皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
10月10日はSapienzta島から30マイル弱のKyparissiaのタウンハーバーに向かいました。水も電気もないのですが、結構大きな港です。でも接岸した時、ちょっと驚いた事がありました。それと最近考えてる電力確保力増量についても書いてみました。
午前9時50分、Pilosのあるナバリオ湾を通過。
ヨットスピードが7.6ノットで風の体感風速と同じ!ってことは全く風無?
エンジン走行の時でもメインセールは上げておくことが多いんですが、この日は全く必要なしでした。波もなかったので、船体の揺れもほとんどなくセールを上げるまでもなかったのです。こういう日は、本当に暇。主人はメインセール下のマットレスの部分でくつろいでいました。お天気もポカポカして気持ち良かったです。
ね、本当にまっ平でしょ。
午前11時ちょっと前はこのあたりにいました。Kyparissiaはもうすごそこ。30マイル弱だったので、カラマタからSapienntzaに来るよりも時間はかからないな、とは思っていましたが、波の抵抗もなく進んでいたのでスピードは常に7ノット台、予定よりかなり早く着きそうです。
退屈気味のキャプテン。エンジン走行している時は、電力を気にしないでいいので走行中でもインバーターをつけて電子レンジやトースターも使えます。食事の準備が楽々。オートバイロットにしていても、ハウスバッテリーの残量を気にする必要がありません。これから行く場所はワーフはありますが、電気や水スタンドはないのですが、エンジン走行でお湯が沸いているので着いてから暖かいシャワーを浴びることができるしね。モーターの音や排気ガスの匂いは大嫌いですが、エンジン走行の利点も結構あるのです。
夏が終わってきて、日照時間も減り、さらに太陽光線自体も弱くなってきたようで、真夏ほどソーラーパネルが活躍しなくなってきました。昨年もこれぐらいの時期に、ハウスバッテリーの残量が少なくて、バウスラスターのバッテリーまでチャージできずバッテリーがダメになってしまったことがありました。その後、バウスラスターは専用小型ソーラーパネルでハウスバッテリーとは別途充電できるようにしたり、ハウスバッテリーもエンジン走行中に効率よくチャージされやすいように主人が回路を変えたりと、いろいろ工夫した結果、今年は今の所、特に電力不足に悩まされたことはありません。ただ将来的にアンカリングだけでの移動が長く続く事も視野に入れると、セール走行中のオートパイロット使用のために、目的地に到着した後になかなか電力が回復しないという問題点が発生してくると思われます。といってもそれは、これからプレべザに帰ったり、地中海エリアをウロウロしている間にはそれほど問題にはならないんですけどね。もっと先の事ですが、何週間も連続走行が続いた場合、昼夜ずっとオートパイロットを使い続ける際の電力確保の事を考え始めているのです。その対策を今年の越冬中に行う予定。当面は、天気が悪い日に数日間電力のない場所に滞在することになってしまったら、碇泊中にエンジンを付けてハウスバッテリーを充電することで対応できます。これも主人が回路を工夫した結果、昨年よりも短時間でハウスバッテリーが充電できるようになっています。
オートパイロットは電力を消費するので、もしかしたらそのためにあまり使用せず、マニュアルでヘルムしている方も多いのかもしれませんが、私達は、今後も数週間にわたる超長時間走行であっても夫婦二人だけでやっていくので、マニュアルでヘルムするのは現実的ではないし、そのためにウィンドベーンを設置するという方法もありますが、この方法はオートパイロットに使用する電力消費を防ぐ、という部分だけの解決方法となります。そうなると、ウォーターメーカーを使用したい時の電力増量などは別の対処方法を考えないといけないわけで、そのために当初はソーラーパネルの増設を考えていました。そこで、最近は一つの対処で、全ての電力増量を補える方法として内臓ジェネレーターの設置を考え始めました。クレタ島のマリーナでお隣で仲良くなった、AmelのSuper Maramuというお高級ヨットのオーナーのロイさんに「え??そのサイズのヨットでジェネレーターついてないの?」って驚かれました。
