皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
シーザーサラダといえば「コスレタス」を思い起こします。ロメインレタス(ローマレタス)とも呼ばれているようですが、その原産地はエーゲ海にあるコス島とのこと。そのKos島に6月1日に向かい、2日一杯までおりました。でもKosの中心街にはいかずひっそりしたビーチのアンカレッジで2泊下だけで次に進んだのです。
6月1日(火):朝9時に2日間滞在したLeros島のAlindaを出発。前日は午後から20ノット平均の強風を受けていました。夜7時には風が収まるという予報に反して、突風が夜明けまで続き・・・何回かアンカーアラームが鳴ったのであまり熟睡できませんでした。リアンカーした場所は砂地だったのですが、15㎝ぐらいの砂場の下は岩盤となっており、粘土質や純然たる砂地の海底の場合よりもアンカー効きが弱まるのです。さらに、時間と共にコンスタントに吹き続ける風の強さはおさまっていったものの、全く風が止まったかと思うと、ゴーという音が遠方からどんどん大きくなり始め、いきなりブブブーンという音と共に突風が数十秒間吹いてくるんですね。ゼロからいきなり25ノットになるので、ずっと吹き続けている状態より不安が募ります。しかも海底に自信が持てない場所だったし。そして潮の流れなのか、アンカーアラームが鳴った時(アンカー自体は微動だにしてませんでしたが、船の向きが変わった時になるように設定していました。)、主人が外に出て見に行くと「なんでこんな方向むいているの。」っていう場所だったそうです。しかも浅瀬に近くなっていたとか。そんなこんなで、あまり熟睡できない夜を過ごし、ちょっと疲れ気味でした。
出発時は、前日の事がまるでうそみたいに穏やかになってたけどね。この夜もまた風が強くなるので、さっさと先を急ぎます。
取り合えずジェノアだけ出しておいた。
時々大き目の波が横からやってくるので、そのたびに左右に揺すられました。
出発してから1時間ぐらいしてからちょっと進む角度が変わったので、波がちょっと斜め後ろから来るようになりましたが、それでもまだまだ結構な高さの横波にするられ続けました。
午後1時過ぎ波がとても穏やかになってきたので主人に「エンジン止めてみようよ。」と提案。排気の匂いがいやなので、エンジン付けているのは最低限にしたい私。
あれはトルコ
トルコのAkyarlarは海外線に住宅街がびっしり。かなりな都会みたいでした。
波も穏やかになったので、ふらふら揺さぶられることもあまりなくなりました。
5ノットちょっとぐらいのスピードでしたが、Kos島はもうすぐそこなので安心です。
あまりに珍し形の超大型ヨットとすれ違ったのですが、見とれて横から写真を撮るのを忘れました。後ろ姿だけ。3本マストだったけど、エンジン走行中。かなりでっかい。スイスの国旗を掲げていました。
午後1時50分過ぎ、前方はKos島のメイン港です。そこに無料のワーフがあるのですが、風向き的には何もプロテクションがないのです。ただブレークウォーターに囲まれているので波の影響は受けません。街の中心地まで徒歩5分で古い城壁の真ん前という絶好のロケーション。ただ、スターン・トゥーで接岸すると、この後夜にかけて20ノットぐらいの風を左から受け続けることになります。さらにフェリーの発着のよる波の影響もある場所なようで・・・ちょっと心配が残る。前日寝不足だったから、今晩はしっかり安心して寝たいんですよね。そこで、島の反対側の先っぽにあるKos Ammosというビーチのアンカレッジを目的地としていました。行く途中でタウンワーフも見てみることに。
良い感じの風になってきたので、気持ちよくセーリング中
直ぐ近くに大きなマリーナがあります。
そのちょっと先のリゾートホテルの前でアンカリングしているヨットがいた。波の影響はあまり受けないみたいだけど、風はもろ受けだなぁ。
