2021年10月13日水曜日

季節外れのサザリーが来る前にー係留無用のマリーナ!Chios島に着きました

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




10月11日(月)午前8時ちょっと前に、Mitlini港を出発しておよそ50マイルほど先にあるChios島に移動しました。火曜日12日から、このシーズンには珍しく南からの、しかも強風がまた吹いてくるので、それ前に南下したかったのです。

マリーナレストランから見たSATOMI号

Mitliniマリーナには合計で5泊したことになりました。係留代は税込みで1日51ユーロ。電気水使用量は別途なのですが、その分は無料にしてくれました。ランドリー使用代も無料だし、無料貸自転車もあるので、その分を考えるとお得なマリーナだと思いました。トルコに長期間行きたい場合は、ここでの年間係留代がトルコ内の提携マリーナ9か所で、1か所に月最大30日まで係留費が無料。つまり年間270日分はトルコにあるマリーナを利用してもMitliniマリーナ係留費で賄えるということです。一生懸命誘致しようとしているんですね。
最終日の夜は、またマリーナのレストランで。私は久しぶりにステーキ。子牛なのでとっても柔らかくサイズもピッタリでした。そして物凄く美味しかった!久しぶりに美味しいと感じる牛肉を食べました。主人はタンドリチキン。インド料理があるのは、ギリシャでは珍しい。

10月11日(火):朝7時起床。7時50分にはマリーナを出発してChios島に向かいます。平均スピード5ノットで計算しているので、10時間ぐらいかかると予想していますが、多分実際はもっと早く着くと思います。

取り合えずトーストと紅茶で軽い朝食。最近、朝食が11時近くで朝昼兼用に慣れてきていたので、こんなに朝早くはお腹が空いてない。

島をぐるりと回るまでは、風がない、またはあっても真正面だというのはわかっていたのでエンジン走行です。思った通り、風と走行スピードがほぼ同じ、つまり風力ゼロに近い。しかも真正面。

あの角を回れば少しはましになるかな?

9:16、レスボス島から少し離れたころに、お待ちかねの西風が吹いてきました。それまでメインセールだけ挙げてエンジン走行していましたが、ヘッドセールも全開、メインは最初からリーフィングを外して全部出し・・・で久しぶりに両方のセールを目一杯出してエンジン停止。セール走行に変えました。90度で12から14ノットの西風のお陰でスピードは6.8~7ノットちょっと出ました。これなら予想より数時間早く到着できる!

海も穏やかで、滑るように走っていきました。気持ちいい~!!!

7ノット超えることも!

いぇ~い!と喜んでいたのも2時間半ぐらいでした。12時になったら風が突然おしまい。これも予報どおりだったので、驚きませんでしたけど。またエンジンスタートです。

12時半の時点でこの位置にいました。もうトルコの方が断然ギリシャよりも近いねぇ。実際はトルコ海域にちょっぴり入っているのですが通過しているだけなので大丈夫。

あれがトルコ。風力発電機がかなり沢山ありました。

午後1時半ごろはこの位置。左下が目指しているChios島。手前の小さい島はギリシャでInousses島といいます。Inousses島の向かって右側を通過して目的地を目指すコースにしたのはその島を過ぎたころからまたセール走行できる角度なっているはず。この位置ではトルコの山影になり風はどのどん緩やかになっておりました。

陽気もよく海も穏やかだったので、私はうとうとしお昼寝。主人はお腹が空いたようでキッチンでエッグベーコントーストを作っていました。つまり誰も監視していない状態だったのですが、チャート上では特に障害物がなかったので、主人は私を起こさず下に降りて行っていました。こんな時、私の第六感は物凄く働くのです!ふっと目が覚めて、主人がキッチンで何かやっているのに気が付き、またうとうとしようとしたのですが、なんとなく前方をチェックした方がいい気がしてきました。すると‥‥遠方に何やらブイが沢山浮いてるのが見た。最初は航路を示すマーカーかなと思ったんですが、こんな所にあるのは変。でもっとよく見たら・・・・なんか一杯浮いているし、桟橋みたいなものがあるよ!!

