2022年6月1日水曜日

出かける前に確認してよかった!帰ってきたらヨットなかったかも?!ーLeros島

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!



5月30日にLeros島に向かって出発しました。Leros島到着までの様子と、翌日31日に島めぐりをする前に発生したひやっとした出来事についてレポートです。

5月30日(月):8時ちょっとすぎから出発準備を開始しました。前日は何もせず風が収まってきたらすぐ寝ちゃったので、食器とかも洗っておらずキッチン周りを整えて食器とかを収納している間、主人がスナッバーをアンカーチェーンから外しておりました。8時30分ごろ、フェリーが入港してくるのが見えました。ワーフからは十分距離があるので全然問題ないのですが、フェリーの邪魔にならないようにフェリーが接岸している間に、さっさと出発しました!

今日は、島を出て直ぐの時間帯や場所では風が全然ないので、エンジン走行覚悟でした。しばらくしてから風が強くなってくることを祈って、エンジン走行すること2時間ぐらい。行先のLeros島もすぐ近くなので、4時間もあれば着いちゃいます。

さよ~なら~Agathonisi島!多分もう来ないとおもう。これまでも同じ場所に戻ったことがないし。もう1回行ってみたいなっていう場所や、すっ飛ばしたから次は寄ってみたいっていう場所はありますが、Agathonisi島は小さすぎてみるところもなかったので、十分でした。

でっかい卵焼きに見えますが、パンケーキです。主人が時々朝ご飯に「パンケーキが食べたい!」と言って自分で作るのですが、主人のいうパンケーキってクレープよりちょっと厚いぐらいのぺらぺらのやつ。私はふっくらがいいので、2種類作ってもらいます。

テンダーは引っ張ったまま移動しました。頑張ってついて来いよぉ~。

午前10時半過ぎから風が前方からいい感じに吹いてきたので、エンジン停止してセール走行に切り替え。11時頃にはかなりヒールしてきて、スピードもあがってました。

7ノット!は嬉しいけどあまりヒールするのは嫌なので、メインセールをちょっと出し気味にしてヒール具合を抑えスピードも落としてもらいました。


11時ちょっとすぎの時の位置。画面上の方の島がAgathonisi島です。

テルテールサインを確認している主人。この後ジェノアを調整してました。

11時半ごろ、Leros島が前方に近づてきました。Agathonisi島を出た時からすでに遠方二見えてましたけどね。本当に近いんだなぁ。オーストラリアの東海岸を航行していた感覚だと信じられません。だって、目的地まで13時間とか15時間っていうのは普通で、8時間ぐらいの航海はショートセールだったからねぇ。

Leros島に近づくにつれて、風が弱まってきました。本日のアンカレッジまではほぼ一直線。このあと前方に港が見えてきた頃、セールを下ろしました。最近メインセールを下ろす時、レイジージャックの中で自然に交互にたためむ癖をつけるために、細かくジグザクしながらセールを下ろしているので、それだけで15分ぐらいかかります。そのため入港のかなり手間でセールを下ろすので、港に入り実際に碇を下ろすまでにまたいい風になってたりすると「あ~まだセール走行できたじゃん。」とちょっと残念な気がしちゃったりします。巣っと下ろしてもジグザグにセールがレイジージャックの中で納まるようになるまで、我慢我慢。

Leros島には何か所かアンカレッジがありますが、向かているのはAgia Marinaの港内のAlindaというビーチ前のアンカレッジです。

入っていくと丘の上に古城が。古代の城塞ですね。こういうはどこにでもあるので、最近はあまり珍しくなくなってきました。

    12時ちょとすぎ、碇をおろして航海終了。

遠方にパラソルを出したビーチに、ホテルが何軒か見えますね。予報に反してなぜか風が南西の風になっていました。31日は北西なので大きくスイングするのですが、ここは両方の角度から丘に囲まれています。陸側から風が吹いてくるので、少なくとも大波が押し寄せる心配は全くなし。

前日の疲れがまだ残っていたのか、主人は一旦お昼寝したり、船内でネットフリックスを観たりしてくつろぎました。夕方4時すぎになってから「上陸するぞ」となりました。ビーチにテンダーを引き上げ、ビーチ沿いの通りを少し行くとミニスーパーがありました。突然レジからおじさんが出てきて「レンタカー?」と言ってくるんです。私は外にあったチェリーを物色していたんですが、店に入っていくと主人がレンタルスクーターを契約していた!1日12ユーロと安かったので、レンタルする予定は全くなかったのですが、借りることになりました。その通り沿いには何軒もレンタカー屋さんがあり、ミニスーパーを経営しているおじさんはすぐ隣にレンタカー屋のオフィスも構えていたんですね。まだまだ観光シーズンが真っ盛りじゃなくお客さんがまばらなので、他の会社に捕まる前に私たちはハントされたわけですな。なかなかやり手のおじさんだった。

でスクーターを借りて、Agia Marinaの街の方に行ってみました。同じ湾内にあるんですがここはちゃんとした港でフェリーも来ます。港沿いにはタバーンも数軒ありました。

ちらっと見ただけですが、船具やさんはなさそう。

遠方に見えるのがAgiaMarinaの街です。

そこからまたAlindaのビーチに戻り(海沿い一本道)、数軒並んでいるタバーンのメニューをチェックして、このお店がいいなってことになりました。一旦ボートに戻り、シャワーを浴びて着替えてから夕食にでかけました。

主人はクリーミーソースのポークソテー。

私はチキンのワインソース。ギリシャにしては小ぶりな量だったので、丁度良かったです。

それにしても、猫の多いこと。このレストランには、なんと9匹もの猫がたむろっていて、お店の人に聞いたら「みんなファミリー。でっかいファミリーだよ。」とのこと。そういえば柄が似たようなのが沢山いるもんね。

おまけのデザート。定番です。ういろみたいなケーキ。

前日とは違い、全然ゆれることもなく穏やかな夜でした。明け方、風の向きが北東に変った時、アンカーアラームがなりましたが、アンカーの向きが変わったからでした。予想していたので、驚きませんでしたが。そしてまたぐっすり眠り、気が付いたら朝9時だった!

