2022年10月15日土曜日

サンダーストームを避けて続々入港!クルーズシップも3隻

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





12日水曜日にKatakolonに着いたので、今日15日で滞在4日目となりました。ここに来た最大の理由は木曜日の夜から金曜日一杯にかけて大雨予報が出ていたからです。風予報だけを見ていると雷雨注意報が出てるのを見逃すので、通常の天気予報もこの季節は特に意識してチェックしております。雷雨は局地的なものが多いので、予報が外れる場合もありますが今回は大当たりでした!

10月13日、昼間はまだ晴れ間があったので前日見に行かなかったハードスタンドがある方に行ってみました。

オリンピア行きの電車の線路は囲いなどもなく、普通に一般家庭のすぐ近くに敷かれています。ひょいと跨げてしまうのでとっても危険な感じですが、滅多に電車が来ないから平気なのかな。

港のブレークウォーターの外にはビーチがあり、きっと夏の最盛期にはにぎわっていたであろうパラソルエリアがありました。

タバーンは2軒あり、一応メニューを両方ともチェックし金曜日14日の夜に営業しているか確認。金曜日とはいえ、すでにシーズンは終わっておりビーチには誰もいなかったので営業しているかどうか不確かだったのです。

バースへの帰り道、電車が通っているのを見ました!朝も8時半ぐらいに毎日来ているようです。乗車する人数がどれだけあるかは不思議ですが。午後2時頃にみたので、これはオリンピアから戻ってくる便だったのかな。その後夕方の便はないみたいだったので、朝オリンピアに行って午後1時ぐらいに港に戻るスケジュールなんでしょうね。まあ、半日あれば十分オリンピア遺跡に周辺の街観光はできますけど。

13日木曜日の夜は、お家でタコスディナー。カラマタでタコシェルを買ってからずっと食べたかったのです。ひき肉があると思っていたのですが冷凍庫の下の段にもなかったのでポーク肩ロースを細かくカットして使いました。冷凍を解凍したお肉ですが、ギリシャは本当に豚肉の質が高く美味しいんですよね。やわらかくて歯ごたえもあり、ひき肉で作るよりガッツリ感がありました。


夕方5時半前にはこんなにお隣さんが増えていました。みんな今晩からのサンダーストームに備えて入港してきたのでしょう。

お散歩から帰ってきた時、2隻のヨットが港内でウロウロしていました。スターンラインを受け取る人を探していたのかも。最初に入っていたモノハルは半互い側のワーフに係留したいみたいだったので、主人がそちらに歩いていきました。その後キャタマランが1隻私達から4隻分ぐらい離れた場所でウロウロしていました。キャタマランはエンジンが2つあるから後進するのも、モノハルよりスムーズなはず、お手伝いは不要かなって思って一旦SATOMI号に戻った私ですが、どうもウロウロしている姿をみると、やはりお手伝いオファーをした方がいいかな、と思いまた出ていきました。「ここに入って来きますか?」と聞くと「はいそうです、お願いします。」となったので「了解!」となりスタンバイ。アンカーは私達的には、こんなに短い距離で大丈夫かな?と思うぐらい近い場所に落っことしていました。ご主人がアンカーを下ろしながらバックで進んでいて奥さんがラインをもって後ろにいました。思った通りスムースに後進してましたが、かなり接近してからラインを投げたいみたいで「私受け取るの結構上手ですよ。」と言うと、奥さんは「私は投げるのが下手なのよ。」と言われていました。あまり慣れていないのか、ラインがクリートの外側から出てない状態で投げようとしていたので「あっち側からの方がいいかもしれません。」とアドバイスしました。無事ラインを受け取り、リングに回して投げ返しました。正直、この距離なら全然問題なく岸に移って自分で結べるのになぁって思ったんですが、「二人だけで対処する」という意識がないと、そういう風には思えないのかもしれません。でもそれだと、他に誰も岸でラインを受け取ってくれる人がいない場所に行ったら、こんな風に誰かが来るまでウロウロしないといけないし、場合によっては係留できないってことになってしまいますよね。つくづくオーストラリアで「自分達しか頼る人がいない。」という状況ばかりだったのが、いい訓練になったなぁ、って思いました。本当にオーストラリア航海時代は、それが初めてのヨット経験だったので、全てが新しいことばかり。セーリングスクールにも行ったことがないので、実践で学ぶしかありませんでした。一度なんか、漁港に入ったらワーフが物凄く高く(でっかいマグロ漁船用の漁港)、接岸時には飛び移るのではなく、よじ登る高さ。しかも船体横からだと届かないので、バウのフレームの上に乗ってワーフに移りました。取り合えずバウラインだけは岸に繋げれましたが、この時、バウはワーフに対してT字になっておりバウスラスターもない船だったので、それからどうやってスターンをワーフに平行になるように移動させたのか、今では思い出せません。結構無茶なことやっていたのかも!

