皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
昨日7月2日にケファロニア島に移動しました!港内に入っても風が収まらなかったEufimia港。どうしようかなって思ったのですが超フレンドリーなハーバーマスターに誘導されるまま入っちゃた!
7月2日(金):
朝9時ぐらいにゆっくり起きて外に出ていくと、大き目の上陸用テンダーが近づいてきました。沖にはでっかい豪華パワーボート。そのボートからの偵察隊のよう。SATOMI号に近づいてきて碇をどこにおろしているか聞いてきました。主人が「今多分真上にいる状態です。でも1時間ぐらいで出ますよ。」と返事。朝食を外で食べていたら、待ちきれなったのか、パワーボートが入ってきてお隣の小さい方ビーチに近い場所に止めました。アンカーを打って後ろはラインで岸の岩に結わえております。
午前10時半すぎ、SATOMI号出発。
すぐにセールを両方上げてエンジンを切りましたよ。いい感じ!6ノット出てる。
いえ~い今日は気持ちよくセーリングだぁ~と思ったのは束の間。
ヘッドセールがたわわになって、残念な様子。
仕方なくエンジンを付けることに。それからしばらくエンジン走行をしてイサカ島の南の先端近くにやってきました。ここをぐるりと回ると右がイサカ、左がケファロニア島という位置になります。イサカ島先端のアンカレッジにもいってみようかなって思っていたので通過がてら様子を見ました。土曜日の夜は25ノットの強風予報なので、やっぱり今日のうちにケファロニア島の港に接岸する事にして、みただけで通過。今朝までいた場所とあまり変わらなさそうだったし。
キャタマランと小さなボートがいました。
はい、右がイサカ島、左がケファロニア島。あの間は多分いい風が吹いているはず。だいたいこういう地形の場所はそうなんです。島と島の間に風が集まってくるよう。もう少しの辛抱だぁ~!期待してその場所に入っていく前にエンジンを止めのろのろしながらセール走行していきました。遠目に白波が立っているのが見えたので、絶対いい風吹いているはず。
すごい!船体最高スピードの8ノットまで行きました。平均7.5ノットの超俊足でぶっ飛ばしたSATOMI号!
バシャバシャっという波を切り裂いていく音が心地いい!
入港予定のEufimiaまでほぼ一直線の位置になった時にセールをおろしエンジン走行スタートしました。その時点でもまだ18ノットぐらいあって、方角からすると入港しても結構風の影響を受けそうでした。なので、もし見てみて嫌だったら別の場所に行くことしていました。
ブレークウォーター(防波堤)の内側に入ってもかなり風が吹き荒れてたのと、思ったよりも狭い港で、すでに碇をおろしている船が4隻ぐらいあって、満員な感じでした。私は「嫌だなぁここ。」言っていたら、ブレークウォーターの所に白いユニフォームを着た男性が来て「入港しますか?」と大声で聞いてきたんです。「まだ迷ってるんです。だから様子を見ようと思って入ってきました。入港する場合はラジオで連絡するんですよねぇ。」と主人が言うとその人がハーバーマスターだったらしく「あのキャタマランの隣につけてください。」と言ってきました。後進する際、船の右前が風で物凄くあおられる状態だったので、私はちょっと怖くて「やめようよぉ~」と言ったら、主人が「でっかいキャタマランの影なら大丈夫だ。行くぞ!」っていうのです。それから大急ぎでフェンダーを出し、スターン(船の後ろ)につけるラインを用意しました。岸では例のハーバーマスターが待機していてくれています。「すぐにアンカー下ろすから準備して!」と言われて大急ぎでバウに走りました。横風を激しく受ける中、ハーバーマスターがアンカーをおろす位置を指示してくれたようです。「いまだ!」と言われてリモコンボタンのDOWNを押しました。そのまま押し続けてどんどん後進していきましたが、キャタマランのすぐ隣にはならず、岸を向いて右斜めに流れていきます。でもアンカーがすぐに効き始めたのがわかりました。主人もバウスラスターで一生懸命左に寄せて、まあこれぐらいの斜め加減ならいいかなあっていう感じで岸に十分近くなり、ラインを投げたら、ハーバーマスターが一生懸命引き戻してくれました。もう一人若い男性が手伝って、私もすぐに後ろにもどり、陸につないだ後で投げ返してもらったラインをキャッチしてSATOMI号に結わえます。そこから少しづつハーバーマスターの指示でギアを後進にいれたりバウスラスターを吹かせたりと、キャタマランの方に近づいていきました。最終的にはしっかり固定できて、無事接岸終了。この条件下では絶対二人だけでは無理でしたねぇ。
一息ついてからハーバーマスターの待機ボックスみたいなバス停みたいな所にいって「さっきは本当にありがとうございました。おかげですごく勉強になりました。」というと「いや~、ちゃんとやれてましたよ。上手に接岸できた。」とほめていただきました。まお世辞ですよねって内心思っていたんですが、ビールでのどを冷やしていたら、別のヨットが入ってきました。ハーバーマスター出動です。まだかなり風があって、このヨットもまっすぐに後進できないようで、一度ラインを投げたにもかかわらず、接岸中止。アンカーを引き上げて出ていきました。ぐるりと湾内を回って再挑戦し始めましたがどうしてもだめだったようで、結局こんな風に横接岸しちゃっていました。それでも苦労してましたけど。それをカフェから見ていて「ずるいなぁ~、あっちの方が楽なのに。」と思ってたんですが、その時主人と「ここって入港が難しいからあまり人気がない港なんじゃない?だからすごく歓迎されて水も電気も無料みたいだし。よくぞ入ってきてくれましたって感じがした。」というと主人同じことを思ったそうです。ケファロニア島には他にもっと大きな港があって、そっちの方が町の規模も大きいんですよね。私たちも最初そっちに行こうかと思っていました。
あのブルーのボートがSATOMI号です。まだ隣は誰もいません。
あの人がハーバーマスター!この後30分ぐらいの間に何隻も何隻も入港してきました。
皆さんすごく苦労されておりました。それを見ていて、さっきほめられたのはまんざらお世辞じゃなかったかも、と思いました。主人が「ここのハーバーマスターの仕事は嫌だなぁ。大変だよ。」
ビールに加えておつまみも!すでに3時過ぎでお昼ご飯食べてませんでしたから。
この方達は本当に苦労されていました。
結局3回目でやっと成功したんです。
本当に小さな町で、全部見渡せます。だから入港するヨットも少ないんでしょうね。
これで町全部。ハーバーマスターは一生懸命町のために港に入ってきたヨットは1隻も逃すまいと、難しい入港もちゃんどできるように辛抱強く、指示してくれてそれでいて笑顔でフレンドリー。この人、すごくこの町に貢献していると思います。
小さすぎて郵便局はない町でしたが、ポストは発見!6月最終日に駆け込みでオンライクラス申し込みを完了した皆さま、プレゼントのカードはこのポストから投函しますよ!ケファロニア島の大きな郵便局に行き、さらにそこからアテネまで行き日本行の国際便に乗るので、おそらく1カ月ぐらいかかると思いますが、待っててくださいね!
0 件のコメント:
コメントを投稿