皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
10月12日(水)は2日滞在したKyparissia港を出て、これまた28マイル程度先のKalakolonの港に向かいました。Kalakolonはかなり大きい港なのですがクルーズシップのお客さんがそこからオリンピック発祥の地オリンピア遺跡に行くためだけにあるんじゃないの?っていう港。
10月11日(火):天気予報ではこのエリアが雨でスコーレもあるかもっていうことだったので、移動する予定はありませんでした。そのためにKyparissisaに来たようなもの。朝から曇りがちでいしたが、お日様が出ている間にまた街にお散歩に行きました。
街の中心部は道路工事をしていて、目抜き通りをきれいにしているよう。きっと来年の観光シーズンまでにアップグレードしているのかもしれません。小さい街で、目抜き通りは1本しかないのに、ケーキ屋さんはなんと4軒もありました!本当にギリシャの方は甘いもの好き?!その中の1軒はバクロバなどのギリシャを代表するスィーツ以外に、フルーツタルトやムースなどいろんな種類のケーキを置いてたので、買って帰りボートでアフターヌーンティー。この後、雨が降り始めて、夕方までずっと雨でした。
夕方5時ちょっと前に小雨になっていたので、港から一番近いタバーンに行ってみました。
マッシュルームのグリルにナスのフライを前菜に。
ミートボールをオーダーしました。
雨は夜には止んで、とても穏やかな夜がまたふけていきました。
10月12日(水):私は暗いうちに目が覚めましたが、時間的には7時ちょっと前。まだ真っ暗でした。主人はぐっすり眠っていましたが、私は時間がきになったのでそのまま明るくなるまで布団の中でまったりしておりました。8時になってから主人を起こし、出発準備開始。ワーフに係留していると、アンカリングの時よりも出発に時間がかかります。特にこのワーフはコンクリートなのでフェンダーが傷つかないように、バージボードという板をフェンダーの外にぶら下げており、コンクリートにくぼみがあると移動時にその板が挟まってスタックする恐れがあります。(オーストラリア時代に実際バージボードが挟まっているのに気が付かずエンジン全開で岸を離れようとして、その衝撃でストーンションがねじ曲がってしまったという失敗あり!)なので、出発する時は慎重です。スプリンガーも付けていたのでまずはそれから外しました。風はかなり微風でしたがワーフ側から吹いていたので、自然にワーフから押されるので離岸が楽そうでした。バウラインを最初に引き込み、スターンを少しづつ緩めながら、バウスラスターを付けさらにバウを外に出したり、反対側をふかしてスターンを外に出したりしながら、無事離岸。やはりバウスラスターがあるとこういう時便利です。
8時30分出港!まずは港内でフェンダーとバージボードを全部収納してから外に出ました。その時も私が操船しましたよ!
この日も風が全くなくエンジン走行だっていうのは知っておりました。メインセールを上げるほどの風もなく、さらに、波はなくても大きなうねりがあったので船体が時々左右に揺られました。なので、メインを上げているとその都度バタバタ動くので、メインセールも出すことなくひたすらエンジン走行。
目的地のKatakolonまでは一直線。波がないおかげでスピードは7ノット越えの快速なので、今回も予想時間よりも早く着くことでしょう。
カラマタ出発時に抜糸をした指はどんどん回復しており、寝ている間にかさぶたが取れていてこんなにきれいになりました。縫った場所が関節のしわがある部分なので傷跡はほとんどわかりません。
外に出てきた主人、なにやら今度はスターンのロッカー内のサイズを測っていました。
AISでも見えていましたが、クルーズシップが入港しているよう。Katakolonはクルーズシップが接岸できる部分もある大きな港で、その中に一般のヨットが接岸できる範囲があるんですね。港周辺にレストランやお店もあっていわゆる観光地なんですが、わざわざここに来るような場所ではなく、ここは船でやってきた人たち、主にクルーズシップのお客さんがここから上陸し、オリンピック発祥の地のオリンピア遺跡観光に行くための港なのです。というのは、港内に電車の駅があって、そこからオリンピア遺跡まで直行できるのです。なので、夏のシーズン中はプライベートヨットやチャーターヨットが沢山入ってくる港です。港沿いのレストランやショップは、クルーズシップが入港している時だけオープンしているとんこと。この日はクルーズシップがいるので、レストランが営業しているんだね。着いたらランチに行こっと!
