2022年5月29日日曜日

わざわざ泳いで水深を教えてくれたポートポリスーAgathonisi島

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





5月28日(土)午前9時に二泊したKerveliビーチを出発しました。バウスラスターはスイッチの接続がおかしかっただけで、主人が分解してソルダー部分を溶かしたら直ったそうです!

27日の夕方にバウスラスターのスイッチが無事直り、気分よく翌朝出発できました。アンカーを上げるだけなので、すぐに出かけれるのがアンカリングの良さ。

今日もそれほど風が強くない日なのですが、サモス島とトルコの半島の間の辺に行けばセーリングできそうです。それまでエンジン走行。

目的地はこの小さな島Agathonisi島です。すぐそこなんで、のろのろセーリングでも大丈夫。

あっちはトルコ。

やっとセールを出せました。5ノットぐらいなので、風の強さを考えるとましな方。


出発して2時間弱で、どんどん風は弱くなりスピードも3ノットぐらいしか出ないくなってきました。いつもならここで「え~いエンジン付けちゃえ」となるのですが、目的地がすぐそこなので、時間はたっぷりあります。そのままセール走行を続けていました。

海面も全然乱れない。途中で本当に風がとまってしまい2時間ぐらい同じ場所をウロウロしていました。風は後方120~150度だったので、2ノットぐらいでは進んでいました。一時、あまりに風がなくなりオートパイロットもきかなくなったので、マニュアルで操船したんですが、波も風もなく舵は放置しておいても全然動かなかった!で、そのままのんびりしていたたら、ヨットがだんだん方向転換してUターンしちゃったんです。予報とは違う向きの風に変っておりました。その時主人はオーストラリアの家族と電話していたので、私が一人が舵を取っていたのですが、ヘッドセールが反対側にふくらんできたので、一人でタックしてみました。が、メインセールはジャイブしないようにプリベンターを付けていたので、私一人では反対側に移動させることができず、思いがけなく観音開きとなりました。ほぼ真後ろに近い状態の風で超微風だったので、スピードは2ノット程度でしたが、それでもちゃんと進んでました。方向的には行きたい方角とはちょっと違ってトルコ領にどんどん近づいてしまったんですが、少しづつスターボード側に移動させて、目的地の方角を目指していました。その間も主人は電話したまま。1時間ぐらいおしゃべりしていたかな。で、最終的に、これ以上右側に舵をきるとメインを反対側にしないとあぶないんですけどっていう時になって、やっと主人が電話を切り、プリベンターを外してメインも左側に移してくれました。


そしたら目的地に向かってまっしぐら、5ノット以上のスピードでぐんぐん走りだしましたよ。Agathonisi島が見えても、碇泊地は島の反対側に回ります。ぐるりとした途端また風が止まり、目的地まであと30分ぐらいの距離だったので、セールを下ろしそこからエンジン走行でAgathonisis島のYeoryouという港に入っていきました。午後3時半、碇を下ろして本日のセーリング終了です。


ちいさい港なので、すでに先に1隻いてSATOMI号が入ったら、もう満席となりました!後でもう1隻入ってきて、この白いヨットとSATOMI号の間に碇を下ろしたかったみたいですが、ちょっと微妙な感じになり、あきらめたようで、港のすぐ手前にあるこれまた小さな湾に入っていきました。私たちも、もし港が一杯だったらそこに行こうと思っていました。本当をいうとこの白いヨットがもう少しビーチに近い奥の方にいたら、私たちももっと奥に入れて、あと1隻分は大丈夫だったと思います。
右手にワーフがあるんですが、コーストガードの船が係留されていて、さらに開いているスペースにはフェリーが来るのです。

ちょっとワーフに近いのが気になりましたが、接触することは絶対にない距離。ただフェリーが入ってくると微妙。




岸から見たSATOMI号



ランチがまだだったので、お腹がペコペコでした。このジョージおじさんがやっているタバーンが有名で、お魚が撮っても新鮮だっていう評判です。

おじさんが見せてくれたスナッパーをオーダー。店の前の岸の所で鱗をとって解体していました。私はどちらかというと魚は苦手な方ですが、これは本当に美味しかったです。真鯛の塩焼きなので、美味しくないわけがない。

