皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
ギリシャで一番美味しいとされるPlomariのウゾ。いろいろブランドがあるのですがその中でも沢山の賞を取っているブランドは、なんと今まで知らずにずっと飲んでいたものだった!ウゾ蒸留所でいろいろ勉強してきました!
10月4日(月):夕方。珍しくキャプテン・ロブがディナーのレストランを検索。タウンバースから反対側のちょっと静かなエリアにあるタバーンを選びました。最近日没が早くなり6:45でこの状態。きれいな夕焼け!
「ママ・カタリーナ」というレストラン。地元では有名らしい。
お料理は例によってゆっくり出てくるので、その間ウゾを楽しみます。さらにこんなきれいな夕焼けも!ロケ―ションばっちり。さすがキャプテン・ロブが見つけただけありますね!
そしてやってきたのはこれ。なんと肉厚!二人でシェアして丁度よかった。香ばしく焼かれて、レモン味のソースとピッタリあって、物凄く美味しかったです。おばさんは、後から来たお客さんに「メカジキステーキ」を一押ししていました!でっかいの1匹カットしたからには、売りさばかなければってことかな。でも美味しいからすぐに売れるちゃうでしょう。
もうお腹いっぱいで家路につきました。この夜は明け方から揺れが激しくなってきて、朝は6時前にから起きてしまいました。風がそれほどなかったのに変なうねりが湾内に入ってくるんですよねぇ。お隣にいた、温泉情報を教えてくれた人たちはさっさと出航していきました。私たちがいる位置よりさらに奥にいくにつれてどんどん揺れが激しくなっちゃうみたいなんです。
10月5日(火):中途半端に早く起きてしまったので、9時近くまでぐたぐたしてました。レンタカーを借りに行った主人が戻ってきたので、朝食に行くことに。ちょっと先で、大きな声が聞こえてきたので行ってみると、漁船が魚を卸していいるよう。超ミニミニフィッシュマーケットでした。魚の種類も少ないし数も20匹いるのかな?程度。まだこれから並ぶのかしら?
前日とは違うカフェに入りました。ここも結構いい感じのメニューがあった!室内テーブルが禁煙エリアなのでそこに座ったら「コロナパスは持ってますか?」って聞かれたんです。ワクチン接種証明のQRコードの事のよう。幸い主人が携帯にギリシャ政府からのメールを入れていたのでそのQRコートを見せたら、なんと無効だった!どうもEU全体の共通コードが別にあるらしく・・・・ギリシャ国内なのにギリシャ政府が発行したものはだめっていうおかしな規則。ま、外の席は証明なくても座れるので、ほんのテーブル一つずらしたらOKだったのです。でもQRコードの事が気になって、弁護士さんのエスミアさんに電話したら、すぐにPDFファイルを送ってくれました。それにはEU共通のQRコードが付いていて、カフェの人にスキャンしてもらったら、今度はOKでした!良かったぁ~。これ知らないでいたら、空港とかで飛行機に乗れないところだった!
