皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
23日(日)クレオパトラマリーナを後にしてヴォニッツアへ向かいました。夕方、お世話になった大家さんのべリサリウスさんに会うためです。火曜日までにエンジン使用時間を10時間にしないといけないのですが、以前よりも簡単にスピードが出ちゃうからあっと言う間に着いちゃう。近場ウロウロで10時間は結構大変です。
23日は朝ゆっくりして10時50分に出発しました。バイバイ、クレオパトラマリーナ!多分もう来ないと思う。数年前と比べてバース代が物凄く値上がりしていたし、ウェットバースの方の駐車場はバースに係留している人しか敷地内にいれてくれなかったり、その上一日5ユーロも駐車代金を取るシステムに変わっていました。3年前はただ、だったのに!!どうりで誰も駐車していないと思った。金取主義になってきたなぁ。
出発時、エンジン使用時間はまだたったの1.6時間。
風がほとんどない日なので波もたたず、滑るように走行しているのでスピードがかなり速いです。
7.8ノットってすごい。以前はエンジン付けてセール上げていても、こんなにスピード出ませんでした。特に今日みたいに風がなければセールも上げないから波の抵抗はなくてもせいぜい7ノットぐらいだったと思います。
主人が接続しなした、水中でのスピードを測る装置もちゃんと作動していました。なに?!水中スピードは本当は8.4ノットだったてぇ~?地上スピードが7.3ノットだったので海流が1ノットちょっと逆流しているんですね。それにしてもね、古いエンジンの時はエンジン走行で8ノット以上なんてとてもじゃないけど出ませんでしたよ。もし出そうとしたら、喘ぎ喘ぎような音がしていたと思います。
エンジン音や振動も、古いの比較すると物凄く違うのがすぐわかります。まず、アイドリング状態でのエンジン音が断然静かで振動がない。走行中、回転数を上げていくと勿論音は大きくなっていきますが、それでも前のより静かです。一番違いを感じたのは、振動。以前はエンジンの音よりも、振動による音っていうのかしら、それが大きくて、オバーナイト走行中バスのベッドルームでドアを閉めてても伝わってくる振動が大きくて、とても不快でした。振動に関してはよりエンジンルームに近いリビングエリアにいた方がましだだったので、オーバーナイト中の仮眠はリビングのソファでしていたんでよね。前のヨット、ババリア44の時は、ちゃんとバウバースで寝れていたからSATOMI号のエンジンはうるさいなって思っていました。今後はそれも解決。走行中にバウバースに行ってドアを閉めたら勿論音は少し小さくなったし、ないよりも変な振動が伝わってこなかったんです。これならエンジン走行中でもここで寝られるなぁって思いました。
主人曰く「こんな形の波を立てるの、今まで見たことがなかったなぁ。」だって。どういう意味?って聞いたら、こんな波を立てられるほどスピードが出なかったんだよ、とのこと。
ヴォニッツアには何回も来ているのでアンカリングする場所はだいたい決まっています。アンカーローラーを整備したので、ウィンチでギアを緩めただけでアンカーはするすると重力で落っこちていきました。昨年後半は、ローラーがうまく回らずアンカーを引き上げる時も「キーキー」と変な音がし始めていたので、アンカーを打つ時もギアを外しても落っこちていかず、仕方なく「チェーン足蹴りピンポント方法」を生み出したのでした。そういう意味では、今年は海底を見ながらピンポイントでアンカーを下ろせないってことだから、ギアの緩め方を工夫する必要があるなぁ。
漏れているのはこの間修理した燃料タンクへのリターンパイプの接続部分でした。以前は接続の仕方が変で、フロントタンクにしか燃料リターンができない形だったのを主人がバックタンクにも戻せるように変更したんですが、その部分から漏れるようなんです。もしかしたらもともとそこに故障があって、それを根本的に直さず「だったら漏れないフロントタンクだけにリターンパイプを接続しちぇえ。」という典型的なイタリアン・ジョブだったのかも。今シーズンの修理リスト、早くも案件事項が加わりました。とりあえず応急処置ができたのでエンジン走行は問題なく継続できます。
あの古城、まだ一度も行ったことがないんですよね。ま、古城は何か所も見ているのでだいたいどこも同じですけど。
上げる時と違い、下ろす時は簡単簡単。
夕方べリサリウスさん達に会うため、上陸しました。岸から見るSATOMI号。
音がする先に行ってみると、港から一歩入った通りの広場でパーティーみたいでした。
息子さんのお一人がアテネにいて、海運会社にお勤めで日本にも行ったことがあり日本語を話せるとのこと。アテネで落ち合えなくてちょっと残念でした。べリサリウスさん達は本当に優しい方達で、ロックダウン中にアパートを借りていた時にも私達を気遣ってクリスマスツリーを持ってきてくれたり、イースターの特別な手作りお菓子を持ってきてくれたり、と単なる大家さん以上のおもてなしをしてくれたんです。末永くこの友情が続くといいな、と思います。別れ際、「またプレヴェザに戻ってきますか?」と聞かれてちょっと寂しくなってしまいました。ビザの関係でこのエリアにはいるので、もしかしたらまた来る機会があるかもしれませんが、クルージングのためにあえて来ることはもうないでしょう。これからも私のFBをフォローして、私達の行き先を見守って下さるそうです。
日本から日本酒ととっくりとおちょこのセットをお土産に持ってきたのですが、べリサリウスさんからもプレゼントを頂いてしまいました。それはべリサリウスさんが養蜂しているハニー。それも大びんに2つも。私なんかこのハニーのお陰で風邪を乗り切ったようなもの。お大びん二つもあればこの先1年ぐらい乗り切れる!楽しい夜を過ごして船に戻り、昼間の疲れもありすぐに寝ちゃいました。
一晩中すごく穏やかでぐっすり眠れ、私は朝6時には目が覚めちゃいました。マリーナのバース内は、変なひき波があって前後に揺さぶられるんですよね。不快なほどではなかったですが、そいうのが一切なくとても快適でした。風がない日だったから、というのもありますけどヴォニッツァは大きいアンカレッジなのにウネリの影響がほとんどないのです。
本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