皆さんこんにちは！スタンピンアップ公認デモンストレーターウェラード里美がお送りする手作りカードとペーパークラフトの世界にようこそ！
たしか先週のブログで「次の土曜日に出航ほぼ決定」って書きましたよね。その当日の今日は、まだマリーナに接岸したままです。予定外の事が毎日発生しているので、正直土曜日は難しいかな、とは思っていましたが期限を決めないと始まらないと思って今日を目標にしておきました。今の所、天気次第ではありますが来週水曜日には遅くても出られそうです！
予定外の出来事の一つが木曜日の夜に発生しました！
スーパーで買ってきたラザーニャを持ち帰りオーブンで焼いてお家ディナーを楽しんでいたところ、なんか硬い小さい石ころみたいなものが混ざってたんです。あれ？と思ってみてみたら・・・・自分の歯だった・・・・・・。
え～この時期になんでぇ～！！！でもねぇ数週間前にジャイアントコーンをガリっとかじった時に、いきなりものすごい痛みを奥歯に感じたんですよ。その後は特に異常を感じて居なかったのですが、数日前からまた奥歯に何か物が挟まったような異質を感じ始めました。どうも亀裂が大きくなってきていて、割れ目を感じるようになっていたんですねぇ。
で、ついに、かけた。2019年5月にもアメリカユタ州の本社工場見学ツアーから戻る飛行機の中で、出されたカッチカチのアイスキャンデーをかじった時に、前歯にヒビが入り、帰宅した翌日朝食を食べている時に、ついにパキット折れた事がありましたが。その時よりは奥歯なんでまだましですけど。これから航海に出ようという時に起こったアクシデント。航海中に歯痛がひどくなってはもっと困るので、金曜日の朝一で、歯医者に行きました。
レストランが立ち並ぶ海辺のトレンディースポットからは少し離れた、普通の住宅街部分のオスティア。とにかく日本でいうマンション群が多くて、人口密度が高いのがわかります。
最近、出発準備にあけくれていたので、ほとんど外出しておらず、出かける時は日が暮れてからスーパーに行く程度。昼間のオスティアの街並みは正直1週間以上ぶりでした。
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あの建物につながった右側の平屋部分に歯医者あり。この建物全体がどうも病院とかクリニックみたい。歯医者に入っていくとても清潔でこぎれいなロビー。受付の方にアボなしで、歯がかけので緊急です、と伝えると「アポなしだと50ユーロ余分にかかります。でもいつ診察できるかわかりません。すごく待つかも。」とのことだったんですが、スケジュールを調べてくれて「今から予約できますよ。午後2時に来れますか？」今日中だったらもう何時でもいいので「はい、それでお願いします。」となったら、なんと「では50ユーロは不要です。」だって！！電話番号と名前を残して一旦立ち去りました。
朝食なしで出かけたので、取り合えずカフェで朝ご飯。このあたり、マンション群の間に広場があったり、公園があったり、と簡素な住宅街ってとこでしょうか。カフェの外の席でホカッチャと紅茶（テ・コンラテね。）を私はオーダー。主人はコルネート（クロワッサンです。）にダブルショットのカプチーノ。その後一旦帰宅しました。
予約時間になって再度ドキドキしながら歯医者を訪問。受付で、コロナの規制で患者しか入れないから主人は外の椅子で待つように言われました。受けつけのおねいさん方はだいたいの英語が話せたのでいろいろ記入して、同意する書類もイタリア語は読めませんが、なんとかなりました。日本もそうだったんかなあ？オーストラリアでは歯医者でも麻酔とかレントゲンとかを取る場合、予め体調や持病とかを申告して「なんかあっても歯医者を訴えません」的な書類に署名してたんですね。イタリアでも同じようでした。で「え？レントゲン？奥歯かけただけだから見たらわかると思うんですけど。」とちょっと躊躇。実はねぇ、イタリアでは健康保険に入っていないのです。ギリシャでは私立病院でもどこでもOkの保険に入っているんですが、それを海外（イタリア）でも適応させるとすごく高くなるので、やめておいたのです。
