2022年5月12日木曜日

波にもまれ沸々源泉湧き出る露天温泉ーイカリア島観光レポ

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





イカリア島に来たかった理由は、神話イカロスの島だから・・・っていうのはうそ。つい最近まで知りませんでした。本当の理由は、この島の温泉に入りたかったからなのです。


5月10日(火):朝ゆっくり目に起きて(これだいたいいつもですけど。)、朝ごはんはカフェで食べることに。無料マリーナから港に行く途中の丘の上に、カフェがあるのでそこに行ってみたかったのです。

カフェは、子供の頃はアメリカにいたというギリシャ人の中年女性が、宿泊施設と共に経営していました。20年ぐらい前にイカリア島に戻ったそうです。カフェのテラスの正面には、ブレークウォーター上に立っている「逆さまになっているイカロスの像」が見えます。実は教えてもらわなかったら、何なのかわからなかった。
港も一望できます。真ん中に見えるワーフにスターン・トゥーでヨットが接岸できると、カフェのおばさんに聞きましたが、SATOMI号が止めるには、アンカーを下ろす距離がなさすぎて無理なぐらい狭い。


左下にちらっと見えるのが、無料マリーナで右手にKrikos港があります。お迎えの島はThimenaとFoumoi。あそこはロブスターが名物だそうです。多分サモス島に行く前に寄れると思います。

なかなかおしゃれなカフェですが、メニュー自体は質素です。ロケーションで点数を稼いでいるタイプですね。

おばさんが一人で経営から料理もやっているようで、さらに先にいた数人の地元の叔母さんらしき人達とおしゃべりに花が咲いている様子だったので、目玉焼きにハムとかチーズの盛り合わせに、フルーツヨーグルトだけなのに、出て来るのにかなり時間がかかりました。ギリシャの時間の流れ方。朝ごはんといいつつ、食べ始めたのは11時だった!

もの20分ぐらいで食事を終え、前日は時間外でお店が閉まっていたエリアなんかも散策してみました。この感じ、いかにもギリシャ。

こじんまりとしてますが、可愛いらしい感じです。島のメイン産業はご多分に漏れず観光業ですが、その割には観光客目当てだけの「作った感」がなく、素朴でいいなと思いました。


タバーンとかカフェは港の向かいのここにしかないみたい。

いちおうお土産物屋さんや雑貨屋さんもある。


両側は宿泊施設とお店が1軒。突当りに見える場所で、この風景はおしまい。普通の生活坂道になっていた。


さて、食後のお散歩を終えてSATOMI号に戻ってから、私は大忙しでした。無料マリーナでは水が使いたい放題なので、潮にまみれているSATOMI号を洗ってあげたかったんですね。ポートホールにこびりついた潮の跡を見て、前日からウズウズしておりました。数日まえにシャンプーしたばかりなのに、結構埃がついていて、水を流したら茶色い水が!デッキブラシでストーンションとかキャノピーの枠など、ステンレス部分もしっかり潮を洗い流しました。
やっと作業が終わったのは、午後2時ぐらいだかったかな。船内でくつろいでいた主人が「温泉行くぞ」と言い出したので、再度でかけることに。ま、島に来たメイン目的は温泉ですから。

島には2か所温泉があるんですが、朝食のカフェのおばさんに岩場にある露天の温泉が、自然そのものでいいよと聞きました。徒歩だと30分かかるみたいですが、運動を兼ねてそっちに行ってみることに。

港のブレークウォータ―の外のビーチ、結構きれい。石ころビーチだけどね。

場所は一本道で海岸沿を歩いてけばいいので、グーグルマップを見なくても行けました。途中何か所かきれいなビーチがありました。

ここもすごくきれい。どのビーチにも地元の人らしき方が、一人泳いでました。まだまだ観光シーズンが本場じゃないし、海水もちょっと冷たいので、誰もが泳ぎたくなる季節ではないよう。

坂道を登りながら、温泉の場所すぐにわかるのかな?と思いつつ歩くこと約30分。看板が見えた。これなかったら絶対通り過ぎてたけど。
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反対側にもこの看板がありました。

道路から見えるのはこれだけなのです。きれいに道になってるのはここから見える部分ぐらいで、下っていくと途中でけもの道みたいになるんです。これ足腰に自信がない人は通れないなって感じ。

そしてたどり着くと、フツーの岩ゴロゴロのビーチ。日光浴していたお姉さんが「あっちの岩をぐるりと回ると、岩場から湯気が出ているからわかるわよ。」と教えてくれなかったら、絶対に行きつけなかった。

あの岩の向こう側なので、道を降りただけでは、絶対にわかりません。ここには看板もなし。もうこの時点で、諦める人も多いんでは?