それとグリークサラダ。

タコのオリーブオイルとビネガー、もうぷりぷりだった。

その後、ヨットに戻りSATOMI号の周りを泳いだりしてくつろいでいたら、岸から声をかけらました。大き目のフェリーがやってくるので、ちょっと場所を移動して欲しいということなんですね。定期便のフェリーは月曜日の朝まで来ないはずなのですが、すでに夏シーズン到来なのでしょうか。で、チェーンを最初40メートル出してたんですが、それを30メートルに縮め、アンカーもちょっと港の奥の方にいれないおしました。これで、かなりワーフからは離れたんですが、それからまた10分後ぐらいに、一人の男性が泳いで近づいてきたんです。「私はポートポリスのものですが、このあとすぐに大き目のフェリーがやってきて、さらに明日の朝8時と午後3時に来るので、その時はこの場所から移動してもらいわないといけません。」と言ってきました。すでに夕方7時になっており、ちょっと夕方の雰囲気になっていましたが、フェリーが来るたびいちいち移動するのは嫌だなぁと思いました。定期便よりも大きいフェリーが来るとのこと。もっと港の奥、ビーチに近い方に移動して、と言われました。でも水深が不安です、というと、なんとそのポートポリスの方は泳いぎながら「私についてきてください。」というではないですか。そして「ここにアンカーを下ろせば大丈夫」と言うんです。で主人が「明日風が南に変るので、方向転換になるんですが、その時岸側の深さが心配です。」というと、その男性はぐるりと泳ぎもぐりながら「ここが5メートル。」「ここはまだ3.5メートルあります。」「ここに来てやっと2メートルになります。」とその都度潜りながら、深さを教えてくれるんですね。すごい、見ただけで水深がわかるの?!泳ぎもとても上手で、いつも泳いでいるんだな、ということがよくわかりました。

結果的にワーフからはかなり遠くになり、フェリーの入出の邪魔にはならなくなりました。

もともと小さな港なのですが、いつもよりも大きめのフェリーが来ることで、さらにアンカリングできる範囲が狭まってしまいました。でもポートポリスの方は、わざわざ泳いできて安全に私たちが碇泊できるように教えてくれて、とても親切でした。他の場所だと港関係のお役所はあまり感じがよくない場所の方が多いんですが、小さなAgathonisi島は違ってました。

追記:5月29日朝6時、ベストポジジョンにアンカリングしていたヨットが出発していきました。主人は一晩中ぐっすり眠るということはなく、少しの音でも目が覚めたようで「場所が開いたから移動するぞ。」と起こされました。細長い港なので横向きになった時、後方の岩場に近くなるのがちょっと心配だったんですね。距離的には大丈夫なんですが、安心して寝たいのでスペースが開いたら移動するのが一番。

昨日の夕方は、あのビーチが本当に近くてテンダーなしで泳いで上陸してもいいぐらいだった。

1回目に再アンカーした場所は、チェーンが延びるとあの岸側にちょっと近すぎる位置だったので、微妙に移動してやり直しました。2回目は完璧。湾のど真ん中にいるので、どこからも程よい距離。こういう細長い湾の奥って、風があまりない時は、ぐるぐるアンカー周りを回転するのでどの方向に向いても十分スイングできるスペースがあると安心です。

フェリーワーフからも十分距離があります。

私たちにしては早朝(6時)から行動したのと、主人は昨晩は余り熟睡出来てなかったため、場所移動してからやっと安心したようで、再び眠りにつきました。私はお腹が空いてきたのでそのまま起きちゃって、このブログ追記をしました。

今いる島は、真中辺りの小さい島。上の方がサモス島で、画面右がトルコです。天気予報では29日の今日、ちょっと強めの南風がお昼過ぎから夜まで吹き続けるのですが、別の天気予報では風の強さが全然弱い予報となっていました。午前8時の時点では、地元の天気予報の方があっているみたい。今日29日もここに滞在して、明日30日月曜日になるとまた風向きが変わるので、別の島に移動する予定です。ロードス島に6月半ばまでに到着したいので、島から島へとホッピングして徐々に南下中です。


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