皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
9日、予定通りキオス島を出発して次の目的地イカリア島に向かいました。神話のイカロスが落っこちてきた海の近くの島なのでイカリア島。到着直前が超エキサイティングなセーリングでした。
9日は、朝8時半にアンカーを上げてEmporiosの港を出発しました。メインセールを設置してから初めて上げてみたら、ファーストとセカンドのリーフィングラインを間違ってつけてたことがわかり、急遽海上でやり直し。それぐらい穏やか日でした。
リーフィングラインもめでたく正しくつけなおし、これで本当に出発。まだまだ風は弱いので、スピードはのろのろです。主人はエンジンを付けようとしたんですが、これから朝ごはんなので、せめて食べ終わってからにして、とお願い。今日はお昼ごろからもう少し風が強くなってくるはずなので、後で挽回できますから。
お腹が膨れるとすぐ眠くなる私。船内でしばらくお昼寝をしていました。午後1時を過ぎてた辺りからなにやら揺れが激しくなってきたではありませんか。風の音もかなり強くなってきたし、ポートホールからすぐに波しぶきが見えるようになっていたよ。ちょっと荒れてきたね。
外に出ると、波自体はあまり大きくなかったのですが、風で海水が飛ばされて波しぶきが出てきました。
それに伴い、傾きもちょっと強くなってきたし。
作っている最中にかなり荒れてきたのがわかったのですが、取り合えず材料だけカットしちゃえばあとは煮込むだけだったので、足を踏ん張って料理を続けていました。キッチンのガス台は振り子みたいになっているので、斜めに傾いてるように見えますが、これが水平状態なのです。つまり他がもっと傾いているんですね。
外に出てみたら、かなりエキサイティングな状態になっておりました。
主人はいつの間にかオートパイロットではなくマニュアルで舵をとっており、波が押し寄せてくるタイミングに合わせて上手に舵をとっていたので、船体が変に揺れたりせず安定感がある走りをしていました。だから全然怖いと感じませんでした。
とっさに録画をしようと思って携帯をビデオに代えた途端。頭からザブンと波しぶきをかぶってしまいました!携帯は防水だから大丈夫なんですが、動画のスイッチだけが消えていて、録画していないのに気づかず、5~6頭のイルカの群れがSATOMI号の右側を一緒に泳ぎ、時々波乗りをするかのようにジャンプをしたりするのを携帯で追っていたんですね。でも実は全然撮れてなくて超残念。動画を後で見てみたらほんの15秒ぐらいで、波しぶきと大きな揺れで「キャ~」という私の叫び声と画面が大きく揺れちゃっているのが最後だった。ギリシャに来てから、あんなにまとまった数のイルカを見たのは初めてで、しかもちゃんとジャンプとかもしてくれていたのに!それはもう、波しぶきに大波でイルカが興奮するのも理解できるなって感じでした。私も怖いという気持ちは全くなく、イルカを見た興奮の方がまさっていた!メインセールが目一杯出ていたにもかかわらず、主人がとてもしっかりSATOMI号を操船していたので、風にコントロールを奪われてしまう、という恐ろしさが全くなかったんですね。安心してスリルを楽しめました。
スピードは最高で9ノット越え。突風も30ノット越えになってました。
テーブルまでずぶぬれ。
もう海面を蹴散らすような突風もなし。
でもそこも、結構狭くて・・・。外のブレークウォーターはフェリーが接岸するのです。
で、もう一つのチョイスは、昨年できたばかりの無料マリーナ。グーグルマップにもまだ写真が載っていませんが、位置はすでに掲載されています。ここの存在は「Navily」という碇泊地情報のアプリで知りました。つい最近までいた人の感想とかも書いてあったので、安全な場所だというのはわかっていましたが、ここもそれほど大きくない場所なんです。入れるボートの最大サイズが16メートルとなっていました。SATOMI号は16メートル。でもマリントラフィックのアプリで調べたら18メートルのパワーボートが滞在していることがわかったので、様子を見てみることにしました。入り口から見てみたら、正面に空きがあって、みんな横づけしているので、そこならSATOMI号もハマるなぁと思い、入港。下の写真でいうと、手前の青いボートがSATOMI号です。
午後4時ちょっとすぎ、無事接岸終了でこの日のセーリングを終えました。
走行中に作っておいたチキンミートボールスープを早速食べました。ランチをちゃんと食べていなかったので、ちょっと早めの夕食。このマリーナ、なんと無料なのに水の設備があるんですね。電気の設備もあるけど繋がってはいません。まだまだシーズン早めですが、他はヨットやパワーボートがすでに接岸していてここにしか空いてなかったのですが、そこが丁度SATOMI号用のスペースがあったのが、本当にラッキー。外はまだ風があるんですあが、ここに来たら全然感じない!
マリーナから港に向かう途中、イカロスの絵が。
私たちとしては朝早くからセーリングスタートをしたので、主人はお疲れ。食後に1時間ぐらいお昼寝をした後、6時過ぎからKrikosの街に出かけました。
だいたい10分ぐらいで街の配置が全てわかるような小さな街。
主人はビールとちょっとした軽食を食べたいとレストランに。私は甘ものが食べたくて、そこにはなかったので、レストランの隣のスイーツのお店でテイクアウトしてきました。
思いがけず、無料マリーナに来ることになり、居心地がいいし長時間SATOMI号を放置しておいても安心なので、イカリア島での滞在が予定よりも長くなる予感。
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