2023年4月6日木曜日

これで本当にエンジン設置完了!もう焦るのやめた

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




新エンジンの設置がついにすべて完了となりました。着実に修理も進んでいますが半面レジデントビザ延長の審査が予想以上に時間がかっており、もしかしたら向こう数カ月ギリシャを離れられないかも!今年度の予定が大幅に狂ってしまいますが、もう焦るの止めました。

水漏れがあり再度穴をあけたキール下。心配したほどひどくなかったのですぐに穴埋め作業開始。

埋め込み樹脂を定着させるため、軽く周囲をサンディングします。

ここにあったウィンチ、点検修理からもどってきたので次に雨降りの日に組み立て直します。
戻ってきたウィンチ。なんで雨降りにやるかというと、晴れの日はなるべくキール下のブロックを移動させた部分へのコッパー塗布や船底全体を軽く研磨する作業に当てたいからです。雨が降っても、土砂降りじゃなければコックピット全体をカバーしているキャノピーが防水なので、ここは雨の影響を受けにくいんです。それにサイドに取り付けるビニールの風避けカバーもあるので。

水曜日は、なんとついに新エンジンの設置作業が完全終了しました。前回壊れているのが見つかったウォーターロックが修理されて戻ってきたのです。午後2時ぐらいパノスさんが戻ってきてあっという間に設置して帰っていきました。本当にあっという間だったので、正直気が付いたらパノスさんが帰っていた!という感じでした。

主人はその間も引き続き、穴埋め作業に没頭しています。2種類の樹脂を塗って、最後の仕上げにファイ―グラスを貼り付けるので、何行程かあるのです。

この姿勢はつらいだろうなぁ。でも咳こむことがほとんどなかったので、体調は完治に近くなっているようです。それでもまだ咳は完全にはおさまってないですけどね。


気が付けば、SATOMI号の周りはここ1週間ぐらいであっという間に隙間が沢山あいてきました。お迎えに並んでいたチャーター会社のヨットが全て海上に戻っていきました。フェンス向こうはお隣のIoniann Marinaのシップヤード。それが見えないぐらい詰め詰めにヨットが並んでいました。

反対側の列もフェンスの外の牧場地がよく見えるようになった。

また一台クレーンが来たのですが、ヨットを運び出すのではなく、運び入れていました。

ラッピングにくるまれた新品ヨットだ!マストは隣に横たわっていて、まだ設置されていません。すごいなぁ~新品ヨット初めて見た。こんな風に全体ラッピングされているのがなんだかおもしろい。

取り合えず、この日やろうと思っていた作業は全て終了し、体調がかなりよくなっていたので一週間ぶりに外食することにしました。魚が食べたくなっていたので、プレヴェザに行きました。行きたかったお店が休業日だったようで閉店で、港沿いのお店に移動。

お店のおばさんがとても穏やかな話し方をする人で(ギリシャには珍しい!)すごくいい感じでした。メニューが英語、ドイツ語、イタリア語で書かれていましたが、お値段的には他のお店と何ら変わらなかったので、観光客目当てだけのお店ではなさそう。私達が入ったあとにやってきたお客さん達がみんな海外からのお客さんで、リピーターのようだったのも驚きましたが、ギリシャでは珍しい穏やかなおばさんの話し方は、他のヨーロッパ圏からの人たちには心地いいんだと思ます。それに接客態度もすごくフレンドリーだし。
オーダーしたのは・・・メニューにはパンプキンのフライとなっていましたが、実際にはズッキーニだった。多分誤訳でしょう。ズッキーニのフライにチーズがかかっていて、すごく美味しかったです。
魚は二人でシェアですが、十分なサイズ。お馴染みの真鯛のグリルです。魚にはサラダかポテトかどちらかがついてくるので、サラダを付けてポテトフライは個別にオーダーしました。大好きなタコのビネガーサラダも勿論忘れていません。