主人はどうしてもベーコンと卵などのイングリッシュブレックファーストが食べたかったのです。美味しそうなのが出てきた!私はエーゲ海風オムレツ。フェッタチーズが入っていて美味しかった!ここで気が付いたんですが、このお店も紅茶の種類がすごく豊富だったんです。ギリシャの他の地域では普通の紅茶さえおいていないカフェも結構あったのに・・・やはり、トルコの影響かな。トルコの方は紅茶好きですからねぇ。美味しいアールグレーを飲んで一人納得。
その後ギリシャで一番美味しいと言われているブランドのウゾの醸造所見学に行きました。調べてみたら、なんとそのブランド、今までずっと飲んでいたものだったんです。他の地方でもウゾを注文すると必ず出てきたブランドでした!普通に稼働している工場なので、門が閉まっていてインターフォンで見学に来たことを告げるとゲートが空いて中に入れました。
創設からの歴史、なぜこの地でウゾ作りが盛んになったのか、さらにギリシャ一番なのか、をとてもわかりやすく説明されている動画を観ました。その名も「ウゾ・プロマリ」は1894年にプロマリ出身のイシドロスアルヴァニティスによって設立されました。同社は40カ国以上に輸出しているそうです。ウゾの香り付けや味付けに欠かせないア二シード、レスボス島でできるものはとても質がいいものなんだそうです。さらに、Plomariは当時、トルコをはじめ世界との貿易の窓口になっていたそうで、だからギリシャ国内では手に入らない、大事な材料の一つ、ナツメグがPlomariでは入手できたそうなんですね。そして、Plomariのきれいな水に、海の塩など、その素材の質の良さからPlomariからウゾ作りが広まっていったそうです。なるほど~勉強になった!レシピは今でもシークレットだそうで、代々受け継がれている手法を今も守って、味のクォリティーを保っているそうです。
製造過程も動画で説明してくれました。
笑えたのは、その足元で寝そべる猫。いつのまにかやってきて、お姉さんの足にからまってお昼寝をし始めたのです。ですが、お姉さんの説明はとても興味深いもので、退屈なんてことは全くなかったですよ。
本来ならこの室内で試飲ができ、お買い物もできるはずだったのですが、コロナで部外者立ち入り禁止なのです。
結構立派な建物です。
さあ、お待ちかねの試飲会!!
一番搾りって言うのかどうかわかりませんが、醸造した時一番上の一番下の部分は味がよくないので、捨ててしまうんですって。そして通常は2回蒸留するそうで、工場または特別な酒屋さんでしか売っていない3回蒸留のものも試飲したり買うことができました。でも説明によると回数を重ねるごとに味がドライになっていくらしく、必ずしも3回目の方が通常よりも美味しいわけではないとのことでした。たしかに試飲したら、3回目の方が苦味を感じました。以前はウゾをそのまま飲んでいたんですが、正式なの味方は水に薄めて飲むとのこと。
嬉しそうな主人!
美味しウゾを試せて、いろいろ勉強できて、超ハッピー!
これがブランド名。
勿論お買い物もしちゃった。ワインボトルサイズのウゾ、箱入りでトレーはお土産でついてきました。これを2セットゲット、1本たったの11ユーロ。
ウゾツアーが予想外に早く終わってしまったので、一旦SATOMI号に戻り、次に移動してからいこうと思っていた温泉に行くことにしました。実を言うと、例の水電気無料バースがある次のアンカレッジは、そこからは温泉にすぐに行けなくて、そのまた奥の湾を1時間ぐらい入った場所に温泉があるのでした。Plomariから車で45分ぐらいの場所でした。
外にジャグジー。予約をしていると貸し切りバスとかジャグジーとか使えるらしいのですが、突然いったので、取り合えず温泉プールだけにしました。
リラックスした後でフレッシュジュースでのどを潤します。予約すればマッサージもあるんですよね。30ユーロぐらいだったので、次に機会があればまた来るかも。
帰り道は、最初道に迷って反対側に30分ほど進んでしまい、いつの間にか先週メルティミをやり過ごした湾の端っこに来てしまいました!なので家路は一時間半かかった。山道をグルグル回ったりしてやっと見覚えがある場所に出てきました。ふと思ったんですが、この街並みは、確かにギリシャの街並みとはちょっと違う気がする。
こんな風にバルコニーが囲われているのは、トルコ風かも?!
最初は1日滞在だけのつもりが、結局丸3日いることになったPlomari。第一印象ではつまらないかなって思ったんですが、だんだん味が出てきました。ちなみに、タウンバースには集金の人は来ないのですが、ポートポリスにスタンプをしてもらいに行くと請求書を渡されます。その支払いは電気や水カードをゲットできる売店で支払うことになっていました。おそらく、払わないで出ていくヨットも・・・むしろ払わない方が多いんじゃないかなって、周りを見ていて思ったんですが、一日10ユーロだったので、納得できました。楽しい思い出を作れたPlomariの街へ少しは貢献できた気がします。
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