2021年8月1日日曜日

ミロのヴィーナスのミロス島に着きました―エーゲ海最初の島

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


7月30日の夕方6時に出発し、一晩中走行して翌日31日午前9時に南エーゲ海のミロス島に到着しましたよ。

7月30日は夕方6時ぐらいから出発準備を開始しました。風はすでに15ノットぐらいまで弱まっていて、時間と共にどんどん弱くなってい予報はそのままでした。オーバーナイトセーリングの時は、夜間に突然風が強くなって慌てることのないよう(グレートバリアーリーフ海域を航行中に、メインセールを破るという痛い目にあいましたからねぇ。)最初からメインセールをリーフィングをしていくことにしました。セカンドリーフィングなのでかなり小さい面積になっておりますが強風になる事で有名な岬を回るにはこれぐらい慎重なのが、私たちには丁度いいのです。だって、夫婦二人なので夜はどちらかが寝ていますから、いきなりセールのトリミングを変えたりっていうのは、面倒だし、危険も伴いますから。オーバーナイトにしたので、時間の余裕はタップリあり、急ぐ必要も全くありません。超スロースピードでも大丈夫。

湾内では後方に近いいい風。本当だったらジェノア(ヘッドセール)だけでゆったり走れる角度ですが、方向転換した時に面倒なので、最初からこれで行きます。

オーバーナイトの時は、交代で夜通し起きています。通常私が夕方6時から10時まで仮眠し、10時から午前2時までウォッチ(見張り)です。その間は主人は仮眠。そして午前2時に交代。私はまた午前2時から朝6時ぐらいまで眠りにつきます。4時間交代シフトなのです。1日だけのオーバーナイトの時は、主人は出発前はほぼ一日中寝だめをしておきます。数日間連続で走行の場合は、だいたい2日目ぐらいからリズムに慣れてくるので、4時間シフトもそれほど気にならなくなるのですが、1日だけの時は、私は実際はほとんど眠れないので翌日はぐったりしていることが多いのです。主人は仮眠といっても、何かあったら起こすので、急な天気の変化や途中でセールのトリミングを変更する必要が発生すると眠れなくなったりするんですね。だからなるべく途中変更を発生させず、私のウォッチの時は、何もなくて退屈っていう状態にしておきたいのです。

私は仮眠はリビングエリアのソファで。主人はコックピットの床(外)で寝ます。
私の仮眠時間スタート後、1時間ぐらいはゆったりセーリングできていたのですが、そのうち風が止まってしまいエンジンを付けたのがわかりました。

夜10時、私の見張りシフトスタート。主人から近くにいる他の船舶で動向を注意するようにする船の位置なんかを引き継ぎました。この時はまたエンジンは止めていて、セール走行できていました。すでに例の岬は周り、ミロス島に向けて一直線の位置。

これぐらいのスピードだったら、全然問題ないねぇ。

遠方からでもものすごい明るい光の玉みたいに見えていたのは、この豪華グルーズ船。すれ違ったときは、真っ暗な中でも写真が撮れるぐらい明るかった!

夜中ゼロ時を回ったあたりから、また風が弱まりスピードも3ノット台に。チャートプロッターがなぜかSATOMI号の向きが時々さかさまに表示されちゃうんです。一度そうなると直せないのですよねぇ。後ろ向きに進んでいるみたいのがSATOMI号です。

やっとお月さまが出てきました。それまでは本当に真っ暗なのです。一旦月がでると、その光の意外な明るさは、いつも感動!

さて、それからどんどん風が弱まり、ヘッドセールがバタバタしちゃうぐらいになったので主人を起こしヘッドセールを巻き入れてエンジン走行に変えました。そのまま私の見張りはエンジン走行のまま終了。

翌31日、気が付いたらすでに朝7時になっていました。本当なら午前6時に起こされるはずなんですが、主人は前日結構寝だめしていたのと、仮眠時間中も30分もあればぐっと寝られるタイプなので、結構元気だったらしく、私が目覚めるまで待っていてくれました。

午前2時からは船頭のメインベッドで寝ていたんですが、時折体がマットレスの上でポンと弾んでしまうぐらいの揺れで段々目が覚めていきました。すでに目的地のミロス島はすぐそこ。ミロス島の手前にあるAndimilos島との間を通過し始めたら風が行き成り強くなり海面も荒れていたそうです。島の間を通る時によくあること。

エンジン付けているし、メインセールがほんの小さいな三角しか出ていので、波が結構あっても安定感はばっちり。

あれがAndimilos島。なんだかエアーズロックが海中から飛び出ているみたい!

火山が爆発してできた島ミロス!そして彫刻の「ミロのヴィーナス」のミロはミロス島の事なのですが。ヴィーナスが生まれた島、という神話。

あの岩、この写真だとわかりずらいかな?穴が開いている部分がある!


