2021年5月10日月曜日

10年ぶりにブラザーScanNCutを使ってみて思ったこと

letsmakeacard手作りカードの世界

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


前に使ったのはいつだったのか、もう覚えていないぐらい久しぶりに使った、エレクトリックカッティングマシン、スキャンカット!今でもちゃんと使えました!
Brother ScaNCut スキャンカット by Sailing Stamper Satomi Wellard

スキャンカットというのは、ブラザーが出しているエレクトリックカッティングマシンのことです。私が持っているのはかなり初期モデルで2013年ぐらいに買ったと思うんですが、その後デモ登録してからは、全くと言っていいほど使いませんでした。オーストラリアでも倉庫に保管したままだったんですが、なぜか今回の引っ越しの際、ギリシャまで持ってきたんですよねぇ。電子機器なのであまり長い間使わないと、ダメになってしまわないかなって心配になり、ヨットの中でも時々使ってみようって思ったんです。
Brother ScaNCut スキャンカット by Sailing Stamper Satomi Wellard

そもそもエレクトリックカッターがどういうものなのかご存知ない方のために、簡単にご説明しますと、ようは電動で形をカットしてくれるマシンなのです。ダイを電動でカットするジェミナイとかとは違います。ダイは不要だし使用できません。通常はマシン内臓のイメージをカットしてたり、別売りのカートリッジに内蔵しているものをカットしたりっていう感じですが、画像ソフトで自分でデザインしたものやイメージファイルをカットするものも有ったりして、スタンプしたイメージなんかもカットできるわけです。

購入当時スキャンカットはまだ発売されて3年目ぐらいで、日本では非常に珍しく取り扱い代理店もあまりありませんでした。ブラザー社製品なのに、マーケットは主にアメリカやイギリスの海外クラフターさん向けに販売されていたので、日本ではかなり高く65000円ぐらいしたと記憶しています。(マシンだけじゃなくて、いろいろ付属品も混みの値段。)他メーカーでもエレクトリックカッターはあるんですが、私がスキャンカットを選んだ理由は、ずばり「スタンプイメージをスキャナーしてそれをカットできる」から! マシンにスキャナー内蔵というのは、多分、スキャンカットしかないと思います。DSPのパターンもカットできますよ。

ブラザーはプリンターも作ってますからね。私にとってはブラザーと言えばミシンの会社っていうイメージですが、最近ではプリンターの会社っていうイメージかも。そんなブラザーがなぜペーパークラフト製品?・・・って実はこれ、布もカットできるんです。なのでキルト(パッチワーク)をする方達がメインの製品として開発されたらしいのですが(オーストリアのクラフトフェアで、キルトコーナーでミシンとペアでデモンストレーションされているのを見ました。)でもペーパーもカットできるので、今ではペーパークラフターが主に使っているんじゃないかなぁ。

Brother ScaNCut スキャンカット by Sailing Stamper Satomi Wellard

こんな風にスタンプしたイメージをその通りカットしてくれるんですよ!コーディネートしたダイがない場合やハサミカットしたくない人にとっては救世主なわけです。
Brother ScaNCut スキャンカット by Sailing Stamper Satomi Wellard

こんな風にきっちりその通りカットもできるし、アウトラインの幅を変えてカットすることもできます。これは後でウォーターカラーペンシルで色塗りしようと思ったので、ギリシャのスーパーマーケットで見つけた薄手の水彩画スケッチブックのペーパーをカットしています。ペーパーの厚さに合わせて、刃の長さや圧を変えることができるんです。以前はウィスパーホワイトやSUカラーカードストックもカットしてました。
Brother ScaNCut スキャンカット by Sailing Stamper Satomi Wellard

ね、すごいでしょ!久しぶりに使ったので、色々忘れていましたが、ちゃんと作動したので嬉しかった!枠の幅はもっと小さいくしておこう。
Brother ScaNCut スキャンカット by Sailing Stamper Satomi Wellard

一旦スキャンしたイメージをメモリーさせておくことも可能なんですね。なので、こんな風に、まるでダイカットしたみたいにカットしておくことも可能なのです。ダイカットマシンでもよくこの方法をやっているんですが、ダイカットマシンをいちいち出してくるのが面倒な場合は、一度出した時にまとめて何個かカットしておきます。
Brother ScaNCut スキャンカット by Sailing Stamper Satomi Wellard

カット残りをテンプレートにして、そこにカットしたペーパーをはめ込み、スタンプポジショナーを使いスタンプすれば、スタンプが先じゃなくても大丈夫なんです。以前その方法を動画でお見せしたことがあるので、「ん?それどういうこと?」っていう方は<こちらをご覧ください。>

ね、まるでダイカット残りみたいでしょ!
Brother ScaNCut スキャンカット by Sailing Stamper Satomi Wellard

こうやって予めカットしたものはスタンプケースにいれております。
Brother ScaNCut スキャンカット by Sailing Stamper Satomi Wellard

超久しぶりだったんですが、ちゃんとスィッチが入って本当に良かった!(一応オーストラリアを出発時にスイッチが入ることは確認してましたけど、試しカットはしなかったので。)

さて、こんなすごい便利なマシンがあればダイカットマシンは不要でしょって思われるかもしれませんが、そうはならないと思います。不便な面も正直言うと結構あるんですよ。私のは最新バージョンじゃないから、最新のスキャンカットの事は言えませんが、私が持っているマシンで言えば、全てのスタンプイメージを完璧にスキャンすることはできないんですね。アウトラインで、隙間がなく全部が繋がっているないとダメなんです。開いてる部分をペンでつなげれば大丈夫なんですが、それをするのがメンドクサイ。さらに、サイズが結構大きいので、1個のスタンプイメージをカットするたびに出してくるのは超めんどくさいのです。だから一度出して来たら、ある程度まとめて一気にカットする必要があります。
またペーパーによって刃圧を変えるため、初めて使うペーパーの場合は試しカットをする必要があるんです・・・つまり、ひょっとダイでカットするよりも手間がかかるし、場合によってはハサミカットの方が速いのです・・・ていうのは買ってから気づいたこと。

じゃ、買って後悔しているか、と言えば・・・・そうでもなく、たまにしか使わないけれど、やれることを考えると私的には十分価値があるのです。以前は、自分で画像ソフトでデザインしたものをカットしたり、スクラップブッキングのエンベリッシュメントにするためにモチーフをカットしたりしていたので、これからは、きっと出番が増えてくると思います。FBライブとかでご紹介するかも!?

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