はい、ぐるりと回ったら・・・おお~すごい湯煙?!岩と岩の間から温泉が湧き出ていて、それが海に流れ込んでいるよう。

これぞ、本物露天風呂。しかも源泉が湧き出ているみたいで、凄い熱いんです。湯気の辺りは熱湯みたいなので入れません。

そこからちょっと離れた方から海に入っていくと、画像右側から流れ出てくる熱湯に海からの波がまざって、丁度いい温度になりました。岩に温泉の成分が付着しているのか、物凄いぬるぬるで、ツルツル滑るんですね。波もまあまあの威力があり、ちょど岩場の間のくぼみに腰を下ろして岩につかまっていないと、波が押し寄せた時ひっくり返りそうになります。この写真でいうとど真ん中の大きい岩と岸の間がベストスポットでした。

私たちが来てすぐに後ろから、地元の若者が2人来ました。一人は薬品会社にお勤めで営業会議に出席のため、いろんな国に行った事がある方で英語がとてもお上手でした。オーストラリアには行ったことがないけど、日本に入ったことがある、ということで話も進み「日本人の方は本当におとなしいですよね。会議で日本から来たビジネスマンたちとも打ち解けたいなって思うんだけど、僕はギリシャ人だから身振り手振りも大きくて、驚かれている気がする。」と言われてました。冬にも来ているらしく、その時は温度が丁度いい感じになるとのこと。私たちがおしゃべりしている間に、50代らしきカップルがやってきました。イギリス人の観光客だと思いますが、どうも温泉の温度が熱すぎて入る事ができなかったみたい。岩場に腰を下ろして眺めているだけでした。

地元の若者いわく「もう一方の温泉の方は、湧き出ている部分は本当に小さいのと、とっても混んでいるので、たどり着くのは大変だけどこっち方がいいよ。」だそうです。確かカフェのおばさんんも同じこといっていたなぁ。でももう一方も行ってみるつもりですが。

おしゃべりをしていたので、後から時間をみたら、1時間ぐらいつかっていたようです。体の右側には源泉の熱々が流れてきて、左側には普通の海水がながれてきて混ざるって言う感じなので、体全体が同時にお湯につかる、という状態にはならないんですが、それでも岩場ゴロゴロで海を見ながら、波にもまれる露天風呂は本当に楽しかったです。


とっても楽しい露天風呂を終えて、家路につきます。来た時はまだかなまだかなってことで、帰りより長く感じました。帰りは30分の道のりが全然遠く感じませんでした。
すでに夕方の時間になっていて、日差しがちょっと弱くなっていたのと、この日は最高気温が20度ぐらいだったので、それほど暑い日ではなかったんですね。きれいなビーチを見てもあまり入る気がしなかったんですが、最後、港のブレークウォーターの反対側で、ドボン。海水はまだ冷たいままです。

それからブレークウォーターを歩いていていき、遠くから眺めていた「逆さまイカロス」の像の下まで行きました。なるほど、この長―いのが翼か。イカロスの体は上の方の固まり部分なわけですね。

ブレークウォーターから港を見たところ。

あっちがマリーナだ。

SATOMI号に着いたのは4時半ぐらい。それからまた主人はちょっとお昼寝。私はブログを書いていました。夜はお出かけの予定だったので、6時ごろから街に向かいます。主人が温泉で合った若者に「もう一方の温泉の方は、近くにロブスターを出すタバーンがありますよ。」と聞いたので、そこに行きたいって言いだいました。ここは片道20分ちょっとですが、峠をこさないといけないので、坂道を上る部分があるんですよ。今日さんざん歩いたのでもう歩きたくなかったんですが「運動だ!」ってことで気合を入れて出発。

でもねぇ~超失敗。来るとき様子を見に来た小さな港は、まだまだ通常営業状態になっておらず、タバーンはどこも営業してなかったのだ!往復で40分ちょっと、疲れた体と空腹にむち打ちながら、Krikosの街への帰り道、最後の峠の上から港とマリーナを眺めた時は、もう夜7時半になってた。


Krikosの街にも、タバーンというのはどうも1軒だけで、後はカフェ。すでにここには到着日に夕方来たことがありました。メニューの種類が物凄く多いわけではありませんが、サラダがグルークサラダ以外のものが何個かあったので、それを注文。グリルしたマッシュルームが入っていて、なかなか美味しかった。疲れすぎて写真を撮り忘れましたが、メインはお肉グリルの盛り合わせの小さいサイズ(が二人分。)をオーダー。鶏肉、豚肉、ミートボール、ソーセージなどが小さくカットされた盛り合わせにポテトフライが付いてきて、二人で丁度いい分量でした。

なんか、この日も一日あっという間に過ぎたなぁ。次はレンタカーを借りて島をぐりるとドライブすることにしました!まだまだ続くイカリア島観光レポート、お楽しみに!

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