2021年10月9日土曜日

もうちょっとでトルコに入っちゃうところで方向転換!Mitilini港着&出発前にトイレが壊れた

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!



10月6日(水)にPlomariを出発して、同じLesbos島のメインポートであるMitiliniに向かいました!出発前にトイレが故障!マリーナ滞在することなりました。

Mitiliniまでは最短距離で25マイルほどなのですが、朝起きたら天気予報とは打って変わって風向きが南から。前日の夜はこれまでで一番の大揺れで私はほとんど眠ることができませんでした。取り合えず10時ちょっと前には出発したいなと思っていたのですが、なんと2つあるトイレのうちバウのメインベッドルームにあるトイレが流せなくなっちゃった!

このトイレ、購入した時にすでに海水を吸い上げることがほぼできない状態で、一度解体して新しいポンプモーターを入れたんです。そしたら今度はセーリング中にヒールすると海水が侵入してきちゃう、という不具合が発生するようになり、すぐにまたパイプの角度を変えたりして主人が直したんですね。その後は快調だったのですが、1カ月ぐらい前からまた、フラッシュするとどんどん水が溜まっていき、何回もブーブーと小刻みにフラッシュしないと排水できなくなってきたんです。(電動排水トイレです)調子悪いとおもいつつ、いつか修理しないとと思いつつ、騙しだまし使ってきたのが、ここに来て、とうとうダメになってしまいました。取り合えず応急処置をしてから出発となったので、10時半を過ぎてやっと港をでることができました。トイレはもう一か所あるのですが、一個では心もとないので行先はMitiliniのタウンバースではなくマリーナに変更。

Plomariの港を出たら、予報よりも強い風が前方から吹いていました。これ全く予報と反対方向、しかもまたしても20ノットいっている。もう~嫌になるなぁ。で、最短距離で行くならエンジン走行間違いなし。でも60度ぐらいの角度で大きく外に出たら、島をぐるりとする時にタックすれば大丈夫かも?と思い、セカンドリーフィングしたメインのままでセール走行することにしました。

島の付近だと突風があるので、オートパイロットが素早く反応しない時があり、マニュアル操船。

スピードは、最初は5ノット行くかなって言う程度だったのですが、角度を調整しジェノアをちょっと多めに出してたら、平均で7ノットいくようになりました。突風時は8ノット以上にもなります。

どんどんレスボス島から離れていく角度。このままだとトルコに一直線。走行距離はちょっと増えますが、その分スピードが出ているので最終的には到着時間が早くなる見込み。

波しぶきも沢山かぶりましたが、スピードが6.5ノットを超えると、斜め前からの波を切り裂くようにスムースに進んでいくんですよねぇ。4ノットぐらいで進んでいると波に押されてしまう感じがしました。

セカンドリーフィングしていても、結構ヒールしました。

ずっと20ノット超えのままでしたが、安定した強さだったので快速スピードになったので良しとした!午後になると風が弱くなるようですが。

朝ごはんを食べずに出発したので、お腹がすいてきてカップ麺を食べました。ヒールしてしかも揺れもあったので、料理をちゃんとするのはちょっと難しく、せいぜいお湯を沸かす程度。カレー味のカップ麺が大好きなので、いつも買い溜めしてあるんです。主人はビスケットを食べたぐらいでした。

出発してから1時間半ぐらいしたら、波が少しづつ穏やかなになってきて気持ちいいセーリングに変りました。風向きもちょっとづつ変わって来たみたい。

だんだんスターボード側に見えるトルコの方が、レスボス島よりも近い気がしてきた12:47分、タックして方向転換です。その頃には風向きが予報通りとなり北東に変っていました。てことは、また真正面だ!ま、島に沿うように進んでいたら、この位置に来るまで大半はエンジン走行、しかもほぼ前からの波を受けてたと思うので、エンジン走行の距離を短く出たので正解でした。

ぐるりと回ったら、さらにトルコが近くなりました。

街並みもちょっと見えますね。何ていう町かなぁ。

画面右端はトルコです!