それを右手にみて、どんどん先をへと進みます。午後2時15分ごろ、風は左横からなのでスピードは平均7ノットちょっと出てました。メインセールは結局出さないまま、ヘッドセールだけでずっと一日来ました。だから出したり閉まったりがとっても簡単。端っこ回ります。
ここはギリシャだよてって示してますね。
見ずらいですが、チャート画面右下の赤丸の部分が目的地。
午後3時、アンカーを下ろして航海終了。最初アンカレッジについても20ノットを軽く超える状態になっていて、白波もバンバン飛んでいたので、大丈夫なの?って思ったのですが、碇を下ろす位置まで移動すると、多少風が和らぎ、波あるものの「これなら大丈夫だな。」っていう感じになりました。1回でバッチリアンカーも突き刺さったし、ここは海底が砂地ばかりなので、1回突き刺さったら安心です。
夜が更けるにつけ、風が収まってきたのがわかり、船体もほとんど同じ位置のまま動きませんでした。安定して風が吹き続けている方が、変に止まったり吹いたりよりも快適です。風力発電が一晩中大活躍で、電力もばっちり。夜中に一回だけアンカーアラームが鳴ったんですが、それはアンカーに異常があったわけではなく、アプリの位置情報が時々カットされてエラーになることからのアラームでした。それ一回だけだったので、気が付いたら朝8時を過ぎてましたがぐっすり眠ることができました。
6月2日(木):朝風の予報をチェックしたら、まえの予報よりも日中数時間だけ風が強くなることがわかりましたが、夜にはまた収まるよう。次の目的地ロードス島まではう55マイルと、最近では珍しい長距離。朝食時、35マイルほどの場所まで今日のうちに移動して、金曜日のレグを短くしようかって話たんですが、次の場所がこの風に対して快適に過ごせる場所なのかは行ってみないとわからないので、大丈夫ってわかっているこの場所で今日一日ゆっくり体力を蓄え、3日の早朝4時ぐらいに出発した方が楽かもっていう話になりました。そういうのはオーストラリア東海岸のセーリングでは毎回のことだったので、それほど苦には感じません。またヘッドセールだけ出して追い風で進めると思うし。
タンカーにフェリーが2隻行きかってました。
到着した時と比べたら、断然おだやか。
午後になってからスピニカポールを付ける練習をしました。前のヨットのものよりも軽く、しかもポールを付けるソケットの位置を上げ下げできるのです。前のは固定だったから、その位置まで持ち上げるのが大変だった!
あっという間に設置できちゃいました!思ってたよりも全然簡単だった。まえのヨットの世時、主人一人で奮闘していたので時間がかかったというのもありますが、SATOMI号はウィングが電動な分、私が手伝えることが増えたっていうのも大きいと思います。明日のロングセールで早速役に立つかも!
このブログが更新される頃には、ロードス島に向かって出発しております。ロードス島にはちょっと長く滞在することになるんですね。というのは、2週間前に主人のパソコンがぶっ壊れてしまったのです。まだ買って半年なのに。ロードス島にメーカーのカスタマーサービス拠点があることがわかり、そこからアテネに発送して直してもらうえることになったんです。修理に2週間ぐらいかかることもあるらしく、すでに郵便局に返送キットが届いているとのこと。一刻も早く送り返したいのです。さらに!!!これも2週間ぐらい前に気が付いたんですが、ライフラフトの整備期限が2ヶ月も切れていたのだ!!!前回が2019年に整備されていて次の整備が2022年4月だった!もっと早く気が付いてたらキオスで足止めされている時にやれたのに・・・・と悔やまれますが仕方がありません。整備の手配をメーカーに予約できて6月4日土曜日にロードス島で引き取ってもらえることになったので、Kos島観光はすっ飛ばしてロードス島を目指しているのです。
ということで、次のセーリグレポはロードス島までの航海と、ロードス島観光レポがしばらく続くと思いますので、お楽しみに!
本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