2022年5月24日火曜日

数学者ピタゴラスの出身地ピタゴリオーさすが観光地レストランの質が高い!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




5月22日(日)同じサモス島のもっと大きい港町、ピタゴリオに移動しました。ここはかの有名な数学者ピタゴラスの出身地!この港はアンカリング禁止で、係留する場合は設置されたモーリンを使用することになっていました。


5月22日(日):例によって朝ごはんを食べないですぐに出発準備開始。だいたい9時半ぐらいに出発したかな。実を言うとお隣さんのアンカーがちょっと斜めになっていたので、クロスアンカーになっている可能性が大でした。(入ってきた時すでにお隣さんとその話をしておりました。)でも私たちの方が先に出発するので、アンカーを引き上げる際に、海底でアンカーを引きずらないで、真上に持ち上げれば大丈夫なはず。そこで、いつもよりゆっくり時間をかけて船体がアンカーチェーンに対して垂直に近い状態を保つようにチェーンを引き上げていきました。途中でお隣さんのアンカーらしきものが見えました。慎重に引き上げていったので、いつもより時間がかかり主人が心配して見に来ましたが「大丈夫、真上に引き上げたいから。」としっしとコックピットに追い払い。無事、お隣さんのアンカーをひっかけることなくアンカーアップ! それから湾の外に出てメインセールを上げます。ヘッドセールもちょっと出しておきました。風が強くてちょっとしか出さなかったのではなく、その反対。弱すぎて沢山出すとへたってしまうのです。かなりのろのろスピードでしたが、朝食に取り掛かるのでこれぐらいが丁度いい感じでした。

食後、ちょっといい感じの風になりジェノアも全部出し!

それでも4ノット平均。予報よりも微風になってしまった。

その後11時半ぐらいには、島をぐるりと回りさらに風がさえぎられてしまったのか、もうほぼ無風となり、仕方なくエンジンを付けました。しばらくじっと我慢の子だったのですが、さすがに風がなさすぎで、その分波の影響を受け、そのたびにメインセールがジャイブしそうになってきたんです。プリベンターを付けていたんですが、それでも波が寄せるたびに、プリベンターで固定している分とセールの位置の間を小さくジャイブしちゃうようになり、最終的にセール走行は諦めました。

目的地までは5ノット平均で3時間ぐらいで着くので、最初はかなりのろのろでしたが、エンジン走行に変えると風がない分、海面も穏やかで滑るように走っていったので、かなり時間短縮しちゃいました。12時半の時点で主人が「あと30分ぐらいで着くよ。」と言いました。実は私、エンジン走行に変えてから退屈なのと排気ガスの匂いが嫌で船内にこもってたんです。

あのあたりまっすぐ行ったところが目的地のピタゴリオだ。

湾内に入っていくと、岸で「ここに来てください。」と合図している人がいました。モーリンが設置されている港なので、アンカーを下ろせないのです。実は入港するまで知らなくて、合図をしている人に近づいていって、他に係留していた船がみんなバウはモーリンラインを取ってることに気が付きました。さらに、この湾はかなり浅い部分があるので、SATOMI号が安全に係留できる場所が限らています。丁度、合図している人がいる辺りに、もともと係留しようと思っていました。アンカーを下ろしてスターン・トゥーをするつもりだったのが、急遽変更。マリーナに入っていくみたいだね。

無事接岸しましたが、モーリンラインが船体の下をくぐってしまういちに接岸しちゃったので、岸についてからまたまたスターンラインを手動でひっぱって、ちょっとずらしました。でも風が右側から吹いてたので、バウが左側に押され、スターンを右方向にずらしていくと、岸に対してかなり斜めになっちゃんうんですよね。で、今度はモーリンラインをアンカーウインチに引っ掛けて、もっと引き上げて斜めになっても岸にお尻が絶対に接触しないように調整しました。あ~自分でアンカー下ろした方が全然楽だったかも。

これなら絶対に後ろが岸にあたることはないねっていう位置に固定し、パサレルを設置し終ったのは午後1時半でした。モーリンラインを渡してくれた人が「いつまで滞在ですか?何メートルですか?」と聞いてきましたが、「一晩いくらです。」とは言わないんですね。でもすでに水と電気は接続できるようで「はい、ここがお宅の水と電気ですよ。」と教えてくれて去っていきました。月曜日に集金にくるのかな?

主人が軽くシャワーを浴びてすっきりしてから、ランチ。SATOMI号を目の前にしたカフェで。

私はすっごくお腹が空いていたわけではないのでサラダ。でも思ったよりもボリュームがあるぞ!

主人のはクレフィティコというギリシャ料理。ラム肉の煮込み料理です。主人はお腹が空いてたみたいでペロッとたいらげ、私のサラダも半分手伝ってくれました。なので二人で完食。

その後、街の中をぶらぶらすることに・・・・ってすぐにジェラートのお店発見!