真正面の風=波も前から、となりスピードはセール走行していた時よりも遅い6ノットぐらい。無駄にエンジン全開にしても仕方がないので、これぐらいのスピードでいつも走っています。ジェノアは巻き入れてしまい、港に入る角度に調整したら、ほんとに真正面になったのでオートパイロットのままメインセールを下げました。

これがMitiliniの街かぁ。やはり島で一番大きな街だから家も密集していますね。

マリーナは港のブレークウォーターを入ってすぐ左にあります。予め連絡しておいたので、近くに来ていることを知らせました。今日はどのみちタウンバースに行く予定で、スターン・トゥーで係留だと思っていたんで、フェンダーはしまわずに走行していました。

これが入り口。本土や周辺の島へのフェリーが沢山往来する港です。

これがマリーナの入り口。入ってすぐ左側に進むと岸でひとが待っている、と言われていました。

岸には二人の男性が待機していました。スターン・トゥーだと思ったのですが、横づけのよう。慌ててスターンラインの1つを前に移動させました!この時点ではもう風の影響はほとんどなく平和そのもの、の港内だったし横づけの方が簡単なので、スターンからラインをバウに移動させた頃には、ラインを投げるっていう距離ではなく、はいよっと渡す距離になっていました。すでにスターンラインを主人が投げていて接岸できていました。さらにスターボード側につるしていたフェンダーの数個がいつのまにかポート側に移動せていた!素早い!やっぱ横づけは簡単だ。パサレルを出さないでいいのも、ありがたいですねぇ。だってこれからトイレ修理が待っていますから、いろいろ道具とかを岸に出したりする必要もあるかもしれないし。午後2時50分、本日の航海終了です。

主人はまともに食事をしていなかったので、お腹ペコペコ。ハンバーガーが食べたい!と言って、ラインを受け取ってくれたマリーナスタッフの方に「ハンバーガー食べれるお店は近くにありますか?」と聞いたら、マリーナ内のレストランで食べれるよって教えてくれました。

早速直行!私はカップ麺食べてたからそれほど空腹じゃなかったのでサラダをオーダーしたら物凄いボリュームで驚き。結局この日はこれがディナー替わりになりました。

食後にマリーナオフィスに行って手続きをしました。オフィスの隣にこんなに本庭園風なのがありました!おしゃれ。

このマリーナは街の中心まで徒歩で10分ぐらいなので、それほど不便じゃないんですね。でっかいスーパーは徒歩5分ぐらいの所にありました。さらに、オフィスで貸し出し自転車があって無料なんです。さらにランドリーも無料!ただし乾燥機はなし。自分でやるのが嫌だったら洗って乾かしてたたむことまで全部やってくれるランドリーサービスも頼めるそうです。値段はかなりお値打ちでした。多分コリンランドリーで乾燥機まで使うより安いと思う。隣接レストランではディスカウントもあるそうです。お値段は1泊税込み50ユーロっていうのは、ギリシャ内ではそれほど相場よりちょこっと安いかな。でも自転車無料貸し出しとかがあるのがありがたいです。

食事が終わるころには夕方5時を過ぎていました。前日ほとんど寝ていなかった私はもう眠くて仕方なかったので、一旦お昼寝。その間主人はタウンハーバーまでお散歩に行きました。

10月7日(木):
三日ぶりぐらいにぐっすり眠れて気分爽快。朝ごはんついでに(といってもすでに11時近くになっていたけどねぇ。)街に繰り出します。

徒歩10分もかかったかな?っていうぐらいで、景色を見ながら歩いていたらあっという間につきました。これなら自転車借りなくても、いい運動になる。

さすがレスボス島で一番大きな街、しかも大型貨物船や本土へのフェリーも頻繁に行き来する港だけあって、にぎやかです。

それに街の雰囲気にも活気があり、観光地化されきっていない雰囲気がとてもいい。Body Shopはオーストラリアでもおなじみのバス用品や化粧品のお店なんですが、ギリシャで観たのはアテネ以来じゃないかなぁ。ここにあるなんて、驚き。

カフェもメニューもバリエーションが豊富なのです。タブリというサラダがあるのも、トルコの影響だ!

