皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
ついにギリシアに来て初めてウミガメを目撃できました!いい気分でスタートした日だったのに、カラマタマリーナではちょっと残念というかムカついた出来事がありました。
7月17日(土):
昨晩は一晩中風がビュービューで船は揺れ続けておりましたが、縦揺れだったので私は結構ちゃんと眠れちゃいました。アンカーチェーンが動く音がすぐ頭の下でギーギー言うのでうるさかったんですけどねぇ。主人は反対にあまり眠れなかったとのこと。珍しい。いつもは反対なのに。カラマタまではほんの15マイルぐらいなので、朝はゆっくりしてました。朝ごはんも出発前にすませて、デッキでゆっくりしていたら、ほんの2メートルぐらい先にウミガメ発見!ギリシャに来て初めての目撃に大感激。だって、これまで私たちがいた場所でウミガメ見たっていう人他にもいたのに、私たちは見れなかったのです。オーストラリアでセーリングをしていた時は、スノーケリング中に何回も見ていて、一緒に泳いだりいもしたのすが、ギリシャでは初!
最初見とれてしまい撮ろうと思った時にはこれだけだった!写真真ん中あたりがウミガメです。
さよならKoroni!
午後1時半ちょっと前。この時もまだいい感じのスピードだったんですが、この30分後ぐらいから急に風が弱まり、さらにあっちこっちにグルグル回り出し、メインセールがジャイブしそうになったりヘッドセールがバタバタしぼんでしまいました。その都度コースをすこしづつ調整してセール走行をしていたんですが、スピードはどんどん落ちていき、遠目にカラマタが見えてきたのに、いっこうに近づけないのです。このままだとマリーナ入りは夕方5時頃になりそうだったので、諦めてヘッドセールを巻き入れエンジンを付けました。
午後2時半、カラマタマリーナに向かってまっしぐら。あと30分ぐらいで到着です。
マリーナのブレークウォーターを入ったらすぐの一番端の桟橋につけるように言われました。マリーナの場合、バック駐車でも前はアンカーではなくモーリンをピックアップなので後方が接岸できれば、簡単です。
ですが・・・この場所、なんだかちょっと変。バウ(船の頭)がどうしても左に流れてしまうんです。モーリンラインが左側にしかないのと、風が右側から吹いているから特に。後ろのラインを余分につけたりしていろいろやってみたのですが、どうも、岸の方に押し戻されてしまうんですね。しかも斜めに。斜め後ろをNidriでこすっているんで、あれの二の舞は避けたい。おまけにパッサレルを下ろそうとしたら、その位置に陸電接続ボックスがあってまっすぐ下ろせません。
そこで、しばらく様子をみていたんですが、風やうねりに押し戻されて後ろが岸からほんの30㎝ぐらいしか離れていない状態で、丸いフェンダーを付けておいたらそれが岸にあたるんです!これは安心できない・・・ということで、エンジンをかけギアを前進にいれモーリンラインをもっとしっかり引き上げようということに。30分ぐらい奮闘して、スプリンガーという船の真ん中あたりから後方に引っ張るラインを渡すなどして安定させてようとしていたところ、その様子見たマリーナスタッフがやってきて「モーリンラインを今と反対側(スターン側=右側)に移動させなさい。」っていうんです。ただでさえ左側に曲がっているのに…と不思議だったのですが、マリーナのスタッフの方ですからよくご存じなんでしょうね、と思いその通りにしたら・・・あっという間にさらにさらに左に曲がってしまい、後ろの左端が今にも岸にぶつかりそうになってしまいました。おまけに吊さ上げているテンダーが、街頭のポールに当たっちゃたし!!!・・・・さっきりより数倍悪い状態になったんです。あわてて、反対側に戻そうとしても風の方が強いので、主人がラインを自力で引っ張る事なんて無理。またエンジンをかけて、さらにバウスラスター(船の前の方の両サイドについているスクリュー)を使って船頭を右側に戻しました。その間、私がバウスラスターを効かせているんですが、マリーナスタッフが「ずっとふかせたままにしろ。