皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
今日は、SATOMI号の歴史についてちょっぴり語ります。思わぬ事でSATOMI号の初代オーナーが誰だったのかを知ることができたのです。
レトロな感じのパンフレットの表紙!製造元のフランチーニ社の方が見つけてメールしてくれました!
プロペラの修理のため、SATOMI号を完成させたイタリアのフランチーニ社に主人がずっとコンタクトを取り続けていました。オーダーして造られたSATOMI号は、28年前のものですがちゃんと製造会社に記録が残っているんですね。フランチーニ社のオーナーさんも、この船の事はよっく覚えていらっしゃいました。
それもそのはず、SATOMI号をオーダーした初代オーナーはイタリアではちょっとしたセレブだったからなんです。
Loretta Goggiさんというイタリアの女優兼歌手の方がフランチー二社に注文して造らせたんですって!! ロレッタさんは1950年生まれということなので、今年71才になられるわけですね。この写真はWikipediaに掲載されているので、若かりし頃のお写真だと思いますけど。今現在の写真はみつからなかったので、もう芸能界引退しているのかなぁ。
イタリアのポップチャートの上位に常に入っていたり、バラエティー番組の司会なんかもやっていたそうなので、イタリアでは結構な有名人なわけですよ。その方が「特注」したSATOMI号(元の名前は違いますけどね。)。どうりで、初めて見た時、その内装の美しさにいっぺんに心を奪われたわけですな。さすがに女性がオーダーしたヨット、いろんなところに収納が隠されていたりして、感心しましたから。主人も気に入ったんですが、私の方が一押しだったんです。主人はヨットの型式が古い事が気になっていたようで、第1候補にはあげいなかったんですよ。だから最初は違うヨットを仮契約したのですが・・・ずっとブログを追っかけている方ならご存知ですよねぇ~、そのオーナーさんが気持ちを変えたので契約がおじゃんになったって話・・・・で、そっからまたヨット探しの道がスタートして、何回もがっかりを経験して、最終的にまたこの船に戻ってきたのです。私としては最初からこの船が良かったので、結局フルサークルで出だしに戻ったわけです。きっとご縁があったんでしょうね。もしかしたら、ロレッタさんに会えたら、結構気が合ったりして!?
ただねえ、室内のキャプテン隻がリビングスペースの奥の方、つまりデッキへの出入り口から反対側にあるのはちょっと不便だと思っていました。これ出入り口か見た室内。
操縦はデッキ上ですが、電気系統のスイッチ盤とか無線機が室内の一番奥にあるんですね。これ、キャプテン以外にクルーがいて実際の操縦はスキッパーがやりキャプテンが必ずしも外にいなくていい場合なら問題ないんですが、私たちみたいに夫婦二人だけでセーリングしていて、しかも主人がキャプテン兼スキッパー兼ナビゲーターっていう場合は、走行中ちょっと面倒なんです。特に無線機。
こちらは私たちの最初のヨット「Blue Loon」号の室内です。写真右手前にちょっぴり覗いているのがキャプテン席。出入り口から室内を見た角度で撮っているので、出入り口のすぐ右下にあるんです。だから走行中でもすごく便利でした。
近代的なヨットにはそれなりに便利な部分が沢山ありますが、量産タイプなので、一番需要が多いスタイル、つまり短距離で半日セールを楽しむセーリング人口にアピールするデザインになっているんですね。でも20年前ぐらいのヨットというのは、注文住宅みたいな感じだったし、これぐらいのサイズのヨットを求める人たちは、本格的に長距離でセーリングを楽しむ人たちでした。SATOMI号のデザインは特に、大海原を長距離で走っていく前提で設計されているので、私たちがやりたいことにはぴったりです。
なので、できる限りでSATOMI号を私たち仕様で改造しております。無線に素早く反応できるように、室内だけではなく、デッキにあるヘルム(車でいうとハンドル部分)のすぐ隣にも無線機を主人が設置しました。いろいろ自分達で手を加える部分が沢山ありますが、その分、私たちにピッタリの理想のヨットに仕上げられるSATOMI号。
初代オーナーさんはきっとスキッパーを雇ってセーリングを楽しんでいたと思いますが、その居住性の良さに加え、装備をアップグレードすることで、夫婦二人でもしっかり航海を楽しめるように実用性も上がり、本当の意味で私たちの理想のヨットに仕上がっていくと思います!
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