2022年10月18日火曜日

日本人セーラーのヨットとすれ違いました!Porto Skrofa

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





10月16日はペロポネソス半島のアンカレッジを離れ、いよいよ本土側のアンカレッジに移動でした。途中ケファロニア島沖で南下中の日本人セーラーの方のヨットとすれ違いました!


10月16日(日):朝8時はまだこんな感じでお日様がやっと登ってきたぐらい。午後はちょと軽いウネリガありましたたが、夜の間は風も少しあったのでかえって安定しており、とても快適に一晩過ごすことができました。


アンカーを上げるだけだので、すぐに出発できるのがアンカリング滞在のいい所。主人がスナッバーを外したら、交代して私が最後までアンカーを上げ続けます。

ビーチの外に出る前に、久々にメインセールを上げました!ずっとメインセールを上げるまでもないぐらいの状態でのモーター走行だったり、セール走行でもジェノアだけ出す、という形でした。数日前の雨で、レイジージャックの中の雨水がぼとぼと流れ出しました。乾燥させることができ丁度いい。



あそこをぐるりとすると、風向きが変わっていると思われるのでメインセールだけ出してモーター走行…と思ったのですが、ジェノアも出してできるだけセール走行することにしました。


どれどれどんな感じかな?いいじゃないですか!7.5ノットだって!13ノットの風。でもぐるりと回ったら、前方からの風になってしまうし、風の強さも違っているでしょうねぇ。

朝のうちは、最近は寒いぐらいなので、冬のベストを着始めました。

8時40分ぐらい。左手にザキントス、ケファロニア島を見ながら、ほぼ正面にある本土の先っぽに向かいます。でも一直線にはセール走行できそうもない風向きだけど。

端っこまで来たら前方30度ちょっとになったので、このままの角度で進めるだけ進むことにしました。

ザキントスやケファロニア島と本土の間のパトラ湾は、平均的に風がまあまあの強さで波も逆立ちやすい海域です。特に前日にビュービュー吹いていると波が大きくなっていがち。この日の予報では1メートル弱の波があるということだったので、北上している私達にとってはちょっと荒れ気味になるかも、って思っていました。

はい、予想通り。時々1メートル弱の波に押されておりました。

午前9時40分、このあたりからどんどん斜め前の波を乗り越え乗り越え、しぶきをかぶりながらのセーリングスタートでした。


10時45分ごろ、ザキントス島は超えて、ケファロニア島沖です。

画面左上に見えるのがケファロニア島の南の端っこ。風は体感で18ノットですが、斜め前から押し寄せてくる波に押されてスピードは6ノット前後しか出てていません。


メインセールのトラベラーをスターボード側に移動させて、なんとか角度を45度ぐらいになるように調整。


かなりヒールもしていたので、バウが蹴散らした波がザブンザブンとジェノアの下のにかかり、セールが水浸しになりました。それでも船体が激しく揺れるということはなく、この状況でもかなり快適に進むSATOMI号です。いつも主人と、こういう時「前のBlue Loon号だったら、かなり不快だったよねぇ。」って言っています。

ヒールしながら波しぶきもかぶりつつ、とても楽しいことがありました。クロアチアからギリシャに向かって移動していた日本人セーラーの方と以前からFBで連絡を取っていたのですが、この日、ついにすれ違う形となったのです。前日にイサカ島の多分ハーバーに係留されていることを知っていたので、きっとこの日、ケファロニアあたりですれ違うのでは?って思っていました。マリントラフィックというアプリで船の位置を確認しつつ、もしかしたらあれかなっていうのが見えてきた時点で、メッセージを送り、無線ラジオで呼びかけてみました。

目視していたヨットではなく、実際にはまだすれ違っていませんでした。でも無線が通じたということは30マイル以内の距離にいるという事で、この後必ずすれ違うっていうのを確信しました。メッセージだけのやり取りだったのですが、初めてお声を聴いて実際にお話しできて、すごく感激しました!