体調不良で1週間以上アルコール抜きだったので久しぶりのワインが本当に美味しかったです。ずっと思うように進まない修理で気がめいっていましたが、それ以上にストレスなのはレジデントビザの延長申請が思うように進んでいないこと。延長なので最初の時ほど時間はかからない、3月の半ばにはバイオメトリックカードが発行されるはず、と当初弁護士さんから聞いていたんですが、3月第3週になっても何の音さたもなかったのです。弁護士さんも多忙なのでなかなか連絡がつかず、3月終わりぐらいに「どうなってるんですか?」とメール。週が明けてからの返信では「申請は受理されていますが、追加書類必要だと言われています。」という返事。早速求められた書類をそろえて提出しました。その後また1週間たち、2週間たち・・・修理の目安がついてきたにもかかわらずビザの方が一行に進んでいないのでまた連絡すると(こちらから連絡しないと様子がわからないのがギリシャあるあるです。)またも追加書類を要求されたんです。そちらもすぐにゲットして提出したのですが、その時「当初に聞いていたのとだいぶ様子が違うんですけど。一体いつになったら新しいレジデントカードがもらえるんですか。」と聞くと、どうも馴染だった移民局のスタッフが移動となり新しい担当者に変わっていたそうで、その人が追加書類を要求してくるとのこと。これは彼女にとっても計算違いだったようです。しかも申請した時にその書類が足りない(必要なものはすでに出しているので、追加はあくまでも補足資料なんです。)場合でも、通常はその旨は教えてもらえないんですよ。全然連絡が来ないから「どうしてですか?」と聞きに行って初めて教えてくれるっていうのがギリシャのお役所仕事。だから個人で長期滞在やレジデントビザを申請するのはまず不可能なんですね。やれても、許可が下りるまでに1年以上かかったりするんです。なので移民専門の弁護士さんを雇わないと埒があかないんです。弁護士さんだと個人でやるより別枠になっているようで、作業がスムーズに進むし、前回も足りない書類が1つあったのですが、弁護士さんが保証人となって、取り合えずその場は手続きを進めてもらい後で提出していいことになりました。個人でやっていたら、その場で却下。最初の手続きからやり直しとなっていたでしょう。

夕暮れのプレヴェザの街。港沿いはお散歩する地元の人たちで週日もにぎやかです。

まだまだ地元の人にとっては「夜」が早すぎ。

なので、今回も弁護士さんじゃなかったら補足書類が必要なこともわからなかったでしょう。これで出せるだけの資料は提出したので、もう後は待つだけの状態。そしてそれが予想以上に長くなりそうなこともわかってきました。本来なら海上戻ったらすぐにでもギリシャを離れて、今年の夏はイタリアで過ごしそのままジブラルタル海峡に向かってひたすら進む予定だったのですが、ここに来て、その計画は見直さないといけないかも、となってきました。海上には来週金曜日14日に戻れそうですが、その後もギリシャから出ることはできず、しかもいざ呼び出しがあったらすぐに行ける場所にいないといけないので、プレヴェザ周辺を離れることができないのです。幸い、呼び出しがある移民局の事務所は、コーフ島へのフェリーが出るイゴメンチアの街にあるので、その近くには碇泊地が沢山あります。プレヴェザより北には行ったことがないので、行きたい場所は沢山あります。

夕食を食べながら、主人と二人で、もう焦っても仕方がないから待つしかないよね。たとえ数カ月かかってしまってもカードが発行されたらすぐに移動すればいいし。出発が遅れたとしても行きたかった場所を大幅にすっ飛ばすのは嫌だね。だったら、ジブラルタル海峡(&その先)は来年度になるかも、て腹を据えようか、という話になりました。

これまでの2年間はギリシャ諸島のエリアをほぼすべて制覇すべくかなりハイペースで移動していました。だから一つのエリアに1カ月以上いるのは抵抗がありましたが、イオニア海は本当に美しくて、エーゲ海とは違う魅力があります。碇泊地も沢山あるので、その一つ一つをじっくり楽しむのもいいかもね、と心づもりを変えてみることにしました。そしたら途端にストレスを感じなくなりすっきりしました。もしかしたら、後で振り返ってみて「計画を変えてかえって結果的には良かったね。」と思うかもしれないしね。

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