2022年3月26日土曜日

動画:ギリシャ独立記念日のパレード&キオス島の悲しい歴史

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





昨日3月25日はギリシャの独立記念日でした。キオス島には別の独立記念日があるのですが、ギリシャ全体の祝日なので、島でもパレードが行われていました。

街に近づくにつれて人出が多くなってきました。普段はあまりこの道路を歩いている人をみかけません。
ギリシャ各地でこの日はパレードが行われるのは知っていましたが、キオス島では何時にどこでっていうのがわからず、12時ちょっと前にやっと出かけたのです。街に続く道沿いに旗とかドラムを持った若者が歩いていて、中心部に向かっているようです。

正面が街の中心部にある公園ですが、途中で通行止めになっていたので車を止めて、ここから徒歩で。なにやらマーチングバンドの音楽もきこえる。

お~待機している子供たちがいる。すでに始まっている様子ですが終わってたらどうしようって思ったので、間に合ってよかった。

この若者たちは軍関係かな?ギリシャには徴兵制度があるのですが男子だけで、この集団には女子もいたし、20代前半ぐらいの集団だったから警察学校の生徒とかかしら?

こんなに人であふれているキオス島は見たことがありませんでした!どこにこんだけの人が住んでいたの?って驚いた。
ここがパレードのメイン席みたいです。すでに沢山の人がいい場所を陣取っていたので後ろからしか写真を撮れなかったけど、きっと軍関係のお偉いさんたちでしょうね。だって独立記念日だから。


カメラマンもいた。きっと地方テレビでパレードの様子が放映されているのでしょう。

1821年3月25日にギリシャ独立戦争がスタートしたことから「独立記念日」になっていますが、実際に最終的に全てのギリシャがオスマントルコからの支配を逃れたのはもっと何年も後の事なんですよね。昨年は独立200年記念だったのですが、ロックダウン中だったので行事らしいものはアテネで行われただけでした。プレべザにいた私たちは、何もなくてつまらなかったです。
ギリシャ本土でスタートしたトルコからの独立戦争の影響は、トルコに使いキオス島にもやってきて、1822年に隣の島のサモス島から、独立軍がキオス島にやってきてトルコ軍と戦ったそうです。その際、キオス島の人々も少しは独立軍に加わったらしいのですが大半の人は無関心だったのです。で一旦は勝利をしたのですが、撤退したトルコ軍がさらに兵力を加えて再度キオスにやってきて、大虐殺を行ったそうです。3才までの幼児は皆殺し、12才以上の男子も皆殺し、女性は40才以上は皆殺し・・・と民間人を無差別に虐殺していったのです。助けてほしければイスラム教に改宗しないといけなかったそうです。街は焼きはなたれ、数カ月続いた大虐殺の後、約12万人の人口のうち3/4が虐殺や飢餓で亡くなったり、奴隷にされたそうです。そんな悲惨な歴史があったなんて全然知りませんでした。最終的に1912年にキオス島は、ギリシャ海軍の力でトルコから独立してギリシャの一部になったそうで、キオス島での本当の「独立記念日」は11月11日だそうです。昨年の11月11日は、私たちはシドニーに里帰りしていたので、わかりませんが、キオス島では11月11日にもパレードがあると聞きました。

パレードの様子を一部録画にしたのでご覧くださいませ。
 

パレードの出番が終わった民族衣装を着た男の子が目の前を通りました。

さっき待機していた若者集団がやってきた。

きびきびと腕をしっかり振り上げて行進していました。やはり軍関係かな。

その後しばらく子供たちのパレードを観た後、港の方に行ってみようと思い商店街を歩いていると、さっきの「きびきび行進」集団がいました。

パレードが終わったので、さっきとはうってかわってリラックスムードだった。

街の目抜き通りから港のメインストリートまで繋がっているのですが、さっき見た子供たちがやっとぐるりと回ってやってきました。沿道には親御さんらしき大人たちが、声援をしていましたよ。さらに引率の先生みたいな人も「しっかり最後までやってね。」的な声掛けをしていました。(ギリシャ語わからないから雰囲気から想像。)

日中最高気温が20度まであがったので、日向いると汗ばむぐらい。

主人は半袖でした。民族衣装を着たカップルがいたので写真を撮ってもらいました。

港の防波堤の所にでっかいギリシャの国旗がたなびいていました。

港沿いのカフェは沢山の人でにぎわっており、それを見た主人は「なんか食べる!」と言い出し、ホットドッグ屋に入ることに。

アメリカンを意識したお店なんですが・・・・


ナチョスを頼んだらこれが出てきた。???コーンチップスは行ってないよ。代わりになんか薄いピッタブレッドを揚げたみたいなのが入ってました。形は三角でパリパリしてるけどねぇ。やっぱナチョスじゃない。
主人はステーキサンドイッチをオーダーしたのに、これはピッタブレッドに細切り牛肉が挟まれた、いわゆる「ギロス」じゃないの?!ふつのギリシャ料理ファーストフードですよねぇ。かなり???なお店ですが、ギリシャにはこういう「なんちゃってアメリカン」なお店がアテネにも沢山あるので、驚きはしませんでしたけど。

お腹も膨れてきたし、パレード以外には何もなさそうだったので、家路につきました。途中、いつも通りながら寄ってみたいと思ったきれいなビーチを見に行くことに。

気温が20度近くになる事を知っていたので、水着を用意していたのです。念のため。海水はそれほど冷たくなかったのですが、風がちょっとあって、それが冷たい!水につかった後に風邪ひきそうだったので、泳ぐのは諦めました。でも風がなかったら、今年初泳ぎになったと思う。エーゲ海の水温は、オーストラリアと比べると本当に暖かく感じます。

ということで、お昼過ぎに街にでかけていったのですが、結構有意義な「ギリシャ独立記念日」でした。毎日少しづつ、整理整頓やちょっとした作業を続けていたので、食料の買い物以外は街にでかけておらず、久しぶりに「遊び」で日中のキオスの街に行けたのがすごく気分転換になりました。お天気も最高だったしね。さて、明日からまた作業開始だ!

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