2022年6月10日金曜日

最高のプレゼントー延々4時間10コース&ワインとペアのデガステーションメニュー!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




昨日のブログで、Lidons観光がちょっとがっかりだったのでお誕生日の一日が今いちだったという事を書きましたよね。でも最後にしっかり挽回し、一生の思い出を作ることができました!つたない文章ですが頑張って食レポです。

当初は、ディナーはマリーナから徒歩で行ける距離にあるステーキ専門店に使用と思ってました。店頭に冷蔵庫が置いてあってお肉を熟成しているのがわかったので、ギリシャでは珍しい本格的で美味しい牛肉を味わえると思ったからです。でも、Lindos観光がちょっとがっかりだったので、それを挽回するためにはもっとディナーに気合を入れないと!って思ったんです。そこで、SATOMI号に戻ってからグーグルで猛烈にリサーチ。車があるから範囲を広げて評価のいいお店を片っ端から確認しました。メニューの写真も全部チェック。でないとたとえ評価よくても実際は普通のスブラキ屋さんだったりしますから。

で、何軒か検索しているうちに、このRATTANというお店を発見。クリエィティブクイジーンってことは「創作料理」ですな。2年もギリシアにいると、普通のギリシャ料理にはかなり飽きているので、特別な時には、何か全然違うものを食べたいのです。行ったのひとのコメントから、ここはカクテルやワインにも力を入れていることがわかりました。しかもどの評価も「今まで味わったことがない味ばかり。」とか「人生のうちで一番美味しかった。直ぐ次回の予約をした。」っていう絶賛ばかりでした。その中に「コース料理が絶対おすすめ。しかも料理とペアになったワインコースが最高。」というのを見つけました。お~これはめずらしいぞ~!!ギリシャではこれまでこういうタイプのパターンには出会ってなかった。主人にもちらっとそのことを話すと「面白そうじゃん。そこにしよう!」と早速予約を取ってくれました。

レストランまではたったの16分のドライブ。昼間に行ったLindosの途中のFalirakiという街にあるようです。予約は夜7時にしておきました。あとでこれ大正解だったとわかります。6時開店のお店ですが、7時の時点はまだ早く、私達以外誰もお客さんがいませんでした。このエリア、リゾートホテルが立ち並んでいていて滞在型のリゾート地みたい。特に近くには観光名所はないのですが、ロードスの街にもLindosの街にもバスが通っているし、観光バスツアーもあるみたいだから、ここを拠点にしてそういうのを利用するでしょうね。レストラン自体は、目抜き通り沿いで、風光明媚とはいいがたい場所ですが、味で勝負!ってことかな。

一番奥のコーナー席にしました。プライベートな感じがして落ち着く場所。レストランが道路に面しているので、お店の中ほどのテーブルだと解放感がありすぎです。

中央にどーんとバーカウンターがあります。ここはカクテルも有名だそうです。

メニューを見たら、予想はしていましたが、ちょっとお高め。最低で15ユーロぐらい、平均25ユーロという感じ。でもその価値は十分ありそうなメニューでどれも食べてみたいって思わせるものでした。あれもいいなこれもいいなぁて言っていたら主人が「ここに来たらやっぱディガステーションメニューじゃない。せっかくなんだからさ。お誕生日だし。」とグルメの主人らしい提案。私も密かにそう思ってました。でもねぇ正直お一人様75ユーロっていうのはちょっと気が引けていた。さらに「どうせならワインとペアにしようよ。」とさらにプラス25ユーロでお料理にあったワインが出てくるプランが気になっているようです。

ディガステーションというのは、サンプルコースっていうのかな、シェフが特に自信を持っているお料理などをサンプルサイズで一度に試せるコースなんですね。最低でも8品以上らしいです。このお店でも10皿でした。確かにメニューを見たら「あ~これもいい、あれもいい。」と迷ったので、ちょっとづつ沢山試せるのは魅力的。それにレンタカーは一日しか借りていないのでここにもう来ないと思うし。それにお誕生日だしね!お誕生日プレゼントっていうことならいいっか!と自分を納得させました。