レントゲン、オーストラリアで保険なしでやったら、2,3万円ぐらいかかります。だから奥歯がかけて穴が開いているのは見ればわかるよ、ということで絵を描いて説明したんですが、念のため中がどうなっているか見る必要がある、と多分言ったんだと思うんですが、取りえず署名しました。
その後、これまでオーストラリアや日本で行ったことのある歯医者の中で、一つの診察室としては一番でかい部屋に移動。通りに面した壁はすりガラス張りで、自然光が沢山はいる清潔感抜群で、近代的な診察室でした。日本だとこの広さにカーテンで仕切った診察台？が３つぐらい並んでいると思います。そのでっかい部屋の真ん中にある椅子？診察台？に横たわっていると、今は亡きイタリアが誇る世界のテノール歌手、パヴァロッティを思い起こさせる初老の歯医者さんがやってきました。そしていきなり「こんちには！」って日本語で行ったんですよね。受付で生まれた場所を問診表に書いたので日本人だってご存知なのです。月曜日には出発してギリシャに向かうので、仮の治療をしておいてくださいって説明すると「グラグラしているわけじゃないし、痛みはありますか？ない？じゃ、特に何もする必要はありません。ちゃんと治療するためにはルートカナルをしてクラウンをかぶせることになるから長くかかります。」とのこと。さらに「仮に詰め物とかをするとさらに悪影響になる場合があるから、痛くないなら、あまりこっち側で咬まないようにしておけば、悪化することはないですよ。」と英語で説明してくれました。その合間に「私は日本に3カ月行ったことがあって、京都、大阪、東京など観光地ばかりだったけど、すごくいい思い出です。」ってだからこんにちは、だったんですねぇ。私がイタリアでヨットを買ったから来ていて、ギリシャに移動させて、ギリシャに長期滞在することや、もともとは日本人ですがオーストラリアには20年ぐらい住んでいますって、だからギリシャでちゃんと治療しますといったら、「そう、そうしてください。」ということで、診察終了。
受付に行ってロッカーに入れておいたバッグを取り出そうとして、ふとロッカー書かれている文字みると「Ｃｈｉｒｕ」って書いてあったんです。「チルゥ」って何ですか？ってきいたら「手術を表す言葉の一部です。」パヴァロッティ先生が教えてくれました。それで、受付の方に「私が日本で生まれが町の名前はチリュなの。発音ほぼ同じです。」って言ったらお姉さんたちは途端に興奮して「まあ～なんていう偶然なの！！すごいわぁ～！」と一度ににぎやかに。お財布を取り出していくらですかって聞こうとしたら「あら、治療していないから無料です、ね、先生。」って言うじゃありませんか！！！！え？レントゲン撮りましたよっていっても、「でも何もしていないから。」ってパヴァロッティ先生も。オーストラリアではあり得ません。前
にギリシャで病院に行って健康診断のことをドクターに聞いた時も無料でした。
もう嬉しいサプライズに、大興奮。私が「本当に？信じられないわぁ～。ありがとうございます。」と言ったらパヴァロッティ先生が「ドタしまして」と言いました「どういたしまして」と日本語で言いたかったのねぇ。先生が、「日本語はイタリア語と発音が似ているね。」って確かに、英語よりもイタリア語の方が日本人にとっては発音を真似しやすいんです。奥から別の受付スタッフらしい女性も出てきて、なんかにぎやかになってしまいました。で、写真を撮ってもいいかどうか聞いて、お姉さんたちの写真を撮ろうとしたら「あら～一緒に撮りましょう。クリニック前で撮ろう」ってことになり、後から出てきたスタッフの女性が撮影してくれました！
で、緊急歯医者の前でみんなでハイポーズ！エマージェンシールームのはずですが、とってもリラックスしたスタッフの方たちでした。
昨晩はねぇ、もうどうなることやらって不安だったんですが、偶然見つけたオスティアの歯医者さんでこんな素敵な体験をして、さらに無料ってのはもう嬉しすぎです。鬱々としていた気持ちがいっぺんに晴れましたよ！
2ヶ月近くいたオスティア・・・出発間際にこんな素敵な思いでができて、ちょっぴり名残惜しい気持ちです。
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