皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
5月26日に同じサモス島にあるKerveliビーチにあるアンカレッジに移動しました。移動中にバックで進む際により正確に舵を取る練習をしたんですが、その際またしてもバウスラスターに異常が。スイッチが入らなくなってしまったのです。
5月25日、出発を翌日に控えSATOMI号からすぐ近くのタバーンで軽食を楽しみました。港には次々にヨットが入港してきて、最終的には私たちを入れて13隻!でもSATOMI号の両隣には、どのヨットも誘導されなてこなかった。サイズによって振り分けられているのかな。この夜は夜中すぎまで音楽が鳴ってパーティー騒ぎ。これから週末にかけてどんどん賑やかになっていくのかも。出発することにして良かった。
滞在費は15メートルまでは一泊15ユーロらしいというのはわかっていましたが、SATOMI号は16メートル。クルージングタックスも16メートルから値段が次のカテゴリーに行きなりジャンプするので、きっと15ユーロじゃすまないだろうなって予想していました。結果は4泊で税込み80ユーロ。一瞬高いと思うかもしれませんが、税込みでさらに水電気料が含まれているというのは、実はそれほど高くないんですね。しかもここは夜を過ごした分だけの計算。ギリシャではタウンバースは一日7ユーロとか10ユーロとか安いんですが、実はそれはカレンダーで1日だから1泊二日は2日分の滞在料をチャージされるのが普通なんです。しかも水、電気は別料金のプリペイドカードを買う事になり、それが1枚20ユーロとかします。しかも使いれきれなくても返金はありません。さらにだいたい島ごとに違うカードを使用するので、前のが余っていてもまた新しいものを買うことになるんです。場所にもよりますが、20ユーロだと2日しかもたない場所もあった!観光地のバースだと特に電気とか水が高いんです。それを考えると、4泊5日で全てこみこみで80ユーロは、決して高いほうではなく、むしろ非常に良心的と思えました。SATOMI号よりも小さいサイズだったらもっと安いわけです。
あれがピタゴリアの港のちょっと先にあるサモスマリーナか。ここで越冬したって言う人にあったなぁ。キオスからそれほど遠くないのに、サモスの方が冬の気温は日中最高気温が5~6度ぐらいも暖かいみたいんなんです。
双眼鏡でみたら、ギリシャの国旗が船体にペイントされていました。そりゃそうだ。この距離なら泳いでもトルコ側からギリシャに上陸できそうだもん。トルコは他のアジア圏やアラブの国々など非EU国と地続き。ギリシャはEUの入り口となります。だからトルコを通過した不法移民が沢山ギリシャに流れ込んできて、それをめぐってギリシャとトルコの間は長い間緊張状態なのです。この船も本格的なマシンガンが船の前後に装備されていて、前にあるマシンガンはしっかりトルコ側をにらんでました。おそらくここが境界線だと思うんで、この船の内側を航行していればギリシャ海域を航行しているわけですね。
さて、あっという間に着いちゃったので、アンカリングする前にいい機会なのでバックで進む練習をしました。どうも今シーズンはバックに入れた時のプロップウォークが前よりもひどい気がしてたんですね。バウスラスターが作動しなくなったり、できれば使わないでも後進時に上手にコントロールできるように、ちゃんと練習したいなと思ってました。昨年よりもプロップウォークが激しくなってしまったように感じていたのですが、実はこれ、バックギアに入れた時にフォールディングプロペラが完全に開ききっていなかったのが理由だったみたいです。バックギアに入れて一回グーンとふかすと、一気にプロペラが開いたうようで、そうするとほとんどプロップウォークなしでまっすぐに後進し始めたんですよ。それがわかるまで、プロップウォークがひどすぎて、同じ場所をグルグル回転しちゃってました!全然舵もきれなかったし。でも一旦理屈がわかってからは、こんな風に反対側を向いて前に進む時と同じように自由に舵を切ることができるようになりました。この日は、風が全くなくエンジン走行を余儀なくされるとわかっていたので、つまらない移動棚って思ってましたが、プロップウォークの完全克服方法を習得できたのは最大の収穫でした。
このアンカレッジは北東はオープンになっているんですが、風がほとんどない天気が数日続くので、波もたたないので平気です。
ビーチにはお店が2軒ありましたが、音楽が流れていてもうるさくなかったし夕方には誰もいなくなっていたので、ここに滞在している観光客はほとんどいないみたいでした。
5月27日(金)朝7時、船内に入ってくる日差しで目が覚めました。本当に静かで全く揺れない平和な夜だったのにですが、蚊がに悩まされた!