広い湾内の入り口付近には海外線ぎりぎりに家が建っている場所がありました!家の奥は岩の中に続ているみたいです。こういう家ギリシャ諸島にはあるんですよねぇ。きっと涼しいと思います。

天然の大きなミロス湾です。向かうのは、Adhamasという島で一番大きい町のタウンバースです。他の島々やアテネに行くフェリーが来る大きな港です。

午前9時半ちょっと前に接岸終了。タウンバースのメインの方は地元の船やチャーターヨット、観光船で一杯だったので、フェリー乗り場の反対側に接岸。ビジターは今ではここにつけるしか場所がなさそう。シーズンオフなのか、いつもなのか、はたまたフェリー離着岸の際の波のあおりを受けるのがいやだからか・・・・ガラガラでした。

でっかいフェリーが来るたびに、大波でゆらゆら!でも一日3回程度だし寝てる時間は静かです。


この後、隣の2隻は出発。夕方になって3隻来ました。フェリーの波で岸側に押されたりするんですが、十分距離をとっているのと、アンカーで引き戻してくれるし、空いているのをいいことにスターン(後ろのライン)を思いっきり広いV字型になるように結んでいるので心配なし。水も電気も前払いしなくて接続できました。夕方になって外出中に集金がきていたようでメモが残っており、翌日支払いに行くと1泊18ユーロ。一見高いように思えますが、これ水と電気使いたい放題の値段なので、決して高いとは思いませんでした。水が使いたい放題っていうことで、午後になって物凄く暑くなってきたのでSATOMI号をシャワー。ここ1週間でたまった潮気をきれいに流しましたよ。ものの数分で乾いたけど。


すぐ後ろの景色。いかにもエーゲ海の島だ!

港内なのに、物凄く水が澄んでいます。ヨットが接岸しているすぐ先で泳いでました!私たちも暑さにまけて、ドボン。


接岸後少し落ち着てから町に繰り出します。この日はいつも以上に猛暑だったそうで、船内でも35度を超えておりました!私は寝不足と熱中症気味で、頭がモーロ―。おまけにフェリー乗船客で港沿いのカフェはどこも人の渦。久しぶりにこんなにたくさんの観光客を見て圧倒されてしまい・・・・「ここに来たの間違ったかな。」と思ったんです。


町に来たかったのは、食料の買い足しと洗濯、それにガスボンベが昨年8月にイタリアでゲットした最初のがついになくなったこと。予備にもう1個あるので、そちらを使い始めていました。なのでからのボンベを満タンにする必要があったのです。主人と「最低限の用事をすませたら、明日の午後、湾内の別のアンカレッジに移動するか、もっと人気のないビーチのアンカレッジに行こう。これから数日は風の向きを心配しなくていい天気が続くからね。」と話しました。

余りの暑さについにカバーを出しました!

このシート、グレー部分が光を反射するのです。

船体は日陰となり、船内温度の上昇を防ぎます。これをしても船内が35度を超えたので、やってなかったらとんでもなかったかも。

猛暑日は夕方まで続き、夜8時をすぎてようやく涼しくなってきました。そこでもう一度町に戻り、徒歩で行けるスーパーの品ぞろえを確認。冷凍庫が大型なので、冷凍食品や肉類が豊富にある場所に買い出しに行きたいんです。向こう1カ月ぐらい、野菜ぐらい買い足せはいい程度にしたいのです。野菜はだいたいどの小さい島でも売ってますから。

だんだんになっている白い建物は、ほぼ全て宿泊施設でした。

SATOI号のすぐ後ろの建物も宿泊施設だった!一般の人はこのあたりには住んでいないぽいです。

町の反対方向にまだ入り江が続いており、歩いていくと小さな漁船が沢山係留されていました。SATOMI号はあの一番奥のブルーのヘッドセールが見えるのがそうです。



さらに行き止まりまでいくと、なにやら洞穴みたいなものが。

自然なものじゃないですね。人工的で石を積み上げた塀がありますよ。海側からは入り口は見えません。
中は奥深く続いていました。中までは入らなかったけど、結構続いているぽかった。これ大昔の家かなぁ?これが岸沿いに何個か続いているです。大昔のウォーターフロントアパート?!後でわかったのですが、これカタコンベ、つまり墓地だったのです!昔はこの島ではこういう場所に埋葬していたんですね。奥まで入っていなかなくてよかった!

とっても疲れていたので、夜11時ごろに最後のフェリーが来た音が彼方に聞こえましたが、ぐっする眠ることができました。翌31日は、気分もよくなり、半日でタウンバースを出る予定でしたが、もう1日滞在して、ゆっくり用事を済ませることにしました。なんていったって、まだレストランにも行ってないから!

この記事が更新される時には、湾内かもしれませんが別の場所に移動する途中だと思います。町にいる用事がなければ完璧海上の方が涼しいので。

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