で、スタッフの方に「ではディガステーションとワインペアでお願いします!」

時間が早かったので他にはお客さんが折らず、スタッフの方も数名しか見ませんでしたが、実はもっとたくさんいました。時間がたつにつれて混んできて、スタッフの数が結構いたのが驚き。だからサービスも行き届いてました。

まず最初はコース料理の一部ではないのですが、付き出しみたいなものかな。このレストランに来ると最初に絶対出てくるものみたいです。海苔振りかけみたいなのがのっているのは、ディップで、もう何と言っていいかわかりませんがクリームチーズのようでそうではない、超美味。このディップだけ単独で食べたかった。これが1品目です。

葉っぱみたいに繊細なクラッカーみたいなものにちょこんと乗っているのはゴルゴンゾーラという甘いチーズ。
これも下が薄いパイみたいですが、上のクリームがちょっぴりゴマと醤油風味でオリエンタルな味でした。ちゃんと説明してくれたんですが、ギリシャ語なまりの強い英語だったので、よくわからなかったのと、料理に気を取られていて集中できなかった。

直ぐ食べ切りました。器もとってもおしゃれですよね。こういうのちょっと懐石料理みたい。

10皿もあるから全部食べ切れないといけないと思って、パンはご遠慮しようと思ってたのですが、レストランで自家製でとっても美味しいそうなパンだったので、断れなかった。でも断っても含まれているからきっと出てきたと思うけど。

小ぶりにカットして持ってきてくれました。またしても器がおしゃれ。

はい、最初のワインが来ましたよ。この方ともう一人の男性が、ベテランなのか、私達のお料理は必ずその二人のどちらかがやってきて説明をしてくれました。さらに運んでくる時は、必ず二人でそれぞれ一つのお皿を運んできて、同時にテーブルに置いてくれるんです。他のテーブルでは一人のスタッフの方が運んでいたので、ディガステーションメニューを選ぶと接客も特別対応みたい!

ワインはギリシャのワインがメインですが、イタリヤとかフランスのものも含まれているそうです。

コース最初はエビのカルパッチョにセロリのサラダ。これメニューで見てから食べたかったのです。こんなに薄く海老がスライスされているの、見たことない。

軽めの白ワインでした。最終的に9種類のワインを試しましたが、私はこれが一番好きだったかな。オーストラリアで慣れ親しんでいたソビニオン・ブランクに一番似た感じだったからだと思います。

3番目のお料理は一見するとリゾットみたい。口に入れた時も野菜のシャキシャキ感はありましたが、お米も少し混じっているように思えたのですが、実際はなんと全部アーティチョークだった!!!それにゴルゴンゾーラ、そしてまぎれもないトリフの風味。ワインはまた別の白ワインです。お料理に合わせて、まえの白よりもちょっと重めでした。

これがアーティチョークなんて言われなかったら絶対にわかりません。上にのってるカリカリのチップスみたいなのも野菜だとおもうけど、何だかったか忘れました。

まだ3品目だったのにこの時点ですでに来店から1時間経過。全てがゆったりと過ぎていき、本当に夢心地でした。

4品目はロゼワインとトマトのサラダ。面白いのが、このロゼ、単独で飲むとあまり美味しくない、というかあっさりすぎるんですね。でもトマトの風味が感じられる面白い味。だからトマトサラダと一緒に飲むと、口の中で見事に融合するんです。あ~ワインとペアのコースにして本当によかった。お料理を倍楽しめます。この時点で、はっと気が付いたんですが、(遅いよ!)料理とペアのワインってことは、最終的にかなりな量を飲むことになるんですよね。勿論ワイングラスになみなみとはつがれませんが1/4ぐらの量はいただけちゃうんです。やばい、私最後まで到達できなさそう!ってことで、この後私の分はほんのちょっとにしてもらいました。でもついついちゃんと注いでくれちゃって・・・もったいなかったけど無理せず残すことにしました。主人は車なんですが「大丈夫!」だって。ギリシャ飲酒運転気にしないみたい。みんなどこでもウゾ飲んでバイクや車で帰ってるもんね。勿論この程度では、おそらく主人にとってオーストラリアでも運転許容範囲ですが。(オーストラリアは血中アルコルール度が範囲以内だったら運転OKなのだ。)

