2021年9月25日土曜日

予定変更がもたらしてくれた新たな展開!これだから漂流生活やめられない

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


9月22日(水)の夜から翌木曜日23日にかけて、Skopleos島のエリアでは30ノットの強風に豪雨が降る予報が出されていました。その前にこのエリアを離れようというのが当初の計画。でも天気予報が直前に変り、結局9月24日の午後出発まで6日間も滞在となったのです。

9月21日(火):翌日出発にそなえ、夜は早めに夕食を取りました。レストランからみたSATOMI号。まだ両隣が空いてますけど、翌日になったら両隣はすぐに埋まりました。

ライトアップされた、港に隣接した教会。この時点では、時間がなくて訪問できていなかった。


9月22日(水):午前5時起床。前日から曇り空でぐんと涼しくなっており、長袖着用です。さらにその上にレインコートを着ているのは、すでに雨が降り始めていたから。10時間はかかる走行だったので、暗いうちから出発して、さらに本土の北の方Khalkidhikiにある3つのフォーク型半島の一つに向かう予定でした。ですが、夜中からすでに雨が降り始めており、予報よりも風が出ているのがわかりました。天予報を再度確認したところ・・・やはり予定よりも早く悪天候が近づいてきていたのです。その代わり、今晩このエリアにやってくる強風は当初は30ノットを超える予想だったのが、20ノットちょっとに弱っていました。相変わら豪雨予報は同じ。波の高さをチェックしたところ、すでに1.3メートルが3秒間隔で発生しているのがわかりました。う~んこれを10時間耐えるとしたら・・・途中でもっと収まっている可能性もありますが、出発は延期して、タウンバース内で強風豪雨をやり過ごすことに決定。そのまままたベッドに戻りました。

午前中は時々青空がのぞいたものの、ほぼ一日中曇り空。どんどん入港してくるヨットが増えてきました。SATOMI号は真ん中あたり、先っぽがちょっとだけ映っている青いヨットです。ラインも両側にスプリンガーをプラスして強風対策。
思いがけなく滞在を伸ばしたので、まだいけてなかった丘の上の教会を見に行ってきました。
その教会から小道が続いており、お散歩がてら当てもなく街歩き。本当にSkopelosの街並みはすっきりしていて、毒々しい飾り気はありませんがおしゃれ。



あ、ここにも教会出現。






坂道を下っていくと、必ず港にたどり着きます。地図が無くても全く問題なし。


19日に接岸のお手伝いをして縁で、夕食を一緒にしたイギリス人ご夫妻2組も出発を延期していたので、また夕食を一緒にとることにしました。前回いたジェニファーさんとパウロさんは月曜日の夕方にすぐ隣のSkiathos島に移動していたので、私たちとスティプさんとアリさん、ポールさんとタニアさんの3組だけ。スティーブさんが代表でヨットをレンタルされており、金曜日までに本土のVolosまで戻らないといけないので、彼らは木曜日に出発なのです。

タニアさんが顔を隠すような、何を主人は言っていたのでしょうか?!お隣がスティーブさん。

2回目だし、夕食の前にスティーブさんのヨットでプレドリンクをしてウォーミングアップをしていたので、この夜はさらににぎやかに盛り上がりました。レストランに着いてすぐに、雨が土砂降りに!これが一晩中続く予報。小さなレストランだったし、普段は外のテーブル席がメインなのに雨だから室内テーブルだけだったので、他にもお客さんはいたんですが、私たちがの席が店内の中心をドカンと占めていました。しかもかなり大声ではしゃいじゃったので・・・そのせいかなぁ~、雨が止んだ途端に他の方達は外のテーブルに移られていました!なんと、この夜はスティーブさんにご馳走になってしまった!お互いの連絡先も交換したし、私たちが来年もギリシャにいることがわかると「じゃ、来年もまた会えますね!」と言っていただき、本当に素敵な出会いをもたらしてくれたSkopelos島は、これまで沢山の場所を訪問してきましたが、一番といっていいぐらい強く思い出に残る場所となりました。(正直、沢山行き過ぎて、どこがどこなのかわからない場所も多いのです。ブログ読み返さないと。)

この日大人気だったローストポークのシトラスソース。ナイフがいらないぐらいやわらかで美味しかったです。普通のギリシャ料理には繊細な味。

帰るころにはまた土砂降りがスタート。レインコートを着ていましたが、港までの坂道はまるで川のように雨水が流れておりました。これが一晩中続くのです。風もかなり強くなっておりました。

9月23日:昨晩は一晩中、びゅーびゅーいう風の音に、港内に押し寄せてくる波で結構ゆれていました。それでも、ママ・ミアビーチでの揺れより全然ましでしたが。実際どれぐらいの風の強さだったかはわかりませんが、20ノットは確実に超えていました。でも30ノットいっていないかったと思います。だいたい風の音や船体の振動具合で想像ができます。危険を感じることもなく、強風をやり過ごすことができ本当に良かった。朝起きても雨はザーザー。
気温もすごく下がっており、20度あるかないか。
ギリシャでのこんな土砂降りは半年以上ぶりにみました。おかげでSATOMI号は思いっきり真水のシャワーを浴びれています。潮気もすっきり洗い落とされております。


フェリーも昨日の午後から一台も入港していません。運休になっているんでしょうね。午後1時を過ぎて、やっと雨がやみ晴れ間が見えてきた途端に、続けてフェリーが入ってきました。

ほぼ一日中船内でこもっていたので、あまりお腹がすいておらず、雨がやんでから港近くのレストランで、午後4時すぎに軽く食事をとりました。主人はビーフステファドスというギリシャのお肉煮込み料理を食べていましたが、私はズッキーニフラワーの詰め物。前菜なんですけど、中にリゾットみたいなライスが入っていたので、これで丁度よかった。その後、24日の出発についてミーティング。当初は本土に向かってさらに北上、50マイル約10時間の走行をするので、早朝スタートだったのですが、ここでの滞在が伸びたし、最新の天気予報から、このまま一気にトルコに近い、東スポラデス地方に渡ってしまおう!となりました。エーゲ海を渡りLimnos島に行くことに。そこまでは80マイルで16時間なので、午後出発で翌朝到着のオーバーナイト。早朝出発よりもこのほうが、楽に感じます。知らない場所に入港する時は、なるべく午後3時ぐらいまでには入港したいんですね。万が一別の場所を探す場合でもまだ余裕があるし。

9月24日(金):朝は9時ぐらいまでぐっする眠ってしまいました。天気が悪くてよく眠れなかったり、楽しいディナーで夜更かしも続いていたし、昨日は朝5時にいったん起きちゃったかしね。いいお天気が数日ぶりに戻ってきました。周囲はすでにほとんど出発済みで、両隣りどころか向こう三軒みんないませんでした。スティーブさん達はすでに前日のお昼過ぎに出発していました。無事目的地に着いて今日はもう帰国の途についていることでしょう。


とうことで、これが更新される頃(25日)には、丁度Limnos島に着いた頃またはもうすぐ着くっていう頃でしょう。悪天候のため滞在延長をチョイス。あとで思えば、当初の予定どおり北上していても大丈夫だったのかもしれません。でも主人の勘を信じて滞在を伸ばした結果、スティーブさん達とさらに楽しい時間を過ごせたし、風向きで目的地も変更することになったし・・・・で思いがけないお楽しみが増えました。これぞ「風の吹くまま、気の向くまま」の漂流生活の醍醐味かな。

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