皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
ロックダウンが徐々に緩和されてきて、地域をまたいで車移動での野外運動が許可になりました。早速4月4日の日曜日に、Monument of Zalongoに行ってきましたよ。
今住んでいるプレべザの町から車で30分ちょっとの所にあるZalongoの記念碑は、他国からの占領下にあったギリシャの歴史の悲しい側面を物語っているのです。
3月後半に独立200年記念を迎えたギリシャですが、それまでは長い間オスマントルコ帝国の支配下にありました。地理的にはトルコに近いのに、人口の77%がギリシャ人というCyprus(英語読みだとサイプレスなんですけど、カタカナだとキプロスとなっています。)共和国では、島の半分がトルコ領になっています。ギリシャ的にはギリシャの一部という意識。なんかどっかで似たような話がありますよねぇ。現在もトルコとギリシャの国境地域では、トルコを通過した難民がEU諸国の入り口になるギリシャに流入して、常に緊張状態が続いております。ビザの手続きをお願いしている弁護士のエスミアさんは30代前半の若い方ですが、それでもトルコの話になるとあまりいい印象を持っていない感じがうかがわれるので、国民の草の根的に、今でもトルコに対してネガティブな意識を持つギリシャ人の方が多いと感じました。
それもそのはず、オスマントルコ帝国の支配下では、奴隷のように使われてしまったギリシャ人、たった200年前の事ですからね。Zalongoの記念碑は、1803年のオスマン帝国の侵略から逃げきれなくなった女性や子供たちが、捕まって奴隷にされるのを避けるため、集団自殺した悲しい歴史の場所なんです。
記念碑から見下ろした聖ドミトリス修道院。現在もちゃんと機能しております。この日も建物の中に人がいる様子がうかがわれましたが、門は閉ざされていました。
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