2021年7月16日金曜日

楽々セーリングすぎてステンレス磨きまでしました!これまでで一番のセール走行ーPilosへの航海

letsmakeacard手作りカードの世界

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


これが更新される頃には、次の目的地を楽しんでいる頃ですが、7月13日~7月14日の出来事をレポートです。

7月13日(火):
Strofadhesを出発。朝8時半にはアンカーアップでした。オープンシーのアンカレッジなので穏やかな天気の時しか泊まれない場所なんですけど、それでもうねりが強く横揺れが止まらない場所で、もう来ることはないなぁという場所でした。なのでさっさと離れたかったのです。モーリンをおこっとすだけなので、離れるのは楽々でしたけど。
さよならぁ~大昔の修道院!もう来ないよぉ~。

1時間ちょっとして、島の影を出て大海原に出たのでセールを両方アップ!前方60度から90度の間の10ノットぐらいの風でしたが、6.9ノットとか最高でいきました。平均は6ノットは保っていました。


方向を変えてから後方からの風になり、さらにスムーズな走りとなりました。平均速度は6ノットから6.5ノット!

傾くこともなく、とってもスムーズな海で、キャプテン・ロブも余裕。

本当に気持ちよくセール走行できて、二人で「貿易風に乗って太平洋を横断する時ってこんな感じかな?」って想像して、ワクワクしていました。
今回は初めてテンダーを引っ張ったまま移動。波がほとんどない日なので、問題ないよう。
あまりに暇で、掃除を始めた!

最初私が始めたステンレス磨きだったんですが、専用クリーナーでは全然きれいにならず。ふっと思いついて台所用のステンレス磨きで試したら・・・なんと簡単に錆びがとれるじゃないですか!こんなに汚かったのが・・・・

はいピッカピカ!日本だとこれ「お台所磨きのジフ」っていう名前で出ていると思います。

掃除は嫌いな主人ですが、負けず嫌いな部分があるので私がやりだすと、同じ事をやりたくなるようで・・・せっせと磨き始めましたよ。ステンレス以外にも、白い部分に染みがついてたところなんかも、簡単にきれ~になった!これまで使ったボート専用シャンプーのどれよりもきれいに落ちたのが感激でした。だって、お台所用品だからどのスーパーでも手軽にゲットできて、しかも安い!これから少しづつこれで磨いていきます。

時々セールの方向を変えます。風が後ろに回りすぎるので。本来ならスピにかポールを立てヘッドセールとメインセールを反対側に広げる観音開きをするところですが、スピにかポールを差し込む部分が壊れているのですぅ~。まだ直す所何か所かあるんですよねぇ。

午後2時半過ぎ、本日の目的地Pilosの町があるNavarinon湾が見えてきました。でっかい湾なので、入ってからも最終アンカレッジまで数マイルあるのです。アンカレッジはこの写真の地図で湾の一番奥。

あの山みたいな部分の反対側がNavarinon湾。

湾に入るまで、洞窟みたいだったり岩のトンネルみたいになっている場所を横目に通過。



あそこをぐるりとするわけです。


湾内に入ると風方角が前方に変わります。と同時に傾きも始まりました。

こういう奥が広い湾までの道のり(チャンネル)には風が集まる事が多く、突風が吹くこともよこくあるんですよね。でもこの日はずっとセール走行できていたので、ここでセールおろすのはもったいなく、ずっとそのまま走っていきました!