すぐに主人を呼びました。だってこのまま直進していたら、ブイの中に入っていっちゃうから!急いで出てきた主人。「フィッシュファームだ!でもこの位置にはないはずだけどなぁ。」といいつつ進路変更。

こんなでっかいブイだから、海底にはかなりな網のフェンスがあるに違いない。絡まったらとんでもないことになっちゃう。さらにその先のトルコに近い方にはさらに大規模なフィッシュファームがあり、その位置はチャート上に乗っていたそうです。危ない危ない。「チャート上に乗ってなくても、これからはキッチンに降りていく時は必ずもう一人が見張りをする」って言う教訓になりました。

午後1時55分、30度の角度、エンジンはつけていますがセールも出しているのでスピードは相変わらず6.8ノットから7ノットの快速を保っています。

午後2時Inousses島を過ぎたところで方向転換したら、トルコの陸から離れたこともあり風もいい感じになり、再びエンジンを止めセール走行できるようになりました。これで目的地まで一直線でセーリングだ!


Inousses島にはほとんど家など見当たらず、丘の上に灯台ともう一つ建物が立っていただけ。

60度の風が15ノットほどでしたが、スピードが6.8ノットほど出たので、体感は30度で21ノットの風となっていました。なので、結構ヒールした。メインもジェノアも両方目一杯だしているし。


Chios島に使づくにつれて風がさらに強くなってきました。島に近づくとよくある事。突風も吹いてくるようになるし。

午後2:45なんと南寄りの風になりどんどん正面に回ってきまいした。仕方なくジェノアをしまいメインだけ残してエンジン走行開始。南風は火曜日以降のはずなのに、早く来ちゃったね。

午後4時半、本日の目的地のChiosマリーナに到着。

はいって2つ目の岸に横付け。ここマリーナといっても廃業したマリーナなので設備は何もない代わりに無料なのです。3つあるコンクリートの岸には、あちこちにモーリンラインが海底にあるので、アンカーを打ってスターン・トゥーで接岸するのは危険なんですね。だからビジターボートは開いている場所にみんな横づけです。だからスペースは案外限られています。先に10隻弱係留されていたので、あまり場所を選べませんでしたが、南風が立てる波の影響がない側に接岸できました。

あれは地元の方のボート。

近くにガソリンスタンドとタバーンが1件あります。一番近いスーパーまでは徒歩7分ぐらいなので、それほど辺鄙な場所ではないんです。コンクリートの頑丈な場所に係留できるので、とっても安全。ここでこれから数日続く南風(サザリー)をやり過ごします。

Mitliniのスーパーで買ったインドカレーの素を使って作ったディナー。今夜はお家ごはん。
朝早く(と言っても7時だけど。)起きたせいか、私はもう眠くて眠くて7時ぐらいにはぐったりでした。夕食の片づけをしている間、主人はスーパーまでお散歩に行き、デザートのアイスクリームを買いに行く体力と食欲に関心。しばらくネットフリックを見てから、ぐっすり平和に眠ることができました。



10月12日(火):朝8時頃、朝ごはんもまだの時に、前日手配したレンタルスクーターのお店の方から、「ちょっと早めにお届けに伺います。」とのこと。この廃業マリーナには、Chiosの街のレンタカー屋さんとかがレンタカーやレンタルスクーターをわざわざ運んできてくれるんですね。ここを利用するヨッティーが多いのをご存知なのです。

一日10ユーロで、しかも配達してくれるなんて!しかも係留代無料!!木曜日14日の夜から金曜日15日がマックスになる南からのメルティミをここでやり過ごすので、一週間近く滞在となりますが、無料だからありがたい。風が強ければ風力発電が大活躍なので陸電につながる必要もありません。水も、両方のタンクをマックスにしてきたので、贅沢に使った場合でも3週間は平気なのです。しかもアンカリングじゃないからテンダーも不要だし、横づけだからパッサレルも出さなくていい、そして何より無料!(何回無料って言ったかしら?)ということで、取り合えずレンタルスクーターにしましたが、レンタカーも他の島と比べたら安いので、2日目からはレンタカーにして島めぐりを楽しみたいと思います。

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