2023年5月30日火曜日

動画:Antipaxos島の小さな湾で後ろを岩に固定するまで!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




昨日29日朝にプレヴェザを出発し、初めて訪れる島AntipaxosのLighthouse Bayという小さな湾にやってきました。2隻入ったら一杯、と言われている場所で後ろを岩に固定してアンカリングするのがベストな場所。途中のセーリングの様子から実際にスターンを固定するまでの様子を動画にしてみましたよ。

Lighthouse Bayのアンカレッジは本当に海が透明で素敵!

5月28日(日)の夕暮れ。金曜日の夜から3泊目になるプレヴェザ。毎日とても穏やかで、風が不定も波が大きくならず快適に過ごすことができました。

夜8時過ぎに入ってきた大型パワーボート。タウンバースはもう一杯だったので、係留地を探して湾内をしばらくウロウロしていましたが、最終的に私達が最初に行こうと思っていたプレヴェザ漁港の奥のアンカレッジの一番後ろにアンカリングしたみたい。おおきな音楽をかけながら走行していて、船上パーティーが繰り広げられているみたいでしたが、近くにいたら結構迷惑だったと思うんで、遠くにいってくれてよかった。

ここでの最後のディナーはおつまみ系の家のみスタイル。昨年カラマタにいた時に行ったワイナリーで買ってきたワイン、とっても美味しくてあっという間に1本開いてしまいました。普段私は、ワインは好きでもグラス1杯しか飲まないんですが、この日は久しぶりに翌日新しい場所に移動できる興奮で、かなりぐいぐい飲んじゃった。


5月29日(月):朝は7時半ごろに起床!前日のうちにテンダーのモーターをスターンに上げたり、燃料タンクやアンカーなど普段テンダーに入れっぱなしにしているものを船内に片づけたり、日よけカーテンを巻き入れたり、と出発準備を前日のうちにやっておいたので、アンカーを上げるだけでOK。午前8時過ぎに出発しました。

湾内でメインセールだけあげ、ゆっくり出発し航路の外に出ていきました。風は10ノット超えるかどうかの微風でしたが、角度は後方近くで悪くなかったので、ゆっくりでしたがセール走行できました。

ヒールすることもなく快適。

このあたりから動画を撮り出し、到着しアンカリングするまで様子を随時撮り続けましたよ。

動画内で、朝食準備の様子も撮影しておりますが、トースターを使いたかったのでインバーターのスイッチをオンにするためギアを外して(プロペラが回らない状態)で一時的にエンジンをかけました。
主人はベイクド・ビーンズとトーストを自分で準備。

私は前夜飲みすぎでちょっと二日酔い気分だったのでヨーグルトとミューズリーで軽く済ませました。

セール走行できたのは、出発してから結局2時間ちょっとぐらいでした。天気予報で午前中しかいい風が吹かないというのがわかっていたので早に出発していたのですが、予報よりも早く風が止んでしまったんです。もともと4.5~4.7ノットぐらいののろのろスピードでセール走行していましたが、最終的に3ノットまで落ちてきて、諦めて11時ちょっと前ぐらいからエンジン走行に変えました。

目指すアンカレッジに一直線!
エンジンつけてますけど、セールは出したまま。



テンダーが私達が引き起こす波の上を左右に揺れながらサーフィンしていました。

物思いにふけるキャプテン

あのヨット、私達よりあとから来ていたんですが、追い抜かれていたんですよね。おそらく私たちがセール走行中もすでにセールを出してエンジン走行していたんだと思います。それほど距離が離れていなかったのにセールの貼り方が違っていました。セール走行だったら後方からの風を受けるためにジブをもっと風船みたいなように出していたはずですが、結構絞っていたので変だなって思ってました。私達もその後エンジンを付けて走り出したので、あっという間に追いつき追い越しちゃいました。SATOMI号、新品エンジンの馬力は本当にすごくて普通に平均7.5ノットのスピードなのでちょっと速すぎるぐらい。主人曰く「ピッチ直すと思う。こんな回転数でこんなスピードが出ちゃうとなるとプロペラへの負担が大きいかもしれないから。」とのこと。ちなみに1500回転ぐらいでも5.5ノットのスピードが出ちゃいます。

遠方に見えてきたAntlipaxos島。島の南の端からちょっと右側に入った方にあるのが目的地のLighthouse Bayです。

Antipaxos島とかその向こうのPaxos島は海がきれいな自然の湾が沢山あるので人気の場所。同じ方向に向かうヨットが沢山チャート上に現れてきました。

緑のX印が目的地の湾です。そこを目指して一直線だ!


ではここでアンカレッジに到着までの様子そして湾内でスターンを岩に括りつけるまでの様子をご覧くださいませ。

 

午後2時半、到着してからだいたい1時間かかって最終的アンカリング終了です。

最終的には湾の外に向かって湾の一番奥のビーチにスターンが向いている状態、つまり湾の中心に位置して落ち着きました。スターンを陸に結ぶやり方は、何人船に乗っているかによっても違いますが、私達のやり方は多分普通とは違います。普通はどこにスターンを結ぶか決めてからアンカーを下ろし、そのままタウバースにスターン・トゥーで接岸するみたい後進していき、陸に近づいたら誰かがラインをもって岸まで泳いでいくのです。でも私達は、船のサイズが地中海にいる他のヨットの平均よりちょっと大きいので、その分小回りがききません。さらに、二人しかいないのと、私が主人ほどうまく操船できないので(特にバックギアに入れた場合)取り合えずどの方向にスイングしても安全な場所にアンカーを下ろし、それから陸にくくりつけたラインをウィンチで引き入れて方向転換するっていう方法をやっています。あまり混雑した場所ではこれやれないんですけど、基本的に混雑した場所でスターンを岩に結ぶっていうアンカリングはしたくないんですよ。というのは混雑している=タウンバースと同じアクシデントが発生する、ということなので。

この湾はとても小さいので、もともと2隻ぐらい入ったらもう一杯と、泊地アプリにも書いてありました。チャーターヨットの方や観光船が入る湾は他にあり、そちらは物凄い混雑らしいのですが、なぜかここには真夏のシーズン中もあまり人が来ないそうです。でもクリスタルクリアな海水は人気の湾と同じ。
早めの夕食を作っている間、主人はシュノーケリングでアンカーの様子を見に行ったり、ひっかけておいたラインを見に行ってました。アンカーは砂地にぐっさり突き刺さっていたそうです。

ライスヌードルをゲットしていたので、それを使ってピリ辛な焼うどん風を作ってみました。日本から持ってきたカツオ節を振りかけたらさらに美味しさが増した!ライスヌードルいいなあ。透明なんですが、醤油とチリソースで色が染まり、フェットチーネみたいに見える。

水深は5メートルちょっとあるのに、海底までくっきり見えるほど澄んだ海です。

反対側に本土が遠目に見えるアンカレッジで、奥の方まで入ってこないとウネリで横揺れがある場所なのですが、私達はウネリに面した形で固定しているし、これから数日間風もほとんどない天気が続くので、安全に快適に過ごせます。そしておそらくもう他のヨットは入ってこないと思うし、来たとしても湾の入り口近くに係留するだろうから、お隣を気にする必要はありません。

こんなきれいな場所でスターンを岩に結ぶことができて、本当にラッキー!最低でも2泊はするつもりです。

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