ここにも古い要塞が。侵略され続けたギリシャの歴史を物語っています。

この湾では1820年代にギリシャの独立を支援するフランス海軍とトルコ&エジプト海軍の海戦があったんです。湾の奥、3か所に陣どったトルコ&エジプト軍は、湾の入り口から入ってくるフラこの湾では1820年代にギリシャの独立を支援するフランス海軍とトルコ&エジプト海軍の海戦があったんです。湾の奥、3か所に陣どったトルコ&エジプト軍は、湾の入り口から入ってくる
ンス軍は、戦力的にもフランス軍をしのぐ数。しかも湾の奥からねらっているわけですから入っていくフランス軍は罠にかかりにいくようなもの。ですが、湾の真ん中に碇をおろしまるで飛んで火にいる夏の虫状態のフランス軍が、数でも劣勢だったのに、数時間にわたる大砲の応酬を勝ち抜いたですよ。トルコエジプト軍89隻、2450大砲、フランス軍26隻、1270大砲。勝利の理由は、手際よく大砲を打ち続けられたことだったそうです。


突風時は20ノットぐらいになりました。キャプテン・ロブ大興奮でオートパイロットをやめて自らヘルムを取りました!

凄い!7.4ノットだって!

21ノットがこの方角から吹いてくるとかなりエキサイティング!でもすごい安定感でぐんぐん走り抜けたSATOMI号でした。

16時45分、湾の一番奥のアンカレッジ到着。本日の航海終了です。波もなく本当に穏やかな場所で、今夜はぐっすり眠れそう!

7月14日(水):いつもなら穴カーをおろしたらすぐに海に飛び込んでひと泳ぎするのですが、ちょっといい感じの涼しさが続いているのと、やることがあって来たので、町探検もほとんどしませんでした。まずはテンダーの燃料補給。予備タンクを使い始めたので、空いた方を満タンにしておく必要があります。Pilosは湾の入り口付近にあって、昨日今日はちょこっと風が強く(といってもせいぜい15ノットぐらい)なので、Pilosの町に近い碇泊地はあまり快適じゃないですよね。なので、一番奥のアンカレッジからテンダーでPilosに行くのは遠すぎるので、その手前の小さな町でガソリンスタンドを見つけることにしました。



こんな変な椅子があった!

こじんまりとしたビーチ沿いの町。レストランも何件かありました。


朝食をカフェで取ってから、ミニマーケットの店員さんにガソリンスタンドの場所を聞きました。町からさらに湾の入り口に近い方角に進んで1キロぐらいのところにあるようです。海沿いで行けるのでテンダーで行くことに。上陸したビーチは、なんとガソリンスタンドのほぼ真向かい。主人には海岸沿いからガソリンスタンドが見えたらしく、ここだっていうことで上陸。

でもねぇ。どっかのお家の裏庭だったのです。スタンドの向かいのお家。


サマーハウスって感じでした。お留守のようでしたけど。お家の隣を通りビーチに向かいます。
これだけやってSATOMI号に戻りました。私はなぜか物凄く眠くって、普段しないお昼寝をしました。午後1時半ぐらいから3時すぎまで寝ちゃってたんです。主人はその間、床板をはがし、奥のバースのマットレスをはがし・・・また船内プチ工事現場状態。というのは、1週間前ぐらいからバッテリーの具合がおかしく、エンジン走行しても全然充電しないんです。風力やソーラーパネルからの電力は充電できるのですが、普通エンジン走行したらバッテリーはマックスまで充電できるはずなのに・・・元電気やさんの主人は色々調べながら「レギュレーターが壊れている可能性があるなぁ。」とのこと。他にも前方トイレの水がモリモリになってくるので、走行中はシーコックを締めたままにしており、現在使えていない状態。その辺りも修理が必要。さらに後ろのトイレのポンプアップ部品もザキントスでゲットできなかったので、本土のカラマタマリーナに届くようオンラインオーダーしたんですね。ということで、久々に都会のカラマタ(例の黒いカラマタオリーブで有名な場所。)では奮発してマリーナに泊まり、修理をしたりこれまでどうしようか迷っていた、デッキのリンクライニングチェアーを買ったり、観光をしたり、することにしました。久しぶりの都会なので、すごく楽しみ!なのでPilosもゆっくりすることなく、2日滞在で先に進みましたよ。

7月15日の朝、次の寄港地に向かって出発しました。

この日の夜は和風ステーキ。お味噌汁は久々にちゃんと作りました。


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