アンカーチェーンを見に行ったら、真下に垂れ下がってして、その先は結構ジグザグしてましたが、全然テンションがかかっていません。
朝食の後、主人がバウスラスターのスチッチを取り外しなにやら作業を始めました。昨日いろいろチェックして、バウスラスターのバッテリー自体にはまったく問題なく、スイッチ部分の接続が怪しいみたい。熱いので上半身裸で作業してますがちゃんとパンツは履いてますよ。
ONスチッチが、ONのままの状態にならなず、指を外すとOFFになっていまうのです。
今いる場所からはロードス島がそれほど遠くなく、ロードス島は都会だしヨットも沢山係留されている場所なので、マリン関係の業者がそろっているみたいです。取り扱いメーカーもあるようで、いろいろ電話しながら、どこが悪いのかをある程度特定できる方法なども教えてもらったみたい。
それなのに、電気や水が常に利用できる体制になっていることをいいことに、滞在料金を支払わないで出ていくヨットを数隻みて、とても残念な気持ちになりました。
支払いは、昼間港を見回っているスタッフの人にみずから声をかけて「いついつ出発しますよ。」と言って支払いをします。隣にいたヨットが前日の夕方7時過ぎにやってきて一晩過ごし、翌日、港スタッフに声をかけられたとき「ごみを捨てに来ただけだ。」と言ってるのがきこえました。一泊して初めてチャージされるので、昼間いただけなら無料なわけです。するとスタッフの人は親切にも「じゃゴミを捨ててきてあげますよ。」と言ってゴミ袋を受け取っていました!多分水だけ補給に一時的に立ち寄るヨットも繁忙期になると多いんだと思います。またはランチのためだけに来たとか。そういうヨットのためにデイユースだけなら無料にしているんだと思うんですね。でもそれを利用して、前日の夜密かに入港し(こういうヨットはモーリンラインがない場所にアンカーを下ろして接岸していたので、港内をよく知っているようでした。)隣にいたヨットは、結構お値段もする比較的新しいヨット。そんな高いヨットに乗りながら、一泊15ユーロぐらいを踏みたおすなんて。しっかり電気も使っていたのにね。こういうタイプの人たち、実はこれまでも結構出会っていて、しかも「こうやって無料で使った。」というのを自慢げに話してくれたりするんですよ。それを聞くたびに心の中では(それって、泥棒とおなじですよね。人に話すことじゃないと思うけど。)と残念な気持ちがしてなりませんでした。
と話はずれましたが、領収書と共に地元のワインの見本ミニボトルや日焼け止めクリームサンプルなどのお土産までいただき、ピタゴリアの港スタッフの方のお見送りを受けて、午前10時半出発しました。
わかってはいましたが、本当に風も波も全くなし。まるで鏡のような海面。
途中、サモス島とトルコの半島が一番近くなっている場所を通過します。
午前11時はここにいました。右側はトルコの半島。
潮の流れに押されてたのかスピードが8ノット近くになっていました。それほどエンジン回転数は大きくしてないのに、スピードが出て嬉しい。
風、ほぼゼロって感じ。
前方になにやらコーストガードの船がみえますね。トルコのかな?ギリシャのかな?
11時43分時点。地図で一番ギリシャとトルコが近くなっているあたりに例のコーストガードの船がいました。ぐるりと岬を回ったところが目的地のKerveliビーチです。
あそこをぐるりと回ったら到着。
すれ違うどのヨットも、みんなセールを出さずにエンジン走行。
で、最初いろいろ試している間にバウスラスターも使ってみたんですが、なんと~またしても不調。今度はスイッチがつかないのです。一回押せばいいだけなのに、ずっと指を話した途端スイッチオフになってしまうのです。押し続けている時はちゃんとバウスラスターは作動したんですが、二つのスチッチを同時に押す形なので、さらにバウスラスターの向きのスチッチを押すということは、同自に3つのスチッチを押し続けなければいけなません。またしても故障。
取り合えず、プロップウォーク完全克服の練習は満足できたので、アンカリングすることに。1時間ぐらい練習していたみたいです。到着した時は、1時半になってました。
気温がぐんぐん上がってきたので、取り合えずドボン!海水もピタゴリアの港の隣のビーチより暖かくて気持ちいい!
透明度良すぎて、海底に沈んでいる青いビニール袋まで見えました。
一晩中静かで、びくとも動かず、海上にいることを忘れてしまうぐらいでした。
鏡のようにまっ平な海面。
取り外して手動でコードを繋げたらちゃんとバウスラスターは作動した。
Kerveliビーチには一泊だけで、27日のお昼にまた別のアンカレッジに移動しようと思っていましたが、バウスラスターのスイッチの事があったので、これを書いている27日お昼の時点では、この後どうするか不明。めんどくさがり屋の私は、もう1泊ここにいてもいいんだけどね。日曜日の夜ちょっと強めの南風に変わるので、いずれにしても土曜日28日はサモス島を離れることにしていますから。
本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