皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
10月19日(水)にレフカス島とはすぐ目と鼻の先の本土側のアンカレッジMitikas Beachに移動しました。昨年も来たことがある場所で懐かしい気持ちで一杯。前日18日には、つまらないと思っていたPetalasで、夕方になって物凄い偶然の再会があったのです!
10月18日(火):朝起きた時からほぼ半日、里帰りの航空券手配やらハードスタンドに上げるスケジュールの調整やらで、ずっと船内に籠り切っていたので、運動のため夕方4時頃から上陸することにしました。入ってきた時に「洞窟」があったのが見えて、岩斜面沿いに道らしきものも見えたので、登ってみることにしたのです。
でも下の方は道という感じではなく、なんとなく登りやすそうな岩とか斜面を伝って、ちょっとしたロッククライミング状態。
洞窟は山の中腹にありますが、結構高い位置なのでアンカリングしている湾の一番奥の様子までよく見渡せました。なるほどああなっているんだ。そのかなり手前から浅いのでヨットでは絶対に通り抜けできません。水深1メートルもないんじゃないかな。
ある程度登ると、洞窟へ続く道みたいなのがありました。
洞窟の手前で山羊の白骨死骸があり、ちょっと気味悪かった!
奥はそれほど深くないみたいでしたが、入り口部分は結構広く、岩肌に落書きがあったので人が来ているようです。キャンプファイヤーをしたみたいな跡もありました。主人が「ここにも山羊の死骸がある。」と言ったので、私は奥までは入りませんでした。近づいた時バタバタ~と鳥が中から飛び出してきて、結構ひやっとしたんですよねぇ。音の反響もあって、ちょっと不気味な気配。すぐに帰ってきました。私たちが洞窟探検している間に入ってきていたキャタマラン、この後SATOMI号に戻る途中に近くと通った時、主人が「あれ、オーストラリアの旗だじゃない?」と目ざとく見つけたのです。
「トルコでお会いしましたよね。帽子を忘れていかれましたよね。まだ保管しているので取ってきまス。」と声をかけると思い出してくれて「わぁ~そうだったねぇ!」と満面の笑顔で迎えてくれました。帽子を取りに行って、ワインを持参しSourhern Wing号におじゃましました。あまりの偶然に本当に驚きました。まさかもう2度とお会いするとは思っていなかったのですが、帽子なんとなく捨てられずロッカーの奥の方に取っておいたのです。それが役にたちました。フィルさんも「古い帽子だからあきらめてたんだけどねぇ。」とは言いつつ、とても嬉しいそうでした。ワインで乾杯からスタートして、ウゾが出てきたり、ギリシャ特有の強いリキュールが出てきたりして、私はすっかり写真を撮るのを忘れてました!フェティエで会ってからの話や、オーストラリアでの物価高の話、トルコが今物凄く物価高でギリシャの方が安いよねぇという話や、もう次々話題が尽きないんです。こういうのオージー特有の気楽さというか、親しみやすさ、というか・・・久しぶりのオージーアクセントも耳に心地良かった!(主人もオーストラリア人ですが、仕事が長らくインターナショナルな取引だったので、ほとんど訛りのないクリアな英語で、いつも「どこ英語?」と聞かれます。)
10月19日(水):朝8時30分出発。キャタマランまでの近くまでは行けないので警笛を鳴らして出発を告げました。
期待していないかったのですが、いい風が吹いていてセール走行できました。
角度も丁度よく、このまま一直線で目的地まで行けそうです。スピードも7ノット近く!波が全くない状態でもうこんな素晴らしいセーリングは滅多にありません。少なくともエーゲ海付近では・・・あり得ないなぁ。だって15ノット程度ですぐに波が三角になっちゃいますから。
午前10時40分ぐらい、この位置です。
左手にはKalamos島が見えてきた。
昨年6月にKalamos島に初めて来て、この場所にアンカリングしたんですが、ここはこのあたりでも有名なきれいなビーチの場所なのです。水が透明で青く澄んでいて、島も緑が青々していて新緑のいい匂いが漂う素晴らしいアンカレッジ。確か初めてギリシャの海で泳いだ場所じゃなかったかなぁ。6月の初め頃でした。シーズン中はデイツアーのボートやチャーターヨットが沢山来る場所ですが、夜になるとだいたいみんな帰ってしまってました。アンカリングしにくい場所っていう噂が流れていますが、実際はそんなことありません。透明度が高いので、砂地を選んでアンカーを下ろせばちゃんとしっかり効きいて、安全に一晩過ごすことができましたよ。(勿論風向きなどが適している場合ですけど。)
それを左に見て通過。前方にあるMitikas Beachが本日のお宿。小さな街があるのです。