風が夜のうちにスイングして両サイドからやってくる形になるのでスプリンガーを両側に設置。
夜9時すぎにやっと雨が降ってきた程度で、サンダーストーム警報は外れたかなって思い夜が更けていきました。でも早朝まだ暗いうちにトイレに行く時、雷雨になっていて船体にあたる波の音が聞こえました。やっぱり来たか~!風の音も結構ありました。最大で30ノットぐらいの予報だったのですが、そこまでは強くなかったよう。

14日は午前中はずっとこんな感じの大雨。外を覗いてみると大きなクルーズシップが2隻接岸しており、さらにもう1隻外でアンカリングしていました。3隻目もその後、入港してきました。金曜日14日は一日雨の予報で、イオニア海では波も3メートル近くになっていたりします。今日は完全にお籠日。かなり強く降っていたんで、しっかり潮気を洗い流せたと思います。

驚いたことに、ハウスバッテリーがまだかなりいい状態なのです。電気や水が一日5ユーロなので、ずっと接続していると高くつくんですね。なので水曜日に来てからまだ接続していませんでした。金曜日14日は一日悪天候なのでこの日は陸電につなげようと思っていましたが、風力発電が結構がんばっていくれているのと、冷蔵庫のコンプレッサーを新しく変えてから、ハウスバッテリーの減りが少なくなったのに気づきました。昨年の今頃は一日エンジン走行をした日でも、エンジンを止めると途端にハウスバッテリーが12.8ぐらいになってしまい、雨降りだと必ず一日一回はエンジンを付けて発電せざるを得ない状態でした。
あれは、冷蔵庫が無駄に電力を消費していたんだ!そういえばいつも冷蔵庫がブーンとうなっていてうるさかったのですが、今はほとんど音がしません。

朝ごはんはスモークサーモンサンド。

クリームチーズ、スモークサーモン、玉ねぎにケッパ、その上からレモンを絞ります。主人も私も大好物。

雨が止んでも風がまだ少しあり、そのため細かい波が湾内に入ってきてました。でも不快なことは全くなし。


その後ずっと船内におこもり。雨は時間と共に小雨になっていき、お昼ちょっと過ぎには止みました。太陽もちらっと顔を出し初めて、これでもう大雨は終わったのかな、と思いましたが、なぜか12時半ごろに携帯に「悪天候注意勧告」のメッセージが。時間がずれてるよ!って思ったのですが・・・午後4時ごろから再び天気が崩れて雨が降り始めました。

このお隣さんは、午後雨が止んでから一旦出ていったのですが、夕方5時頃また戻ってきました。その後、こことSATOMI号の間にももう1隻入ってきてました。

夕方6時頃まだ雨は降って居ましたが、小雨になっていたのでディナーにお出かけしました。前日下見したレストランに行ったのですが、開店していたもののあまりウェルカムな印象を受けなかったのと、食べたいと思っていたものが「今日はありません。」と言われたので出てきました。このころには、1隻また1隻・・・とクルーズシップは出発していきました。天気が悪くても一日しか滞在できないんですね。スケージュール通りに進まないといけないんですね。

その後タウンハーバー前のレストラン街に戻りました。開いていたレストランは1軒しかなかったのですが、メニューは結構充実していました。

前菜のタコの酢漬けとディップの盛り合わせ。美味しかった!ディップは残ったのですが美味しかったのでお持ち帰りました。


メインはお肉グリルの盛り合わせ。二人分ですが、ボリュームありすぎで、こちらもお持ち帰りとなりました。
悪天候回避のためにやってきたKatakoron。快適でしかも一日8.75ユーロと、前にいたKyparissiaよりも安いのです。電気水は日ごと計算なので、必要な日だけ接続すればいいのでお値打ち。電気は結局金曜日1日接続しただけで、水も出発日に接続しただけでした。多分まだトップアップは不要だと思いますが、この時期天候が不安定になることが多く、この先なるべく今まで行ったことがあるザキントス島、ケファロニア、イサキ島などには寄らないで、本土側のアンカレッジを点々としながらレフカス島のニデュリまで行きたいので、念のため水タンクは満タンにしておきました。

越冬はクレオパトラマリーナですが、手前のニデュリにヤンマーエンジンの認定整備士の方がいるので、事前にエンジンを見てもらいどんな具合で進めるかを打ち合わせることにしているのです。電話で話した中で、ジェネレーターの設置もできるか聞いたところ「ジェネレーター買ってしまいました?」と聞かれました。「まだですけど。」と言うと「うちでは常にジェネレーター設置をしていて、希望されているのとは別ブランドですが、いい方法がありますよ。」と言われたのです。ニデュリにいる人とはいえ、その近くには大手チャーターヨット会社の基地があるレフカスマリーナがあります。そこで仕事をしている会社なので、ジェネレーター設置の需要も沢山あり、経験も豊富なんでしょうね。自分達でジェネレーターを買うよりも業者間の方が安くなるかもしなれないし、ネットでは調べられない地元の内臓用ジェネレーター製造会社が存在するのかもしれません。なんかいい展開になってきました。

それと同時に、あ~あと2週間ぐらいでギリシャクルージングも終わってしまうのかな、と思ったらちょっとさびしくなりました。

今日15日はこれから15マイルぐらい先のアンカレッジに移動して、明日の移動距離をちょと縮めます。


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