皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
17日の今日は、黒いオリーブで有名なカラマタに向かって出発しております。7月15日にPilosからKoroniの町に移動・滞在した時のレポートです。
7月15日(木):
午前8時半、アンカーを挙げて出発です!今日は最初から風がないってわかっていたので、エンジン走行になっても構わないと思い出かけました。湾内はまるで鏡のように波一つありません。
今日の目的地ざっと計算したら35マイルぐらいだったのですが、実はこれ、セール走行する場合は最短距離を進むわけではないので、実際はもっと近かったんですよね。湾の外に出たら風が真後ろからだったんですが、超微風だったので波のうねりの方が強く、最初メインセールを挙げたら、あっちにふられこっちにふられ・・・でバタバタしてきたので、すぐおろしました。そのままセールをあげずに引き続きエンジン走行していくことに。
1時間ほどで次のMethoniというアンカレッジを通過。この古いタワーの内側がアンカレッジです。
本土が左側、右側はSapientzaという島です。しばらくこんな風に島の間を通過して、本土の端っこをぐるりと回ると本日の目的地Koroniとなります。面白い形!
あの古いお城がKoroniでは見どころ。
お城の先をぐるりと回れば、Koroniの町です。
なんと予定到着時間よりも数時間早くついちゃった!エンジン走行だから風の向きを考えず最短距離で移動していたので、12時半すぎに着いちゃいました。段々畑のように坂に家が立ち並んでいて、きれい!
こういう港内に碇泊しております。
この大型キャタマラン、私たちが碇をおろしていたら、外に出てきてじっと見つめている人がいました。実際物凄い距離があるので、絶対に接触する危険性はないのに、なんか嫌な感じでした。あとでわかったのですが、このキャタマランと私たちの間に入ってきたヨットは、ガン見され続けて嫌な感じだった、と言っていました。つまりもう1隻分入っても大丈夫なくらい最初からスペースがあったわけです。あとで来たヨットは、ザンテのタウンバースでお隣になった人たちで、その後Keriビーチでも行き違いになりました。イギリス人のご夫妻で地中海クルージングは3年目だそうです。これまではお互い出発日が行き違いになっていたので、あまりゆっくりお話しする時間がなかったのですが、この日の夜夕ディナーに一緒に出掛けることにしました。
その前に、私たちはすでに上陸して、遅いランチを食べちゃっていたんですよねぇ。
右下が私たちのテンダー。あっち側は漁船が沢山係留されています。
こんなでっかいランチ(でも3ユーロ)を午後3時に食べてたので、夜7時のディナーはお腹空いてませんでしたが、前菜のシーフード盛り合わせ1人前とナスのフライを主人とシェアしておきました。サイモンさんとレスリーさんがすでに行ってきた場所をいろいろ教えてもらったり、私たちのオーストラリアでのセーリング体験などを楽しくおしゃべりして、夜11時近くまでレストランいました!おしゃべりに夢中になっていて写真を取り忘れた!彼らは翌日次の場所に向かって出発しちゃうんですが、目的地は同じエーゲ海ということで、きっとまたどこかで再会することを願って別れました。船の位置がどこにあるかわかるアプリがあるので、それでお互いの位置を確認しあえるのです。
7月16日(金):
カラマタマリーナには1週間ほど滞在する予定で、月曜日にはマリン電気技師の人にバッテリーのレギュレーターを見てもらう約束をしているので、その数日前にマリーナに移動します。それまでの時間稼ぎに立ち寄っているKoroniの町。古いお城はとっても興味深いので、気温が上がりすぎない午前中に行くことにしました。
朝ごはんも食べずに上陸!レストランがある街の中心地に係留することも考えたんですが、波が岸に押し寄せている状態で、岩々の壁にテンダーが押し付けられるのは嫌だなぁと思い、ちょっと離れていますがビーチに上陸。ほんの1時間ぐらいならいいんですけどねぇ、半日ぐらいだとやっぱ気になるのです。まずは朝ごはんを買うパン屋さんを探します。
港沿いから1歩奥に入った通りは、観光観光していないので、とっても面白いんです。
ここは小学校みたいだったんですが、今夏休みなので駐車場代わりに使われていました。
クリニックもこういう建物内だとおしゃれな感じになります。
