皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
6月18日に本当にヒヤッとすることがあったんですが、周囲にいた地元の方達のおかげでSATOMI号に傷がつかずに済みました!
18日、午前11時ごろウィンチ修理をしてくれている職人さんがやってきました。部品を新しく作ってくれて、設置開始です!
職人さんは一人もくもくと作業を続けてくれて、必要があれば主人を呼びに来る程度、主人は室内でハンダごてを出して何やらやっておりました。私も室内でブログを書いていたので外の様子には全く気付かなかったです。
するといきなり外で数人の男性が騒いでいる声が聞こえました。ギリシャ語だったから私たちは気にしてなかったのですが、職人さんには非常事態発生というのがわかり、主人に、「すぐ外に来てください。」と教えてくれました。何ごとかと思って外に出た主人が「おっと、こりゃ大変手伝わなきゃ!」っと言って職人さんと二人で慌てて出ていきました!何事かと思って私ものぞいてみたら・・・
なななんとぉ~、隣に係留されている観光フェリーのバウ(船の頭)がSATOMI号に異様に近づていて、触れるぐらいになっておりあわや接触という状態になっているではありませんか!!ええええ!これやばいよねぇ~、と思って岸の方を見ると・・・・
はい、主人を含む何人もの男性が黄色いラインを綱引きしているみたいになっておりました。綱引きの相手は、このフェリー!!!つまりこの黄色のラインがフェリーの反対側の前の方に繋がっていて、SATOMI号に接触しないように引っ張り戻しているのです。
実は、昨日も一瞬同じようなことがあったんですね。午後になってちょっぴり風が強くなった時、このフェリーのバウが風に押されて斜めになってきて、SATOMI号に近づいてきたんです。主人が他のフェリーのチケット売りのスタッフの人たち(もう皆さん顔なじみになっております。)に「ちょっと近づきすぎてやばい感じなので、フェリー会社の連絡先教えてください。」って情報ゲットしてきたんです。それで電話をしたら「すぐに誰かよこします。」ってことで、15分ぐらいして誰かきて、つないでいるラインをきつくしたのか、ましになったのですね。でも相変わらずこのフェリーは岸に対して斜めになっておりました。
18日の午後も同じように風が強くなってきた時、またフェリーのバウが、前日よりもはるかに近くなっていたんです。私が見た時は、触って押し戻せるぐらいの距離でした。どうもラインをしっかり引き込めていなかったようで、完全には改善されていなかったみたいです。
でっかいフェリーで、しかも風に押されているのを引っ張り戻すのは一人の力では無理。幸いこのフェリー自体に一人スタッフが乗船していて気づいたようで、慌てて走って外に出ていくのを見ました。並んでいるフェリーは全部別会社のものですが、そこにいた人たちが何人も出てきてみんなで力を合わせて、やっとラインを引っ張り戻ししっかり固定して一見落着。その後10分ほどで、うそみたいに風が収まり何事もなかったかのように平和が戻りました。
接触したら、多分SATOMI号へのダメージの方が大きかったと思うんですが、自分の所の船じゃなくてもちゃんとみんなで協力しあっているのが、すごくいいなぁって思いました。相手の私たちは見知らぬ外国人。し~ラナイっていう態度をされて驚かなかったと思います。でも、ギリシャの人たちは本当に人情があつくて、親切な人が多いなぁと日々思います。オーストラリアでも港によっては観光フェリーが同じ場所に係留しているところに滞在したことがありますが、個人のヨット所有者に対してはあまりフレンドリーじゃなかった印象があります。でも、ここの人たちは、2週間近くいる私たちの事はみんな知っていて、中でもコスタさんという人は、主人が前の通るたびにおしゃべりをする仲に。しかも、無料で電気もつなげるバースの情報を押してくれたんです。コスタさんの名前を出せば大丈夫だそうで、イサカ島に行く途中に寄れる場所でした。行く前にコスタさんに連絡したら、コスタさんの方で予約してくれるそうでした。おそらくレストラン専用のバースだと思うんですが、それでも係留代はタダだし、電気も使えるということ。どうせ陸地に繋がっている時は外食したい私たちだから丁度いいのです。
主人は職人さんに今後のお手入れ方法も教わり、すっかり仲良くなりました。この職人さんも船具ショップのジョージさんが紹介してくれたんですよねぇ。
知らない場所でも、こうして地元の人たちと触れ合う事で、どんどん情報をゲットでき、まるで「わらしべ長者」のように順繰りにいろんな出会いと展開があり、どんな問題でも解決できちゃう気がします。
ウィンチ完成!テストしましたが、スムーズに動きます。これでヘッドセールが出せる!しかもお仕事のお値段も予想していたのの半分ぐらいで済みました。このウィンチを新しく買い替える羽目になったとしたら5000ユーロぐらいしちゃうものなのです。それが最悪の状態。でも修理ができて、しかも予想していた値段の半分で済んだのが本当にラッキー!!EU諸国でも人件費が安いギリシャならではなのかもしれません。
さあて、このブログが更新されている頃には、久々のセーリングで次の場所に移っていることでしょう。そのレポートもまた次のお楽しみに!
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