港に続く大通りがメインストリートみたいです。両側にお店が沢山ありました。

港沿いに沢山のカフェやタバーンがあったので、なんとなく気づいてましたが、ピタゴリオは典型的なギリシャの観光地だ!キオス島やレスボス島も観光地だったんですが、お客さんの対象が違うよう。キオスとかレスボスは本土のギリシャ人向けの観光地で、サモス島はどうもヨーロッパ諸国、つまり外国人観光客がターゲットみたい。だからおしゃれな感じがするんだね。エーゲ海の島々、ミロス島とかナクソス島とかの雰囲気に似てる。さらにミコノス島もそれほど遠くないし。

ジュースバーもおしゃれだし、お店の人も英語はみんな余裕で通じます。さらに、ウェイトレスさんとは、ギリシャ人じゃなくてEUのバックパッカーの若者?っていう感じの人もいました。これもいわゆる「エーゲ海観光島」のあるある。だからレンタカー屋さんとかも、英語だけじゃなく、ドイツ語、オランダ語、フランス語、イタリア語通じます!って言う看板を掛けている店が数軒ありました。




メインの通りに、船具やさんがあります。そこに失くしてしまった風見鶏とかトイレのバルブとかいろいろ部品をオーダーしておりました。すでにオーダーしたものが届いているという知らせがあったので、そのためにここに移動してきたのが本当の目的。

まだまだシーズン真っ盛りじゃないから、お隣さんもおらず余裕で係留できましたが、繁忙期には予め場所の予約が必要らしい。郵便局もコインランドリーも徒歩圏内でとっても便利。そいういうのも、やはり海外からの観光客向けの観光地の特徴かも。

ディナーは、ここに来る前から目を付けていたレストランがあるんです。フュージョンアジア料理で、創作お寿司を出すレストランがあるんですね。前いたMrathokampouからだと車で40分の距離でしたが、ピタゴリオからなら徒歩16分!これは行かなきゃ。

ランチの後街の中をぶらっと歩いていたので、SATOMI号に戻ったのは夕方4時半すぎ。それからちょっと主人がお昼寝なんかをし、私もブログを書いたり・・・とゆっくりしてから、夕方7時過ぎに出かけました。レストラン自体は夜7時からオープンなので丁度いい感じ。

グーグルで調べたフュージョンアジア料理のレストランは、リゾートホテル何のレストランなのです。ピタゴリオの街からはちょっと離れているのですが、向かう途中私たちと反対方向、つまり港に向かって歩いていく人たちに沢山すれ違いました。リゾートホテルの宿泊客でピタゴリオの街にディナーに行くのでしょう。私たちはそれと反対のことをしているわけです。ホテルへの途中、数か所遺跡を通り過ぎました。街から離れた場所にホテルがあるなんてって思いましたが、ここに泊っていると遺跡めぐりは徒歩で簡単にできるわけですね。

ギリシャで宿泊、と言えばSATOMI号かエアーB&Bだったから、こういうリゾートホテルには来たことがなく、それだけでちょっとウキウキ。


数カ月ぶりにお化粧した!いつもどおりすっぴんに短パンティーシャツで来なくて良かった。かなりおしゃれな雰囲気のお店でした。

主人も「いい感じだねぇ。」とご機嫌。

メニューには、刺身とか握り、それにいわゆる裏巻という創作巻きずしに加え、タイ料理風なものもありました。さらに和牛が使われたディッシュが数種類もあった。

まずはお刺身。マグロとサーモン。メニューに「Maguro」「Sake」と日本語ローマ字表記になっていました。つまり、ここに来る人は、常日頃、まあまあのレベルの日本食レストランに行きつけているってことですね。ギリシャでは「Maguro」とか「Sashimi」なんて、ほとんど知られていない言葉ですから。お値段は・・・はい、他のギリシャ料理よりはかなり高いです。お刺身は2切れで6.5ユーロ。でも超久しぶりの刺身、ガッツリ食べたかったので、それぞれマグロとサーモン、それぞれ2皿づつオーダーしました。

メインとしてはお寿司系を行きたかったのですが、それ以外にも食べたいものがあり、でもお腹の好き具合と照らし合わせて、迷いに迷ったすえ、まず「和牛押し寿司」

これめっちゃ最高に美味しかった!!!!和牛だ、本物だ!口の中でとろけました。さらに下のご飯が一粒づつしっかりしてモチモチに炊かれているんです。ただの寿司ご飯ではない味付けで、上に乗っかっているお肉とピッタリの味付け。主人と半分こですが、正直自分一人で全部食べたかったぐらい!というかもう一皿行きたかったぐらい!シドニーでも創作系のお肉が乗っかったお寿司を食べたことがありますが、これは今まで食べた中で、一番美味しかったといっても過言ではありません。この一皿は19ユーロ。もうその価値ありあり。

主人が選んだのは「裏巻」のマグロタタキロール。これが16ユーロだったかな。

これもねぇかなり美味しかった!いろん味が混ざっているんですよ。揚げ物も入っているみたいで、名古屋名物天むすを思い起こさせる香ばしさも同時に味わえた。最初は「お寿司はお腹に来るから沢山食べられないね。」っていってたのですが、全然大丈夫。ペロリと完食しました。他にも食べたいものがあったので、「明日もここに来てもいいよねぇ。」と思ったぐらい。でウェイターさんにその話をしたら「残念明日は休業日なのです。」
だって!!!ショック。この日のお値段は、ロブスター三昧の時とほぼ同じだったので、確かにギリシャ料理タバーンで食べるよりも合計で20ユーロぐらい高かったかもしれませんが、その価値は絶対ありました。観光地だけあって、サモス島はキオスよりもちょっとお値段高めだなと感じているので、それを思うと、普通のギリシャ料理で他の島よりも高いお値段を払う事を考えると、このヒュージョンアジア料理レストランは、コストパフォーマンスがかなりいいと感じました。

帰り道、お腹いっぱいでも16分の徒歩がいい運動に。一本道で街まで戻ってこれます。
あ~やっぱ観光地だ!って感じたのは、日曜日の夜9時過ぎでもお店が開いていたこと。すでに観光客が結構いるので、当然なんでしょうが、長らくキオス島にいた私たちには、ちょっと不思議な光景だった。

港の奥の道沿いにいい感じの一角がありました。月曜日はここに来るかな。

おしゃれなブティックもこんな時間なのに営業していた。


さて、月曜日23日は、また主人がマストに登って、失くしてしまった「風見鶏」の取り付け作業が待っています。うまくいきますよ~に。

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