その1時間後ぐらいに、ケファロニア島伝いを走る1隻のヨットが見えました。おそらくそれだと思ったので遠方から写真を撮ってみました。

私達はこの時点で、タックして方向転換しました。

方向転換しても前方30度ぐらいになる方角で、しかも風が弱くなってきたので、途端にスピードは5ノットを切るようになってしまいました。ケファロニア島沖に差し掛かった時にすでに風が弱くなってきていました。

取り合えずしばらくこのまま様子を見て進んでいくことに。本当に行きたい方角は左手に見える本土の端っこなのに・・・・これじゃ、今朝までいたペロポネソス半島の端っこまたむかっているよぉ~。

タックしてから30分間、様子をみたんですが、そもそも風の強が落ちてきたのでスピードがどんどん遅くなり3ノットぐらいになってしまったのです。仕方なく、ジェノアを巻き入れてエンジン走行に切り替えました。左に方向転換して、目的地に一直線です。

パトラ湾から本土の影に入った途端、海はまっ平に穏やかになりました。


左手はOxeia島です。

ここでメインセールを下ろしました。最近はメインセールがレイジージャックの中できれいに折りたたんでおりるようになってきましたので、以前みたいに少し下ろしては主人がたたみ、また少し下ろしては・・・を繰り返すので30分もかかるっていうのはなくなりました。
遠方に見えるのはイサカ島とケファロニア島。

Porto Skrofaはキャンプ場があって、その奥がエコロジーパークになっている場所です。遠浅になっているのでビーチからかなり離れた場所にアンカリングすることになるのですが、ここにはここ数年新しく設置されたモーリンが6個ほどあるんですね。岸にあるレストランのオーナーがこのビーチにヨットできてもらおうと、設置されたそうです。6個あるうちの岸に近い3個は浅い場所にあるので、ヨットが使用するのは難しいようです。一番外にあるモーリンの周りをぐるりとして深さを確認しましたキール下1メートルちょっと、つまり3メートルしか深さがないみたいですが、干満差があまりないギリシャなら十分OKなので、モーリンをゲット。

あれがレストラン。トルコの時みたいにレストランに来たら無料になるっていう制約はないようで、行っても行かなくても無料で使用できるようです。シーズンオフなので、私達が着いた時は、他に誰もいませんでした。モーリンが空いてなくても、アンカリングも簡単なエリアですけどね。でもこのレストラン、とても評判がいいので、是非行ってみたいと思っていました。

あそこから若干ウネリが入ってきますが、到着時はそれほど気にならない程度でした。夜はどうかなぁ。


レストランが営業しているかどうか不安だったので、まずは主人が先に行って様子を見に行きました。ビーチがかなりな遠浅で、ビーチ前20メートルぐらいはテンダーでもモーターを下ろせないぐらい浅かったそうです。レストランはちゃんとこの日も営業しているとのこと。メニューもチェックしており「いい感じの料理が並んでたよ。」ということで噂通り期待できそう。

夕方5時半ごろに出かけました。モーリンに繋がれいているSATOMI号。
壁というのがなく、一面オープンになっているのでとても眺めがいい。

私たちが到着してから、もう1隻ヨットが来ました。その方達もテンダーでレストランに向かってくるのが見えました。さらに食事中にもう1隻来て、SATOMI号のすぐ隣のモーリンに繋いでました。シーズンオフとうのに、まあまあな人気ぶり。それというのも、Navilyという泊地情報アプリにこのレストランの事が載っており、とてもいい評判なのです。



お料理は期待通り、ちょっとひねりがあるクリエイティブなものばかり。このサラダにはスモークしたスズキの切り身が入っています。

こちらはグリルしたタコとファーバ(大きい白い豆のビューレ)に魚卵がちょっぴり混ざったも。ファーバもグリルオクトパスと共に、それぞれが一般的なギリシャ料理なんですが、その両方を合わせるっていう発想がいい!魚卵もイクラの小さいみたいな感じでそれをマヨヨーグルトとミックスしたものは代表的なギリシャ料理です。

こちらは真鯛のグリル。これも単にグリルしただけではなく、レモンバターソースがかかっていて、香ばしい中にもいい香りがあってとても美味しかったです!噂通りの素晴らしいレストランでした。お値段は普通のタバーンと全く変わりません。

段々日が暮れてきた・・・。日暮れになると、蚊が大発生するという話を聞いていたので、虫よけスプレーを持ってきてましたが、それでも結構やられました!7時ちょっと前に退散。

昼間、結構揺られたセーリングだったせいか、結構疲れていて夜9時には眠気に勝てなくなっていました。夜がふけるにつれ、風がちょっと出てきたようで風量発電が回る音をかすかにききながら眠りに落ちてました。風があったおかげでウネリからの横揺れが全くなく、この夜も快適な夜を過ごすことができました。

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