バウスラスター止めるな!」っていうんです。主人から「バウスラスターはずっと使い続けたらだめだよ。モーターが焼けちゃうからちょっとづつ小刻みにブー、ブーっとやってね。」と言われているんで、マリーナスタッフの声は無視。ブー、ブーとちょっとづつやっていたら「止めるなずっとふかし続けろ!」と怒鳴ってくるんです。はぁ~!!!!あんたバウスラスター使ったことないんじゃないのぉ~?!だいたい、あなたが変なことをいってくるからもっと悪い状態になったでしょうが~!と私は怒髪天を抜いておりました。さらにスタッフは「私がやるから乗せろ」ということでSATOMI号に乗り込もうとするのですが、パサレルが宙に浮いた状態で乗ってこようとするんです。あんたの体重を支え切れるほど丈夫じゃないのよ!陸地に着陸していないと使えないって主人が何回いっても、下げ切っていないうちに乗り込もうとするスタッフ。ようやくSATOMI号に移ってきてモーリンラインを最初につけていた左側にその人が力ずくで戻しました。その騒ぎで、お隣のヨットの方も外に出てきました。その人が「ラインは左側につけないと。」っていうんです。「そうしてたんですけどんね。マリーナスタッフが右側に変えろって言ってきたんです。」と答えるとその人もあきれた様子。お隣のヨットの方が「いつまでいるの?うちは月曜までだけど、家のヨットに繋いでもいいよ。」と言ってくれました。
なんとかモーリンラインを左に戻しました
お隣のヨットに右側をつながせてもらいました。あとでわかったんですが、どうも、本来は私たちの右側に着けるはずのモーリンラインをこのヨットが自分のヨットの左側につけているので、もしかしたらちょっと気が引けていたのかもしれません。
それからしばらく後ろがどれだけ岸に近づくか様子をみていました。すると最初に主人が自分で結わえた時よりも、岸に近くまで押し戻され行くんですね。引っ張り具合が少ないんです。さらに、頭に来たことに別のスタッフが「パサレル使うな。電気ボックスにあたってしまう。使わないでいいようにもっと岸に近づけ!」って言ってくるではありませんか!!!この時点でいつも誰にでも穏やかな主人がちょっと切れた口調で「冗談言うな、そんなことしたら後ろが傷つくだろう!」と言い返しました。すると「じゃ、板を貸してあげるからそれを使ってください。」と言ってきたので、そうすることに。
結局ですね、この後もう1回やり直したんです。またエンジン付けてちょこっと前進して、バウスラスターで、左にまがっていきがちな船の頭を右側に移動させながら、主人がすきを見てモーリンラインをさらに引き入れ固定。それからまた少し移動して引き入れ・・・を3回ぐらい繰り返したでしょうか。やっと、岸からの距離が安心できるぐらいまで離すことができました。ふと時計を見たら、なんと入港してから2時間もたっていた!こんなにマリーナに接岸するのに手こずったことは初めてです。
主人いわく「ここのマリーナスタッフ、全く船の事がわかっていない人たちだね。信用できないなぁ。バウスラスターを止めるなって、恐ろしいことを言っていたね。でもそれ無視してくれてよかった。」本当に、こんなに信用できないマリーナスタッフは初めてでした。しかも一人や二人じゃないです。もう一人使えない人がいるらしいというのは、主人が見つけたクルージング情報交換フォーラムから知っていました。「太って丸っこいスタッフがいるらしいんだけど、その人は全く何もしらなくて使えないって書いてあった。」とのことですが、モーリンラインを変えろと言った人、パサレルを使わず岸に近づけと言った人はそれぞれ違う人たちで、しかもお二人とも太っている体系ではありません。ってことは別人だから、もう一人、つまり最低3人は使えない人たちがいるってこと????
マリーナスタッフだからといって、まるきり信用してはいけないという教訓でした。おかしいなと思ったら、自分の勘を信じるのがベストですなぁ。だって自分のヨットは自分で守るしかありませんから。
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