路地にはおしゃれなカフェ&バーが沢山ありました。

これまで見てきたギリシャの建物とは雰囲気が違いますね。これもトルコの影響?!

スパイスやチーズの専門店



天井がモスクみたいな形の教会がありました。これもオスマントルコ時代の名残かなぁ。ざと街歩きした印象では、とても「開けた」というか国際的な雰囲気がしました。ギリシャの田舎町は、本当に伝統的で素朴なムードでそれはそれでいい感じですが、どこも似たり寄ったりでどの島がどうだったか思い出せない事が多いんですね。勿論規模が大きい島だからというのもあるでしょうがレスボス島は位置的にも古くからトルコを始め中近東との貿易があったので、その雰囲気が感じられるんです。おしゃれな人も目に付いたし。私たちにとってはエーゲ海の島々より、このあたりの雰囲気の方が面白く感じられました。このエリアで冬を過ごし、来年のセーリングはドデカニーズ地方やトルコに行ってみようかなぁって考え始めています。

ちなみに、今滞在中のマリーナは年間バース契約をすると提携しているトルコのマリーナを回数制限はあるものの、無料使用できるんですって!ま、年間契約するつもりは全くないですが、それぐらい、気軽にトルコへのセーリングを楽しめる位置だっていうことですね。

午後から、トイレ修理って思っていたのですが、主人はかなりお疲れでした。主人の義母が新しくパソコンを買うことになり、これまでずっと家族のIT担当だった主人は、ギリシャにいてもずっとサポートしております。ネットでパソコンをオーダーしてあげて、さらにリモートで古いパソコンの中味を新しいものに移動させる作業を始めてしまったので、トイレ修理がお預け状態。ま、ここらでちょっとゆっくりしたいので、予定では2泊したらタウンバースに移ろうと思ったのですが、もうちょっと長くいて焦らずゆっくりトイレ修理に取り掛かることにしました。

夜はマリーナレストランで。

夜はライトアップされていてすごくおしゃれな雰囲気に。とてもにぎわってました。

サーモンタタールとフィッシュタコスの前菜。残念ながらフィッシュタコスは中身がタタールと同じもので、タコシェルではなく中国のパオみたいなパンに包まれていたので、中身だけ食べました。
メインは豚の角煮。油っこいので、一人では絶対に食べ切れないので、いつも二人でシェアです。これで丁度いい感じ。

さらにデザートまで行きましたよ。クラン・ブレ。香ばしいキャラメル部分が溜まりません。飲み物はプロセッコをグラス3杯オーダーしていて、全部で58ユーロだったので、クォリティーを考えるとかなりお値打ちな気がしました。こういうのなら外食する価値があるなぁ。いくら安くても、スブラキにグリークサラダって言う、家でも作れるものにお金を払うのはちょっとねぇ・・・って思っていたんです。ギリシャの田舎のタバーンだとそういうものしか置いてないんですよね。

レスボス島、かなり気に入っております。


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2 件のコメント:

  1. 確かに街の建物の雰囲気、様式がギリシャの多くの島々にあるのと違いますね。 でもお食事のボリュームはいいですね!(大食漢の私としては嬉しい)。 話が変わってマリーン・ヘッドの修理とのことですが、もし交換しなければという場合、私はLeVacのMarine Headをお勧めします。シンプルでサイフォン現象が起きないので、コックの締め忘れ、切り替えレバーのおしわするなどで海水が逆流することがありませんのでとても安心出来ますし、ポンプが本体とは別の箇所に取り付けてあるのでメンテも楽です。2つの分配弁(Devarter Balve)とこの一つのポンプだけで、トイレからのアウトを1 タンクへ、2 船外へ、3、洗浄液を投入して循環させてのメンテが簡単に出来ます。この商品を紹介したURLを見つけましたので、参考にしてください。http://downeasteryachts.com/info-index/plumbing-systems/lavac-installation 

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    1. ありがとうございます!幸い配管詰まりが原因でした。構造上電動フラッシュだとこれからも時々発生するのでペーパー流し禁止となりました!両方とも電動なので将来的に1つ手動ポンプに変えたいなと思っています。

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