5品目はパスタ。クリーミーでそれでいてあっさりした味。ミントやバジルの香りが素敵でした。ワインはリースリングってことでしたが、なんかチーズの匂いがするなって最初思っていたんですね。でも甘くないねぇって。でも、パスタのソースが口の中に残っている状態でワインを飲むと、これまた不思議、ワインが甘く感じるのです!「これならリースリングだ!」

この時点でなんと夜9時。来店から2時間経過。でも各料理が出てくるタイミングとかがバッチリで、全然「待たされるなぁ」とか「長いなぁ」とか感じないんです。最初にまずワインが出で来て、その後数分後にお料理が出てきます。フォークとかナイフも一品ごとに新しいものになるので、味が混ざることもなし。

6品目が魚です。真鯛のカリカリ焼き。上にのっかっているのが振りかけをローストしたみたいな風味で、もう素晴らしく美味しかった。付け合せはほうれん草です。

ワインは、シャドネ―が出てきました。(日本語だとシャルドネっていうのかな。私の場合ワインはオーストラリアで初めて経験したので、英語発音からのカタカナ表記です。)

この後、いよいよ赤ワイン登場!ってことはお肉料理が出て来るってことですね。一回でこんなにたくさんの白ワインを味わったことがなく、ちょっと飽きてきたところに赤登場だったので、物凄く美味しく感じました。かバナー・ソービニオン・メーローの私好み。

ビーフではありませんよ。イベリコ豚!すでにかなりお腹いっぱいになっていた私は食べ切れず、主人に一個上げました。お肉に味がしっかりしみていて、柔らかく、こんなに美味しいポークは食べたことがなかった!(7品目)

ワイン、気に入りすぎて飲み干しちゃった!

8品目はお口直しのシャーベット。でも甘くないの。ミント乗っているのはキュウリのムース。シャーベットの方もレモンの味とちょっぴりしょっぱくてこれも表現しがたい味。

さてここからデザートに突入。デザートでもワインがペア。これはあんとイタリアのリキュールとスパークリングワインをまぜまぜ!


パインコーンのアイスクリーム。香りもパイン。パインの実がのっかってます。甘いのですが、甘すぎません。ワインが甘めなので、丁度いい。

このお兄さんが全てのワインをサーブしてくれました。お料理はワインを選んでから決めたんですか?と聞いたら、まず料理が先で、それに合うワインを選ぶそうです。各ワインに合わせてグラスのサイズも時々変わっていました。

9品目は塩キャラメルのアイスクリーム。ワインはポートワインかな?っておもうぐらいの甘いワイン。デザートワインとしてピッタリ。ポートワインより軽かったですけど。
これ金粉!


そして、いよいよラストの一口サイズのデザート。一番右がゼリーにみたいなターキッシュデライト、真中がしっとりしたケーキ。最後はマカロン。マカロンはコーヒー風味。ワインもさっぱり系でしたが、もう正直かなり酔ってたのであまり記憶がない!

時計を見たら、なんと夜の11時になっていました!!!!延々4時間もかかった。ディガステーションメニューは時間がかかるものらしいのですが、常にこういうのを食べているわけではないので、ピント来ませんでした。7時にスタートしてよかった。でなかったら日付をまたいでたね。

きっとこういうのはもうこの先なかなかないと思います。前にこういうのを体験したのは、まだ結婚する前主人と行ったシドニーの老舗の和食レストランでシェフおまかせ9品コースを食べた時以来。もう20年近く前のことですが、今でもその感激はしっかり覚えています。(主人は特にお財布が覚えていることでしょう!)

ちょっと贅沢すぎるかなって思ったんですが、年を重ねるごとにお誕生日といっても「物」のプレゼントよりも、素敵な思い出や、素晴らしいお料理など、残らないけど自分の身になるものの方がありがたく感じるようになっています。主人と帰りがけ「〇〇歳のお誕生日、絶対忘れない思い出ができたね。」と話しました。昼間の観光はちょっぴり残念でしたが、お誕生日終了のまじかに大きく挽回することができて、本当に良かった。ロードス島でのいい思い出がもう一つ増えました。

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