教会の広場には壁にこんな絵が。この教会1時間ごとぐらいに素敵なベルを鳴らすんですね。素敵なベルの音が海からも聞こえてきてきました。
パン屋さんで買ったパンを持ち込んで、飲み物だけカフェで注文。そこからSATOMI号が目の前に見えました。真ん中のブルーのヨットがそうです。
朝食後、お城の方角に向かって町の中を歩ていくと、小さな広場を通過。
奥にお城が見えるから、この方角に歩いてけばたどり着けるはず。
坂道を登っていきます。
いかにもギリシャって感じの街並みですねぇ。
突き当りがお城の入り口。
城壁のすぐ下に一般のお家が連なっているんです。
手前のブルーのヨットがSATOMI号。
元は結構大きな規模だったみたい。
入口をはいったらすぐに車が止めてあって、ちょっと意外な感じ。だってこのお城ビザンチン帝国時代のものなんですよ。
昔も城壁内に住んでいた人がいたんですが・・・なんと今でも一般の家が数軒ありました。本当に普通に遺跡の中で生活しているんですねぇ。
どんどん奥に行くと教会が。ここは修道院になっているよう。
敷地の中に、古い教会がありました。これはきっと当時のものですねぇ。
中はキャンドルがともしてあって、今でも使われている気配。
その後こっちの新しい方の教会・・・と思った場所は修道院で、中を見学できました。そこにあった教会の中は本当にきれいでした。色とりどりの絵が壁を飾っていていい匂いのお香も炊かれていましたよ。安全祈願をしてキャンドルをともしておきました。
修道院が実は、その昔は要塞というか、見張り台にもなっていたようで、奥にどんどんいくとタワーみたいなのがありました。
上がってみると眺めは最高。ここからなら、近づいてくる船は全部見渡せます。ビザンチン帝国時代、貿易船を見張るチェックポイントだったそうで、どの船がどの船と交渉しているのかを監視していたそうです。届けなく貿易しているのがわかれば、攻撃していたのかな?
修道院内は結構見ごたえがありました。修道女の方が運営しているギフトショップがあったので、素敵なキャンドルフォルダーとお香を買いまいした。
Koroniに入港する手前のビーチが見えた!
ここから城壁側に行けるようになっていて、本当に眺めは最高です。
これ大砲を設置していたのかな?ここから見て敵だったらドカンと砲撃していたのかしら。その広場には地下室に続くみたいなトンネルがありました。真っ暗だったのでちょっと不気味で、ここまでで終了。
ゲートBという看板にそっていったらビーチに方に出られそうな感じ。
城壁の外に出たようで、振り返ってみたら、結構建物がでかかった!今は行けれない部分が沢山あることがわかりました。
あれ?あそこに歩道が!獣道みたいな道を下っていったらビーチについたのです。
あ、あそこが碇泊しているブレークウォーターの外側だ!
が、突然午後3時頃から風が出てきて、あっという間にビュービュー!南東の方角っていうのはこのあたりでは珍しいのです。予報でも今晩はちょこっと風が出ることになっていたのですが、予報ではせいぜい10ノット程度まで。でも実際は突風時は20ノットいってました。風にのよる縦の波が押し寄せてきましたが、アンカーはしっかり突き刺さっているのでアンカーアラームが鳴る事もなく、風力発電機がぐわんぐわんと勢いよく働いているのがうるさいなぁという感じ。
この後、風はおさまるどころかどんどん強くなり、一時は突風時で30ノット近くになったりもしました。夜になるにつけて風は少し収まっていきましたが、それでも完全にはおさまらず、さらに風が立てる波がどんどん大きくなっていきました。結局夕食はお家ごはんでパスタ。波も風もあって揺れも結構あったのですが、横揺れではなく縦に揺れていたので寝られないっていうことはありませんでした。そして頼もしいアンカーは、一度もアンカーアラームを鳴らすことなく、しっかり元の位置に収まったままびくともしませんでした。新しく買う時、結構なお値段だったし、今までのものがダメになっていたわけではなかったので(形が違うものなので効果が違うんです。)ちょっとためらう気持ちがありましたが、本当に良かったと思いました。なんといってもアンカーは安全に碇泊するための必須アイテムなので、こういう部分は妥協しちゃダメだって実感しました!
さて、これからラマタへ向けての出発準備開始です!
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