ブレークウォーターに入る前に準備万端!スターン・トゥーで係留です。
係留してたのは他に1隻のヨットがいましたが、港には誰もいないようでした。スターン・トゥーでも二人だけでの係留は横づけと変わらず、スターンが十分岸に近づいた時点で私がスターンラインをもって岸に乗り移ります。その前に、主人の合図でアンカーを下ろし岸まであと2メートルぐらいになってきたらアンカーギアをロックして、その後はリモコンで下ろし続けます。最近ずっと無線のリモコンを使っているので、バウにいなくても私は移動しながらチェーンを下ろし続けられるのでラインをもって飛び移る直前までチェーンをコントロールできます。そうでなくても、SATOMI号はコックピットからアンカーを上げ下ろしできるよになっているので、途中で主人に交代することも可能。つまり、最悪一人しか乗ってなくてもアンカリングができるのです。ちなみに、スターン・トゥーをする時、他の方は皆さんリモコンでアンカーを下ろしていますが、これだと水深が5メートル以上ある場所にアンカーを下ろすと(スターン・トゥーする場所はだいたいもっと深い場所が多いのです。)アンカーが実際に海底に到達するのに時間がかかり、その間に船体が後進していくのでアンカーを実際に下ろした場所が、自分が意識している場所とズレていることになります。SATOMI号の場合、ロンガーキールなのでプロップウォークも大きいので、バックギアに入れたらある程度のスピードで後進していく必要があるので、できるだけ早く海底にアンカーを落としたいのです。そこで、下ろす時はリモコンではなく、マニュアルでギアを緩め、足キックでチェーンを揺らせて重力で落っことす方法の方が速くアンカーを落とすことができるのです。それと、スターン・トゥーの時は、できる限り遠方にアンカーを落としたいので最短でも50メートルはチェーンを出しています。平均60メートルから70メートルの間。だから下ろす時の水深が15メートルぐらいは当たり前。これは混んでいるタウンバースでスターン・トゥーの際にクロスアンカーとなり他の方が私たちのチェーンを引き上げてしまっても、そのうんと先にあるアンカー自体には何の支障もないように、という対策です。昨年は実際にそういうことが何回もありました。
障害物もなく、波もなく・・・で退屈過ぎる方平和。キャプテンは何やら船内でパソコンに向かっていた。多分ジェネレーター関係の調べ物をしているのでしょう。
今日もまっ平な海。
その後、以前固定していたロープが切れた、スピニカハリヤード、ストームジブハリヤードをなにやらまた触っています。もっときちんと固定できないか試しているよう。暇なんでよねぇ。その時11時47分、遠方に目的地のKatakolonが見えてきました。
隣のヨットはチャーター用ヨットが係留されているようでした。ビームに会社のウエブサイトが示されているのでわかります。
あれがオリンピアに行く電車が来る駅。
さて、ランチに行こうか!
主人はギロスが久々に食べたい、ということで。
これが電車の駅。ここで終点です。つまりオリンピア遺跡へのシャトル的な存在。
私達は、すでに昨年オリンピア遺跡に入っているので、今回はそのためにKatakoronに来たわけではないんですね。天気予報で木金と雨予報だったのと金曜日は移動しようと思っている航路が20ノット超えの強風予報なので、土曜日以降にしか移動できません。もしかしたら数日間足止めになるかも、と思い電気、水接続のあるKatakolonにやってきたのです。それにここ、係留代が安いんですよ。一泊SATOMI号のサイズで8.75ユーロ。電気と水の接続はそれぞれ別料金で一日5ユーロ。水はまだタンクにタップリあるので、使い続けて出発前日だけ5ユーロ払えばいいし、電気も本当に必要になったら接続すればいいので、かなりお値打ちに滞在できるのです。それとこの先は、ちょっと距離が長くなるのでザキントス島に寄ろうか、それともオーバーナイトとかでパトラ湾の方まで一気に進むか、滞在中に天気予報と相談しながらゆっくり計画します。
本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