2022年10月17日月曜日

GaleにHigh Sea警告が出てたのでそそくさとアンカレッジに向かうーGlyfa

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






10月15日(土)はお昼ちょっと前にゆっくりKatakolonの港を出発し、15マイルほど先のGyfaビーチのアンカレッジに向かいました。日曜日に着いていたい場所まで一気に行くとちょっと距離があるので2日に分けて進みます。強風&高波注意報が出ていました!

10月15日(土)は午前11時にKatakolonを出発。前日までの雨模様とは打って変わって晴天。そのため朝から何隻もすでに出発しおり、私達が出た時は残り3隻のモノハルがいただけでした。(ずっと係留していると思われるものを除き。)

港にはまた大きなクルーズシップが入港していました。シーズンオフだと思ってましたが、クルーズシップの入港が毎日あり、港沿いのお店はちゃんと経営が成り立っているようです。この日のシップはこれまでのよりも大型みたいで、下船客も多いのか、タウンハーバーの広場にはタクシーが何十台と待機してました!

港を出たところ。クルーズシップの後ろ姿。でっかいなぁ~地上10階建てぐらいあるんじゃない?しかもデッキ上にあると思われるプールにはスライダーがついてました。

遠方に見えるのはザキントス島。メインの港ザンテまでは5時間弱で行ける距離。(SATOMI号だと。)風向きからすると、ザキントスなら後ろからの風で楽々セーリングが楽しめるのですが、すでに昨年行ったことがあるので、行ったことがない本土に沿ったアンカレッジを点々としていく予定です。なんといってもギリシャのこのエリアは今年が最後なので。

港を出て、さらにぐるりと回ると風向きがどうなっているか、わからなかったので取り合えずジェノアだけ出しておきました。

あそこををまたぐるりと回ると風の強さとか方角も変化すると思われます。

この日は風向き的にかなり前方になっている予報だったのでセール走行できるという期待はあまりありませんでした。でも意外にも、15ノット前後の風が最初は後方に近い方角から吹いていて、ジェノアだけでも十分走れました。

それから方角が変わり、目的地に目指して方角設定したら、前方30度から45度ぐらいで、強さは若干弱くなったもののなんとかこのままセール走行できるよう。スピードは5ノットいってないけどね。


だんだんチョッピーな海になってきました。
30度ですが、大まかにいきたい方向には向かっているのでよしとします。画面上の方のカーブした部分の下側あたりが目的地。


午後1時ごろ、写真ではそれほどでもないのですが、結構波が出始めました。

風予報のアプリを見てみると、このエリアを含むエーゲ海全体にGale(強風)とHigh Sea(高波)警告が出されていました。一番ひどいのはエーゲ海エリアなので、私達が今いる場所からは離れていますが、白丸の位置におり、風の強さは20ノット辺り。

アンカレッジに入る方向に向きを変えると真正面からの風になっていまうので、最初はタックしてできるだけセール走行で進む予定でしたが、だんだん風や波が大きくなってくると嫌だなぁと思い、セールをしまいエンジン走行に変えて一直線でアンカレッジに向かうことにしました。

13時14分がこの位置。

真正面がアンカレッジであと6マイル弱!という時には風は真正面でしかも23ノット。エンジンは結構ふかしているんですが、波と風に押されてゴォーっと大きな音を立て居ても5ノット以下のスピードしか出ませんでした。

あそこがGlyfaビーチのアンカレッジ。まだこの時点では波が結構あるけど、アンカーする辺りはどうなのかな。

このあたりのチャートが不確かな部分があり岩があるのですが、チャート上に出ていないとNavilyのアプリにコメントされていたので、私がバウで見張りながら、例によってアンカーを下ろす位置を中心にぐるりと一周して深さを確かめました。チャート上よりも実際の水深が浅いみたいで、ビーチから結構離れた場所にアンカーしないといけないみたいですが、風はこの時点ではかなり弱く感じたし、波もないのでアンカレッジとしてはいい感じです。

午後2時40分、アンカーを下ろし本日のクルージング終了。当初40メートルまでチェーンを出そうと思ってましたが、遠浅の範囲が広かったので水深3メートル程度の場所にアンカーを下ろしたのでチェーンは30メートルで十分でした。

ビーチには数名泳いでいる人もいました。10月の今でもまだ泳げるぐらいの水温。気温は25度ちょっとでポカポカしていてそれでいて爽やか。10月のギリシャ、本当に気持ちいい。


海水はそこそこ透明度があるし水深が3~4メートル程度の所にいるので、海底が砂地になっているのは見えました。

キール下2・5メートルということなので、実際の水深は4.5メートル。

ここでは一泊だけで、16日も移動します。なので上陸しません。着いたのがまだ午後3時前だだったので、到着後すぐに夕食用のカレーを作り始めました。主人はその間お昼寝をしていましたが、カレーが煮込まれていい匂いが漂ってきたら、それで目が覚めたのか「いい匂いがする~」と言って起きてきました。

朝ご飯もお昼ご飯も菓子パンとかフルーツを食べていただけだったので、まだ5時前でしたが、カレー食べちゃいました。この赤ワインはピロス近くのワイナリーに行った時におまけで頂いたものです。軽い感じの赤で色も薄いですねぇ。口当たりがさっぱりしていて美味しいかったです。これは確かブレンドだったと思う。

本日のお宿は青丸の場所です。Katakolonからは15マイルぐらいなので、お迎えの景色は相変わらずザキントス島、とあまり変化がありませんが、16日はこれまでいたペロポネソス半島から離れ、本土の沿岸に向かいます。そこから沿岸に沢山のアンカレッジが点々としており、高い山と海を両方楽しみながら進める航路です。

今年は11月半ばまでクルージングをする予定でしたが、オーストラリアに帰る飛行機のチケット代が昨年よりも高くて、心臓が破裂しそうだったので出発を早めることにしました。11月20日にはギリシャを出発したく、ハードスタンドに上げてからもエンジン整備の事とか内臓ジェネレーターの事とかをある程度進めておきたいので、今月末にはプレべザに到着する必要が出てきました。もうあと目と鼻の先だ!

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