12時20分。無事アンカリング終了。今ではアンカリングするのはなんでもないことですが、前にここに来た時は、まだおっかなびっくりで私はアンカーを操作していました。というのは、以前のヨットの時は、アンカーを下ろすのは主人が担当していて、私はヘルムを取っていて下ろし始めたら後進するだけだったのです。オーストラリアの時は、ほぼどこでも砂地のアンカレッジだったので、サンゴ礁が近くにないことを確認すれば、それほどピンポイントにこだわってアンカーする必要がなかったんですよねぇ。だから主人が「このあたりに下ろそう。」と決めるまで操船していて、それからゆっくりバウまで移動して、私はその間ヘルムの所にいて主人の合図で後進するだけでした。でもギリシャに来てからは狭いアンカレッジも多く、よりピンポイントでアンカーを下ろす必要があったり、船のサイズも前より大きいし、何よりもスターン・トゥーで接岸するにはアンカー専用員が必要です。SATOMI号にはコックピットからもリモコンでアンカーを上げ下ろしできるので、厳密にはアンカー専任がいなくても不可能ではないですけどね。たった1年半ですが、その間何百回、いえ何千回かも?アンカー担当をしてきたので、私もすっかり慣れました。
素朴な街並み。エーゲ海の島まで行かなくても、十分本土でも「ギリシャっぽさ」は味わえますよ。
おばあちゃんの手作り料理風で人気のタバーンを見つけました。
お決まりのグリークサラダ。これ、案外場所によって差があるんですよ。入ってるものは同じですが、ドレッシングの味付けが美味しい店とそうでなく、何の面白みもない店っていうのがあるんです。ここのはしっかり味つけがあってサラダだけでどんどん進みました。
このお店の得意料理。タコのトマトソース煮。有名なギリシャ料理ビーフステファードのタコ版っていう感じ。一緒に煮込まれたポテトがこれまたすごく美味しくて。ちょっと肉じゃがを思い起こさせるような感じもあり、ご飯のおかずにも合いそうでした。
本当にきれい。シーズンオフで人気がないのがまた情緒があります。
その後、街、というか村ですね、お散歩しました。チェーン店のスーパーもあるのでちょっと買い出しです。
このころにはシエスタの時間になっていたので、どこもかしこもひっそりしていました。道に人通りもなかったし。
とっても平和な小さな村。でもここは本土なので陸続きでこれから行くプレべザと繋がっています。多分プレべザからアテネに行く途中に通過したことがあると思いますが、高速が山の中伝いなので、海辺の村には気づかなかったんだと思います。昨年6月にプレべザを出てから、ギリシャ海域をほぼ全部回ってきましたが、有名なエーゲ海諸島も確かにいいけれど、あまり話題に上らないペロポネス半島やイオニア海エリアの本土や島々も捨てたもんじゃないし、エーゲ海にはないタイプの風光明媚な場所が多い気がします。歴史も豊富だしね。
この日の目的地はMitkasビーチのアンカレッジ。ここは昨年6月に一度来たことがあって、一旦アンカーを下ろしたのですが思ったよりも風波から守られていなかったので、向かい側にあるKalamos島に移動した場所でした。ここまで来たらもうPrevezaは目と鼻の先で、帰ってきたも同然。その前にレフカスのタウンハーバーで金曜日21日に入り、ヤンマーエンジンの技術者と打ち合わせが待っています。なので、木曜日20日一杯までMitikas Beachに滞在します。
角度も丁度よく、このまま一直線で目的地まで行けそうです。スピードも7ノット近く!波が全くない状態でもうこんな素晴らしいセーリングは滅多にありません。少なくともエーゲ海付近では・・・あり得ないなぁ。だって15ノット程度ですぐに波が三角になっちゃいますから。
あまりにも気持ちがよかったので、走行中にFBライブを行いました。その録画です。
FBライブを終了してから30分ぐらいで、風がなくなり、エンジン走行に変えました。山の影に入ってしまったので仕方ないですね。エンジン走行に変えたので目的地まで一直線に航路を変えたら、なんと風は真ん前から。
見て~この鏡みたいな海面。それほど風なしっていうことなのです。
今でもスナッバーを付けるのは主人の担当
早速ランチのために上陸。小さい港があるのでそこにテンダーを付けられます。午後の早い時間はしんとしているギリシャの街。冬でも午後2時から午後5時ぐらいまでシエアスタでお見せなどが閉まっているのです。観光地でない証拠でもあります。
港とは反対側の海沿いに出ました。きれいな海水!
砂利だからとても澄んでいます。
そしてこれ、何だと思いますか?ギリシャ名物「ムサカ」なんですよ。でもこういう風にもろ「おナス」というのは初めて見た!今まで食べたムサカは一見するとラザニアと区別がつかない感じで、パスタの代わりにナスが重なっているっていう感じだったのですが、おナスそのものの上にひき肉とソースが乗っかって焼かれていて、物凄く美味しかったです。これが本物の「ムサカ」なのかも。評判どおりのお店でした。そしてお値段は全部でたったの35ユーロ。このほかにソーダ水と主人がデザートでケーキとコーヒーも頼んでいるので、かなりお値打ちでした。地元価格だ。
本当にきれい。シーズンオフで人気がないのがまた情緒があります。
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