可連絡が主人のお誕生日の午前3時に来ていたのは（イタリア時間で）、本当にラッキー！ 

朝食も主人お気に入りのパンケーキとベーコン、スクランブルエッグのアメリカンブレックファーストが食べられるカフェに行きました。こんなのがある=この辺りは観光客向けのエリアってこと。

食後に、桟橋散歩。なんと、ここに来てから2週間ちょっとになるのに、私は昼間ビーチを見に来たことがなかった！イタリアに来てから一度も泳ぎに行っていないんです。 

午前10時半ちょっと前、すでに泳ぎに来ている人たちが。このビーチはかなり人口的で、岩の防波堤みたいなものが作ってあり、その内側が海水浴場になっているんですね。泳ぐというより、水につかるって感じ。これになれている人たちは、絶対オーストラリアの波サブンザブンの海には入れないでしょうね。

防波堤の上に石碑がありました。ネプチューンとかポセイドンかな？

 桟橋の両側には無数のパラソルがまだたたまれた状態でどこまでも続いていましたよ。

このビーチ小屋も有料です。一日8000円ぐらいかかるらしいんですが、ビーチで一日過ごす方たちは皆さん利用されるのが普通のよう。じゃこれを借りないでドボンとつかるだけの私たちはどうやったらビーチにアクセスできるのかなって思って、桟橋の両端にある歩道の先をたどっていたったら、フェンスで入り口が塞がれていました。「C」対策で、ビーチにいる人の数を制限するため、自由勝手に入れないようになってるんですね。
ビーチに行くにはパラソルレンタルをやっているレストランやカフェの入り口から入らないといけないので、入場料を取られるのか（ギリシャでも一部そういう場所がありました。）どうか、まだ試していないんですけど、なんかあまり気が進まないタイプのビーチ。

毎日いろんな部品調達に奔走している主人が「ちょっと先の方にもっといい普通のビーチがあってレストランもあったから、夜はそこでバースデーディナーをしたい！」

とのこと。5時頃に出発して、普通のビーチを見つけて、ドボンとひと泳ぎしてからレストランに向かいました！久々の海、気持ち良かったあ~！

当初行こうと思っていたビーチ沿いのレストランはちょっと今日一つだったのですが、海に続く川の上流の周りに昔の倉庫街を改造してレストランにしたような一角を発見！

いいじゃないですか~ここ！ということで、一通り全部チェックしてから一番最初に見つけたレストランに戻りました。

 観光客向けというよりは、地元の人たちが行くレストラン街って感じで、お店のお客さん通しがお馴染みさんみたいな方たちもいましたよ。離れたテーブルから会話が始まるのです。そんな中、イタリア語がわからない私たちに、20代いくかいかないかっていう若いウェイトレスさんが片言の英語で接客してくれました。

最初に声をかけてくれたのが、どうもその娘さんのお母さんみたいで、さらにお店で接客をするおばあさんとおじいさんらしきし人達が家族、つまり親子3代でレストランをやっているみたいんなのです。

パンおしかった！

前菜は真鯛のタタール。カルパッチョとはちょっと違うんですけど、マリネされたぶつ切り魚がこんな風にもりつけられいているものがタタールって呼ばれています。ライムの香りでおしかったです！

主人が主役なので、パスタは主人が食べたい、ニョッキボロネーゼ。実はボロネーゼソースはイタリアに来てから一度もレストランでお目にかかっていないんですね。すごく過程的な料理みたいで、レストランには置いてない事がおおいみたいです。でも主人の大好物なのです。あまりの美味しさで、ソースを全部食べたくてパンをお代わりした！

メインは薄切りステーキのローズマリー香味焼き。これもあっさりで美味でした。お肉好きの私たちにはもう、本当に舌鼓！

 デザートはマスカルポーネとフルーツの・・・名前はわかりません。説明された時にマスカルポーネって聞いたから「はいそれで」て頼んだのです。ミルフィーユみたいな薄いパイ側の器にマスカルポーネの入ったカスタードクリームにベリー系フルーツが最高にマッチング。バリバリ器を割って、二人で完食しましたよ。

みよ、この満足そうな笑顔！毎日本当にこれでもかっていう障害にぶち当たっていますが、それを1個づつ地道に解決している主人。本当にご苦労さまです。ちなみに、今週最初からお湯が出るようになり船内でシャワーを浴びることができるようになりました！トイレもポンプの調子がおかしかったのを、部品を取りかえ、掃除をしてちゃんと機能するようにしてくれました。毎日毎日、少しづつ装備が整い、快適に過ごせるようになってきた「SATOMI号」です。

食事を終えて、駐車場までの帰り道、レストラン街の中心部分はなんと教会でした。

ドアが開いていたので、入り口から除いて写真を撮りました。壁も天井もとても美しい絵が描かれていて、素敵でした。

駐車場から振り返ってみたところ。ここに来て初めて、オスティアの海辺周辺がいかに観光客向けの特別な場所だったか、という事を感じました。派手さはないけれど、普通のイタリア人の方が外食する時は、こんな感じかな？海水浴もこういうところで気軽にやっているんだねって事がわかって有意義な「主人のお誕生日」の一日でしたよ。

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