5月31日(火):朝起きたらお隣さんがいました。前日Agia Marinaの港の方にアンカリングしていたヨットみたい。風向きが北西だとあっちはけっこう波の影響を受けるので早朝に移動してきたのかな。

風は15ノットぐらいになっていたので、風力発電大活躍で朝から電力ばっちりでした。

朝食を終え、そろそろ出かけようと思い支度をしていたら主人が「やばい動いてるぞ」というではありませんか!え?アンカー流れた?! Agathonisi島では全然大丈夫だったのに。それより全然穏やかですけど・・・と驚きながら早速エンジンを付けてアンカー引き上げ。原因は南西から北西に風が変わった時、アンカーが向きを変えて再度ぐっと海底に突き刺さるのですが、残念ながらその場所が海草が生い茂っていた場所だったみたいで、アンカーを引き上げたらごっそり、草の固まりがついてきたそうです。出発前にエンジンを付けて後進してアンカーの効きを再度チェックしたのが幸いでした。でなかったら、半日で出かけていて帰ってきたらSATOMI号はどこにいった?!なんてことになりかねません。

お隣さんも同じだったのか、それとも午後からさらに強くなる北西の風のためにもっとビーチに近い場所に移動したのかったのか、アンカーを引き上げて移動している最中でした。
前日アンカーを下ろした場所付近では大きく砂底になっている場所が、あまりなかったので、ちょっと移動。ビーチからは少し離れますが深さが十分でしかもまたアンカーが回転した時でもどの方向にも砂地が大きく広がっていそうな場所を探し、リアンカーしました。すぐに効いてるのはわかりましたが、念のためバソスコープをもってテンダーで主人がアンカーを打った場所を確認に行きました。今度は360度ともまあまあの範囲で砂地が広がっている場所に突き刺さっていたそうです。これで安心、となり、島めぐり開始です。すでにお昼になっていました。

最初に行ったのは、Agia Marinaの丘の反対側にあるPanaliというビーチ。あれ?ここもアンカレッジだったんだ。でもすでにキャタマラン3隻にモノハル1隻で満杯だね。ここの方が北西の風の影響を受けにくいみたいでした。



完璧な観光地でビーチもきれい。

ここに来ればよかったかなっと一瞬思いましたが、もろ観光地だったからきっと
二日間もいるのは嫌になってたかな。

次は島の反対側にあるメインの港Port Lakkiを見に行きました。小さな島なので、10分ぐらいのドライブ。湾内にアンカリングしていた船が10隻近く。さらに奥の方にタウンバースのようなマリーナのような施設がありました。そこにも15隻ぐらいが係留されていました。

反対側にはボートヤードと連結したLakkiマリーナがあります。


なかなか大きなマリーナでボートヤードも大きかった。

大型クレーンもありました。ハードスタンドに保管する値段を聞いたら、プレべザのクレオパトラマリーナと同じぐらい、またはそれよりも高いぐらいでした。3カ月ぐらいで上げ下ろし含めて3000ユーロだって!おそらく、ですが、このドデカニーズ地方の島々には、それほど沢山マリーナがあるわけではなく、こういう設備が整っている場所も沢山あるわけじゃないみたい。それでもこの地方にヨットを置いておきたい需要は結構あるみたいです。というのは、エーゲ海の島々にすぐ近くだし、クレタ島とかロードス島などの大きな島にもそう遠くないし、冬もそれほど寒くないみたいだし・・・キオス島に置いておくより断然魅力的でしょうね。需要と供給の関係で必然的にお値段は高くなるのでしょう。マリーナオフィスのスタッフの人たちがなんとなくスノッビー(横柄っていうのかな。)な印象だったのも頼まなくてもお客さん来るからねっていうことなのかもしれません。

唯一よかったのは、敷地内にあるシップシャンドラーが結構充実していたこと。グーグルで調べてもヒットしなかったので偶然見つけたのです。今後のために、バウスラスターのバッテリーの接続部分の部品の予備をゲット。それとずっと探していた「トルコ海域」のセーリングガイドブックも置いてありました!

ほんの2時間弱、島めぐりをしただけですが他に行きたいと思った場所がなかったし、夜に向けてまた少し風が強くなっていくのでSATOMI号の事が気になり、さっさと帰りました。超人気の観光地ビーチじゃないけど、Alindaも捨てたもんじゃないね。十分きれいだ。SATOMI号がちゃんと元の位置にいるのを確認したので、ビーチでひと泳ぎ。



反対側の岸に近い方のブルーのヨットがSATOMI号です。手前のヨットが増えていたお隣さん。さらにもう1隻アンカリングしていました。

6月1日(水)は20~25ノットでさらに強い風になるのですが、方向的に行きたい場所に対して後方から吹いてくるので、かっ飛ばして次の目的地のKos島に向かいます。ちょっと距離があるから、丁度いい。

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