オートパイロットにしろ、ウォーターメーカー作動にしろ、天気に関係なく電力確保ができる方法があれば、電力不足になることはないわけです。ちなみにオーストラリア航海時代にオーストラリアン・バイトと呼ばれる、西オーストラリアから南オーストラリアの間を連続7泊8日で航海した時も、ずっとオートパイロットをつけっぱなしでしたが、ソーラーパネルと風力発電の電力だけで特に問題ありませんでした。その間エンジンは付けずセール走行だけで過ごしましたよ。お天気がよく風もビュンビュン吹いていたからだったと思いますけどね。でもその時のヨットよりもSATOMI号にはでっかい冷凍庫があるので、電力消費力は大きいと思います。いずれにしても今すぐに何か対処しないとまずい!というような緊急性なく、しかも必ず対策をしないと、大変なことになる!というようなクリティカルな問題ではないんです。ただ、合った方が絶対便利だし、安心感安全性が増すということ。
ジェネレーターは、小さいのを今でも積んでるんですが、音が物凄く大きいのとガソリン使用のため面倒で、発電に時間もかかるのでほとんど使用しておりません。それよりもエンジンを30分ぐらい付けておく方が発電力が高いのです。でもそれだと燃料消費しちゃうし、エンジンの寿命も無駄に短くなってしまいます。何より、大事なモーターですから発電だけのために使用したくありません。で、内臓ジェネレーターというのは、エンジンルームに備え付けで、燃料タンクから直接ディーゼルを取り込んで作動するのです。エンジンルームに設置するので出し入れの手間もなし。音も小さいらしく、使用する燃料もエンジンを付けて発電する場合よりも少なく、さらに短時間で発電力も大きい。その代わり、費用が結構かかるんですよねぇ。ソーラーパネル増設にかかる費用はなくなりますが。内臓ジェネレーターにもいろいろ種類があるようで、現在主人は時間があればそれを研究しております。・・・・とエンジン走行の話からかなりそれましたね。
と思っていたら、2隻出てくるヨットを見ました。
ここで驚いたのは、私達が係留しようとワーフに近づいた時、前にいるヨットのデッキには3人ぐらいの人たちがいて、私達をの方を見ていたんですね。通常は、ヨッティ―なら係留しようとしいる船があれば、ラインを受け取って係留のお手伝いをするのは暗黙の了解です。私達もこれまでいつもお手伝いしていたし、どこに行ってもお手伝いのオファーがあったし。勿論それは当てにしていませんが、ラインを受け取ってくれるならそれに越したことはありませんからお願いしていました。でもこのヨットの人たちは、見ているだけでした。すぐ後ろに係留したのに。幸いオーストラリア時代は、マリーナにいってもお手伝いはないのが当たり前だったので、二人だけの接岸は慣れっこ。ギリシャに来てからみんなが手伝ってくれるのに感激しておりました。なので、岸に十分安全に近づいてから私はバウラインをもって飛び移りました。面倒なことにここのワーフ、クリートはなく、コンクリートのワーフの上から30㎝ぐらい下の部分にリングがあるんですよ。なので岸に飛び移ったわいいものの、ラインを結わえるのに、腹ばいにならないのとリングに届かなかった私です。そういうめんどくさい場所だから手伝いたくなかったのかな。その後も、誰かいるのはわかりましたが、声をかけるでもなく、結局お互い存在を無視っていう状態でした。
こんな感じになっている港。青丸の所にいます。
街の中心と思われる広場周りのカフェ。ここまで港から徒歩15分ぐらい。
SATOMI号は一番後ろのブルーのヨット。
Kyparissiaに来たのは、火曜日からちょっとお天気が崩れて雨がちにの予報になっていたから。思ったよりも何もない街だったので、雨間の水曜日には出発しようかなって思いました。その後木曜日からはまた数日雨が続きます。
Kyparissiaはこの位置なので、次は地図上だとPygrosの街に近いKatakolonの港に行くことになります。その港はオリンピック発祥の地「オリンピア遺跡」観光するために利用されている港ですが、私達はすでに昨年オリンピア遺跡に、カラマタから行ったので今回は天気待ちって感じかな。Katakolonの港には係留代とは別料金ですが水電気の設備があります。ちなみにKyparissiaは何も設備はありませんが、地方都市所有の港なので管理の職員さんが集金にきました。ギリシャお得意の日ごと計算なので、2泊3日だと3日分取られます。横づけだと25%割り増しになって税金を含めて合計40ユーロ払いました。設備が整っていない事を考えるとちょっと高い気もしますが、位置的に便利だし、揺れもなく快適に過ごせているので、まあ良しかな。来年はもっといろいろ設備が整っているはずとのこと。そのために現在港の反対側は工事中でした。
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